4 8
金 沢 大 学 十 全 医 学 会 雑 誌 第1 0 9
巻 第1
号4 8
‑5 9
(2 0 0 0
)頭 蓋 内胚細胞性腫 瘍における細胞周期制御因子 の発 現と そ の遺伝子 異常の解析
金 沢大 学 医 学 部 脳神経 外 科 学 諦 座(主 任: 山
下
純 宏 教 授)岩 戸 雅 之
頭 蓋 内胚 細 胞 性 膿 瘍
は
, 組 織 学 的に は
, 精 巣 胚 細 胞 性 腫 瘍と
極め て
類 似し て
いる
. 精 巣 胚 細 胞 性腫 揚に お
ける
分 子 生 物 学 的背景と し て
p5 3 お よ
びm d m 2 (m u r i n e d o u bl e m i n u
te 2) の異 骨が
報 告 さ れて
い る が
, 頭 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍に お
ける
, p5 3
,
が
報 告 さ れて
いる が
, 頭 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍に お
ける
, p5 3
,m d m 2 に関し て は
未 だ解 明さ れ て
いない・ 本 研 究で は
, 頭 蓋 内 胚 細 胞 性 腫 瘍の
膿 瘍 化のメ カ ニ ズ ム を
明ら か に
する た め に
,
p
53
遺 伝 子 変 異,m d m 2遺伝 子 増 幅, I N K 4 a
/A R F
(i n hibit o r o f c y c l i n d epe n d e n t k i n a s e 4 a
/a l
te r a t i v e r e a di n
gf r a m e) 遺 伝 子 異 常
を 蛍 光1
本 鎖D N A
高 次 構 造多型P C R
法, 弁 別 的P C R
法お よ び
直接シ
ー ク エ ン ス法 を 用いて
検討し た
. さ ら に
, P5 3
蛋 白お よ び m d m 2
蛋 白の発 現 を 免疫 組 織 化 学 的に
検討 した
. 手 術 標 本よ
り得ら れ た
頸 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍2 1
例(胚 細 胞 鹿1 0
例, 奇 形 濫7
例, 卵 黄 嚢 腫 瘍2
例, 絨 毛癌2
例) を対象と
した
. 2 1
例 中1
例に
おいて p 5 3
遺 伝 子エ ク
ソ ン5 に
点 突 然 変 異 を認め た
. m d 皿 2
遺
伝子 増 幅て
検討し た
.さ ら に
, P5 3
蛋 白お よ び m d m 2
蛋 白の発 現 を 免疫 組 織 化 学 的に
検討 した
. 手 術 標 本よ
り得ら れ た
頸 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍2 1
例(胚 細 胞 鹿1 0
例, 奇 形 濫7
例, 卵 黄 嚢 腫 瘍2
例, 絨 毛癌2
例) を対象と
した
.2 1
例 中1
例に
おいて p 5 3
遺 伝 子エ ク
は
,2 1
例 中3
例に
認め た
. p53
黄 白は
,P a b 1 8 0 1
(抗p 53
抗 体)で 2 0
例 中2
例に
,D O 7
(抗p 5 3
抗体)で 2 0
例 中1 5
例に
陽 性 反 応 を 示し
,m d m 2蛋 白は
, I F 2
(抗m d m 2抗 体) で 2 0
例 中1 6
例に
陽 性 反応 を 示 した
. I N K 4 a
/A R F
遺 伝 子 異 常は
, 2 1
例 中1 4
例に
相 同 的 欠 失が
認め ら れ
, 1
例に
点 突 然 変 異 を 認め た
. I N E 4 a
/で 2 0
例 中1 6
例に
陽 性 反応 を 示 した
.I N K 4 a
A R F
遺 伝 子 異 常は
, 胚 細 胞 腫 群 (1 0
例 中9
例)の
方が
, 非 胚 細 胞腫 群 (1 1
例 中6
例)よ
り高頻 度に
存在する
傾 向に
あっ た b=0
.0 9
). p 5 3
遺 伝 子, m d m 2遺 伝 子お よ び I N K 4 a
/A R F
遺 伝 子の遺
伝子 群の中で
, 少 な くと
もひ と つ
以お よ び I N K 4 a
上 の
遺 伝 子に
異 常 を 認め た
ものは 2 1
例 中1 7
例で
あっ た. 以 上よ
り, 頭 蓋 内 胚 細 胞 性 腫 瘍
に お
ける
p5 3 お よ び m d m 2
の発 現お よ び
遺伝 子 異 常の パタ
ー ンは
精 巣 胚細 胞性 腫 瘍 と 類 似し て お
り, 両 者は
, 組 織 由来が
同一
で
ある こ と が
推 察 さ れ, p14 A R F
b14 a lt e r n ati v e r e a di n g 血
・a m
)‑m d m 2
‑p53
腫 瘍抑 制経 路に
関わ る
遺 伝 子 異 常 を 高 頻 度に
認め る
こと か ら
, この
腫 瘍抑制経 路の崩壊が
頭 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍の
腫 瘍 化に
関 与し て
いる こ と が
示 唆さ れ た
.瓦
野
W O rds int
r a c r a nialg
e rm C ellt
u m o r s,p
5 3, mdm2,I N I 包a/A R F lo c u s, C ellcy
cle r eg
ulat
o r頭 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍 (
i ntr a c r a n i a l
ge r m c e ll tu m o r s
,I C G T
)
は
, 比 較 的 稀 な頭 蓋 内原 発の脳腫 瘍で
ある
. 仝 脳 腫 瘍 中に お
け
る そ
の発 生 頻 度は
, 欧米で は 0
.3 % か ら 3
.4 %
, 本 邦で は 2
.1 % か ら 1 2
.7 % と
報 告さ れ
, 本邦で
発 生 頻 度が
高い のが
一 つ
の特 徴
と
なっ ている 1)
、8)
. 組 織 学 的に 生
殖 器 原 発の腫 瘍 群と
極め て
類
似の
像 を呈し
, そ の
時 微か ら 5
型[胚 細 胞 腫鹿e r m i n o m
a), 奇
形 臆 (te r a
to m a
), 卵 貴 重 膿 瘍 (yo l k s a c
tu m o r
), 胎 児 性 癌
(e m b r
yo n a l c ar C i n o m a
), 絨 毛 癌 (c h o r i o c a r C i n o m a
)] に
分 類さ
る 1)
れ て
いる 7)9 ). こ れ ら
の腫 瘍 群に
対し て は
手 術, 化 学 療 法, 放
射 線療 法 を 含 む集 学 的治療
が
行わ れ て
いる が
,そ
の治 療 反 応 性お よ び
臨床的予後は
,そ
の組 織 型に
依 存し て
異な っ て
いる 3)10)
す なわ
ち, 胚 細 胞 腫の大 部 分は
, 化 学 療 法お よ び
放 射 線 療 法に て
完全 寛解と な る が
,
一方
で
胚 削 包腫 以 外の胚 細 胞 性 膿 瘍 (奇 形 鹿, 卵 黄 葵 腫 瘍, 胎 児 性 病, 絨 毛 癌)は
, 化 学 療 法お よ び
放 射 線 療 法に
抵 抗 性 を 示 す8)
.し か し
,I C G T
の細 胞 増乱 発 生 原 因の分 子 生 物 学 的背 景に
関して は
, 不 明な
部 分が
多く, その分 子 生 物 学 的 背 景の相 違が
, 胚 細胞 腫と
胚細 胞 腫 以外の胚 細 胞 性腫 瘍 間の治療 反 応 性
に
関 与し
て いる と
考 えら れ る
.近 年, 悪 性 腫 瘍の分 子
生
物 学 的 研 究の進 歩に よ
り, 様々な
腫 瘍 化の機 構が
解 明さ れ つ つある
. 特に
, p 5 3 と p 1 6 サ
イク リ
ン
依 存性
キ ナ
ーゼ 4 a 阻 害 因 子 (p1 6 i n hib i
to r o f c
yc li n d e
pe n d e n
t
ki n a s e 4 a,p1 6 Ink
4 a) を 中心と し た
細 胞 周 期 制 御 因 子の異 常が
腫 瘍
化, す なわ
ち 増 殖 能 およ び
不死
化の獲 得に
深 く 関与し て
いる
こ
と が
明ら か に
なって
きた
1 1卜
1 6)
. 細 胞 周 期に お
ける G l
期か ら S
期へ の移 行は
, 網 膜 芽 細 胞 腫 蛋 白 質 (r e
ti n o bl a sto m a
pr o
te i n
,
1 6 Ink
4 a) を 中心と し た
細 胞 周 期 制 御 因 子の異 常が
腫 瘍
化, す なわ
ち 増 殖 能 およ び
不死
化の獲 得に
深 く 関与し て
いる
こ
と が
明ら か に
なって
きた
1 1卜
1 6)
. 細 胞 周 期に お
ける G l
期か ら S
期へ の移 行は
, 網 膜 芽 細 胞 腫 蛋 白 質 (r e
ti n o bl a sto m a
pr o
te i n
,
o m a
pr o
te i n
,p
R B
) のリ
ン酸 化に
伴い, pR B か ら
転 写 因 子E 2 F が
解 離 する
こと に よ
って
進 行 する
1 7n
8)
. p53
, p1 6
h k 4aなど は
, pR B
のリ
ン酸 化 を 制御 する こ と で
細 胞 周 期 を 制 御 する と
考 えら れ て
いる
1 9卜
2 1) さ ら に, p5 3 は
多 機 能性の蛋 白 質で
あ り, そ
の過 剰 発 現に よ
り
ア ポ ト
ー シ
スを 誘 発 する
こと が
知ら れ て
い る
1 1卜
13)
. 最 近に な
りp1 6 I
nk
4 aを コ ー ド
するI N K 4 a遺 伝 子の遺 伝 子 座[9
番 染 色 体 短
腕 (9 p
) 2 1
] に は
, こ の遺 伝 子のエ ク
ソ ン2 と エ ク
ソ ン3
を 共 有
する
他の遺 伝 子, A R F
(a l
te r n a
ti v e r e a di n g f r a m e) 遺 伝 子 も存在
する
こと が
明ら か に
なっ た 2 2)2 3
)( 図1
). ヒ ト に お
いて
, p 1 6
Ink 4a
9
番 染 色 体 短 腕 (9 p
)2 1
]に は
, こ の遺 伝 子のエ ク
る
こと が
明ら か に
なっ た 2 2)2 3
)( 図1
). ヒト に お
いて
,p 1 6
Ink 4a平 成1 1年11月2 5日受付, 平成1 2年1 月1 4 日受理
Abbr e via
t
io n s:
A P R T・ ade nin ep
ho sp
h o ribo sy
lt
r a n sfe r a s e;
A R F, alt
e r n at
iv e r e ad ing
fr a m e;
D R, d op
a min e r e c ep t
o r;
I C G T,int
r a c r a nialg
e rm C ellt
u m o r s;
I N K 4a,inhib it
o r of cy
clin dep
e nde nt
kin a s e 4a;
md m 2, m u rin e do ub le min ut
e2;
N G G C T・ n O n‑ge r min o m at
o u sg
e rm C ellt
u m o r s;
P G,̀p
u r eg
e m in o m a s; p
R B, r et
in obla st
o m apr ot
ein; P
1 4A R F
,頭 蓋 内胚 細 胞 性 腫 瘍
に お
ける
細 胞 周期 制御 因子の解 析は 1 5 6
のア ミ
ノ酸か ら
なる
蛋 白で
あ り,A R F
遺 伝 子が コ ー ドす
る
p1 4 A RF b1 4 a l
te r n a
ti v e r e a di ng f r a m e) は 1 3 2
のア ミ
ノ酸か ら な る
蛋 白で
ある
. そ
の遺 伝 子 座は
, I N K 4 a/A R F
遺 伝 子 座と
呼
ばれ て お
り, 多 くの種 類の腫 瘍に お
いて
, そ
の遺 伝 子 座の異 常
が
高 頻 度で
ある
こと が
報告さ れ て
いる 1 5)16)
. 最 初p 1 4 A 肝 は
マウ
ス p1 9 A肝 b1 9 a lt e r n ati v e r e a d i ng & a m e) の ヒト
相 同体と し て
発
見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) が p 5 3
をエ ビ キ チ
ン化し
, p5 3 の
分 解を
進め る
作 用 を 抑 制 する
こと に ょ
りp 5 3
の活 性レ ベ ルを上
げる こ と で
ある
2 4ト 2
8)
. こ
の 一 連の
相互 関 係 を 示 す 経 路b1 4 A I( F‑ m d m 2
‑ p5 3
pa t h w a
y) の異 常が
膿
瘍 化に
関与し て
いる
考 えら れ て
いる 29 ).
1 4 a l
te r n a
ti v e r e a di ng f r a m e) は 1 3 2
のア ミ
ノ酸か ら な る
蛋 白で
ある
. そ
の遺 伝 子 座は
, I N K 4 a/A R F
遺 伝 子 座と
呼
ばれ て お
り, 多 くの種 類の腫 瘍に お
いて
, そ
の遺 伝 子 座の異 常
が
高 頻 度で
ある
こと が
報告さ れ て
いる 1 5)16)
. 最 初p 1 4 A 肝 は
マウ
ス p1 9 A肝 b1 9 a lt e r n ati v e r e a d i ng & a m e) の ヒト
相 同体と し て
発
見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) が p 5 3
をエ ビ キ チ
ン化し
, p5 3 の
分 解を
進め る
作 用 を 抑 制 する
こと に ょ
りp 5 3
の活 性レ ベ ルを上
げる こ と で
ある
2 4ト 2
8)
. こ
の 一 連の
相互 関 係 を 示 す 経 路b1 4 A I( F‑ m d m 2
‑ p5 3
pa t h w a
y) の異 常が
膿
瘍 化に
関与し て
いる
考 えら れ て
いる 29 ).
は 1 3 2
のア ミ
ノ酸か ら な る
蛋 白で
ある
.そ
の遺 伝 子 座は
,I N K 4 a/A R F
遺 伝 子 座と
呼
ばれ て お
り, 多 くの種 類の腫 瘍に お
いて
, そ
の遺 伝 子 座の異 常
が
高 頻 度で
ある
こと が
報告さ れ て
いる 1 5)16)
. 最 初p 1 4 A 肝 は
マウ
ス p1 9 A肝 b1 9 a lt e r n ati v e r e a d i ng & a m e) の ヒト
相 同体と し て
発
見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) が p 5 3
をエ ビ キ チ
ン化し
, p5 3 の
分 解を
進め る
作 用 を 抑 制 する
こと に ょ
りp 5 3
の活 性レ ベ ルを上
げる こ と で
ある
2 4ト 2
8)
. こ
の 一 連の
相互 関 係 を 示 す 経 路b1 4 A I( F‑ m d m 2
‑ p5 3
pa t h w a
y) の異 常が
膿
瘍 化に
関与し て
いる
考 えら れ て
いる 29 ).
)
. 最 初p 1 4 A 肝 は
マウ
ス p1 9 A肝 b1 9 a lt e r n ati v e r e a d i ng & a m e) の ヒト
相 同体と し て
発
見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) が p 5 3
をエ ビ キ チ
ン化し
, p5 3 の
分 解を
進め る
作 用 を 抑 制 する
こと に ょ
りp 5 3
の活 性レ ベ ルを上
げる こ と で
ある
2 4ト 2
8)
. こ
の 一 連の
相互 関 係 を 示 す 経 路b1 4 A I( F‑ m d m 2
‑ p5 3
pa t h w a
y) の異 常が
膿
瘍 化に
関与し て
いる
考 えら れ て
いる 29 ).
i v e r e a d i ng & a m e) の ヒト
相 同体と し て
発
見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) が p 5 3
をエ ビ キ チ
ン化し
, p5 3 の
分 解を
進め る
作 用 を 抑 制 する
こと に ょ
りp 5 3
の活 性レ ベ ルを上
げる こ と で
ある
2 4ト 2
8)
. こ
の 一 連の
相互 関 係 を 示 す 経 路b1 4 A I( F‑ m d m 2
‑ p5 3
pa t h w a
y) の異 常が
膿
瘍 化に
関与し て
いる
考 えら れ て
いる 29 ).
ト
相 同体と し て
発 見さ れ た
. こ の蛋 白は
p1 6 1 N K4aとは
異な る プ ロ モ ー タ
ー 領 域を
有し
, そ
の機 能は
, m d m 2
蛋 白 (m u r i n e d o u b l e m i n u t e 2
) タ
ー 領 域を
有し
,そ
の機 能は
,m d m 2
が p 5 3
をエ ビ キ チ
m d m 2
本研 究
で は
,I C G T
を 対 象と し て
p5 3
蛋 白お よ び m d m 2
黄 白の発 現 を 免 疫 組 織 化 学法を 用い
て
検 討し
,さ ら に
p5 3
遺 伝 子,m d m 2遺 伝 子お よ びI N K 4 a
/A R F
遺伝子の異 常 を 弁別 的P C R
法,1
本 鎖D N A
高 次 構 造多塑 (s i n
gl e str a n d c o n f o r m a
ti o n
po l ym O r
ph i s m ,S S C P
) P C R
法お よ
か直 接シ
ー ク エ ン ス法 を 用い
て
検 討し た
.
o l ym O r
ph i s m ,S S C P
) P C R
法お よ
か直 接シ
ー ク エ ン ス法 を 用い
て
検 討し た
.
て
検 討し た
.対 象
お よ
び 方 法Ⅰ
. 対 象1 9 8 8
年か ら 1 9 9 8
年 まで に
金 沢 大 学 脳 神 経 外 科 学教 室で
外 科 的 切 除さ れ た I C G T 2 1
例 を 村象と し た
. その病 理 組 織 学 的 分 類に
つ いて は
, 世 界保 健 機 構 (W H O
) 脳 腫 瘍 分腰に
従った
3 0)
. 内 訳は
胚 細 胞 腫1 0
例, 奇 形 腫7
イ軌 卵 黄 嚢 腫 瘍2
例, 絨 毛 癌2
例で
あった
. 免 疫 組 織 化 学 用に は
,4 %
パラ ホ
ル ムア
ルデ
ヒドに て
標 本 を 固 定 後パラ
フ ィ ンに て
包埋し た
.Ⅱ
. 免 疫 組 織 化 学1
. 各 種 蛋 白 質に
対 する
抗 体抗p
5 3
抗 体, 抗m d m 2抗 体に は
, 以 下のものを
用いた
. 抗ヒ
ト P 5 3
モ ノ ク
ロ ー ナ
ル抗体2
種 (マ ウスI
gG l
, ク ロ
ー ン
P a b 1 8 0 1
, O n c o
gI
gG l
,ク ロ
e n e R e s e a r c h P r o d u c
ts
,C a m b r id
ge
,U S A お よ び
マウ
スI g G 2b
,ク
ロ ー ンD O
t7
,ダ コ ・ ジ
ャ パ ン, 京 都);
抗ヒト m d m 2
モ ノク ロ ー ナ
ル抗 体 (マウ
スI
gG 2 b
, ク
ロ ー ンI F 2
,
ナ
ル抗 体 (マウ
スI
gG 2 b
,ク
ロ ー ンI F 2
,O n c oge n e R e s e a r c h P r o d u c
ts
, C a m b r id
ge
, U S A
). 抗p5 3
抗 体
は
, いずれ
も 野 生 型p5 3 お よ び
変 異 型p5 3
の両 者 を認 識 する
抗
体で
ある
.
E
x o n s:1β 1 α Z 3Fi
g.1
.Ⅵ l e I N K 4 a/A R F l o c u s. G e n o m i c s equ e n c e s e n c o d i n
g
p1 6 T N K4 a a r e d e fi n e d b
y c o m
pl ete l
y fill e d r egio n s w i
thi n th e
G e n o m i c s equ e n c e s e n c o d i n
g
p1 6 T N K4 a a r e d e fi n e d b
y c o m
pl ete l
y fill e d r egio n s w i
thi n th e
a r e d e fi n e d b
e l
o n s w i
h e
b o x e s d e s i
gn a
ti ng e x o n s l
,2 a n d 3
,W h e r e a s
th e s egm e n
ts o f
e x o p s lβa n d 2 t h a
te n c o d e A R F a r e d e 血 I e d bys h a d e d a r e a s
・
U n 五 11 e d
po r
ti o n s o f t h e e x o n s c o r r e s p o n d
to
Jn O n C O di n g 5
s h a d e d a r e a s
・U n 五 11 e d
po r
ti o n s o f t h e e x o n s c o r r e s p o n d
to
Jn O n C O di n g 5
'
a n d 3,r e
gi o n s
. S
pli c i n
gb etw e e n
th e e x o n s i s i n di c ate d b
y th e c o n n e cti ngli n e s,a n d e x o n l a n d
■1
βa r e i n d i c a
te d
to h a v e S e
pa r a
te
pr O m O
te r S
.
e d b
i ngli n e s,a n d e x o n l a n d
■1
βa r e i n d i c a
te d
ta n d e x o n l a n d
o h a v e S e
pa r a
te
pr O m O
te r S
.4 9
2
. 免疫 組 織 染 色4 %
パラ ホ
ル ムア
ルデ
ヒド で
固 定 後, パラ
フ ィ ンに
包 捜し て
厚さ 4
〃m
の切 片 を 作 製し
,ポ リ
ーL
‑リ ジ
ン( 和 光 純 薬, 大 阪) 処理
スラ イ
ドグ ラ
ス上 に
貼 り付け乾 燥さ せ た
.キ シ
レン
(和 光 純 薬) を 用いて
脱パラ
フ ィ ンし
,0
.1 M P B S
(pH 7
.4
)で
洗 浄 篠,0
.0 1 M ク エ ン酸 緩衝 液 (pH 6
.0
) 中で 5 00 W
, 3
分 間の
マイ
ク
ロウ エ ー ブ
処 理 を7
回 繰 り 返し
, 抗 原 性の賦 備 化 を 行った
.
0
.3 %
過酸化 水 素 加メタ ノ
ー ルで
内 因性ペ ルオ キ シ ダ
ー ゼ
を 失
晒 させ
, P B S で
洗 浄 後, 非特異 的 反 応抑制のた め
, ブ
ロッ キ
ン
グ
抗 体 (正
常ウ サ ギ
血 清) を室 温で 2 0
分作用さ せ た
. 次に
, 抗
体 希釈 用 緩 衝 液 (D A K O
) で
抗ヒトP 5 3
モ ノク
ロ ーナ
ル抗 体 (ク
ブ
処 理 を7
回 繰 り 返し
, 抗 原 性の賦 備 化 を 行った
.0
.3 %
過酸化 水 素 加メタ ノ
ー ルで
内 因性ペ ルオ キ シ ダ
ーゼ
を 失 晒 させ
,P B S で
洗 浄 後, 非特異 的 反 応抑制のた め
,ブ
ロッ キ
ロー ン
P a b 1 8 0 1
)は 1 0 0
倍に
希釈, 抗ヒトP 5 3
モノ ク
ロ ーナ
ル抗 体 (ク
ロー ンD O
‑7
)は 1 0 0
倍に
希 釈, 抗ヒト m d m 2
モ ノク
ローナ
ル抗体(ク
ロ ー ンI F 2
)は 2 0
倍に
希 釈 し, これ ら
一次 抗 体 を 室 温で 2
時 間 反 応さ せ た
. さら に
,二
次 抗 体のビ オ ナ
ン化ウ サ ギ
抗マウ
スI
gG
抗体 Ⅳe c
to r L a v o r a
to r i e s I n c
.,B u r li n g a m e, U S A
)
を 室 温で 1 0
分 反 応さ せ た
. ア ピ ジ
ン ー ビ オ チ
ン ー ペ ルオ キ シ ダ
ー ゼ
複 合 体 (a v i di n e
‑bit i n
‑Pe r O X id a s e c o m pl e x
) 法と 0
.0 0 5 %
過
酸 化 水 素 加0
.0 2 % ジ
アミ
ノ ベ ンチ ジ
ン(Si
gm a
,S
t.L o u i s, U S
A)
処 理に よ
り 発 色さ せ
, ヘマ ト キ シ リ
ンで
核 染色 を 行っ た
. 抗ヒ
トP 5 3
モノ ク
ロ ー ナ
ル抗 体の陽性コ
ントロ ー ルと し て は
, 肺 癌
U S
A) 処 理に よ
り 発 色さ せ
, ヘマ ト キ シ リ
の頭 蓋 内転 移の標 本 を 用い, 抗ヒ
ト m d m 2
モ ノク
ロ ーナ
ル抗 体の陽性
コ
ント ロ ー ルと し て は
, 軟 部 組 織 肉腫の標 本 を用いた
.
また
陰 性コ ント ロ ー ルは
,
は
,一次 抗 体 を 抜い
た
ものと し た
.3
. 免 疫 組 織 染色の評 価各抗 体の免 疫組 織 標 本
に つ いて
腫 瘍 細 胞 巣 を 含む 2 0 0
倍の鏡
検 視 野3
箇 所に お
いて そ れ ぞ れ 1 0 0
個の細 胞 中の陽 性 細 胞 数 を
計 測し
, その平 均 を 百 分 率で
評 価し た
. 陽性率が 1 0 % 以 上
,
1 0 %
未 満の標 本 を それ ぞ れ
陽性, 陰性と
定 義し た
.Ⅱ
. 弁 別 的P C R
法お よ
び1
本 鎖D N A S S C P
‑P C R
法お よ
び 直接シ
ーク
エン
ス法に よ る
遺 伝 子 異 常の
解析1
.D N A
の摘 出腫 瘍標 本
か ら
のD N A
の抽 出は
,N e u b a u e r ら
3 1)
,H r u Z a ら
3 2)
の方 法
に
従った
.4 %
パラ ホ
ル ムア
ルデ
ヒド で
固 定 後,パ
ラ
フ ィ ンに
包埋し た
厚さ 4
〃m
の切 片 をH E
染 色し
, 腫 瘍 細 胞 巣が
含 まれ て
いる
こと を
確 認し た
.1
標 本 あた
り 未 染の連 続 切 片3
枚 を 月ヨい, スラ イ ド グ ラ
ス上 よ
り 切 片を
剥が し
,キ シ
レ ンに て
脱パラ
フ ィ ンを し た
.上
清 を捨て た
後99
.5 % エ タ
ノ ー ル( 和 光 純 薬)で
再 拝 速さ せ
洗 浄 後, 微量 高 速 冷 却 遠 心 器 (ト ミ
ー精工
, 東 京)に て 1 0 0 0 0 rpm
, 5
分 間, 4
℃の遠 心 分 離を 2
回 行っ た
. 上
清 を
捨て た
後1 9 9
.8 %
アセ ト
ン( 和 光 純薬) を 加 え, 1 0 0 00 rpm
, 2
分
間, 4 ℃ で
遠 心 分 離し た
. 上
宿 を可
及 的に
除 去 衡 50
℃で 1 0
分
間 振 盟 乾 燥さ せ た
. プ ロ テナ
p ゼ K
(QI A G E N
, H il d e n,
m
,2
分 間,4 ℃ で
遠 心 分 離し た
.上
宿 を可
及 的に
除 去 衡50
℃で 1 0
分 間 振 盟 乾 燥さ せ た
.プ ロ テナ
p ゼ K
(QI A G E N
, H il d e n,
G e r m a ny) を 加え
, 5 5 ℃ で 3
時 間振 漁後, 9 8
℃で 1 0
分 振 盤さ せ
プ ロ テ ナ
ーゼ E を
失 宿さ せ た
. 一 部を
取 り2 6 0 n m の吸 光 度 を 測
定し て D N A
濃 度 を 計 算し た
.
対 照
と し て
健 常 人のD N A を
用いた
.D N A
の抽 出は
, 末梢血 5 m l を
採 取し
, 室 温で 4 00 0 rpm
, 1 0
分 間遠 心 分 推し た
. 中 間層
(リ
ン パ球層) を 採 取し
, Q 仏 a m p T i s s u e K i
t(QI A G E N
) を用い
T i s s u e K i
t(QI A G E N
) を用いて D N A
を 抽 出し た
.一 部 を 取 り