Komazawa University
NII-Electronic Library Service 『
禅
源
諸
詮
集
都
序
』の
訳
注
研
究
(二
)石
小
井
丿
修
隆
道
N工 工一Eleotronlo Llbrary Servloe
Kom 三1z三1w三1 Umversrty 凡
例 一 、 本 論 文 は、 圭 峰 宗 密 ( 七 八 〇
1
八 四 一 ) の 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 全 訳 注 の う ち、 巻 上 の 半 分 ( 明 蔵 本 の 巻 上 之 一 に 同 ) に 当 る も の で あ る。 一 、 本 論 文 は、 原 文 の 底 本 と そ の 訓 読 文 を 上 下 に 対 照 し、 底 本 と 二 本 の 校 訂 を 示 し、 そ の 後 に 現 代 語 訳 お よ び 注 を 付 し た も の で あ る 。 原 文 お よ び 校 訂 は、 活 字 用 正 字 を 使 用 し、 訓 読 文 と 現 代 語 訳 お よ び 注 は 当 用 漢 字 を 使 用 し た 。 一 、 テ キ ス ト の 問 題 は 別 に 論 文 を 予 定 し て い る 。 一 、 全 体 を 五 九 段 と し、 内 容 目 次 は、 鎌 田 本 を 踏 襲 す る こ と を 原 則 と す る 。 た だ し、 そ の 二 と 三 段 を 合 わ せ、 代 り に 裴 休 の 序 を 一 段 と 数 え、 他 は 鎌 田 本 と 同 じ と し た 。 従 っ て、 四 段 は 改 名 し た が 、 五 段 以 降 は、 後 記 を 〔 五 九 〕 と し た 他 は 鎌 田 本 と 一 致 し、 そ れ 以 前 は 次 の よ う に な る 。 駒 澤 大 學 佛 教 學 部 研 究 紀 要 第 五 十 三 號 罕 成 七 年 三 月 鎌 田 本 裴 休 の 序 〔 一 〕 禅 源 諸 詮 集 と は 何 か 〔 二 〕 禅 の 根 源 と し て の 真 性 [ 三 〕 禅 定 の 必 要 性 [ 四 〕 禅 の 四 種 と 達 暦 禅 一 、 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 は 次 の と お り で あ る。 〔 底 本 〕 延 文 三 年 ( 一 三 五 八 ) 右 の 参 考 本 〔 対 校 本 〕 朝 鮮 本 本 論 文 □ 〕 裴 休 の 序 [ 二 〕 禅 源 諸 詮 集 と は 何 か 〔 三 〕 根 源 と し て の 禅 〔 四 〕 五 種 禅 の 分 類−
禅 の 四 種 と 達 磨 禅 の 底 本 と 対 校 本 及 び 参 考 本 の 所 在 と 略 号 五 山 版 大 英 図 書 館 所 蔵 : … ・ … … ( 底 ) 京 都 の 田 原 仁 左 衛 門 刊 ( 駒 沢 大 学 図 書 館 番 号 = = − 三 ) 柳 田 聖 山 主 編 禅 学 叢 書 之 二 三 七Komazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 弘 治 六 年 ( 一 四 九 三 ) 本 ( 中 文 出 版、 一 九 七 四 年 ) … … … … … … … ( 弘 ) 右 の 参 考 本、 万 暦 四 年 ( 一 東 洋 文 庫 所 蔵 五 七 六 ) ・ 不 明 蔵 本 申 華 大 蔵 経 第 二 輯 第 三 五 冊 … … … … … … : ・ ( 明 ) 右 の 参 考 本、 宇 井 伯 寿 著 岩 波 文 庫、 一 九 三 九 年 一 、 訓 読 文 と 訳 注 の 作 成 に 当 っ て、 宇 井 本 と、 特 に 鎌 田 本 を 参 考 に し た 。 な お、 入 矢 義 高 先 生 の 岩 波 文 庫 本 を 拝 借 し 、 書 き 入 れ や 訂 正 を 参 考 に さ せ て い た だ い た。 記 し て 感 謝 申 し 上 げ る 。 一 、 こ の 訳 注 は 課 外 ゼ ミ で 検 討 し た も の に 基 づ い て い る 。 ゼ ミ の 参 加 者 名 は 全 訳 が 完 成 し た 後 に 付 す 。 巻 〔 〔 〔 〔 〔 〔 〔 七 六 五 四 三 二 上 一 〕 〕 〕 〕 〕 〕 @ 禅 源 諸 詮 集 都 序 次
裴
の
序 禅 源 諸 詮 集は
何
か 根源
し ての
禅五
種
禅 の 分 類禅
の 種 と 達 磨 禅な
ぜ
教家
の 人 は 禅 を 誹 謗 す る か な ぜ 教 禅致
を 主張
す
る か 偈 を纂 集す る 意 図 ロ { コ { ⊃ 雪 ロロ ロ 匚 ’ ロ ロ222
二
二[
二二
22
〔
〔
廊 蓍
麗
酉喜
読
也 砧 吾 巴 吾三
ロ
W
三
八
禅語
の 格禅
偈 を 纂 集す
る必
要 性 禅 語 と 文と
の 関 連 を 証 明 る 十 の 理 由 教 禅 一 致 の 正 当 性 い に し て 禅 宗 諸 派 の 教説
を 整 理 す る か 禅 の邪
正 を 定 め る 基 準 経 論 で あ る 経 の 真仮
は 仏 意 に る因
明 の 三 量 よ り み 経 文 の 必 要 性禅
宗 に 対 す る 疑 問 や 批 難 起 信 論 』法
と 義 よ り み た 教 禅 一 の 正当
性 四 種 の 心 頓 と 漸 と は 矛 盾 し な い 真 の 禅 は 頓 悟 と 漸 悟 をそ な え て い る ( 以 上 号 ) 厂 ヨ 一 ) 」 二芒 、ρ
虻、
’
一 ニ 又 搾 び = 一 己 刀7
孝 σ . 一 二 孝ァ
妄 修 心 宗 泯 絶 無 寄 直 顕 心 性 宗 密意
依 性 説 相 教 将 識 破 境 と 息妄
修 心 宗 ァ意 破相顕 性教 密 意 破 相 顕性教と泯絶 無 寄宗 顕 示 真 心 即 性Komazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty 〔 三 〇 〕 〔 三
こ
〔 三 二 〕 巻下 〔 三 三 〕 〔 三 四 〕 〔 三 五 〕 〔 三 六 〕 〔 三 七 〕 〔 三 八 〕 〔 三 九 〕 〔 四 〇 〕 〔 四 一 〕 〔 四 二 〕 〔 四 三 〕 〔 四 四 〕 〔 一 〕 達 磨
禅
と 知 の 一 字 衆 妙 の 門 自 性 清浄
心 を い か に 修 す る か絶
対 の真
心禪
源
諸
詮 集序
ホ 綿 州 剌 史裴
休 撰 (1
)空
宗 と 性 宗 の 十 の 相 違 点法
と 義 の解
釈 の 相違
性 と 心 の 相 違性
の 解 釈 の 相 違智
と 知 の 解 釈 の 相違
有
我 と 無 我 の 解 釈 の相
違真
理 の あ ら わ し 方 の 相 違名
と 体 の相
違 二 諦 と 三 諦 の 解 釈 の 相 違 三 性 説 の解
釈 の 相違
仏
徳 の有
無 に つ い て の 相 遼 禅 の 三宗
は 根 本 に お い て は 一 裴 休 の 序 * * 圭 峯 禪 師 集禪
源 諸 詮 爲 禪 藏 而 都 序 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) 消 極 性 と 積 極 性1
つ であ
る 〔 四 五 〕 〔 四 六 〕 〔 四 七 〕 [ 四 八 〕 〔 四 九 〕 〔 五 〇 〕 〔 五 一 ] 〔 五 二 〕 〔 五 三 〕 〔 五 四 〕 〔 五 五 〕 〔 五 六 〕 [ 五 七 〕 〔 五 八 〕 〔 五 九 〕 頓 教 の 二 つ の 意 味逐 機 の
頓
と化
儀
の頓
頓
漸 の 種 々 な解
釈 一 真 心 体 こ そ 教 法 の 根 源 で あ る 仏 が 経 を 説 い た 本 意 仏 の 本 意 と 三 種 の 教 仏 と 衆 生 、 悟 と 迷 と の 関係
す が た 迷 い の過
程凡 夫 の 相
−
悟 り へ の道
悟 り と 迷 い の 体系
を 図 示 す る 理 由 悟 り と 迷 い の 図式
悟 り と 迷 い の 図 式 に よ っ て 反 省 自覚
す べ き こ と 修 道 の 心 が ま え む す びe
む す び口
後記 ( 1 ) 禅 源 諸 詮
集
の序
臥 犯 う 綿 州刺
史 裴 休 撰 す ( 3 ) ( 4 ) 圭 峰 禅 師 、禅
源 の 諸 詮 を集
め て 禅 蔵 と 為 し 、 ( 石 井 ・ 小 川 ) 而 し て 之 れ に 都 序す
。 三 九 河 東 の 裴 休 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 之 。 河 東
裴
休 日 、 未曾
有 也 。 (2
) 自 如 來 現 世 、 隨機
立教
、 同 示 妙 門 、 菩薩
聞 生、據
病 指 藥 。 故 一代
時 敏、 開 深 淺 之 二 門 、 一眞
淨 心、 演 性 相 之 別 法 。 馬 龍 二 士 、 皆 弘 調 御 之 説 、 而 空 性 異宗
、 能 秀 二 師 、 倶 傅 逹 磨 之 心 、 而 頓 漸 殊禀
。 荷 澤 直 指 知 見 、 江 西 一 切 皆眞
、 天 台專
依
三 觀、 牛 頭 無 有 一 法 、 其 他 室有
相 破 、眞
妄 相 收、 反奪
順 取 、 密 指 顯 説 。 故 天 竺 中 夏 、 其 宗實
繁
。 艮 以 病有
千 源 、藥
分 多 品 、 投 機 隨 器、 不 得 一 同 。雖
倶
爲 證 悟 之 門 、 盡 是 正 眞之
道
、 諸 宗 門下
、 皆有
逹 人 、 然 各安
所 習、通
少 局 多 。 故數
十 年 來 、 師 法 盆 壞 、 以 承 禀爲
戸 騙 、 各 自 匪 張 、 以 經 論爲
干 戈、 互 相 攻 撃 。情
隨
函矢
ネ 而 遷攣
難
蔽韓
炸
鰻
皸鰍
鴛
ホ 樅 彼 此 相 非 耳 。 函 字、 唐 韻 従 金。 法 逐 人 我 以 高 函 者、 鎧 之 別 名。 鎧、 甲 也。 キ 低 、 是 非 紛拏
弾 嶂 、莫
能 辯 析 。則
向
者 世 ホ 尊 菩 薩 諸 方 教 宗 、 適 足 以 起 爭 後 人、 増 煩 惱 病 、 何 利 盆 之 有 哉 。 (3
) 我 圭 峯 大 師 久 而歎
日 、 吾 丁 此 時 、 四 〇 ( 5 ) 曰 く、 未曽
有
な り と 。 ( 6 ) か わ る 如 来 、 世 に 現 れ て、 機 に随
っ て 教 を 立 て 、 同 じ く 妙門
を 示 し て よ り 、菩
薩
間 が わ し め ( 7 ) ( 8 ) る 生 じ て 、 病 に 拠 り て 薬 を 指 せ り 。故
に 一 代 時 教 は 、 深浅
の 二 門 に 開 か れ、 一真
( 9 ) じ よ う ご 浄 心 も、性
と 相 と の 別 法 に 演 ぶ 。 馬 と 龍 と の 二 士、皆
な 調 御 の 説 を 弘 む る も、 空 む ね ( 10 ) と 性 と 宗 と す る と こ ろ を 異 に し 、能
と 秀 と の 二 師、倶
に 達 磨 の 心 を 伝 う る も 、 頓 う ( 11 ) と 漸 と 稟 く る と こ ろ を殊
に す 。 荷 沢 は 知 見 を 直 指 し 、 江 西 は 一 切皆
な 真 と い い 、 ( 12 ) 天 台 は 専 ら 三観
に 依 り、 牛 頭 は 一 法 も有
る こ と 無 し と し 、 其 の 他 、 空 と 有 と 相 い 破 し 、 真 と 妄 と 相 い 収 め 、 反 奪 順 取 し 、密
指 顕 説 す 。 故 に 天 竺 と 中夏
と に、 其 の し げ ま こ と 宗 、実
に繁
し 。 良 に 、病
に 千 源有
れ ば 、薬
は 多 品 に 分 か れ、 機 に 投 じ 器 に 随 え ( 13 ) ば 、 一 同 な る を 得 ざ る を 以 て な り 。 倶 に証
悟 の 門 と為
し 、 尽 く 是 れ 正 真 の 道 に し て 、 諸 宗 の 門 下 に 皆 な達
人 有 り と 雖 も 、 然 る に 各 々 所 習 に 安 ん じ て 、 通 ず る も の か ぎ こ ゆ う ( 14 ) 少 な く 局 ら る も の 多 し 。 故 に 数 十 年来
、 師 法 益 々 壊 れ 、 承 稟 を 以 て 戸膈
と 為 し て 、 各 々 自 ら開
張 し 、経
論
を 以 て 干 戈 と 為 し て、 互 い に 相 い 攻 撃 す 。情
、 函 矢 に め り 随 っ て 而 し て 遷変
し 〈 『 孟 子 』 に 曰 く、 「 矢 人 豈 に 函 人 よ り も 不 仁 な ら ん や 。 矢 人 は 唯 だ 人 を 傷 つ け ざ ら ん こ と を の み 恐 れ、 函 人 は 唯 だ 人 を 傷 つ け ん こ と を の み 恐 る 」 と 。 学 者 い た ず そ し ( 16 ) は 但 だ 宗 に 随 っ て 、 徒 ら に 彼 此 相 い 非 る の み な り 。 函 の 字 は 『 唐 韻 』 に は 金 に 従 う 。 函 と は 、 よ ろ い よ ろ い お ふ ん だ 鎧 の 別 名 な り 。 鎧 は 甲 な り 〉、 法、 人 我 を 逐 っ て 以 て 高 低 し、 是 非 紛 拏 〈 相 い 牽 引 す さ ま さ き る 貌 〉 し て 、能
く 弁 析 す る こ と莫
し 。 則 ち 向 者 の 世 尊 と 菩 薩 と の諸
方
の 教 宗 は 、 た 適 だ 以 て争
い を後
人 に 起 こ し 、 煩 悩 の 病 を 増 す に 足 る の み 。 何 の 利 益 か 之 れ 有 ら ん 。 我 が 圭 峰 大 師 久 し く し て 歎 じ て 曰 く 、 あ た 「 吾 れ 此 の 時 に 丁 っ て は 、 以 て黙
す べ か N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Unlverslty ネ 不 可 以 默
矣
餬補
鑢
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熱
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而 ホ ホ鞭
礁
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論
轤
、鞣
畷
躄
鉛
來 三 種 教 義 、 印 禪 宗 三 種 法 門 、 融 瓶 盤釵
釧 爲 一 金 、 攪 酥 酪 醍 醐爲
一 味 。 振 綱 領 而馨
皆 順 、難
鯉
禳鶸
蠕
據
募
而 來 者羅
. 鯛麟
制誉
彎
鯉
蘇飯
鑼
蘿
噸
筒鞏
耄
講
也 、覆
直 示 宗 源 之 本 末 、 眞 妄 之 和 合 、 室 性 之 隱 ギ 顯、 法 義 之 差 殊 、頓
漸 之 同 異 、 遮 表 之 廻 ネ 互 、權
實
之钁
通 局 之靠
蠶
騨
輝戰
莫
不 提 耳 而 告 之 、癈
藷
齢緋
ホ獣
戮
糠
鰯
鞭
鞘
指 掌 而 示 之 .鑿
難
韆
濮
黔
鶉
講
黛
難
鞠
腎
以製
譲
以 誘 之 .欝
饌
如 乳疆
之 、憂
縫
之 夭 傷 也 .鑠
ネ や ネ舗
鱗
腹
而肇
鶲
難
講
蘇
の [ や ら ず 」 と 〈 仲 尼 の 詩 書 を 刪 し 礼 楽 を 正 せ る は 、 皆 な 已 む を 得 ず し て 之 れ を 会 せ る な り 。 故 ( 17 ) に 述 べ て 作 ら ざ る は 、 乃 ち 聖 人 の 遺 跡 な り 。 吾 れ 久 し く 当 宗 の 法 を 修 し 、 今 ま 総 じ て 諸 宗 を 和 会 す る は、 豈 に 跡 を 立 て ん こ と を 欲 し て な ら ん や 。 巳 む を 得 ざ る な り 。 丁 は 当 な り 。 ( B ) ( 19 ) 当 に 須 ら く 和 会 す べ し 〉 。 是 に 於 て如
来
の 三 種 の 教 義 を 以 て 、 禅 宗 の 三 種 の 法 門 を へ い ば ん さ い せ ん ( 20 ) と か そ ら く だ い ご ( 21 ) か き ま わ 印 し 、 瓶 盤 釵 釧 を 融 し て 一 金 と為
し 、 酥 酪 醍 醐 を 攪 し て 一 味 と 為 す 。 綱領
を 振 ( 22 ) ( 23 ) も き ゆ 5 ウ よ う ひ え ぽ 挙 ぐ る 者 は 皆 な 順 い 〈 『 荀 子 』 に 曰 く、 「 如 し 裘 領 を 振 う に 五 指 を 屈 し て 之 れ を 頓 あ け ば、 順 う 者 は 勝 げ て 数 う べ か ら ず 」 と 〉 、 会 要 に 拠 れ ば 来 る 者 は 同 じ く 趣 く < 『 周 易 ( 24 ) ま さ 略 例 』 に 云 く、 「 会 要 に 拠 っ て 以 て 方 に 来 ら ん と す る を 観 る と き は、 則 ち 六 合 よ り 輻 湊 す る も、 未 だ 多 し と す る に 足 ら ず 」 と 。 『 都 序 』 は 円 教 に 拠 っ て 、 以 て 諸 宗 を 印 す 。 百 家 と 雖 も す ま 亦 た 統 べ ざ る 所 無 し 〉 。 尚 お 学 者 の 明 か し 難 き こ と を 恐 る る や 、 又 復 た 宗 源 の 本 ( 25 ) ( 26 ) ( 27 ) ( 28 ) ( 29 ) ( 30 )末
、真
妄 の 和 合 、 空 性 の 隠 顕、法
義 の 差 殊 、頓
漸
の 同 異 、遮
表 の 廻 互 、 権実
の深
( 31 ) ( 32 )浅
、 通 局 の 是 非 を 直 示 し て く 此 よ り 下、 叙 の 明 顕 に し て 而 も 丁 寧、 人 を し て 開 悟 せ し め あ ( 33 ) ん と す る を 歎 ずV
、耳
を 提 げ て 之 れ に告
げ 〈 『 毛 詩 』 に 云 く、 「 面 し て 之 れ に 命 ず る の み あ ら う オ に 匪 ず、 言 れ ば 其 の 耳 に 提 す 」 と 。 当 時、 彼 人 の 徳 を 修 せ ず し て 荒 乱 す る こ と を 病 え、 我 し か れ 但 だ 面 と 対 い て 汝 に 向 か っ て 説 く の み な ら ず 、 直 に 耳 を 提 起 し て 之 れ を 告 ぐ る に、 汝 終 ( 34 ) に 改 め ず と 言 う な り、 意 は 説 く こ と 丁 寧 な り 〉 、掌
を 指 し て之
れ を 示 さ 〈 『 論 語 』 に 云 こ こ こ み く、 「 其 の 説 を 知 る 者 の 天 下 に 於 け る や、 其 れ 諸 れ を 斯 に 示 る が 如 ぎ か、 其 の 掌 を 指 す 」 と 。 夫 子 語 り 了 り て 自 ら の 掌 を 指 し て 弟 子 に 謂 う を 言 う な り。 此 の 事 を 見 る こ と の 分 明 な ひ ん し ん る こ と 、 掌 中 の 物 を 指 す が 如 く な る を 言 う な り 〉 ざ る こ と莫
く、 顫 伸 し て 以 て 之 れ に や し な吼
し 、 愛 軟 し て 以 て 之 れ を誘
う 〈 此 よ り 下、 愛 の 慈 悲 と 憂 念 は、 子 の 如 し 〉 。 乳 っ て 之 れ を 熟 す は 、 仏 種 の 夭傷
を 憂 う れ ば な り く 少 善 有 る こ蠢
{ く し て謄
牌
る・ 是 れ い だ ま も ( 36 ) 夭 傷 な りV
、 腹 い て 之 れ を 擁 る は く 『 毛 詩 』 に、 我 が 慈 母、 幼 子 を ば 腹 中 に し、 我 れ を 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 「 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) キ ホ ホ
筆
深 念 水 火 之爨
也 .韆
】獄
誹
絡
ホ 瓢鯵
挈 而響
懼 邪 小 之 迷陷
也 .鷺
蠶
齢
君
而警
藤
爭 之 牢 固¢
( 石 井 ・ 小 川 ) (4
)大
明 不 能 破 長 夜 之 昏、 慈 母 不 能 保 身 後斈
、 鰍雛
潴糶
鑞
灘
五礁
ホ 撚 雛 泓 益 若 吾 師 者 、 捧 佛 日 而 委 曲 廻 照、 疑 噎 盡 除 、 順佛
心 而 横 亘 大悲
、窮
刧 蒙 盆 。 則 世 奪爲
闡
敏 之 圭 、 吾 師 爲會
敏 之 人 。 本 末 相 符 、遠
近 相 照 。 可 謂 畢 一 代 時敏
之 能妻
. 舶鷭
蠱
薤
羚
會 (5
) 或 日 、 自 如來
未嘗
大 都 而 通 之、 今 ネ 一 旦 違 宗 趣 而 不 守 、 廢 關 防 而 不 據、 無 乃 ネ 乖 秘 藏 密 契 之 道 乎 。 答 日、如
來
初 雖 別 説 三 乘、後
乃 通 爲 一道
.薪
舞
蘓
織
或 説 性 教 。 聞 者 各 隨 機 證 悟、 不 相 通 知 也 。 四 十 年 後 、 ホ 坐 靈 鷲 而 會 三 乗、 詣 拘 尸 而 顯 一 性、 前 後 之 軌 則 也 。佛
於 法 花 涅 槃會
中、 亦 已 融 爲 一 味 。 但 昧者
不 覺 。 故 涅 槃 經 云 、 迦 葉菩
薩
日 、 諸 佛有
密 語 、 無 密藏
。 世 奪 讚 之 日 、如
來 之 言 、 四 ご 抱 き て 起 ち 去 り、 又 た 首 を 回 ら し て 我 れ を 顧 み る と 言 う 。 念 惜 す る こ と 深 き な り 〉 、 水 火 の漂
焚 を 念 え ば な り 〈 子 生 れ て 三 年、 然 る 後 に 父 母 の 懐 抱 を 免 れ、 水 火 の 慮 念 な し 。 人、 ひ つ さ み ち び ( 絆 ) 長 大 に し て 五 欲 に 沈 む な り 〉 、 挈 げ て 之 れ を 道 く は、邪
小 の 迷 い陥
い る こ と を 懼 る み る れ ば な り く 既 に 善 根 有 る も、 五 欲 を 離 れ ざ れ ば、 恐 ら く は 大 乗 に 入 ら ざ ら んV
、揮
っ て 之 れ を 散 ず る は、闘
争
の 牢 固 な る こ と を 悲 し め ば な り 。 大 明 も 長 夜 の 昏 を 破 す こ と能
わ ず 、 慈 母 も 身 ま か り し 後 の 子 を 保 つ こ と 能 わ ざ る に く 此 よ り 下、 悲 智 の 仏 と 同 じ き を 歎 ず 。 仏 日 盛 ん な り と 雖 も、 吾 が 師 を 得 て、 然 し て ご と ご と い よ い よ 後 に 廻 曲 尽 く 照 し 、 仏 の 悲 普 ね し と 雖 も、 五 n が 師 を 得 て 、 然 し て 後 に 弘 益 弥 々 多 しV
、 ぎ あ い 吾 が 師 の 若 き は、仏
日 を 捧 げ 而 し て 委 曲 を ば 廻 照 し て 、 疑 殪 尺 く 除 き 、 仏 心 に 順 め ぐ こ う む ひ ら じ 而 し て横
に 大 悲 を 亘 ら し て、窮
劫 に 益 を 蒙 ら し む 。 則 ち 世 尊 は 教 を 闡 く の 主 た り、 吾 が師
は 教 を 会 す る の 人 た り 。 本 と 末 と 相 い 符 し 、 遠 と 近 と 相 い 照 ら す 。 謂 お わ ( 38 ) つ べ し 、 一 代 時 教 の能
事 を 畢 れ り と く 世 尊 の 教 を 演 べ て よ り、 今 日 に 至 り て 会 し て 之 は じ れ を 通 ず れ ば、 能 事 方 め て 畢 る な りV
。 だ い と ( 鉛) 或 い は 曰 く、 「如
来 よ り 未 だ嘗
て 大 都 に し て 之 れ を 通 ぜ ざ る に 、今
ま 一 旦 宗 ( 40 ) 趣 に 違 い て 守 ら ず、 関 防 を 廃 し て 拠 ら ず ん ば 、 乃 ち秘
蔵 密 契 の 道 に乖
く こ と無
か ( 41 ) ら ん か 」 と 。 答 え て 曰 く 、 「如
来 は 初 め 別 に 三 乗 を説
く と 雖 も、後
に 乃 ち 通 じ て這
と 為 す 〈 三 + 年煎
或 い は 小萎
説ミ
或 い は簔
を誓
或 い籍
教 を薄
ビ懿
は 性 教 を 説 く。 聞 者 は 各 々 機 に 随 い て 証 悟 し て 、 相 い 通 知 せ ざ る な り 。 四 十 年 後 、 霊 鷲 に く し ( 43 ) い た 坐 し て 三 乗 を 会 し、 拘 戸 に 詣 り て 一 性 を 顕 す 。 前 後 の 軌 則 な り 〉 。 仏 は 法 花 と 涅槃
の会
中素
響
、 亦苣
縁
じ三
味 と 為 し萱
但 だ 昧 き煮
誉
ざ . ⇔動
み . 故 に 密 蔵 無 し 』 。 世尊
之
『 諸 仏 に密
語有
り て、 『 湟 般 不 経 』 に 云 く、 「 迦 葦 ハ 叢 口 薩 一 の 曰 く 、 れ を 讃 じ て 曰 く、 『如
来 の 言 は 開 発 顕 露 、 清 浄 に し て 翳 無 し 、 愚 人 は 解 せ ず し N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty 開 發 顯 露 、 清 淨 無 翳 、 愚 人 不 解 、 謂 之 祕 藏 、 智 者 了 逹 、 則 不
名
藏 。 此 其 證 也 。 故 王 道 興、 則 外 戸 不 閉 、 而 守 在 戎 夷 。 佛 道瞳
則 諸 法馨
、 而 防 在 魔然
靆
鑼
ネ鞴
鬻
及 不當
褒
癡
臂
餮
盟
(6
)鳴
呼 、後
之 學 者 、當
取 信 於佛
、 無 ホ 取 信 於 人 、 當 取 信 於本
法 、 無 取 信 於 末 ネ貿
躑灘
飜
轍
擁
. …噐
最
則 不 辜 我 圭 峯 大 師 劬 勞 之 徳 。 嗾 黻 曳 甜 師姓
簾
ホ ギ 蠅 饗 此 後 人 覩 茲 法 而 不 生 解 者 、 木 石 無 異 世 ・ 禪 源 諸 詮 集 序 て 、 之 れ を 秘 蔵 と 謂 う も 、 智 者 は 了達
し て、 則 ち 蔵 と 名 づ け ず 』 」 と 。 此 れ 其 の証
な り 。 故 に 王 道 の 興 る と き は 、 則 ち 外 戸 閉 さず
、 而 し て 守 り は 戎 夷 に 在 り 。 仏 道 の 備 わ る と ぎ は 、 則 ち 諸 法 総持
し て 、 而 し て 防ぎ
は 魔 と 外 と に 在 り 〈 涅槃
の 円 教、 諸 法 を 利 会 す 。 唯 だ 魔 説 と 及 び 外 道 の 邪 宗 と を 揀 別 す る の み 〉、当
に復
た 情 に 執 し は ら ( 46) て 臂 を其
の 間 に 攘 う べ か ら ず 」 。 あ あ ( 47 ) 鳴 呼 、 後 の 学 者 、 当 に 信 を 仏 に 取 る べ く し て、信
を 人 に 取 る こ と 無 か れ 、 当 に ( 48) 信 を 本 法 に 取 る べ く し て 、 信 を 末 習 に 取 る こ と 無 か れ く 『 都 叙 』 は 仏 語 を 以 て 諸 宗 を 印 し 、 本 法 を 以 て 偏 説 を 照 ら す、 故 に 丁 寧 し て 其 の 深 信 を 勧 む る な りV
。能
く 是 の 如 そ む く な れ ぽ 、 則 ち 我 が 圭峰
大 師 の 劬 労 の 徳 に 辜 か ざ ら ん く 哀 哀 た る 父 母、 我 を 生 み て ( 49 ) ( 50 ) 劬 労 す 、 吾 が 師 の 徳 は 此 れ に 過 ぎ た りV
。 後 の 人 、 茲 の 法 を 覩 れ ど も 解 を 生 ぜ ず ん ぽ 、 木 石 と 異 な る こ と 無 き な り 。禅
源諸
詮 集 序 * 序 H 都 序 叙 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 綿 州 刺 史 ・ 洪 州 刺 史 蒹 御 史 中 丞 ( 弘 ) 凵 唐 綿 州 刺 史 ( 明 ) 。 * 撰 隠 述 ( 弘 ) ( 明 )。 * 同 示 妙 門 門 ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 二 ⊥ 二 ( 弘 ) ( 明 )。 * 説 目 經 ( 弘 ) 。 * 荷 澤 直 指 知 見 江 西 一 切 皆 員 天 台 専 依 三 觀 牛 頭 無 有 一 法 11 天 台 専 依 三 觀 牛 頭 無 有 一 法 江 西 擧 体 全 屓 荷 澤 直 指 知 見 ( 弘 ) 。 * 故 天 竺 旧 西 域 ( 弘 ) 。 * 實 B 寔 ( 弘 ) 。 * 分 ” 生 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 諸 ” 所 以 諸 ( 弘 ) 旧 而 諸 ( 明 )。 * 皆 有 逹 人 然 各 安 所 習 1ー ナ シ ( 明 ) 。 * 故 ” ナ シ ( 弘 ) 。 ・ 來 凵 中 ( 弘 ) 。 * 〈 孟 〉 “ 〈 周 礼 回 函 〈 音 含 〉 人 爲 甲 孟 〉 ( 弘 ) 。 * 〈 矢 人 唯 恐 不 傷 人 函 人 唯 恐 傷 人 也V
” 函 人 唯 恐 傷 人 矢 人 唯 恐 不 傷 人 盖 所 習 之 術 使 然 也 〉 ( 弘 ) 11 〈 函 人 唯 恐 傷 人 矢 人 唯 恐 不 傷 人 蓋 所 習 之 術 然 也 〉 ( 明 ) 。 * 〈 學 〉 闘 く 今 學V
( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 函 字 唐 韻 從 金 〉 凵 ナ シ ( 弘 ) 。 * 〈 函 者 鎧 之 別 名 鎧 甲 也 > 1ー ナ シ ( 弘 ) ” 〈 鏑 者 鎧 甲 也 周 禮 函 人 爲 甲 印 造 甲 之 人 古 字 多 單 爲 之 故 孟 子 亦 單 作 〉 ( 明 ) 。 * 〈 相 牽 引 良 > 1ー ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 爭 ” 諍 ( 弘 ) ( 明 ) 。 ・ 我 1ー ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 、 * 峯 旧 山 ( 弘 ) 。 * 〈 仲 〉 以 下 五 四 字 −− ナ シ ( 弘 ) 。 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 三 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
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『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 四 * 〈 會 〉 ・ 爲 ( 明 )。 * 〈 遺 跡 〉 踊 〈 貴 道 不 貴 跡 意 道 〉 ( 明 ) 。 * 〈 法
V
” 〈 佛 法V
( 明 ) 。 ・ 〈 惣V
” 〈 忽 〉 ( 明 ) 。 * 〈 會 〉 ” 〈 會 之 時 〉 ( 明 ) 。 * 瓶 置 餅 ( 弘 ) 。 * 酥 闘 蘇 ( 弘 ) 。 * 〈 日 〉 肋 〈 云 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 也V
目 ナ シ ( 弘 ) 。 * 趣 ” 趨 ( 明 ) 。 * 〈 周V11
〈 趨 字 卒 聲 呼 之 周V
( 明 ) 。 ‡ 〈 湊 〉 団 〈 輳 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 也V
” ナ シ ( 弘 ) 。 * 同 異 H 異 同 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 叙VH
〈 叙 述 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 明 顯V
日 〈 顯 明 〉 ( 明 ) 。 * 〈 令 〉 ロ ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 開 懦 〉 門 〈 悟 也 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 毛V
以 下 四 六 字 π ナ シ ( 弘 ) 。 * 〈 病 > 11 〈 疾 〉 ( 明 ) 。 * 八 但 〉 目 ナ シ ( 明 ) 。 * 〈 直 提 起 耳 而 告 之V
隠 く 又 提 耳 起 耳 就 耳 邊 告 汝V
( 明 ) 。 * 〈 改V11
〈 改 也 〉 ( 明 ) 。 * 〈 也 > 11 〈 之 甚 〉 ( 明 ) 。 * 〈 論 〉 以 下 四 五 字 凵 ナ シ ( 弘 ) 。 * 〈 示 > H 〈 覗 〉 ( 明 ) 。 * 〈 掌 〉 冂 〈 手 掌 〉 ( 明 ) 。 * 〈 謂 〉 ” 〈 示 〉 ( 明 ) 。 * 〈 指V
“ ナ シ ( 明 ) 。 * 〈 也 〉 目 く 易 了V
( 明 ) 。 * 瀕 伸 ” 頻 伸 ( 弘 ) 目 噸 呻 ( 明 ) 。 * 〈 愛V
隠 く 歎V
( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 子 > 11 〈 養 赤 子 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 無 有 少 善V
−− 〈 自 断 善 根V
( 弘 ) 凵 く 無 少 乾口 根V
( 明 ) 。 * 〈 是 〉 ” ナ シ ( 弘 ) 。 * 〈 毛 〉 以 下 二 三 字 ロ ナ シ 。 次 注 ノ 頭 二 く 腹 抱 也V
ト ア リ ( 弘 ) 。 * 〈 言 我V
口 く 云 腹 我 顧 我 言V
( 明 ) 。 * 〈 幼V
門 く 念 幼V
( 明 ) 。 * 〈 起 〉 目 〈 鷺 起 〉 ( 明 )。 * 〈 首V
冂 く 頭V
( 明 ) 。 * 〈 惜V
凵 〈 惜 之 〉 ( 明 ) 。 * 〈 子 〉 以 下 二 四 字 月 〈 欲 是 水 火 〉 ( 明 ) 。 * 〈 父 母 屡 抱 〉 ロ 〈 於 父 母 之 懐V
( 弘 ) 。 * 〈 念 〉 旧 く 今V
( 弘 ) 。 * 〈 長 > 11 〈 稍 長 〉 ( 弘 ) 。 * 〈 欲V
凵 〈 欲 是 水 火 也 〉 ( 弘 ) 。 * 道 ー 導 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 根 〉 囗 〈 善 〉 ( 底 ) 。 * 〈 不 > 11 〈 又 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 恐V
ロ 〈 復 恐V
( 弘 ) ( 明 ) 。 * 鬪 争 目 闘 諍 ( 弘 ) 。 * 也 日 也 〈 既 入 大 乘 法 中 又 五 相 是 非 故 揮 散 之 郎 都 序 之 宗 趣 也 〉 ( 弘 ) 。 * 〈 廻 曲 盡 照 〉 旧 〈 廻 光 曲 照 〉 ( 弘 ) ” 八 回 光 曲 照 〉 ( 明 ) 。 * 〈 悲 〉 囗 〈 慈 悲 〉 ( 明 ) 。 * 廻 旧 回 ( 明 ) 。 * 符 肌 扶 ( 明 ) 。 * 防 H 坊 ( 弘 ) 。 * 如 以 下 一 四 字 及 ビ 割 注 五 六 字 隔 ナ シ ( 明 ) 。 * 〈 前 〉 ” 〈 此 前 〉 ( 弘 )。 * 佛 以 下 } 九 字 凵 ナ シ ( 弘 ) 。 * 云 巳 ナ シ ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 謂 月 爲 ( 明 ) 。 * 惣 月 總 ( 明 ) 。 * 〈 揀 > 11 〈 簡 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 宗 > − 〈 宗 耳 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 信 11 證 ( 弘 ) ( 明 ) 。 罵 信 目 證 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 〈 叙VI
〈 序V
( 弘 × 明 ) 。 索 〈 也 > 1ー ナ シ ( 明 ) 。 * 辜 囗 孤 ( 明 ) 。 * 我 凵 ナ シ ( 弘 × 明 ) 。 * 峯 h 山 ( 弘 ) 。 * 大 師 脯 ナ シ ( 明 ) 。 * 徳 隠 徳 矣 ( 弘 × 明 ) 。 * 〈 此 〉 囗 〈 是 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 後 昌 ( 以 下 ( 弘 ) ( 明 ) 割 注。 ) 〈 後 之 〉 ( 弘 ) ( 明 ) 。 * 覩 目 〈 觀 〉 ( 明 ) 。 * 茲 目 く 其V
( 弘 ) ( 明 ) 。 * 解 者 凵 〈 悲 感V
( 弘 ) ( 明 ) 。 * 也 11A 且 須 保 重 也 〉 ( 明 ) 。N工 工一Eleotronlo Llbrary Servloe
Kom 三1z三1w三1 Umversrty 禅 源 諸 詮
集
の序
綿 州刺
史 の 裴 休 が 撰 す (1
) 圭 峰禅
師 は 禅 の根
源 に つ い て 表 し た 多 く の 言 句 や 詩偈
を 編 集 し て禅
の 一 大集
成 と し 、 は 「未
曽
有 の こ と だ 」 と 賛 嘆 し た 。 こ れ に 総 序 を 書 い た 。 河東
の 裴 休Komazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Umversrty (
2
) 釈尊
が こ の 世 に 出 現 し て 相 手 の 機 根 に 応 じ て 教 え を説
い て よ り 、 菩 薩 が代
る が わ る 現 れ て 相 手 の 病 に 応 じ て薬
を与
え た 。 こ の こ と か ら ( 釈尊
) 一 代 の 教 え は 深 と 浅 と の 二 つ の門
に 展 開 さ れ 、 「 真実
の 清浄
な る 心 も 性 と 相 の 二 法 ( 性 宗 と 相 宗 ) に 敷 演 さ れ た 。 馬 鳴 と龍
樹 の 二 士 は 共 に 釈尊
の 説 い た 経 を 広 め な が ら 、 空 宗 と 性 宗 に 分 か れ 、 慧 能 と神
秀 の 二 師 は 共 に (禅
宗 を 開 い た ) 達 磨 の 説 く 一 心 を 伝 え な が ら、 頓悟
と 漸 悟 の 異 な る 系 統 を 形 成 し た 。 荷 沢 神 会 は ず ぽ り 知 見 を 指 し 示 し 、 江 西 馬祖
道 一 は ま る ご と 全 て が真
理 だ と い い 、 天 台 智 顕 は専
ら ( 空 ・仮
・ 中 の ) 三 観 を基
本 に 置 き 、 牛 頭 法 融 は 一 つ の 存 在 も無
い と 説 い た 。 そ の 他 に 空 と有
が 対 論 し、 真 と妄
と 融 和 し、 あ る い は 反発
し あ る い は 融 合 し て 、 秘密
の 教 え と 顕 現 し た 教 え と・ に な っ た 。 か く て イ ン ド と 中 国 に お い て そ れ ら の 集 団 が 頻 繁 に 成 立 を繰
り 返 し た 。 こ れ は 実 に 、病
の 原 因 が多
様 で あ れ ば そ れ に 応 ず る 薬 の 種 類 も多
様
と な り 、 相 手 の 資質
に 応 じ よ う と す れ ば、 そ の あ り 方 も 一 通 り で は あ り え な い か ら で あ る 。 か く て、 ど れ も が 悟 り へ の 門 で あ り 、総
て が 究 極 の 悟 り へ の 道 で あ っ て 、 そ れ ぞ れ の 集 団 に 総 て達
人 が 存 在 し て い な が ら 、 そ れ ぞ れ が 自 己 の 学 び 得 た も の に安
住 す る た め に 、 全 体 に 通 ず る も の が 少 な く 特定
の 考 え に と ら わ れ る も の が多
く な る の で あ る 。 こ こ数
十年
の 間、 師 の 教 え は 益 々 衰 え 、 そ れ ぞ れ が 伝 承 に基
づ い て 学 派 を 立 て 、( そ れ ぞ れ の 基 づ く ) 経 や 論 を 武 器 と し て 互 い に
攻
撃
す る よ ろ い お も い よ る い あ り さ ま と な っ て い る 。 函 を 作 る 者 と 矢 を 作 る 人 の 情 が 異 な る よ う に く 『 孟 子 』 に 「 矢 を 作 る 人 は 函 を 作 る 人 よ り 仁 が な い と ど う し て い え よ う か 。 矢 を 作 る 人 は た だ 人 を 傷 つ け ら れ な い こ と だ け を 心 配 し、 函 を 作 る 人 は た だ 人 を 傷 つ け る こ と だ け を 心 配 す る 」 と い う 。 現 在 、 よ ろ い 仏 教 を 学 ぶ 者 も 、 自 己 の 立 場 に 従 っ て 空 し く 互 に 誹 謗 し あ っ て い る だ け で あ る。 函 の 字 は 『 唐 韻 』 で は 金 へ ん と す る 。 函 と は 鎧 の 別 名 で あ よ し あ し り、 鎧 は 甲 の こ と で あ るV
、 我 執 に従
う こ と に よ っ て 法 に高
低
が つ け ら れ る の で あ る 。 是 非 は み だ り に紛
糾 し 〈 互 い に 引 き 合 う す が た で あ る 〉 、 収 拾 が つ か な く な る ば か り だ 。 そ こ で 先 の 釈尊
も菩
薩 も 諸 々 の 宗 派も
、 た だ後
人 の 争 い を ひ き起
こ し 、 煩悩
の 病 を 増 加 さ せ る だ け の も の と な り は て て い る 。 そ こ に い っ た い 何 の 利 益 が あ る で あ ろ う か 。 (3
) 我 が 圭峰
大 師 は ( こ の 現 状 を ) 長 い 間 み て 嘆 い て い っ た 。 一 , わ た し は こ こ に 至 っ て は、 も は や 黙 っ て は い ら れ な い 」 〈 孔 子 が 『 詩 』 や 『 書 』 を 削 り、 礼 楽 を 正 し た の は 、 全 て 已 む を 得 ず に 融 会 し た も の で あ る。 そ れ 故 に 祖 述 す る だ け で 創 作 し な い の は、 聖 人 の 残 さ れ た 道 な の で あ る。 わ た し が 長 い 間、 根 本 に 合 致 し た 教 え を 修 め、 今 こ こ に 諸 宗 を 集 大 成 し よ う と す る の も、 自 己 の 足 跡 を 立 て よ う と し て の こ と で は な い 。 已 む を 得 ず に す る の で あ る。 丁 と は 当 で あ る 。 ま さ に 融 会 せ ね ば な ら な い の で あ る 〉 。 そ こ で 釈尊
の 三 種 の 教 え で禅
宗
て つ が め も り ざ ら か ん ざ し う で わ の 三 種 の 法 門 を そ れ ぞ れ 位置
づ け た 。 あ た か も瓶
・ 盤 ・釵
・釧
を 溶 か し て 同 じ 金 と す る よ う な も の で あ り、 酥 ・ 酪 ・ 醍 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 五 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 六 か お ご ろ も え ワ 醐 を か き 混 ぜ て 一 味 と す る よ う な も の で あ る 。 大 も と を
取
り 上 げ れ ぽ 全 て が 従 い 〈 『 筍 子 』 に 「 裘 の 領 を 振 る っ て 五 指 を 折 っ て か な め こ れ を 引 け ば、 従 う 者 は 数 え 切 れ な い ほ ど い る 」 と い う 〉、 要 に 位 置 す れ ば 、 来 る 者 は 一 ヶ 所 に 集 ま っ て 来 る の で あ る く 『 周 易 略 例 」 に 「 物 の 集 ま る 中 心 の 処 に 位 饐 し て 、 や っ て 来 る も の を 観 る な ら ば、 天 地 と 四 方 か ら 集 っ て 来 て も 多 い と は し な い 」 と い う 。 『 都 序 』 は 円 教 の 立 場 か ら 諸 宗 を 位 置 づ け、 い か な る 宗 派 も 包 摂 し な い も の は な いV
。 し か し 、 そ れ で も な お 学 ぶ者
が そ れ を 極 め 難 い の で は な い か と 心 配 し て 、 そ こ で 、 さ ら に 根 源 の 本 と 末 、 真 と妄
と の 和 合、 空 と 性 の 隠 顕 、 真 理 と 意 味 の 差 異 、頓
と 漸 と の 同 異 、 遮 詮 と 表 詮 の 融 合 と 対 立、 権 教 と実
教 と の 深 浅、 普 遍 の 教 え と 限 定 の 教 え の 是 非 を ず ぽ り と 示 す の で あ る く こ こ 以 下 は、 明 確 で し か も く り 返 し 忠 告 し て い る こ と を 賛 嘆 す る 。 人 を 悟 ら せ よ う と し て の こ と で あ るV
。 そ の さ ま は 耳 を 引 っ 張 っ て 告 げ く 『 毛 詩 』 に 、 「 面 と 向 か っ て 相 手 に 命 令 す る だ け で は な く、 そ の 耳 を 引 っ 張 っ て 注 意 を 促 す 」 と 言 っ て い る 。 当 時、 そ の 人 々 が 徳 を 修 め る こ と な く 荒 廃 し て い た の に 心 に 痛 め、 わ た し は、 た だ 、 あ な た 達 に 面 と 向 か っ て 説 く だ け で は な く 、 じ か に 耳 を 引 っ 張 っ て 告 げ る が、 そ れ で も、 あ な た は 決 し て 改 め る こ と が な い 、 と 言 っ て い る の で あ る 。 そ の 意 味 す る と こ ろ は、 再 三 の 念 入 り な 忠 告 と い う こ と で あ るV
、掌
を 指 し て 示 し 教 え る が ご と く く 『 論 語 』 に、 「 そ の こ と を わ き ま え て い る 者 は、 天 下 を 掌 に 見 る よ う に い と も 簡 単 だ 、 と 言 っ て、 そ の 掌 を 指 し た 」 と 言 っ て い る 。 孔 子 は 尋. ロ い 終 わ る と 自 分 の 掌 を 指 し て 弟 子 に 言 っ た と い う の で あ る。 そ の 意 味 す る と こ ろ は、 こ の 事 を は っ き り と 見 る さ ま が 、 掌 の 中 の 物 を 指 す よ う で あ る と 言 う こ と で あ るV
で な い も の は な い 。 あ る と き は う め き 声 で (き
び し く ) 吠 え か か り、 あ る と き は愛
語 と 矛軟
な 言 葉 で ( や さ し く ) 誘導
す る の で あ る く こ こ 以 下 は、 愛 に よ る 慈 悲 と 憂 慮 の さ ま が 、 わ が 子 に 対 し て の 如 く で あ る こ と を 言 う の で あ るV
。 滋 養 を 与 え て病
を 治 す の は、 仏 の 種 を も つ 人 の 若 死 に を 心 配 し て の こ と で あ り 〈 わ ず か の 善 根 も 無 く、 仏 法 に 縁 の 無 い 者 に 成 る、 こ れ を 若 死 に と い う 〉 、 抱 き か か え て 守 る の は く 『 毛 詩 』 に、 我 が 慈 母 は 幼 予 を 腹 中 に い だ き、 抱 き か か え て 起 ち 、 ま た ふ り 返 っ て 見 ま も っ て 下 さ る と 言 っ て い る 。 慈 念 や 愛 惜 の 情 が 深 い こ と で あ る 。V
、 水 に 溺 れ火
に 焼 か れ る 苦 し み を 思 う か ら で あ る 〈 子 供 は 生 ま れ て 三 年 し げ 、、 は じ め て 父 母 の ふ と こ ろ か ら 離 れ て 水 火 の 恐 れ が 無 く な る の で あ る 。 さ ら に 人 は 成 長 し て 、 五 欲 に 耽 溺 す る の で あ る 〉 。 ま た 手 を 引 い て こ れ を 導 く の は 、 間 違 っ た狭
い 教 え の 迷 い の 穴 に 陥 る こ と を 恐 れ 〈 善 い こ と し た と し て も、 五 欲 を 離 れ な い な ら 、 恐 ら く は 大 乗 の 教 え に 入 ら な い で あ ろ う 〉、 手 を 振 る い 回 し て こ れ を 散 ら す の は 言 い 争 い の か た く な な る を悲
し む か ら な の で あ る 。 (4
) と こ ろ が、 太 陽 の 明 り も 長夜
の 闇 を 破 る こ と は で き な い し 、 や さ し い 母 の愛
も 自 分 の 死 後 の 子 供 を 慈 し む こ と は で き な N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Unlverslty い く こ こ か ら 以 下 は 慈 悲 と 智 慧 が 仏 と 同 じ で あ る こ と を 賛 嘆 す る 。 仏 の 光 は 盛 ん に 照 ら す と い っ て も、 吾 が 師 を 得 て は じ め て そ の 光 を め ぐ ら し て く ま な く 照 し 出 す こ と が で き る の で あ り、 仏 の 慈 悲 は 普 く 行 き わ た る と い っ て も、 吾 が 師 を 得 て は じ め て 広 大 な 利 益 が ま す ま す 多 く な る の で あ る
V
。 そ れ が 吾 が 師 と な る と、 仏 の 日 を 捧 げ て す み ず み に ま で光
を め ぐ ら し 、 疑 い の 曇 り を こ と ご と く 取 り 除 き 、 仏 の 心 に 従 っ て 大 悲 を 縦 横 に 行 き わ た ら せ、 未 来 永 遠 に 利 益 を も た ら す の であ
る 。 釈 尊 は 教 え を 広 め ら れ た 主 で あ り 、 吾 が 師 は 教 え を 会 通 さ せ た 人 な の で あ る 。 か く て 本 と 末 と が 互 い に ぴ っ た り と 重 な り あ い 、 遠 く と 近 く と が 共 に 照 ら さ れ る の で あ る 。 正 し く 一 代 の 教 え の な し う る 事 は総
て 完 成 さ れ た と い え よ う 〈 釈 尊 が 教 え を 説 き は じ め ら れ て よ り、 今 日 に 至 っ て こ れ ら を 会 通 し て 始 め て な し う る 事 の す べ て が 完 成 し た の で あ る 〉 。 (5
) あ る 人 は い う 、 「 釈 尊 が い ま だ総
て を 会 通 し て い な い の に 、 今 一 た び そ の 根 本 の 主 張 を 違 え て 守 らず
、自
己 の よ り ど こ ろ を捨
て 去 っ て そ れ に 依 拠 し な け れ ば 、 奥 深 く に し ま い 込 ま れ た 道 に 背 く こ と に な る の で は な か ろ う か 」 。答
え て い う 、 「 釈尊
は最
初
、 別 々 に 三 乗 の 教 え を 説 い た け れ ど も 、後
に 会 通 し て 一 道 と し た く 三 〇 年 目 よ り 前 は あ る い は 小 乗 を 説 き、 あ る い は 空 教 を 説 き、 あ る い は 相 教 を 説 き、 あ る い は 性 教 を 説 い た 。 そ れ を 聞 く 者 は そ の 資 質 に 応 じ て 悟 っ た が、 そ れ ら を 貫 通 す る こ と が な か っ た 。 四 〇 年 以 後 は 霊 鷲 山 に お い て 三 乗 を ( 一 乗 に ) 帰 一 さ れ た 。 さ ら に 、 ク シ ナ ガ ラ に 行 っ て 一 仏 性 を 表 さ れ た 。 こ れ が 前 後 の 教 え の 様 子 で あ るV
。 釈尊
は 『 法 華 経 』 や 『 涅 槃 経 』 の 法 会 の 中 で も 、 そ れ ら を 融会
し て 一 つ の 教 え と し て い る 。 だ が 、 道 理 に 暗 い 者 は そ の こ と を 覚 ら な か っ た 。 だ か ら 『 涅 槃 経 』 に 次 の よ う に 言 っ て い る の で あ る 。 「 迦 葉 菩 薩 が 尋 . 口 っ た、 『 諸 仏 に は 密 語 は あ る が密
蔵 は な い 』 。 釈尊
は こ の こ と を 賛 嘆 し た、 『 如 来 の 語 は 外 に 開 か れ 顕 現 し て い て 、清
浄
で 影 は な い 。 愚 か な 人 は そ れ が 判 ら ず に 蔵 さ れ て い る と 勘 違 い す る が 、 智 慧 あ る 人 が そ れ を 了 解 す れ ば 蔵 し て い る と は 言 わ な い の で あ る 』 」 。 こ れ は そ の 証 明 で あ る 。 そ れ 故 に 王道
が 盛 行 す れ ば 、 家 の 門 を 閉 ざ す 事 は な く 、 国 外 の 蛮 族 を防
ぐ だ け であ
り 、 ( 同 様 に ) 仏 道 が完
備
す れ ば 、諸
の 教 え が総
て保
た れ 、 魔 説 や 外道
を防
ぐ の み で あ る 〈 『 涅 槃 経 』 の 円 教 は、 諸 の 教 え を 融 合 す る 。 た だ 魔 説 と 外 道 の 間 違 っ た 教 え を 排 除 す る だ け で あ る 〉 。 さ ら に 必 死 に 腕 ま く り し て そ れ を. 取 り 除 く に は あ た ら な い の だ L 。 (6
) あ 弐 、 後 世 仏道
を 学 ぶ 者 は 信 を 仏 に 求 め る べ き で あ り 、 そ れ を 人 に 求 め て は な ら な い 。 ま た 、 信 を 根 本 の 教 え に 求 め る べ き で あ り、 そ れ を 枝 末 の 教 え に 求 め て は な ら な い く 『 都 序 』 は 仏 の 語 を も っ て 諸 の 教 え を 位 置 づ け、 根 本 の 教 え で 偏 っ た 教 え を 明 か に し て い る 。 そ れ ゆ、 兄 深 く 信 じ る よ う 再. 二 勧 め て い る の で あ るV
。 そ の よ う に で き れ ば 我 が 圭 峰 大 師 の 苦 労 の 恩 に背
く こ と は な い で 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) 四 七 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Unlverslty 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 二 ) ( 石 井 ・ 小 川 ) あ ろ う く 「 心 痛 め る 父 母 は 我 を 生 ん で 苦 労 を す る 」 と い っ て も、 吾 が 師 の 功 績 は そ れ 以 上 の も の が あ る
V
。 で も 悟 り が 生 じ な い な ら 、 そ の 者 は木
石 と な ん ら変
わ ら ぬ 。 禅 源諸
詮 集 の 序 四 八 後 の 人 が そ の 教 え を 見 て そ れ (1
) 禅 源 諸 詮 集 の 序 ” 底 本 の こ の 題 に よ る と あ た か も 『 禅 源 諸 詮 集 』 の 序 文 に 当 る よ う に 思 わ れ る が 、 序 文 の 冒 頭 に あ る よ う に 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 序 と し て 撰 述 さ れ た も の で あ る。 こ の 裴 休 の 序 文 は、 『 唐 文 粋 』 巻 九 五 と 『 全 唐 文 』 巻 七 四 三 に 「 釈 宗 密 禅 源 諸 詮 序 」 と し て、 ま た 『 隆 興 仏 教 編 年 通 論 』 巻 二 七 に 「 圭 峰 禅 源 諸 詮 序 」 と し て 収 め ら れ て い る が、 い ず れ も、 割 注 は な い 。 な お、 『 禅 源 諸 詮 集 』 が 存 在 し た か ど う か 問 題 が あ り、 そ の 事 に 関 し て は、 「 『 禅 源 諸 詮 集 都 序 』 の 訳 注 研 究 ( 一 ) 」 ( 『 駒 沢 大 学 仏 教 学 部 研 究 紀 要 』 第 五 二 号、 一 九 九 四 年 三 月、 以 下 論 文 ( 一 ) と 称 す ) で 述 べ た 。 ( 2 ) 綿 州 刺 史 裴 休 u 裴 休 の 伝 記 に 関 し て は、 吉 川 忠 夫 「 裴 休 伝ー
唐 代 の 一 士 大 夫 と 仏 教ー
」 ( 『 東 方 学 報 』 第 六 四 冊、 一 九 九 二 年 三 月 ) が 詳 細 で、 最 も 優 れ る。 こ の 論 文 に ょ っ て 始 め て 裴 休 の 生 没 年 が 確 定 さ れ、 七 九 一 〜 八 六 四 年 の 生 涯 で、 世 寿 七 四 が 明 ら か と な る 。 石 井 修 道 『 禅 語 録 』 ( 中 央 公 論 社、 一 九 九 二 年 一 一 月 ) 二 八 九 〜 二 九 〇 頁 参 照 。 問 題 と な る の は、 拾 遺 お よ び 綿 州 刺 史 で あ る 。 拾 遺 と は 諌 官 の 称 号 で 、 則 天 武 后 の 時 に 設 置 さ れ た も の で あ る。 職 務 は 左 右 補 闕 と 同 じ で あ り、 左 補 闕 は 門 下 省 に、 右 補 闕 は 中 書 省 に 分 か れ て 所 属 し て い る 。 大 和 二 年 ( 八 二 八 ) の 賢 良 方 正 能 直 言 極 諌 科 に 首 席 で 及 第 し た 後 の こ と に つ い て、 『 旧 唐 書 』 巻 一 七 七 の 裴 休 伝 に は 「 大 和 の 初 め、 諸 藩 の 辟 召 を 歴 て 、 入 り て 監 察 御 史 、 右 補 闕、 史 館 修 撰 と 為 る 」 と あ り、 吉 川 氏 は 『 旧 唐 書 』 巻 一 七 下 ・ 文 宗 本 紀 大 和 六 年 の 七 月 条 の 「 甲 午、 諌 議 大 夫 の 王 彦 威、 戸 部 郎 中 の 楊 漢 公、 祠 部 員 外 郎 の 蘇 滌、 右 補 闕 の 裴 休 を 以 て 鐙 な 更 館 修 撰 に 充 つ 」 の 記 事 に よ り、 大 和 六 年 に 裴 休 が 史 館 修 撰 に 充 て ら れ た と す る 。 既 に 論 文 ( 一 ) で 指 摘 し た よ う に、 吉 川 氏 は、 圭 峰 宗 密 の 慶 成 節 の 入 内 を 大 和 二 年 か ら 大 和 七 年 と 改 め る 。 『 裴 休 拾 遺 問 』 の 成 立 時 期 を 拾 遺 に 注 目 す れ ば、 大 和 二 年 ( 八 二 八 ) か ら 大 和 六 年 ( 八 三 二 ) と い う こ と に な ろ う 。 そ の 後 、 裴 休 が 洪 州 刺 史 と な っ た の は、 宗 密 が 示 寂 す る 会 日 口 元 年 ( 八 四 一 ) の 十 二 月 二 十 八 日 以 前 で あ っ た 。 さ ら に 、 後 注 (37
) に も あ る よ う に、 『 都 序 』 の 序 文 は 澄 観 が 開 成 三 年 ( 八 三 八 ) に 述 べ た 遺 嘱 を 承 け て い る と こ ろ か ら、 こ れ 以 後 が 綿 州 刺 史 の 時 と な る が、 綿 州 刺 史 と 洪 州 刺 史 の 前 後 は は っ き り し な い 。 一 応、 開 成 三 年 ( 八 三 八 ) か ら 会 昌 元 年 ( 八 四 一 ) の 間 と 仮 に し て お き た い 。 吉 川 氏 は 中 書 舎 人 よ り ま ず 洪 州 刺 史 に な っ た と 言 い、 綿 州 刺 史 に 言 及 は な い 。 な お、 朝 鮮 本 系 統 は 裴 休 の 役 名 を 洪 州 刺 史 兼 御 史 中 丞 と す る。 (3
) 圭 峰 禅 師 団 宗 密 の 伝 記 に 関 し て は、 さ し あ た り 注 (2
) の 『 禅 語 録 』 二 九 二 頁 お よ び 論 文 ( 一 ) を 参 照 。 ニ と ば (4
) 禅 蔵 団 経 律 論 の 三 蔵 を 編 纂 し た 経 蔵 に 対 し、 禅 の 詮 を 編 纂 し た も の の 意 。 宗 密 の 造 語 。 『 禅 源 諸 詮 集 』 百 巻 の 存 否 に つ い て も、 論 文 ( 一 ) を 参 照 。 ( 5 ) 未 曽 有 な り ” 裴 休 と 仏 教 者 の 交 流 は 多 く を 数 え、 宗 密 以 外 に も、 特 に 黄 檗 希 運 や 濡 山 霊 祐 と の 交 渉 は 深 い 。 し か し、 そ の 中 で も 宗 密 N工 工一Eleotronlo LlbraryKomazawa University
NII-Electronic Library Service Kom 三1z三1w三1 Unlverslty を 高 く 評 価 し、 し か も 大 ぎ な 景 響 を 受 け て い る こ と か ら、 宗 密 を 第 一 に 上 げ る こ と が で き よ う 。 こ こ に 言 う 河 東 ( 山 西 の 黄 河 以 東 ) と は 、 大 中 二 二 年 ( 八 五 九 ) に 河 東 節 度 使 に な っ た こ と を 言 う の で は な く 、 そ の 出 身 の 河 内 ( 河 南 省 の 黄 河 以 北 ) を 指 す の で あ ろ う 。 (