、
了 義・ 不 了 義
の
相
違
が あ
る
。
そ れ ら は
文 字 言 句
は
ま
っ
こ
う
か
ら 相 違 し
て い
て
も、 そ
の
真 意
は 必 ず 完 全
で し か
も 自 由
に
隔
通し
あ
っ
て い
る
の で
あ
る
。
(
2
)
『
大 品
』
に
次
の よ
う
に
言
っ
て い
る
。
「
仏
は
弟 子
に
命 ぜ ら れ た
。
修 行 仲 間 が 仲 良 く 共
に
住 む に は
、
二
つ
の
事 を 行 な わ な け れ ば な ら な
い
。
一
つ
は
、
賢 聖 と し
て の
沈
黙
で
あ る
。
般 若 と 相 応 す る 心
の こ
と を 言 う
。
二 つ
は
、
般 若
の
教 え を 説 く
こ と で
あ る
。
高 価 な 宝 珠 を 失 う と 常
に
気
に か か
っ
て
離 れ な
い
が
、
菩 薩 も そ れ
と 同 様
に
、
常
に
般 若 を 説
き、 そ れ を 常
に
念
じ 常 に
行
じ て
、
他
の
思
い
が 生 じ な
い よ う
に
さ せ、 昼 夜
の
別 な く そ
の よ
う
で い る
の で
あ る
」
。
一 句 で
諸
菩 薩に 教 え る
こ
と が
で
き
る
の
を
弟
子 と し て の
行 な
い
と し、 五
蘊
に お お わ れ て
覚 る
こ
と が 難
し
い の
を 義
と
す る
の で
あ
る
。
『
(
大 智 度
)
論
』
に
次
の
よ う
に
言
っ
て い
る
。
「
菩 薩
が
二 つ の
教 え を 成 就 す
る な ら ば、 魔
も そ れ を 破 壊 す る こ と が
で
き な
い
。
一
つ
一は
切
の
物
が 空
で あ る と 観
ず
る こ
と
、
二
つ
一は
切 衆 生 を 見 捨
て
な
い こ
と、 で
あ
る
。
も し 悲 心 が
有
っ
て
智 慧 が 無 け れ ば
、
顛
倒『
禅 源 諸 詮 集 都 序
』
の
訳 注 研 究
(
二
)
(
石 井・ 小 川
)
一
〇一
Komazawa University
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Kom 三1z三1w三1 Umversrty
『
禅 源 諸 詮 集 都 序
』
の
訳 注 研 究
(
二
)
(
石
井・ 小 川
)
一
〇
二 の
中
に 埋
没 す
る
。
も
し
智
慧 が 有っ
て
悲 心 が
無 け れ ば
、
断 滅
に
堕
ち る
。
空 を
観
ずる の
も 亦
た
空
で
あ
る
。
そ れ 故
に
空
に
も 執
着
し な
い の で
あ
る
」
。
『
肇 論
』
に
次
の よ
う
に
言
っ
て い
る
。
「
大 患
は
身 体 を も
つ こ
と
に
極 ま る
。
そ れ 故
に
身 体 を
滅
し
て
無
に
復 帰 す る
の で
あ る
。
塵 労
は
智
慧
を も
つ こ
と
よ
り は
じ ま る
。
そ れ
故
に
智 慧 を 絶 ち 切
っ
て
虚
に
沈
潜
す る の で
あ
る
」
。
空 相 と は
、
相
の
無
い
相
で
あ り
、
そ れ を
実
相 と 名づ
け
る
。
実 相 と
は
、
っ
ま り 自 性 清
浄
の
如
来 蔵で あ る
。
諸
の
有 為 法
は 虚 仮
で
あ
っ
て
実
体
が な
い
が、 た だ
こ の
真 実 世
界
の み は
古 今 常 住
で
あ
っ
て 不 思 議 な
存
在 と し て独 立 し て い る
。
そ れ
は 本
性
の
功 徳 を も れ な く 含
ん で い る の で
実 相 と 名
づ け る
。
ま た 得
べ
き 相 が
無
い の で
空 相 と も 名
づ け る
。
無 住
の
本 か 一ら 切 法 が 成
り 立
つ
の で
あ り、 し た が
っ
一て
切 法 を 観
る な ら ぽ
、
そ れ が そ
の
ま ま
無 住
の
本
で
あ
る
。
そ
こ で は
無 数
の
万 徳
の
性 と 相
と が
無
礙で あ り
、
我 と 法、
自 と 他 等
の
相 を 遠 く 離 れ
、
性 を 離 れ 相 を
離
れて い
る
。
そ
こ で こ
れ を 大 空 と も 名
づ け る
の で
あ
る
。
か く 無 相
で
あ り
な が ら
体
が 有
る の
が 不 空 如
来 蔵
な
の で
あ
る
。
真 如
の
外
に
真 如 を 証
る こ
と が で
き
る
智
慧
は
無 く、
智 慧
の
外
に
智 慧
の
入
っ
て
ゆ く
べ
き 真
如 は 無い
。
こ
たい
ら
の よ
う
に
理 と 智 と が ぴ た り と 合
し、
能
所の
別 が
無
け れ ば
、
覚
り
の
路
は
大
い に
夷
か と な
る
。
さ す れ ば 誰 が 去 る
者 と な る で
あ
ろ
う
か
。
そ も そ
も
、
空 を 修
め て
頓 な
い
し
漸
に
作 仏 す
る の に 四
種
が 有る
。
一
は
信 が 満 ち る こ
と
に よ る
作 仏
。
つ
ま り、 種 性 地
に お い て、 諸 法 が 不 生 不 滅
で あ り 清 浄 平 等
で
あ
っ
て、
何
ら 願 求 す
ぺ
き も
の は 無
い
と き
っ
ぱ り 信
ず
る こ
と
。
二
は 理 解 が 満 ち る
こ
と
に
よ る
作
仏
。
つ
ま り
、
解
行
地に お い て
、
深 く 法 性
に
到
達
し
、
如 来
の
業
に は
造 も 作
も 無
い の
を 知 り
、
生 死 と 涅 槃 を
二 つ の
相 と 見 ず
、
し た が
っ
て 心
に
怖
れ が 無い こ
と
。
二 は
証 が 満
ち る こ
と に よ る
作
仏。
つ
ま り
、
浄 心 地
に お い て
、
無 分 別
の
寂 静
の
法 智
お よ び 不
思 議 な
自
然の
業 を
得
て
、
求 想 が 無
い こ
と
。
四
に
一は
切
の
功 徳
の
行 が 満
ち る こ
と に
よ る 作 仏
。
つ
ま り、 究
竟
菩 薩 地 に お い て、
一 切
の
障
害
を 除 き、 無 明
の
夢 が 尽 き
る こ
と
。
以 上
の 四
種
に
つ い て
、
そ れ ぞ れ
の
境
界
は
皆
な
「
菩 提 を 得
る
」
と 名
づ け ら れ る
の で
あ
る
く
上
の
文
で、
「
そ
の
真 意
は
…
…
融 通
し
あ
っ
て い る
」
の
後
よ り
こ こ
ま で
一の
枚 余
り の
箇 所
は、 別 本 に は
無
い
V
。
(
3
)
だ 一が
大
蔵 経は あ ま り に
も 膨
大 で
あ
る、 ど う し て 一
帰
の
主 旨 を 見
て と る
こ
と が
で
き
よ う か
。
そ
こ
で
今 僅
か 一に
〇 余 枚
の
紙
の
上 で
そ
の
全
て を 極
め、 仏
の
真 意 一を 度
で
完 全
に
見 通
さ せ
よ う と
す
る の で
あ
る
。
し か る の
ち 一に
つ
一
つ
細
か 一に
大 蔵 経
の
経
文
を ひ
も と
い て い
く な
ら ぽ
、
一 句一 句
の
上
に
宗
旨 を 知る こ と
と な る で
あ
ろ う
。
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Kom 三1z三1w三1 Unlverslty
若 波 羅 蜜。
説 般 若 波 羅 蜜 巳、 還
入
般 若 中
。
不 令 余 心
(
余 語
)
得
入
。
昼 夜 常 行 是 不 休
不
息
。
喩
。
如 貧 人 失 大 価 宝、 常 念 荊 離
。
菩 薩 亦 如 是
、
不
離 薩 婆 若
心
。
常 行 般 若 波 羅 蜜、
不 休
不
息
。
お お
(
6
)
蔭 蓋
11 用
例 が
見 出
せ
ず、
語 意
は 正 確
に は 不
明
で
あ
る
が、
五
蔭
に 蓋 わ
れ る の 意 と し た。
(
7
)
論
に 云 く
…
… H
『
摩 訶 般 若 波 羅 蜜 経
』
巻一 九 称 揚 品
(
同
三 六一
a
)
を 承 け
た
、
『
大 智 度 論
』
巻 七 九
(
同
六
二
二
c、 意 抜 萃
に ょ る
。
(
1
)
経
に
権 実
…
…
月
権 教 と 実 教
に つ い て は 九 段
の
注
(
5
)
参 照
。
宗 密
は
『
円 覚 経
』
を 十
門 分 別 し て
『
円 覚 経 大 疏
』
巻
上一
で は、
三 に
権 実 対 弁 し、 教 を 分
つ
に 八 意 を 分 け、
そ
の 五 に
「
権 実 を 弁 ず
る に
由
る も 枝 流
に
住
せ
ざ る が 故
に
」
(
続 蔵 一巻
四 一ー 一
二
右 下
)
と
い
う
。
そ
こ
を
『
大 疏 鈔
』
巻
二
上 で は
「
五
の
中
に 二
義 有 り
。
故
に 権 実 を 分
つ
と
雖 も 枝 流 を 成 さ ず
。
一
は
善 く 仏 意 を
会 す る が 故 に
。
謂 く、 説
く 所
の
機
お よ ろ し き か な
を 逐 う
の
教 え は、 乃 ち 是 れ 宜 に
随
い て
説 く 所 な り
。
実
と は
理
の
究 意
に
称 う な
り
。
二 は
開 顕 有
る が 故 に
。
謂 く
、
権 教 を
説 く
は
是 れ 方
便 門
に し て、 実 教 を 説 く
は
是 れ
真 実 相 な り
。
方 便
に
執
せ
ず
し て
真 実 を 為 す
は、 則
ち 方 便 門
の
開 く な
り
。
実
理
の
普 周 を 知
る
は、 則
ち 真 実 相
あ ら わ
の
顕
る る な り
。
今 ま 能 く 開 顕 す る が 故
に
枝 流
に
滞
ら ざ る な り。 仏
の
施 説
に 約 す
る が 故 に 須 く 権
実
を 分
つ べ
し
」
(
同
二
四一 右 下
)
と あ る
。
(
2
)
了
義
11
九 段
の
注
(
6
)
参 照
。
り
(
3
)
随 自 意
の
語
…
…
冂
注
(
1
)
の
同 書
に
「
三 に
本 意
を 未 だ
申
べ
ざ る は 随 佗 意
の
語 な る が 故 に
」
と あ り、 そ れ を
『
大 疏 鈔
』
で は
「
三 の
中
の
本 意
を
未 だ 申
べ
ざ る と は、 仏
は
本 と よ
一り 事
の
為
に
世
に 出 現 し て 四 十 余 年 未
だ
真 実
を
顕 さ ざ る が 如
し
。
今 一ま 代
の
時 教 を 分
か
つ
は
豈
に
さ と
判
じ て
浅 深 有
る を
妨 げ
ん
や
。
随 他 意 と 言 う は
、
仏
に 三
語 有 り
。
一
は
随 自 意
の
語 な り
。
自 ら
の
証 る 所
の一
つ
の
実 等 を 説 く が 故
に
。
二 は
随 ひ た す ら
み ち び
さ と
他 意
の
語
な り。 一
向
に
方 便 し て
衆 生 を 引 く が
故
に
。
三 は
随 自 他 意
の
語 な り
。
半 ば 自
ら の
証 り
に
称
い、 半 ば 機
に 随 う が 故 に
。
故
に
今 ま 之 れ を 分
つ は
随 自 意 を し て 方 を
説
い て 是 れ 実 な り と 知
ら し む る な り
」
(
同
二
四一 右 上
)
と あ る
。
仏
の
三
語
は
、
元 来、
『
涅 槃 経
』
迦 葉 菩 薩 品
(
大 一正
ニ
ー
八 二
〇
b
)
に
基 づ ぎ、 宗 密
は
注
(
1
)
も 含
め て
『
演 義 鈔
』
巻
六
(
大 正
三 六
− 四
〇
ab
)
に
依
る。
(
4
)
敵 体
時
ま
っ
こ
う
か
ら
の
意
。
『
裴 休 拾
遺 問
』
一 一
に
「
敵 体 相 反
」
の
例 あ り
。
(5
)
『
大 品
』
に
…・
…
『
摩 訶 般 若 波 羅 密 経
』
巻一
八 に
「
若 欲 有 所 説、
但 説 般 若 波 羅
蜜。
説 般 若 波 羅 蜜 巳、 常 憶 念 般 若 波 羅 蜜
。
常 憶 念 般 若 波 羅 蜜 巳、 常 行 般 若 波 羅 蜜、
不
令
余 念 得 生
。
昼 夜 勤 行 般 若 波 羅 蜜 相 応
念。
不 息
不
休
」
(
大 正 八
ー
三 五 四
〇
)
と あ り
、
こ
れ を 承 け
た
『
大
智 度 論
』
巻
七 七
(
大 正
二 五
ー
六
〇一
ab
)
の
釈 夢 中 不 証 品
に
次
の よ う に
あ
る
。
こ こ は こ れ を 順 序 を か え て
取 意 抜 萃
し た
も
の
。
仏 勅 弟 子。
若 和 合 共 住
、
常 行
二
事
。
一 者 賢
聖 黙 然
。
二
老 説 法
。
賢 聖 黙 然 者、
是 般 若 心
。
説 法 者、
説 般 若 波 羅 蜜
。
是 人 従 般 若 心 出、 説 般 如 是 得 先 所 説 功 徳。
仏 欲 令 是 事 明 了
、
故 説 譬
六一 四
bc
)
の
取
須 菩 提
。
菩 薩 摩 訶 薩 成 就
二
法、
魔 不 能 壊
。
何 等 二
。
観一 切 法 空
。
不 捨一 切 衆 生
。
…
… 釈 日
、
衆 会 疑 菩 薩 何 因 縁 故、
得 如 是 力、
魔
不 能 壊
。
仏 答 有
二
因 縁、
故 魔 不 能 壊
。
一 者 観 諸 法 空、
二
者 不 捨一 切 衆 生
。
以 日
月 因 縁 故、
万 物 潤 生、
但 有 月 而 無 日、 則 万 物 湿
壊、
但 有
日
而 無
月、
則 万 物 礁 爛。
日 月 和 合 故、
万 物 成
就。 菩
薩 亦 如 是
、
有
二
道。 一 者
悲、
二
者 空
。
悲
心
憐 愍 衆 生、
誓 願 欲 度
空 心
来、
則 滅 憐 愍 心
。
告
側 有 憐 愍 心 無
智
慧、則・
州 没 在 無 衆 型 而
有 衆 生 顛 倒 中。
若 但 有 空 心 捨 憐 愍 度 衆 生 心、 則 堕 断 滅 巾。
是 故 仏 説
二
事 兼 用
。
雖 一観 切 空
、
而 不 捨 衆 生
。
雖 憐 愍 衆 生
、
不 一捨 切 空
、
観一 切 法 空、
空 亦 空、 故
不
著 空
。
『
禅 源 諸 詮 集 都 序
』
の
訳 注 研 究
(
二
)
(
石 井・ 小 川
)
一
〇
二
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『
禅 源 諸 詮 集 都 序
』
の
訳 注 研 究
(
二
)
(
石 井・ 小 川
)
→
〇
四
(
8
)
『
肇 論
』
に
云 く
…
… 11
『
肇 論
』
涅 槃 無 名 論
(
大 正 四 五 一− 五 八 a
)
に よ る
。
『
大 疏 鈔
』
巻
七 上
(
続 蔵 巻一
四
−
三 五 七 右 上
)
に
も 同 文
の
引 用 が あ
る
。
(
9
)
空 相 と
は
…
… H こ こ の
説 示 も 基
づ
く も
の
が あ る と 思 わ れ
る が 未 検
。
(
10
)
無 住
の
本
…
…
凵
『
維 摩 経
』
観 衆 生 品
(
大 正一 四
−
五
四 七 c
)
に よ る
。
(11
)
不 空 如 来
蔵
阿
『
勝 鬘 経
』
に
説 く
二
種
の
如 来 蔵 一の つ
。
空 如 来 蔵
に
対 す
る も
の
。
「
不 空 如 来 蔵
は
恒 沙
を
過 ぎ
る も 不 離 不 脱 不
異
に し て 不
思 議
の
仏 法 な り
」
(
大 正一
ニ
ー
二 二一
c
)
と あ る
。
(
12
)
空 を 修
し て
…
…
−−
四 種
の
漸 次 作 仏
は
『
占 察 善 悪 業 報 経
』
巻 下
(
大 正一 七 ー 九
〇 九
ab
)
の
次
の
文
に
基 づ く
。
こ の
経
の
四
位 成 仏 を 宗 密
は
『
大 疏 鈔
』
巻
=
二
下
(
続 蔵 巻一
五
−
三 五
左 下
)
に
引 用 す る
。
漸 次 作 仏 者、
略 説 有 四 種
。
何 等 為 四
。
一 者
、
信 満 法 故 作 仏。
所 謂 依 種 性 地、
決
定 信 諸 法 不 生
不
滅
、
清 浄 平 等、
無 可 願 求 故。
二
者
、
解 満 法 故 作 仏
。
所 謂 依 解 行 地 深 解 法 性、 知 如 来 業 無 造 無 作、 於 生 死 涅 槃、
不 起
二
想、 心 無 所 怖 故
。
三 者、 証 満 法 故 作 仏。
所 謂 依 浄
心 地、 以 得 無 分 別 寂 静 法 智
、
及
不 思 議 自 然 之 業、 無 求 想 故。
四 者
、
一 切 功 徳 行 満 足 故 作 仏
。
所 謂 依 究 竟 菩 薩 地、
能 除一 切 諸 障、
無 明 夢 尽 故
。
な お
注 目 す
べ
き 点 は、 経 典 原 文
の
「
漸 次 作 仏
」
を、
宗 密 が
「
修 空 頓 漸 作 仏
」
に
改
め て い る こ と で
あ
る。
(
13
)
有
る 本
に
…
…
F
底 本
が 異 本
の
存 在 を 知
っ
て い る こ
と は
、
『
都 序
』
の
伝 承
流 布 を 考 え る 上 で 重
要
で あ り、
五
山 版
の
基 づ
く 宋 版
に 二
系 統
の
も
の
が 存 在
し て い
た
こ と が
考 え ら れ
る。 朝 鮮 本
は
末 尾
に
付
さ れ た 刊 記
よ り 宋 版 を 承 け
る こ と は
明 ら か で あ る が、 底 本
の 四 六 四
字
(
こ
こ で
第
(
2
)
段 落 と し た
部 分
)
は な
い
。
し た が
っ
て こ こ で い
う
「
有
る
本
」
が
朝 鮮 本
の
基
づ い た
宋 版 を さ し て
い
る 可 能 性 が あ り、
こ の
箇 所 に 限 れ ば 明 蔵 本 も そ れ を 承 け る こ
と に な る
。
テ キ
ス ト の
問 題
は
別
の
論 文 を
予 定 し
て い る の で そ ち ら を
参 照
さ れ た い
。
(
14
)
竜 蔵
陪
大 蔵 経
の こ
と
。
竜 宮
に あ る と 伝 承 す
る と
こ ろ か ら 名 づ け ら れ
る
。
宗 密
は
『
大 疏
』
巻 上一
(
続 蔵 巻一 四 一ー
〇 九 右 上
)
の
「
竜 蔵
」
の
語
を
『
大 疏 鈔
』
巻一 上 で は
「
蔵 経
」
(
同
二 二 二
右 上
)
と
い い か え て
い
る。
と
(
15
)
指 帰
B
旨 帰
に
同 じ
。
法 蔵 撰
『
華 厳 経 旨 帰
』
に
「
其
の
機 要 を 撮 り
て
称 し て
旨 帰 と 日
う
」
(
大 正 四 五
− 五 八 九
c
)
と
あ
り、 根 本 的 な 意 趣 を
い
う
,
(
16
)
十 余 紙
”
『
都 序
』
「 書 を さ
す
で
あ
ろ う
。
た だ し
、
朝 鮮 本
は
「
二 十 余 紙
」
に
作
る
。
え ら
(
17
)
決 択
冂
択 ん で
判 断 を 決 す
る
意 味
の
仏 教 語
(
<一
昌
屋6
βo 同 鋤
)
。
口
語
で、 け
り を
つ
け る の
意
に
も 用
い る
。
〔一 五
〕
因 明 の 三
量 よ り
み た 経 文 の 必 要 性
(
1
)
〇 五
、
量
有
三
種
、
勘 契 須 同 者
。
西 域 諸 賢 聖 所 解 法
義
、 皆 以 三 量 爲 定。一 比
ネ
量
。
二
現 量。
三 佛 言 量
。
量 者 量 度
、
如