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抗 血 清 に よ つ て 不 活 化 さ れ た 吉 田 腫 瘍 細 胞 の 移 植 實 驗

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Academic year: 2022

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(1)472. 村 上 育 郎 ・岡 田 瑞 夫. 抗 血 清. に よ つ て 不 活 化 さ れ た. 吉 田 腫 瘍 細 胞 の 移 植 實 驗 (1). 抗 吉 田腫瘍 細 胞家 兎血清 に より不活 化 された 吉 田腫瘍 細胞. (2). 抗Virus. HST. (Hamazaki)家. 兎 血 清 に よ り. 不 活 化 され た 吉 田 腫 瘍 細 胞 岡山大 学医学部 病理 学教室(指 導. 助. 浜崎 幸雄 教授). 手. 村. 上. 育. 郎. 專攻 生. 岡. 田. 瑞. 夫. 〔昭 和28年3月5日. 受 稿 〕. 〔抗 吉 田 腫 瘍 細 胞 家 兎血 清 に よ り不 活 化 され 〔1〕 1950年,浜 Virus. HST. す る)が,吉. 緒. 言. た 吉 田 腫 瘍 細胞 に 及 ぼ すV. HSTの. 崎 教 授1)等 に よ りて 分 離 さ れ た (Hamazaki)(以. 下V.. HSTと. 記載. 田 腫瘍 の腫瘍 原 として第 一義 的. 1実 験)及. び 〔 抗V.. 兎血 清に よ り不. 活 化 さ れ た 吉 田 腫 瘍 細胞 に 及 ぼ すV.. HSTの. 影 響 〕(第2実 験)の 両 実 験 に 使 用 した雑 系 白. 且 つ 主 要 因 子 で あ る こ とは 年 来 同 教 授 等 に よ. 鼠 に つ い て,村 上,岡. り て 解 明 さ れ 来 つ て い る.そ. 脾,脳. の 一 環 と し て の,. HST家. 影 響.(第. 田 は そ の 肝,肺,腎,. の組 織 像 を 検 索 し た..

(2) 抗 血 清 に よ つ て不 活 化 さ れ た 吉 田 腫 瘍細 胞 の移 植 実 験. 473. 第1表 〔Ι〕 實 驗 方 法 第1実 験 及 び 第2実 験 は 村 上 が 発 表 す る筈 で あ るが,V.. HSTが. 吉 田 腫 瘍 の移 殖 成 立 に. 缺 くこ との 出 来 な い 因 子 で あ る と言 ふ 確 証 を 与 え た重 要 な る実 験 で あ る.詳 細 な 実 験 方 法 は 別 報 に 譲 り,簡 単 に こ こで は 表 中 に 於 て各 組 織 の変 化 判 定 の 傍 らに 附 記 し て お い た.. 〔Ⅱ〕 組 織 學 的 所 見 退 行 性 変 化(例. へ ば肝 に て,肝 細 胞 が 蛋 白. 様 変性 を 起 し,そ の 核 が 核 素 融 解,核. 濃縮 に. 陥 り,稀 に 核 質 涌 出 像 を核 の一 側 に 認 め る事. 腎 で は,実 質 細 胞 が 蛋 白様 変 性 に 陥 る事 等.). (ⅱ) 第2回. の 実 験.(第2表. No. 329;肺;間. 参 照).. 葉 性 細 胞 は血 管 壁 か ら. 及 び 全組 織 に 認 め られ る鬱 血 は 特 異 的 所 見 と. 稍 や放 線 状 の 位 置 を とつ て 増 殖 し,網 工 が 基. 思 は れ な い の で 表 中 に於 て(一)と. 質 を な し て リ ンパ 球,単. し て示 し,. 個 々 に つ き縷 述 す る事 を 省 略 した.従. つて本. 潤 し て い る.脾;脾. 球 及 び形質 細 胞 が浸. 材 は 肥 厚 し,そ の 縁 に. 章 に て組 織 の変 化 を 記 述 して い な い 臓 器 は,. 核 の 濃 染 す る リンパ 球 様 の 細 胞 が 増 殖 す る.. 特 異 な所 見 が 認 め られ な い も の で あ る.. 髓 索 に も同 様 な 細 胞 が 出 現 して リンパ 様 組 織 を 形 成 す る.リ. (1). 第1実. 験. (ⅰ). 第1回. の 実 験.(第1表. No. 293;肝;肝. 参 照).. 小 葉 に大 きな腫瘍 細 胞. ンパ 濾 胞 は 一 般 に 萎 縮 し て い. る. No. 330;肺;間. 質 に リン パ 球 及 び 単 球. の浸 潤 巣 が あ り,こ の た め に 肝 細 胞 は 圧 迫 萎. の 浸 潤 及 び 血 管 外 膜 細 胞,間 葉 性 細 胞 の増 殖. 縮 に陥 る.浸 潤 巣 の 中央 部 は 核 は 細 長 く,辺. が あ る.胞 隔 に は 比 較 的 大 き な 胞 体 を 有 し,. 縁 部 の核 は梢 や 太 く,中 央 部 よ り も密 に 配 列. 核 は 淡 染 性 で,核 小 体 の 大 き い上 皮 性 の 細 胞. して肝 細 胞 索 中 に 侵 入 し,或 は 細 胞 索 を取 り. 集 団 を 認 め,そ. 巻 い て い る.核 は 「ヘ マ トキ シ リン 」 に淡 染. 好 中 球 の 浸 潤 が あ る.肋 膜 の 漿 膜 細 胞 は 軽 度. して い る.血 管 外 膜 細 胞 は軽 度 に 腫 大 し,時. に 腫 大 増 殖 す る.脾;リ. に 間葉 性 細 胞 の増 殖 を 認 め る .星 細 胞 は 軽 度. 大 し,中 央 部 は リンパ 球 が 極 め て 僅 か で殆 ん. に腫 大 し て い る.. ど リンパ 芽 細 胞 が 占 め,周 辺 部 は 細 網 細 胞 が. No. 294;肺;肋. 膜 下 は 稍 や 無 気 肺 化 し,. 漿 膜 細 胞 は 僅 か に 増 殖 し て い る.. No. 295;肺;間. 質 に 単球 様 或 は 形 質 細. の 周 圍 に リ ンパ 球,単. 球及び. ンパ 濾 胞 は 稍 や 腫. 緻 密 に 増 殖 し て い る.脾. 材 周 圍 に 単 球,間. 葉. 性 細 胞 が 増 殖 す る. No. 331;肺;肋. 膜 の漿 膜 細 胞 は 軽 度 に. 胞 様 の細 胞 が 著 明 に 浸 潤 し て網 状 の病 巣 を 作. 腫 大 増 殖 して い る.腎;糸. り周 圍 に好 酸 球 が 浸 潤 して い る .気 管 枝 粘 膜. 円 形 の細 長 い肉 芽 巣 が 多数 散 在 す る.主. 上 皮は 増 殖 して 乳 嘴 状 で あ る .肋 膜 の 漿 膜 細. て 「ク ロ マ チ ン 」 に 富 み,細. 胞 は2〜3層. 間 葉 性 細 胞 が 増 殖 し,少 数 の 単球 が 混 じて い. に増 殖 す る.. No. 296;肺;肋. 膜下 の部 分 は無 気肺 化. してい る.漿 膜 細 胞 は 腫 大 し,漿 膜 及 び漿 膜. 毬 体 に接 し て 類 とし. 長 い核 を 有 す る. る. No. 332;脾;被. 膜 は 肥 厚 し て い る .漿. 下 には好 中球 の 浸 潤,間 葉 性 細 胞 の増 殖 が 認. 膜 細 胞 は 腫 大 増 殖 し て 楕 円 形 を 呈 し,核. め られ る.. だ 大 で,「 ク ロ マ チ ン 」 に 富 み, つ て 増 殖 し て い る.こ. 1〜3層. れ は 廿 日 鼠 にV.. は甚 に重 な HST.

(3) 474. 村 上 育 郎 ・岡 田 瑞 夫. を 接 種 し た 場 合の 変 化 と殆 ん ど異 な ら な い.. し て い る.脳;第4脳. 赤 髓 に は リン パ 球 様 細 胞 が 著 し く出現 し,リ. 腫 大 増 殖 し,正 常 の核 よ り も淡 く大 き い.之. ン ハ 様 組 織 の 観 を 呈 し て い る.リ. 等 の 内 に リン パ 球 が 少 数 み られ る.血 管 周 圍. ンパ 濾 胞 は. に は 円 形 細胞 が 浸 潤 す る.. 前 述 の2層 形 成 を 示 し て い る. No. 333;肝;腹. 膜 の漿 膜 細 胞 は 腫 大 す. る が 増 殖 は 著 し くな い.そ. 室 の脈 絡 叢 の細 胞 は. 第2表. の 間 に纎 維 芽 細 胞. 様 の間 葉 性 細 胞 が 増 殖 し て い る.肺;(第1 図).広. 汎 な 肉 芽 巣 が あ り,そ の 中 に 島 嶼 状. に 数 個 の集 団 が 認 め られ る.そ. の集 団 を 仔 細. に み る と,外 側 は 円 柱 上 皮 の 放 射 状 配 列 を示 し,中 央 は 好 中 球 が 集 つ て い る.第1次. 気管. 枝 の基 底 膜 の 外 側 に は 間 葉 性 細 胞 の著 明 な増 殖 が あ り,血 管 周 圍 に も同 様 な 細 胞 の増 殖 が 認 あ られ る.胞 隔 は 著 し く肥 厚 し,胞 隔 細 胞, 間 葉 性 細胞 の増 殖 が あ る.肋 膜 の漿 膜 細 胞 は 腫 大 増 殖 し,そ の 直 下 に 間 葉 性 細 胞 の集 積 を 認 め る部 分 が あ る.終 末 気 管 枝 の上 皮 は 増 殖 し て 腔 内 に 小 群 を な し或 は 肉 芽 内 に 散 在 して 認 め られ,廿. 日鼠 にV.. HSTを. 接 種 した 場 合.. の 変 化 と非 常 に よ く似 て い る.気 管 枝 粘 膜 上 皮 の 剥 離 した 基 底 及 び 周 圍 に は 単球,リ. ンパ. (ⅲ). 第3回. の 実 験.(第3表. No. 528;肝;細. 参 照).. 胞索 間 の毛細血 管腔 内. 球 及 び 間 葉 性 細胞 の 出 現 も見 られ る.腎;糸. に大 型 の 楕 円 形,類. 毬 体 茎 部 或 は 間 質 に 肉 芽 性 炎 症 が あ り,実. び 核 小 体 は 大 き く,「ヘ マ トキ シ リ ン 」に 濃染. 質 に 向 つ て 侵 入 し て い る や うで あ る.リ. して い る.一 部 は 腫 瘍 細胞 で あ ら う と思 ふ.. ンパ. 球,単 球 が 浸 潤 し,間 葉 性 細胞 は 甚 だ 少 な い.. 脾;赤. 脾;脾. 脾 材 周 圍 に 単球,間. 材 周 圍 に 間 葉 性 細胞 が 増 殖 し,被 膜. の 漿 膜 細 胞 は 腫 大 増 殖 し て い る. No. 313;肝;V. 腫 瘍 細胞. HST前. 処 置 の た め か,. が 漿 膜 か ら周 圍 に 向 つ て増 殖 して い. る.. い る.リ. 髓 の 一 部 に 腫 瘍 細 胞 の 浸 潤 が あ り,. 膜 の漿 膜 細 胞 は 軽 度 に. 増 殖 し て い る.之 に 好 中球,間. 葉 性 細胞 が 僅. 管,気. 管 枝 周 圍 に リン. 葉 性 細 胞 が 稍 や 増 加 し て い る.. No. 531;肝;肝. No. 314;肺;肋. 葉 性 細 胞 が多数増 殖 して. ンパ 濾 胞 は萎 縮 し て い る.. No. 530;肺;血 パ 球,間. 円 形 の 細 胞 が あ る.核 及. 細 胞 は 脂肪 変 性 に陥 り,. 特 に 細 葉 中 心 部 に著 し い.血 管 及 び 胆 管 周 圍 に 腫 瘍 細胞 が 浸 潤 し,放 射 状 に実 質 に侵 入 し. か に 浸 潤 す る.胞 隔 に軽 度 の 間 葉 性 細 胞,胞. て い る.こ. 隔 細 胞 及 び 纎 維 芽 様 細 胞 の増 殖 が 認 め られ. る.星 細 胞 は全 般 的 に 腫 大 す る.細 胞 索 間 の. る.. 毛 細 血 管 腔 内 に は 腫 瘍 細 胞 の外 に 星 細 胞 の遊. 腎;糸. 毬 体 茎 部 に 単球,小. の増 殖 が あ る.脾;リ. 型 間葉 性 細胞. ンパ 濾 胞 は 稍 や 腫 大. し,前 述 の2層 形 成 が み られ る.被 膜 は 腫 瘍. の た め グ リ ソン氏 鞘 は 消 失 して い. 離 した も の,形 質 細 胞,単 球 及 び好 中球 が み られ る.肺;胞. 隔 に 胞 隔 細 胞,小 型 間葉 性. 細 胞 が 細 網 状 に増 殖 して い る.腎;間. 質に. 性 に 増 殖 し,乳 嘴 状 或 は 発 芽 様 を 呈 す る個 所. 瀰 漫 性 に 間 葉 性 細 胞 が 増 殖 して を り,糸 毬 体. が あ る.髓 索 の細 網 細 胞 の増 殖 は 著 明 で あ り,. 蹄 係 は 虚 脱 に 陥 つ て い る.. 赤 髓 に は リン パ 様 組 織 の 島嶼 形 成 が 多 数 み ら れ る,リ. ンパ濾 胞 周辺 には間 葉 性 細胞 が増 殖. No. 532;肝;脂. 肪 変 性 が 著 し く前 者 よ. り一 層 瀰 漫 性 で あ る.し か し血 管 周 圍 の変 化.

(4) 抗 血 清に よつ て不 活 化 さ れ た 吉 田 腫 瘍 細 胞 の 移 植 実 験. は前 者 よ り も軽 度 で あ る.肺;胞. 隔 に腫瘍. 満 され て い る.脾;リ. 475 ンパ 濾 胞 は 稍 や萎 縮. 細 胞 が 浸 潤 して お り,気 管 枝 粘 膜 上 皮 及 び 肋. し, 2層 形 成 を 示 さ な い で,細 網 細 胞 の み が. 膜の 漿 膜 細 胞 が 腫 大 増 殖 して い る.脾;(第. 著 明 に 増 殖 し て い る.赤 髓 に 瀰 漫 性 に 腫 瘍 細. 2図).赤. 胞 の 浸 潤 が 認 め られ る.. 髓,白. 髓 の構 造 が 全 く消 失 し,リ. ンパ 球 は殆 ん ど な く,脾 實 も消 失 し て一 面 に 単球 が 増 殖 して い る.. No. 787;肝;血. 管,胆. 葉 性 細 胞 が 結 節 状,輸. 管 周 圍 に 単 球,間. 状 に並 列 す る.血 管 壁. は 肥 厚 し,外 膜 細 胞 が 増 殖 す る.腹 膜 の漿 膜. 第3表. 細 胞 は 所 に よ り腫 大 増 殖 し,纎 維 芽 細 胞 が 侵 入 し て い る.腎;糸. 毬 体,細. 尿 管 に接 し て. 肉 芽 巣を 認 め,間 葉 性 細 胞,単. 球 の増 殖 が 著. し い.こ. の た め 細 尿 管 は 一 部 消 失 し た や うに. な る.脾;. No. 786の 変 化 に 似 て い る が,稍. や 弱 い. No.. 788;脾;. No.. No. 789;肺;肋. 787の. 変 化 に 似 て い る.. 膜 の漿 膜細 胞 は著 明に 腫. 大 増 殖 し,血 管,気. 管 枝 周 圍 に は リンパ 球,. 単 球 の浸 潤 及 び 間 葉 性 細 胞 の増 殖 が み られ る. 脾; (ⅲⅰ). 第4回. の 実 験.(第4表. No. 781;腎; 脾;. No. 330の. No. 531の. 間 葉 性 細 胞 の増 殖 が 認 め られ る.. 参 参 照).. 変 化 に 似 て い る.. 変 化 の 外 に 赤 髓 に リンパ 様 組. 織 の 島 嶼 形 成 が み ら れ る. No. 782;脾;前. 脾;リ. No. 532の. No. 790;肝;間. 葉 性 細 胞 の軽 度 の 増 殖. が グ リ ソン氏 鞘 に 認 め られ る.肺;間. 質に. 間 葉 性 細 胞 の増 殖 が 著 明 で あ り,胞 隔 に は リ ン パ 球,単. 者 の変 化 に 似 て い る.. No. 783;肺;. No. 787の 変 化 の外 に脾 材 周 圍 に 単 球,. 変 化 に 似 て い る.. ン パ 濾 胞 は 稍 や 萎 縮 し,中. 央,周. 部 共 に 細 網 細 胞 が 増 殖 し て 前 述 の2層. 辺. 球 及 び好 中 球 の浸 潤 が 認 め られ る .. 気 管 枝 粘 膜 上 皮 は 腫 大 増 殖 し て い る.腎; (第4図).皮. 質 の 間 質 に斑 点 状 に 血管 や 糸 毬. 形 成は. 体 を 中 心 に し て間 葉 性 細 胞 の 増 殖 が 著 明 で あ. 認 め ら れ な い.髓. 索 の細 網 細 胞 の増 殖 は 極 め. り,包 ま れ た 細 尿 管 の 一 部 は 萎 縮 し或 は 消夫. て 著 明 で あ る.又. 赤 髓 中 の リンパ 様 組 織 の形. し て い る.脾;. 成 も著 明 で あ る. No. 784;肺;. No. 787の 変 化 の 外 に 被 膜 の. 漿 膜細 胞 の 腫 大 増 殖 が 著 明 で あ る. No. 329の. 変 化 の 外 に 気管. No. 791;肝;(第5図).血. 管 周圍或 は そ. 枝 粘 膜上 皮 は 腫 大 増 殖 し て 腺 腫 様 に な つ て い. れ ら とは 無 関 係 に 腫 瘍 細 胞 が 集 合 増 殖 し,形. る.脾;. 変 化 に似 てい る.. は 輪 状 或 は 索 状 で あ る.間 葉 性 細 胞 の増 殖 は. 者 の変化 に似 てい る.. 軽 度 で あ り,星 細 胞 は 全 般 に 腫 大 し て い る.. No. 781の. No. 785;脾;前. No. 786;肝;す. べ て の血 管 周 圍 に 腫 瘍. 肺;(第6図).胞. 隔 は 肥 厚 し,瀰. 漫性 に腫. 細胞 が 浸 潤 し,細 胞 索 間 に も連 続 し て い る .. 瘍 細 胞 の浸 潤 が あ る.腎;ボ. この た め に 細 胞 索 は狭 小 とな つ て い る .血 管. 表 面 に 腫 瘍細 胞 の層 を 被 つ て い る.従 つ て 体. 壁 内に も腫 瘍 細 胞 が み られ る.之 等 の変 化 に. 腔 上 皮 腫 の あ つ た こ とは 確 実 で あ る.脾;. 比 して間 葉 性 細 胞,星. 細 胞 の増 殖 は 微 弱 で あ. る. 肺;(第3図).血. ー マ ン氏 嚢 の. 赤 髓 に 腫 瘍 細胞 の浸 潤 が あ る.髓 索 の 細 網 細 胞 は 著 明 に 増 殖 して お り,リ ン パ 濾 胞 の2層. 管,気. 管枝 周 圍及 び そ. れに連 続 して 著 明 な 単 球 の増 殖 が あ る.胞 隔 は 瀰 漫 性 に 著 しい 肥厚 を 示 し,腫 瘍 細 胞 で 充. 形 成 は 不 明 確 で あ る. No. 792;肺; 脾;髄. No. 330の. 変 化 に 似 て い る.. 索 の 細 網 細 胞 が か な り増 殖 し て い る..

(5) 476. 村 上 育郎. No. 脾;. 793;肺; No. 786の. No.. 329の. 変 化 に 似 て い る.. ・岡 田 瑞 夫. に 似 て い る が 稍 や 変 化 が 弱 い.脳;側. 脳室. 変 化 に 似 て い る.. の 前 角 前 端 に 近 い部 の グ リア 細 胞 が 増 殖 して. No. 790の. 変 化 に似 て い る. 脳 質 に 浸 潤 し,少 数 の 円 形 細胞 及 び好 中球 の. 稍 や 弱 い が. 浸 潤 を 伴 つ て い る.前 頭 葉 部 の太 い 脳 膜 血 管. No. 794;肺;. が 稍 や 強 い.腎;(第7図)、 No. 791の. 腎 と 同 様 な 変 化 が み ら れ る.脾;. の外 膜 細 胞 は か な り増 殖 し て 円 形 細胞 の浸 潤. No. 784の. 変 化 に 似 て い る.. もみ られ る.. 第4表. No. 807;肺;(第8図).広. 汎 に肋 膜 の. 漿 膜 細 胞 が 腫 大 増 殖 し,細 胞 ほ 多 角 形,稜 角 形 の 境 界 が 鋭 利 な 多層 を な して 重 な つ て い る. 脾;(第9図).髓. 索 内 の 所 々に 核 の濃 縮 す. る リンパ 球 様 細 胞 が 集 つ て い るが,恐. ら く小. 型 の 単 球 で あ ら う.脾 材 周 圍 に は 到 る処 に 単 球 が 多 数 増 殖 し て い る.赤 髓 に は リ ンパ 様 組 織 の 島 嶼 形 成 が 著 し く認 め られ,脾 は 著 し く 肥 大 し て い る.リ. ンパ 濾 胞 は 稍 や萎 縮 して い. る. No. 808;肺; 腎;細. No. 806の. 肺 に 似 て い る.. 尿 管 周 圍 に 間 葉 性 細 胞 の腫 大 増 殖が. あ る.. No. 809;肺;(第10図).肋 胞 は2〜3層. 膜 の漿 膜細. に 増 殖 し,そ の 一 部 分 はV. HST. 接 種 の 廿 日鼠 の 大 網 乳 斑 に お け る腫 瘍 性増 殖 に 似 て い る.胞 隔 に は リンパ 球 及 び 単球 の浸 潤 及 び 胞 隔 細 胞,小 型 間 葉 性 細 胞,肺 胞上 皮 細 胞 の増 殖 を 認 め る.腎;. No. 808の 変 化 に. 似 て い る. No. 810;肺;肋. 膜 の漿 膜 細 胞 が. 2〜3層. に 重 な つ て増 殖 し て い る.腎;糸. 毬体. 茎 部 に 間葉 性 細 胞 の 増 殖 が み られ る.脾;リ ンパ 濾 胞 は 腫 大 し,細 網 細 胞 は 一 般 に増 殖 し て い る.被 膜 の 表 面 に 腫 瘍 が 膜 様 に増 殖 した (2). 第2実. 験. (ⅰ). 第1回. の 実 験.(第5表. No. 805;肝; 肺;間. 部 は 星 芒 状,紡 参 照).. No. 790の 変 化 に 似 て い る.. 葉 性 細 胞 の増 殖 が 著 明 で あ り,血 管. 錘 状 の 細 胞 が 突 起 で 連 な り,. 被 膜 か ら索 状 に 増 殖 して,そ こむ.こ. の間 に空隙をか. の 細 胞 の 原 形 質 は 淡 明 で,核 は 不整. 形 で,「ク ロ マ チ ン 」 が 瀰 漫 性 に あ り,核 小体. 周 圍 に 放 線 状 に 位 置 し,血 管 内 皮 も増 殖 し て. は 小 さ く不 明 瞭 で あ る.被 膜 の 表 面 に 癒 着 し. い る.腎;糸. た 腫 瘍 細 胞 は,核. 毬 体 茎 部 に間葉 性 細胞 が増 殖. し,糸 毬 体 蹄 係 は 虚 脱 に 陥 つ て い る. No. 806;肺;中. 等大 血 管 及 び 気 管 枝 の. 周 圍 に 單 球,形 質 細 胞 の浸 潤 及 び 間 葉 性 細 胞 の軽 度 な増 殖 が あ り,胞 隔 に は 胞 隔 細 胞 が 僅 か に 増 殖 し,単. 球 の 浸 潤 も み られ る.腎;. No 531の 変 化 に 似 て い る.脾;. No. 380の 脾. は 整 形 で,「ク ロ マチ ン」 が. 索 状 に 現 は れ,原 形 質 に 乏 し く,核 小 体 は大 で あ り,前. 者 とは 明 瞭 に 区 別 し得 る.. No. 811;肺;肋. 膜 の漿 膜 細 胞 は軽 度 に腫. 大 増 殖 し,腫 瘍 細 胞 様,組. 織 球 様 の形 を とる. もの が あ る.腫 瘍 細胞 は 血 管 腔 内及 び実質 内 に も侵 入 し て い る.脾;被. 膜 に 接 して腫 瘍.

(6) 抗血清に よつて不活化された吉 田腫瘍細胞の移植実験 細 胞 が増 殖 して い るが,前. 者 の や うな所 見 は. No.. 881;肺;. No.. No. 882;肝;門. 不 明 瞭 で あ る.. 477 879の. 脈,胆. 変 化 に 似 て い る.. 管 周 圍 に血 管 外膜. 細 胞 或 は 纎 維 芽 細 胞 の増 殖 を 認 め,リ. 第5表. が 少 数 乍 ら浸 潤 して い る.腎;糸. ンパ 球. 毬 蹄 係は. 細 胞 成 分 が 増 加 し,内 皮 細 胞 が 特 に 多 い.間 質 に は 所 に よ り単 球,間 葉 性 細 胞 の 増 殖 を 認 め る.脾;髓. 索 の細 網 細 胞 が か な り増 殖 し. て お り,リ ン パ 濾 胞 は2層. 形 成 を 示 して い. る. No.. 脾;. 883;肺;. No. 880の. No. 884;肝;グ. No.. 881の. 変 化 に 似 て い る.. 変 化 に 似 て い る.. リ ソン氏 鞘 に は 大 きい,. 長 楕 円 形 の淡 明 な 核 を もつ た 細 胞 が,輪 状 或 は 塊 状 に増 殖 して お る.恐. ら く胆 管 上 皮 細 胞. の増 殖 と思 は れ る.そ の 間 に 間 葉 性 細 胞,単 (ⅱ). 第2回. No. 878;肝;毛. の 実 験.(第6表. か に 認 め る.腎; No. 879;肺;. 細 血 管 内 に 腫 瘍 細胞 を 僅 変 化 に 似 て い る.. これ はV.. No.. 似 て い る が,変. 化 と殆 ん ど異 な らな い.. 789に. お り,一. No. 531の. 変 化 に 似 る.. 管枝 粘 膜上 皮 は増 殖 して. 部 は 腫 瘍 状 で あ る.血. 圍 に は 好 酸 球 が1〜3列. 管,気. 管枝 周. に と りま い て い る部. 膜 の漿 膜 細 胞. の増 殖 は 著 明 で あ り,敷 瓦 状 配 列 を 認 め る.. No. 808の. 化 は 稍 や 弱 い.腎;. No. 880;肺;気. 球 の増 殖 が み られ る.肺;肋. 参 照).. HSTを. No. 885;脾;. No. 886;肝;グ. 廿 日鼠 に接 種 した 場 合の 変. No. 883の. 変 化 に 似 て い る.. リ ソ ン氏 鞘 に は 血 管 外 膜. 細 胞 及 び 纎 維 芽 細 胞 の 増 殖 が 著 明 で あ る.星 細 胞 は 稍 や 腫 大 し て い る.肺;肋. 膜下 の部. 分 が あ る.腎;. No. 879の. 変 化 に 似 て い る が,. は 著 し く無 気 肺 化 して い る.血 管 壁 は 肥 厚 し,. 稍 や 弱 い.脾;. No. 330の. 変 化 に 似 て い る.. 血 管 の 周 圍 に小 型 間 葉 性 細 胞 の 増 殖 が あ り,. 第6表.

(7) 478. 村 上 育 郎 ・岡 田 瑞 夫. そ れ は 半 月 状 を な して 隣接 す る 円 形 の病 巣 を. 肥 厚 し,外 膜 細 胞 は 増 殖 し て い る.血 管 及 び. 抱 い て お る.そ の 内 部 に は 網 状 構 造 が 輪 状 に. 気 管 枝 の 周 圍 に 間 葉 性 細 胞,単 球 の 著 明 な増. 配 列 し,中 央 部 に は 好 中球 及 び 好 酸 球 が み ら. 殖,リ. れ る.気 管 枝 粘 膜上 皮 は 著 し く腫 大 増 殖 し て. 好 中 球 の 浸 潤 が 認 め られ る.気 管 枝 周 圍 の増. い る.脾;. 殖 性 炎 症 は 粘 膜 面 に も浸 潤 し,気 管 枝 粘 膜 上. No. 330の 変 化 に 似 て い る.. No. 887;肺;. No. 879の 変 化 に似 て い る.. 脾;(第11図).全. 般 的 に 脾 材 と脾 材 の 間 に. ンパ 球,少. 数 の形 質 細 胞,好 酸 球 及 び. 皮 の 増 殖 及 び 脱 落 を み る.変 化 が 肋 膜 下 に 波 及 し た場 合は こ の部 の 漿 膜 細 胞 が2〜3層. 或. リ ンパ 濾 胞 が は ま り込 ん だ 様 に 濾 胞 周辺 の 細. は 多 層 に 重 な つ て増 殖 し, V. HST廿. 網 細 胞 の増 殖 が 著 明 で あ り,そ の 周 圍 に 到 る. 接 種 した 際 の腹 膜 の変 化 に 非 常 に よ く似 て い. 処 に リン パ 様 組 織 の 島 嶼 形 成 が あ る.リ. る.少 数 例 に 腫 瘍 細胞 が 血 管 腔 に 充 塞 す るが,. ンパ. 濾 胞 は や萎 縮 し, 2層 形 成 は 明 瞭 で あ る. No.. 888;脾;. No. 330の. 変 化 に 似 て い. No. 889;脾;リ 中 心 部,周. そ の他 に稀 に胞 隔 や間質 に瀰漫 性 に増殖 す る こ とが あ る. 腎;糸. る.. ンパ 濾 胞 は 稍 や萎 縮 し,. 辺 部 共 に 細 網 細 胞 が 増 殖 し,粗 雑. な 網 状 構 造 を示 し,甚. し き は 数 条 の 索 とな つ. 日鼠 に. 毬 体 周 圍殊 に糸 毬 体 茎 部 及 び糸 毬. 体 よ り細 尿 管 に か け て の 間 質 に,リ. ンパ 球 や. 単 球 の 浸 潤 及 び 間 葉 性 細 胞 の増 殖 が あ る.間 葉 性 細 胞 の増 殖 が 強 度 な 場 合は 細 尿 管 の狭 小,. て 交 錯 して そ の間 に 空 隙 を 作 つ て い る.髓 索. 萎 縮 又 は 一 部 の 消 失 を み る.稀 に 細 尿 管 上 皮. の 細 網 細 胞 の 増 殖 は 極 め て著 しい.濾. 胞中の. の 変 性 を み る.糸 毬 体 蹄 係 の細 胞 成分 が 増 加. 中 心 動 脈 壁 は 肥 厚 し,稍 や 硝 子 化 に傾 い て い. し殊 に 内 皮 細 胞 に 著 しい.被 膜 の表 面 に 腫 瘍. る.. 細 胞 の層 を被 つ て い る の を 少 数 例 に認 め た. 脾;リ. 〔Ⅳ〕 總 括 並 に 考 按. ンパ 濾 胞 は 一 般 に 稍 や 腫 大 して2. 層 を 形 成 す る.リ ン パ 球 は極 め て 少 く,大 部. 以 上 記 述 した 組 織学 的 所 見 を 総 括 す る と,. 分 は リ ンパ 芽 細 胞 が 中 心 部 を 占 め,周 辺 は 髓. 肝;グ. 索 の 細 網 細 胞 が 増 殖 して1層. リ ソン氏 鞘 の 門 脈 周 圍 或 は 胆 管 周. 圍 に リンパ 球,単. 球 等 の浸潤 及 び間葉 性 細 胞. を形 成 し てい る.. 少 数 例 で は 細 網 細 胞 の増 殖 が 極 め て著 明 な た. の集 積 に よ る結 節 形 成 が 認 め られ る.腹 膜 の. め に リ ンパ 濾 胞 の2層 形 成 が み られ な い で,. 漿 膜 細 胞 は2〜3層. 却 つ て細 網 細胞 のみが粗 雑 な網状 構 造を作つ. 或 は 多 層 に 重 なつ て腫大. 増 殖 し,形 は 乳 嘴 状,時. に 腺 腫 状 の こ とが あ. る.胆 管 上 皮 の 腫 大 増 殖 して い る も の も稀 に あ る.少 数 例 に 血管,胆. 管 周 圍 或 は これ ら と. て 充 満 し て い る.赤 髓 に は リ ンパ 様 組 織 の島 嶼 形 成 が 多 数 認 め られ る.脾 竇 は 一般 に 狭 小 とな り,梁 材 周 圍 に 間 葉 性 細 胞 や 単球 が 多 数. は 無 関 係 に 間 質 に も腫 瘍 細胞 が 浸 潤 増 殖 して. 増 殖 し て い る.腫 瘍 細 胞 は被 膜 の表 面 に或 は. 実 質 内 に も侵 入 して い る.こ. 赤 髓 に 瀰 漫 性 に 増 殖 す る も の が あ る.. のため に グ リ ソ. ン氏 鞘 の 消 失 した 所 が み られ る.こ れ ら腫 瘍. 脳;少. 数 の 円 形 細 胞 の 浸 潤 及 び グ リア細. 細 胞 は吉 田 教 授2)の 述 べ られ て い る如 く腹 腔. 胞 の増 殖 が 血 管 周 圍 或 は側 脳 室 附 近 に み られ. か ら肝 門 に 侵 潤 し,管 圍 リンパ 間 隙 を 伝 つ て. る.腫 瘍 細胞 の 浸 潤 は 見 当 ら な い.. 実 質 内 に 侵 入 し た も の で あ る.星 細 胞 は 一 般 に 軽 度 に 腫 大 して い る. 肺;胞. 隔 は 一 般 に 肥厚 し,リ. 我 々 は これ ら の各 臓 器 の 変 化 の 中 か ら6つ の 特 記 す べ き点 を 見 出 し得 る.. ンパ 球,単. 球 少 数 の 好 中球 及 び 形 質 細 胞 の 浸 潤,胞. 隔細. ①. 胞隔性肺炎. こ れ は 田 部 教授3)が 日本 脳 炎 の 剖検 例 の肺. 胞,肺 胞 上 皮 細 胞 及 び 間 葉 性 細 胞 の増 殖 が あ. に て,肉. 眼 的 に 変 化 は な い が,組. 織 学 的 に炎. る.胞 隔 の 肥 厚 が 強 度 な 場 合 は 無 気 肺 像 が み. 症 性 細 胞 の 浸 潤 に よ る胞 隔 の 肥 厚,肺 胞上 皮. られ る.一 般 に 胞 内 炎 は 伴 は な い.血 管 壁 は. 細 胞 の増 殖 が あ り,而 か も之 等 が 胞 内炎,間.

(8) 抗 血 清 に よつ て 不 活 化 され た 吉 田 腫 瘍 細胞 の 移 植 実 験. 質炎 に 移 行 しな い病 変 を 認 め,之. を胞 隔性 肺. ④. V. HST被. 佐 々 木5)は. 接 種 廿 日鼠 の 肺 変 化 で この 像 を 認. め て い る.併 しV. HSTの. 場 合は 胞 隔 に 限 局. 単球及 び間葉性細胞の増殖並に結節形 成.. 炎 と称 した.そ の後 川真 田4)は 同 様 な 所 見 に 肺 胞 壁 性 間 質 性 炎 と称 した.又. 479. 木 下10)は血 管 外 膜 細 胞或 は 被 覆 細 胞 は 未 分 化 の 間 葉 性 細 胞 と見 做 し得 る も の で,侵 るVirusやToxinに. 入せ. 反 応 し て増 殖 す る も の. す る こ とな く気 管 枝 及 び 血 等 周 圍 か ら著 し い. で あ る と し て 之 を 間 葉 組 織 反 応 と称 した.又. 肉芽 性 炎 症 を 件 ふ こ とで あ る.本 実 験 の肺 の. 佐 々木4),村 上7)も 彼 等 の実 験 に て こ の像 を. 変 化 も亦 た脳 炎 の場 合に 認 め ら れ た 単 純 な 胞. 認 め て い る.吉 田 腫 瘍 腹 腔 内 移 植 に 際 し て. 隔 性 肺 炎 で な く,気 管 枝 及 び 血 管 周 圍 に 肉 芽. 肝,肺,腎,脾. 性 炎症 を 伴 つ て い る の が 普 通 で あ る.. 単 球 侵 潤 の 起 る部 位 がV.. ②. 等 に て 間 葉 性 細 胞 の増 殖 及 び HSTを. 廿 日鼠 に 接. 種 し た場 合 と よ く似 て い る こ とは 甚 だ 注 目す. 気管枝粘膜上 皮の腫大 と増 殖. 小 西 は 麻 疹6) Virusを 海 〓 の睾 丸 内 に 注 射. べ き こ とで あ る.又 之 等 の 臓 器 に 腫 瘍 細 胞 が. して 肺 に 最 も著 明 な変 化 が 表 は れ,そ. の際 の. 浸 潤 す る場 合 も大 体 同 じ部 位 に 起 る や うで あ. 単球,好. 気 管枝. る.従. 中球 を 主 とす る 間 質 性 炎,小. 周 圍 炎 等 はVirusが. 気管 枝粘 膜上 皮 に親和 性. が あ るた め と云 つ て い る.又 佐 々 木5)は 廿 日 鼠 の脳 内 にV. HSTを,村. 上7)は 廿 日鼠 の 腹. つ て 本 実 験 に お け る この 組 織 変 化 は. V. HSTと ⑤. 関 連 が あ る も の と想 像 さ れ る.. 肝,腎. こ れ ら組 織 変 化 は 肺,脾 が 之 に 次 ぎ,脳. に 最 も 強 く,. で は 認 め ら れ な か つ た.. 腔 内 に 吉 田腫 瘍 腹 水 を接 種 した 実 験 に 於 て. 小 西6)に. 夫 々肺 に 気 管 枝 粘 膜 上 皮 が 腫 大 増 殖 し て い る. 土 肥12)に よ り 「エ ク トロ メ リ ア 」Virusは. こ とを 述 べ て い る.本 実 験 に 於 て は 気 管 枝 粘. 脾 に,宮. 膜上 皮 の腫 大 増 殖 は 著 し くな か つ た.. は 肝 に,夫. ③. 漿膜細胞の腫大 と増殖. よ り麻 疹Virusは. 肺 に,新. る.佐. 崎 等13)に よ りRift. 保 教 授11), 肺,. Valley熱Virus. 々親 和 性 の あ る こ とが 知 られ て い. 々 木5)はV. HST被. 浜 崎 教 授8)は 白鼠 の 腹 腔 に 吉 田 腫 瘍 を移 殖 し. 像 を 検 索 し て,肝,肺,に. 早 期 に於 け る増 殖 を 「ピ ロ ニ ン ・メ チ ール グ. 腎,脾. は 之 に 次 ぎ,脳. 接 種 廿 日鼠 の 組 織 変 化 が 最 も強 く, で はVirus分. 離 当初 を. リー ン」染 色 を 施 し て 観 察 し,漿 膜 細 胞 が 盛. 除 き 殆 ん ど 変 化 が 表 は れ な か つ た と発 表 し て. ん に増 殖 して腫 瘍 化 して 吉 田腫 瘍 細 胞 と区 別. い る.之. の出 来 な い 細 胞 とな る こ とを 報 告 し た.又 同. 相 当 の 共 通 点 が 見 出 さ れ る.. 教 授9)はV.. HSTを. た場 合 に大 網,脾. 廿 日鼠 の 脳 内 に 接 種 し. 臓 被 膜及 び肋 膜 の 漿 膜 細 胞. ⑥. 等 と我 々の実 験 成 績 とを 比 較 す る と. 腫瘍 細胞の浸潤. 阪 大 の木 村14)等は 吉 田 腫 瘍 細 胞 を雑 系 白鼠. が腫 瘍 状 に敷 瓦 状 に 並 ん で い る こ とを 注 意 さ. の血 液 内 に 移 植 して,各. れ,吉 田 腫 瘍 は 漿 膜 細 胞 を 母 細 胞 とす る 体 腔. 腫 瘍 細 胞 が 著 明 に 浸 潤 し た と発 表 し て い る.. 上 皮腫 で あ る こ とを 強 調 され た.又 佐 々木5). これ と我 々 の 実 験 に 於 て認 め られ た 腫 瘍 細 胞. 村 上7)も 彼 等 の実 験 に て この 像 を 認 め て い る.. の 浸 潤 とを 臓 器 別 に 比 較 す る と第7表. 第7表. 臓 器 殊 に 造 血臓 器 に. の如 く.

(9) 480. 村 上 育 郎 ・岡 田 瑞 夫. で あ る.. 制 され た も のが 賦 活 され る 場合 も大 体 同 様 の. 一 般 に 肝 ,肺,腎,脾,脳. に 於 け る腫 瘍 細. 組 織 反 応 が 惹 起 され る.. 胞 の 浸 潤 は 木 村 等 の 実 験に比 して 我 々 の実 験. ③. に於 て よ り軽 度 で あ る.之 は 我々 の 実 験 で 吉. V. HSTの. 田 腫 瘍 細胞 を 雑 系 白鼠 へ の 移 植 以 前 に,抗 吉. す る に 至 つ た 場 合 は,無 処 置 の 吉 田 腫 瘍 細胞. 田 腫 瘍 細胞 家 兎血 清 及 び抗V.. が 移 植 され た 場 合 と組 織 変 化 に 特 別 な相 違 は. HST家. 兎 血清. 村 等 は 静 脈 内 に 注 入 した 相. ④. ①. 第1実. が 之 に 次 ぎ,脳. では殆 んど. 現 は れ な か つ た.胞 隔 性 肺 炎,気. 管枝 周圍の. 論. 験,第2実. 実 験 動 物 に 於 け る組 織 変 化 は肺,脾 に. 最 も強 く,肝,腎. 異 に 関 係 が あ る も の と思 は れ る. 〔Ⅴ〕 結. 添 加 に つ て賦 活 され て腫 瘍 を形 成. 認 め られ な い.. に よ り不 活 化 し た こ と及 び接 種 様 式 に 於 て 我 々 は 腹 腔 内 に,木. 免 疫 血 清 で 不 活 化 さ れ た腫 瘍 細 胞 が. 肉芽 炎 巣 及 び 気 管 枝 粘 膜 上 皮 の腫 大 と増 殖,. 験 の 基 調 を な す吉 田. 漿 膜 細 胞 の 腫 大 と増 殖,肝. 腫 瘍 細胞 に 施 ざれ た 移 植 前 の 処 置 は 色 々異 つ. 単 球,間. て い るが,夫. 変 化 はV. HSTを. 々 の 白 鼠 内 臓 に現 は れ た 変 化 を. 比 較 し た結 果 間. 葉 性 細 胞 の増 殖 並 に 結 節 形 成 等 の諸 廿 日鼠 の脳 内 に接 種 した際. に現 は れ る 変 化 に 極 め て類 似 して い る.. 葉 性 組 織 反 応 の状 態 に 根 本的. の 相 違 が 認 め られ な か つ た. ②. 門脈 周 圍に於け る. 擱 筆 に あ た り,終 始 御 懇篤 な御 指導 と御 鞭 韃 を賜. 即 ち前 処 置 に よ つ て 移 植 が 抑 制 され た. つ た 恩 師 浜崎 教 授 に深 く感 謝 致 し ま す.. 場 合 も,抑 制 が 起 ら な か つ た場 合 及 び 一 度 抑. 主 1) Hamazaki Jap;. et al. Folia Psychi,. 要. 文. et Nourolog:. 8). 浜 崎. 9). 浜. 39. (1951). 2). 吉 田.吉. 田 肉 腫.. 73.. 3). 田 部.日. 病 誌.. 4). 川 眞 田.日. 病 誌.. 30;. 5). 佐 々 木.岡. 医 誌.. 64;. 6). 小 西.. 7). 村 上.日. (1952). 28;. Virus I; 病 誌(地. 359.. (1938). 303.. 54.. 方 会 号).. 新 保.日. 病 誌(地. 12). 土 肥.. 13). 宮 崎 等.日. 14). 木 村 等.癌.. 眞. 説. 明. 第1図. (No.. 第2図. (No. 532.脾)赤. 髓,白. 第3図. (No.. 隔 は 著 し く 肥 厚 し,腫. 第4図. (No. 790.腎)皮. 質 の 間 質 に 間 葉 性 細 胞 が 著 明 に 増 殖 す る.. 第5図. (No.. 791.肝)血. 管 周 囲 に 腫 瘍 細 胞 が 集 合 増 殖 す る.. 第6図. (No.. 791.肺)胞. 隔 は 瀰 蔓 性 に 著 し く肥 厚 し,腫. 第7図. (No.. 794.腎)ボ. ー マン氏 嚢の. 第8図. (No.. 807.肺)肋. 膜 の 漿 膜 細 胞 が 重 大 増 殖 す る.. 第9図. (No. 807.脾)脾. 786.肺)胞. 管 枝,血. (1950). 11). 13;. 方 会 号).. Virus. II;. (2). 病 誌(地 39;. (1952). 131.. 力 会 号). 94.. 1130. 39;. (1942) 47.. (1950). (1952) 39;. 42.. (1950). (1948). (1951). 冩 333.肺)気. 41; 109. 阪 医 事 新 誌.. (昭27). 205.. 崎等.癌.. 日本癌学会発表.. 木 下.大. (1951) 40:. 等.第11回. 10). (1940). 1456.. (1). 献. 管 周 囲 の 著 明 な 間 葉 性 細 胞 の 増 殖.(二. 次性 白 血 球 浸 潤). 髄 の 構 造 消 失 し て 一面 に 単 球 が 増 殖 す る.. 材 周 囲 或は 髓 素. 瘍 細 胞 が 充 満 す る.. 瘍 細 胞 が 浸 潤 す る.. 表 面 に 腫 瘍 細 胞 の 層を 被 る.. 内 に. 單 球 が 増 殖 し,赤. 髄 に は リン バ 様 組 織 の 島 嶼 形 成 が 認 め ら. れ る.. 第10図. (No. 809.肺)腫. 瘍 轉移 の な い 肺 の胞 隔 に 間 葉 性 細 胞,肺 浸 潤 が 著明 で あ る.(胞 隔 性 肺 炎). 第11図. (No. 887.脾)リ. ソバ 濾 胞 周 囲 の 細綱細 胞 の著 明 な増 殖.. 胞 上 皮 細 胞 の 増 殖 及 び リ ソパ球.単 球 の.

(10) 抗 血 清 に よつ て 不 活 化 され た 吉 田 腫 瘍 細 胞 の移 植 実 験. 481.

(11) 482. 村 上 育 郎 ・岡 田 瑞 夫.

(12) 抗血清に よつて不活化 された吉 田腫瘍細胞 の移植実験. 483.

(13)

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