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浜谷 博子 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

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Academic year: 2021

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浜谷 博子 氏から学位申請のため提出された論文の審査要旨

題 目 Expression of a Novel Stress-inducible Protein, Sestrin 2, in Rat Glomerular Parietal Epithelial Cells

(ラットのボーマン嚢上皮細胞における新規ストレス誘導蛋白Sestrin 2の発現)

学位論文(Thesis)

発表予定論文

Expression of a Novel Stress-inducible Protein, Sestrin 2, in Rat Glomerular Parietal Epithelial Cells

American Journal of Physiology -Renal Physiology (投稿中)

Hiroko Hamatani, Keiju Hiromura, Toru Sakairi, Satoshi Takahashi, Mitsuharu Watanabe, Akito Maeshima, Takamoto Ohse,

Jeffery W. Pippin, Stuart J. Shankland, and Yoshihisa Nojima

論文の要旨及び判定理由

ボーマン嚢上皮細胞(Parietal Epithelia Cells; PECs)の機能はこれまで十分に解析されていなかったが、

近年、PECsに腎幹細胞・前駆細胞が存在することや、PECsがボーマン嚢のバリア機能の保持に重要で あることが報告され注目されている。sestrin 2は最近同定されたp53標的蛋白であり、低酸素や酸化スト レスによりその発現が誘導され、mTOR経路を抑制する。本研究では、まず始めに、sestrin 2が健常状 態の成体ラットPECsに特異的に発現していることを明らかにした。続いて3種類の腎炎モデルを用いて 糸球体障害時のsestrin 2の発現について検討を行ったところ、ネフローゼ症候群モデルであるアドリア マイシン腎症、ピューロマイシン腎症ともに、蛋白尿の発現時期に一致して、PECsでのsestrin 2の発現 が減弱し、糸球体周囲の線維化がみられた。また半月体形成性腎炎モデルでは、半月体を形成する PECsにおいて、sestrin 2発現の減弱がみられた。これまでの報告では、sestrin 2はmTOR経路を抑制 することが知られているが、上記の腎炎モデルの検討でも、sestrin 2の発現が減弱している部位の PECsではmTOR下流のP-S6RP発現の増加がみられ、PECsにおいても、sestrin2がmTORの活性化を 制御している可能性が示された。さらに培養PECsを用いたin vitroの系でも、shRNAによりsestrin 2の発 現を低下させることにより、mTOR下流のS6RP、4E-BP1、p70S6K のリン酸化が増強することが明らかに された。以上の結果から、sestrin 2がmTOR活性を制御することでPECsの恒常性を維持している可能性 が示唆された。また、sestrin 2はPECsの新たなマーカーとなることが示され、その発現低下はPECs障害 を意味するものと考えられた。以上より、本研究は、PECs機能の解明につながる意義のある研究と認め られ、博士(医学)の学位に値するものと判定した。

平成26年2月7日

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審査委員

主査 群馬大学教授(医学系研究科)

臓器病態内科学分野担任 倉林 正彦 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

分子細胞生物学分野担任 石崎 泰樹 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

遺伝発達行動学分野担任 柳川 右千夫 印

参考論文

1. Successful treatment of lipoprotein glomerulopathy in a daughter and a mother using niceritrol (Niceritrolが著効したリポ蛋白糸球体症の娘と母親の家族例)

Clinical and Experimental Nephrology 14:619-624, 2010

Hamatani H, Hiromura K, Kobatake K, Yoshida H, Kobayashi S, Yoneda N, Kayakabe K, Matsumoto T, Kuroiwa T, Ueki K, Nojima Y.

(3)

最終試験の結果の要旨

Sestrin 2の発生学的な発現について、および、ボーマン嚢上皮細胞における酸化ストレスについて 試問し満足すべき解答を得た。

平成26年2月7日

試験委員

群馬大学教授(医学系研究科)

生体統御内科学分野担任 野島 美久 印

群馬大学教授(医学系研究科)

臓器病態内科学分野担任 倉林 正彦 印

試験科目

主専攻分野 生体統御内科学 A 副専攻分野 臓器病態内科学 A

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平成26年2月7日

群馬大学大学院医学系研究科長殿

主査 群馬大学教授(医学系研究科)

倉林 正彦 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

石崎 泰樹 印

副査 群馬大学教授(医学系研究科)

柳川 右千夫 印

学位論文審査委員会報告書 1 氏 名 浜谷 博子

1 主論文

Expression of a Novel Stress-inducible Protein, Sestrin 2, in Rat Glomerular Parietal Epithelial Cells

(ラットのボーマン嚢上皮細胞における新規ストレス誘導蛋白Sestrin 2の発現)

1 参考論文

Successful treatment of lipoprotein glomerulopathy in a daughter and a mother using niceritrol (Niceritrolが著効したリポ蛋白糸球体症の娘と母親の家族例)

平成26年2月7日審査委員会を開き主題の論文につき審査の結果、合格と判定議決しましたので報告 します

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平成26年2月7日

群馬大学大学院医学系研究科長殿

委員(主専攻分野) 群馬大学教授 野島 美久 印

委員(副専攻分野) 群馬大学教授 倉林 正彦 印

博士課程最終試験成績報告書

氏 名 浜谷 博子

試験科目 主専攻分野 生体統御内科学 A 副専攻分野 臓器病態内科学 A

平成26年2月7日試験を行い上記のとおり判定しましたので報告します

参照

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