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JAIST Repository: Aphanothece sacrum由来フィコビリプロテインの抽出・単離とその光機能材料への応用

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Academic year: 2021

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(1)JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/. Title. Aphanothece sacrum由来フィコビリプロテインの抽出 ・単離とその光機能材料への応用. Author(s). 明石, 健宏. Citation Issue Date. 2009-03. Type. Thesis or Dissertation. Text version. none. URL. http://hdl.handle.net/10119/8022. Rights Description. Supervisor:金子達雄, マテリアルサイエンス研究科, 修士. Japan Advanced Institute of Science and Technology.

(2) C9a6. Aphanothece sacrum 由来フィコビリプロテインの抽出・単離と その光機能材料への応用 明石. 健宏(金子研究室). [緒言] 微生物から直接天然高分子を抽出し、新しい機能性環境材料を創 製し有効利用へと結びつけることは、石油化学系環境蓄積型材料か らバイオマス由来環境循環型材料への変換に有効な手段であり、環境 問題対策にも繋がると考える。そこで我々は、Aphanothece sacrum (Fig.1)という日本固有の光合成微生物ラン藻が産生する物質に注目 してきた。その中でこの微生物が光合成色素として大量に生産し食用 として加工される際に廃棄されてきた光合成色素〔フィコビリプロ Fig.1 Photograph of Aphanothece sacrum テイン(以下 P.P.)〕(Fig.2)を簡単に抽出する方法を見出した。P.P. は主に海草やラン藻に多く含まれる赤紫色の水溶性色素タンパク質 であり、モル吸光係数約 2.0×106、量子収率約 0.8~0.9 という高性能 の色素で、かつタンパク質で発色団が保護されているため退色し にくいという特徴をもつと考えられる。また P.P.はフィコシアニン (P.C.)とフィコエリスリン(P.E.)の 2 種の色素を含んでいる。 本研究では A.sacrum から抽出した P.P.を用いて環境に配慮した機能性 材料を作成することを目的とし、特にこの色素の光機能材料(色素 増感型太陽電池の増感色素など)への応用を目指す。また材料化に繋げ るため、P.C.と P.E.の単離精製を行い、この色素の物性評価と PEG を用 Fig.2 Photograph of phycobiliprotein いたタンパク質領域の安定化も行った。 [実験] A.sacrum を冷凍し、徐々に解凍することで P.P.水溶液がセルクラスターより遊離する現象を利用し、 P.P.を得た。P.P.水溶液に酢酸を添加することにより P.C.の単離を、ヘキサデシルトリメチルアンモニウ ムブロミドを添加することで P.E.の単離をそれぞれ行った。 得られた 2 種の色素水溶液の物性評価を行うため、紫外可視分光測定、蛍光分光、CD 分光、紫外線耐 性試験などを行った。次に実際に色素増感型太陽電池の増感色素への利用を目指すため、P.P.がもつタン パク質領域の電荷を電気で引き寄せ、電極に付着させる(電着)ことにより薄膜化を行った。この方法を 用いて色素増感型太陽電池を製作し光電流の測定をした。得られた光電流がごく微量だったため P.P.の タンパク質領域の修飾を目指し PEG 化を試みた。 [結果と考察] 単離した P.C.と P.E.水溶液の物性評価などを行ったところ発色団はタンパク質と近接した状態にあり、 このことが耐光性にも影響していることが分かった。また、両色素とも α-ヘリックスを持つタンパク質 であることが判明した。次に、タンパク質領域を持たない類似色素であるビリルビンと比較することに より、タンパク質領域を持つために紫外線耐性が向上することも分かった。 さらに、P.E.は一般的なタンパク質と比べ高い熱安定性を示すことが見出され た。以上のことより、P.P.はタンパク質領域を持つことで耐光性、耐熱性が比 較的優れ、材料化に必要な性能を持ち合わせていることが明らかとなった。 材料化として、薄膜化を行った結果、 (Fig.3)のような薄膜が得られた。次に、 電着法で製作した色素増感型太陽電池の光電流を測定したところ、極微量で あった。そこで、その原因を考察し、タンパク質の変性による発色団の配置 変化が主な原因であると考え、P.P.を PEG 化によって安定化し変性を防ぐ ことを行った。その結果、PEG 化 P.P.は PEG 化していないものと比較して Fig.3 P.P. thin-film on stainless タンパク質変性が抑えられていることが判明した。さらに今まで溶解しな かった有機溶媒にも溶解するようになった。このように、P.P.の物性を明ら かにし、P.P.を用いて PEG 化することによって材料化への道を開くことができた。 Key word:フィコビリプロテイン、色素増感型太陽電池、PEG 化.

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