事 項 ｜ ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 （ ビ ー エ ー 液 剤 ） を 処 理 し た お う と う 苗 木 は 側 校 数 が 増 加 す る
お う と う で は 苗 木 の 副 梢 数 が 多 い と 、 傾rJ枝 や 花 束 状 短 果 枝 が 増 加 し て 初 期 収 量 の 確 保 に ね ら し，
I
有 利 で あ る 。 副 梢 を 発 生 さ せ る 植 物 生 育 調 節 剤 と し て 、 ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 が 登 録さ れ 、 効 果 が 確 認 さ れ た の で 参 考 に 供 す る 。 1 ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 の 使 い 方
指
導
参
考
内
使 用 対 象 ｜ 散 布 濃 度 使 用 時 期 使 用 方 法 展 着 剤
おうとう
I
2s ∼ 50倍 ｜新 梢 伸 長 時 （ 主 幹 延 長 枝 の ｜主 幹 延 長 枝 に 散 布 （苗木）I
130∼ 50c m伸長期）不 要
( 1) 未 結 果 樹 で 使 用 す る 。
( 2) 散 布 量 は 、 薬 液 が 葉 か ら し ず く と な っ て 落 ち る 程 度 に 葉 の 表 裏 に 丁 寧 に 散 布 す る 。 ( 3) 使 用 時 期 は 例 年 で は 6 月 ∼ 7 月上旬である。
( 4) 本 剤 は 生 長 の 旺 盛 な 新 梢 ほ ど 効 果 が 高 い 。 主 幹 延 長 枝 の 伸 長 を 促 す た め に 、散 布 前 に 主 幹 延 長 枝 と 競 合 す る 新 梢 は 努 去 す る 。
( 5) 「南陽j は 劃 梢 が 発 生 し に く い の で 25倍で使用する。
2 ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 の 農 薬 登 録 内 容 ( 1） 薬 剤 名 等
ア 一 般名 ：ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 イ 商 品 名 ： ビ ー エ ー 液 剤
ウ 有 効 成 分 ：ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン
3
%
エ 人 畜 毒 性 ：普 通 、 魚 毒 性 ：
A
(2）使 用 基 準
ア 登 録 年 月 ：平 成18年12月 イ 作 物 名 ：おうとう（苗木）
ウ 使 用 目 的 ：副 梢 発 生 促 進 エ 希 釈 倍 数 ：25∼ 50倍
オ 使 用 時 期 ：新 梢 伸 長 時 （ 主 幹 延 長 枝 の 30∼ 80c m伸長期） カ 使 用 方 法 ：立 木 全 面 散 布
キ 本 剤 の 使 用 回 数 ：1回
ク ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン を 含 む 農 薬 の 総 使 用 回 数 ：1回
期待自れる効果 ｜苗 木 の 副 梢 数 の 増 加 に よ り 、 側 校 数 と 花 束 状 短 果 枝 数 が 多 く な り 、 初 期 収 量 を よ り 多 く 確 保 で き る 。
1 本 資 料 は 平 成
19
年3 月1 日 現 在 の 農 薬 登 録 に 基 づ い て 作 成 し た 。2 農薬を使用する場合は、必ず最新の「農薬登録情報」（批
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利用上の注意事項 ｜ を確認すること。3 新 梢 基 部 等 の 薬 液 の 乾 き に く い 葉 で 褐 変 を 生 じ る 場 合 が あ る が 、 そ の 後 の 生 育 に は 影 響 しな い。
担 当 部 署
l
j青森県農林総合研究センタ｝りんご試験場 県 南 果 樹 研 究 セ ン タ ー ｜対 象 地 域 ｜県 下 全 域（担当者名） ｜ （ 工 藤 秀 樹 、 久 保 隆 ） ｜ ｜
平 成13∼17年 度 り ん ご 試 験 場 県 南 果 樹 研 究 セ ン タ ー試 験 成 績 概 要 集 発 表 文献 等 ｜東 北農 業 研 究 第 57号
打与， 谷
平 成18年 度 園 芸 学 会 東 北 支 部
-【根拠となった主要な試験結果】
表
1 品 種 別 の 副 梢 数 （平成 13、15、16年青森農林総研りんご試県南果研セ）処 理 佐藤錦 南 陽 紅 秀 峰 紅 さ や か
J
のしずく濃 度 （平成） 13年 15年 16年 13年 15年 13年 13年 13年
25イ音 10. 7（本／樹） 9. 2 4. 0 5. 6 3. 6
50イ音 6. 6 9. 6 5. 0 1. 8 2. 4 8. 7 6. 0 9. 0
対 照 区 0. 0 0. 0 1. 0 0. 3 0. 4 3. 8 0. 7 2. 7
（注） 1 ビーエー液剤は主幹延長枝の30∼4 0 c m伸長期（6月上旬∼下旬）にハンドスプレーで散布した。 2 副梢数は落葉後に長さ 1c m以上のものを調査 した 。
3 調査樹数は 1 区 3 ∼10樹。いずれも接ぎ木 2 ∼ 3 年目の百木で台木はアオパザクラ 。
( cm)
主
6
1∼
70
幹
5
1∼6
0
震
4
1
'"
'-'5
0
:
校
3
1∼4
0
の
市
さ
1
1∼2
0
0
∼1
0
0
佐隷錦
5
0
倍処理
紅秀峰
5
0
倍処理
＋
←
2
4
0
2
4
1
樹当たり副梢数（本）副 梢 長 の 凡 例 ： 口 1 ∼6 c m
図
6∼10cm園
11∼15cm昌
16∼20cm圏
21cm∼ ← は ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 散 布 時 の 高 さ を 示 す図
1
主 幹 延 長 枝 の 高 さ 別 の 副 梢 数 と 副 梢 長（平成 13年青森農林総研りんご試県南果研セ）
（注） 「佐藤錦J は接ぎ木 2 年目、「紅秀峰」は接ぎ木 3 年目の苗木。
写 真 2 副 梢 の 発 生 状 況
（平成 17年 青 森 農 林 総 研 り ん ご 試
県南果研セ）
（注） 品種は「佐藤錦」。主幹延長
枝の落葉後の状態。
表2 ベ ン ジ ル ア ミ ノ プ リ ン 液 剤 を 連 年 処 理 し た 苗 木 の 側 枝 や 花 束 状 短 果 枝 等 の 状 態
（平成 15 ∼ 17年青森農林総研りんご試県南果研セ）
処 理 濃 度 ｜ 副 梢 数 （ 本／樹） ｜ 側 枝 数 ｜ 総 側 枝 長 ｜ 花 束 状 短 果 枝 数
接 ぎ 木2年 目 ｜ 接 ぎ 木3年目｜（本／樹）
I
( c m／樹） ｜ （個／樹）25倍；
対 照 区
9. 2
0. 0
4. 0
1. 0
（注） 1 品種は「佐藤錦J。調査樹数は各5 樹。
14. 6
6. 4
827・
457
114. 2
57. 0
2 接ぎ木2 、 3 年目（平成 15 、 16年）に各 1 回、ベンジルアミノプリン液剤 25倍液を散布 した。
3 側枝数、総側校長及び花束状短果枝数は接ぎ木4 年目（平成 17年）の落葉後に調査。
4 側枝数は主幹から発生している枝齢が 2 年生以上で花束状短果枝が着生している枝を調査。
5 総側枝長は 2 ∼ 3 年生側枝の合計長。花束状短果枝数は花芽が 2 芽以上着生した枝を調査。
