事
工百 ｜ バ ン カ ー サ イ ロ に お け る 乳 酸 菌 ・ 酵 素 混 合 製 剤 利 用 に よ る 牧 草 サ イ レ ー ジ の
い ｜品質改善効果
ね ら
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高 品 質 サ イ レ ー ジ を 調 製 す る た め に は サ イ レ ー ジ の 発 酵 の 安 定 化 を 図 る こ と
が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 バ ン カ ー サ イ ロ に お け る 乳 酸 菌 ・ 酵 素 混 合 製 剤 の 添 加
が サ イ レ ー ジ の 品 質 に 及 ぼ す 効 果 を 検 討 し 、 添 加 剤 の 利 用 が 発 酵 品 質 の 向 上 に
有効なことが明らかになったので参考に供する。
指
、法
主 宇
参
考
内
容
1 乳 酸 菌 ・ 酵 素 混 合 製 剤 を 添 加 す る こ と に よ り 、 乳 酸 含 量 が 高 ま る と と も に
サ イ ロ 全 般 に わ た っ て 安 定 し た 乳 酸 発 酵 が 得 ら れ 、 発 酵 品 質 が 向 上 す る と と
もに均一性が高まる。
2 添 加 サ イ レ ー ジ は 繊 維 分 解 酵 素 の 作 用 に よ っ てN D FやA D Fな ど の 繊 維 成 分
含 有 率 が 減 少 し 、 栄 養 価 （T D N）が向上する。
3 水 分 含 量 、 繊 維 成 分 及 び 発 酵 品 質 か ら 推 定 し た 乳 牛 の 乾 物 摂 取 量 は 添 加 サ
イ レ ー ジ が 無 添 加 サ イ レ ー ジ よ り 5 %多 く な る と と も に 、 摂 取TD N量 が6 %
増加する。
4 サ イ ロ 開 封 後 の 温 度 やp Hの 上 昇 及 び 乳 酸 含 量 の 低 下 は 添 加 剤 を 利 用 す る こ
とによって緩慢になり、無添加サイレージより二次発酵の開始時期が遅れる。
1 サ イ レ ー ジ 発 酵 品 質 が 均 一 化 す る た め 家 畜 の 採 食 性 が 安 定 化 す る 。 ま た 、
期 待 さ れ る 効 果 ｜ 栄養価が向上するため、乳量等家畜生産性の向上が期待される。
2 二 次 発 酵 の 開 始 が 遅 延 す る た め 、 サ イ レ ー ジの廃棄量が減少する。
1 乳 酸 菌 ・ 酵 素 混 合 製 剤 の 添 加 経 費 は 材 料 草100
t
当 た り 概 ね80, 000 円 要 す利用上の注意事項 ｜ る。
2 材 料 水 分 が6 0 %以 下 の 場 合 は 添 加 効 果 が 小 さ い の で 、 高 水 分 条 件 で 使 用 す
る。
担
当 ｜ 青 森 県 畜 産 試 験 場 草 地 飼 料 部 対 象 地 域 ｜ 県 下 全 域
発 表 文 献 等 ｜平 成12年 度 青 森 県 畜 産 試 験 場 試 験 研 究 成 績 書
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U
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唱
【根拠となった主要な試験結果］
表1 サ イ レ ー ジ の 部 位 別 温 度 及 び 発 酵 品 質 （平成10年 青 森 畜 試 ）
処 理 部 位
水分 口口口
i
l
f
f
i
.
有 機 酸 組 成 （ 新 鮮 物 中 %） V B N/ T N（%） （℃）
p H
乳 酸 酢 酸 プロピオン酸 酪 酸 （% ）
上 音日 72. 8 41. 0 3. 6 2. 89 0. 69 0. 03 0. 00 7. 2
中 部 72. 0 24. 8 3. 6 2. 84 0. 61 0. 01 0. 00 7. 0
添 加 区
底部 69. 7 21. 1 3. 6 2. 92 0. 57 0. 02 0. 00 7. 1
ーーー−・’ーー・・・ーー・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ー・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・ー ーーーーーーーーーーー引匂】崎．−ー・・・・・ーー・ーーー．．ーーー
中 央 部 71. 6 28. 7 3. 6 2. 78 0. 58 0. 02 0. 00 7. 1
壁 側 部 71. 5 29. 1 3. 6 2. 93 0. 64 0. 02 0. 00 7. 0
全体 71. 5 29. 0 3. 6 2. 88 0. 62 0. 02 0. 00 7. 1
上 音日 77. 6 29. 1 3. 8 1. 50 1. 29 0. 06 0. 00 6. 9
中 部 76. 9 23. 1 3. 6 1. 88 0. 55 0. 01 0. 00 6. 4
無 添 加 区
底 部 76. 8 21. 2 3. 6 2. 06 0. 52 0. 00 0. 00 6. 1
ーーーー−−『咽『『ーー・ーー ． ・・−−ーーーーーー−−』−−ーーーーーーーーーー・・・ー・ーーー．‘・・ー司ーーーーーーーーーーー−−−−ーーーーーーー ・..，ーー・ーー−−− ーーーーーーーーー守−−悼ーーーー 骨骨骨何軒・．．．『・骨骨 ．骨骨
中 央 部 76. 7 23. 5 3. 7 1. 78 0. 83 0. 03 0. 00 6. 3
壁 側 部 77. 3 25. 2 3. 7 1. 83 0. 77 0. 02 0. 00 6. 5
全体 77. 1 24. 5 3. 7 1. 81 0. 79 0. 02 0. 00 6. 5
注1 ） 原料はオーチャーグラス主体イネ科牧草 2） 品温測定時の外気温は21. 4℃
表
2
飼 料 成 分 及 び 乾 物 摂 取 量 （平成10年 青 森 畜 試 ）処理
飼 料 成 分 （ 乾 物 中 % ） 摂 取 量 （ 乾 物kg／頭 ／日）
C P ND F A D F T D N D M T DN
添 加 区 11. 7 59. 0 35. 8 61. 2 12. 4( 105) 7. 58 ( 106)
無 添 加 区 11. 2 61. 3 37. 0 60. 3 11. 8( 100) 7. 14 ( 100)
注1) T DN=87. 57- 0. 737ADFによって推定
2）乾物摂取量二一0. 1695× （0. 543NDF- 2. 41) - 0. 0588× 水分十0. 0095× （乳酸／総酸）+21. 5988か ら 推 定
表3 サ イ レ ー ジ の 経 時 的 な 成 分 変 化 （平成10年 青 森 畜 試 ）
処理 日 数
水分 口口口
i
l
f
f
i
.
有機酸組成（新鮮物中% ） V B N/ T N（%） （℃）
p H
乳酸 酢 酸 プロピオ ン酸 酪 酸 （%）
採 取 時 71. 5 22. 8 3. 6 2. 88 0. 62 0. 02 0. 00 7. 1
添 加 区
4 日目 71. 2 34. 8 3. 6 2. 64 0. 53 0. 01 0. 01 5. 9
6日目 68. 5 51. 5 4. 9 0. 98 0. 21 0. 01 0. 00 7. 4
8 日目 68. 1 ＊ 6. 4 0. 84 0. 03 0. 01 0. 00 16. 5
採 取 時 77. 1 23. 7 3. 7 1. 81 0. 79 0. 02 0. 00 6. 5
無 添 加 区
4 日目 77. 1 38. 6 4. 1 1. 00 0. 22 0. 01 0. 02 3. 9
6 日目 77. 5 57. 1 6. 6 0. 20 0. 13 0. 01 0. 01 6. 2
8日目 76. 5 55. 7 7. 0 0. 08 0. 21 0. 01 0. 01 4. 8
注） 品温欄の＊は60℃以上を示す
可
1
よ
ハ
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1
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