この映画はリベルタ・ラマルケを始め、ティ タ・メレージョ、アルベルト・ゴメス、アスセ ナ・マイサニ、メルセデス・シモーネ、ルイス・
サンドリーニらが出演し、楽団もフアン・デ・
ディオス・フィリベルト、フアン・ダリエンソ、
ペドロ・マフィア、オスバルド・フレセド、エ ドガルド・ドナート、エルネスト・ポンシオ、
フアン・カルロス・バサン、ルイス・ビスカと 豪華な顔ぶれ、加えて当時一流の踊り手ベニー ト・ビアンケBenito Bianket(通称エル・カチ ャファス〝EL CACHAFAZ〟)が出演している。
かつて「中南米音楽社」が輸入したのでお持 ちの方が多いかも知れないが、次回はこの映画 の内容から紹介していくこととしたい。
私が大学を卒業した頃も就職難の時代でした。昭和33年(1958年)3月の卒業式の間際に中小企業 の印刷会社にようやく入社できました。3ケ月の工場での実習のあと営業部に配属され、数社の担当 先の中に日本ビクター株式会社のレコード宣伝部があった。ポスターやパンフレットの印刷の仕事が 主だったが、レコードのジャケットの仕事も多少受注しており、在版リストを見るとタンゴのEP盤 が2点だけあった。1点は(EP-1041)ARGENTINE NIGHTS ディ・サルリのオルガニート・デ・
ラ・タルデとグリセータ、ガルデルのミ・ブエノス・アイレス・ケリード、ロス・アセス・デル・タ ンゴのア・メディア・ルスの4曲、そしても
う1点は有名な高山正彦大先生が「タンゴ・
名曲とレコード」(東京創元社)の誌上で『「親、
女房を質に入れても」買うべきレコードです。
いや「買わねばならぬレコード」であります』
と絶賛していた、TANGO ARGENTINO(EP
-1078)ディ・サルリのラ・クンパルシータ とア・ラ・グラン・ムニェカ、フランチーニ
=ポンティエールのア・ロス・アミゴス、ニ コラス・ダレサンドロのインスピラシオンの 4曲があったのは嬉しかった。そして手持ち のレコードに針キズがあったので新しく購入 したことをなつかしく思い出す。これらのレ コードはAGEシリーズが発売されたあとに廃 盤となってしまった。
またビクターの仕事をしていると宣伝部の方に購入伝票にサインをしてもらい新橋の営業所へ行く と3割引で購入が出来た。時々出た3枚組のボックスのように高額なものは大変とくをした感が強か った。そして一年後に入社してきた早稲田の後輩の妹さんが東芝音楽工業に在職していたのでお願い するとこちらも3割引で購入できたので各レコード会社が大量に新譜を売り出すので安月給の者には 大変助かりました。
昭和53年(1978年)に卒業後20年近く勤めた会社を退職し、大学の同期生が経営する印刷会社に転 職しました。会社の所在地は千代田区神田神保町です。
靖国通りの古書会館9階には富士レコード、白山通りにはレコード社、その向かいにはトニーレコ ード、さくら通りにはササキレコードとレコード探しには大変便利な所でした。
島﨑会長も良く富士レコードには出向いておられ掘出物があった時には連絡をいただきました。
こんなレコード/CDを聴いています
1神田神保町 古レコード屋めぐり
荒川 孝一 (東京都)
「ラ・クンパルシータ」のSP盤ではアルゼンチン盤のオルケスタ・ティピカ・ビクトル(79657)、
日本コロムビアの淡谷のり子(A251)、原孝太郎と東京六重奏団(A329),テイチクのディック・ミネ(テ イチク 179)、日本ビクターの三味線豊吉の異色盤(V-41036)等でいずれも程度の良いものを手に 入れることが出来ました。心より感謝しております。
また富士レコードではタンゴコーナーでは なくたまたまヨーロッパ・コーナーをのぞい た時に「ラ・クンパルシータ」のタイトルの CDを見つけた。ドイツのワーナーミュージ ック(Ⓟ&Ⓒ1994)全12曲で女性歌手のARJA SAIJONMAA が全曲フィンランド語で歌っ ているが、ラ・クンパルシータ以外はヨーロ ッパの曲で有名曲は夜のタンゴ、ジェラシー、
黒い瞳でクセのない素直な歌いぶりなので大 変聴き易い。伴奏はコンフントでバンドネオ ンは入っている。このCDは他店では出なか ったようで掘り出し物の一枚です。
トニーレコードは二階にSPコーナーがあ ったが何だか掃除が行きとどかないホコリの
中で探し物をしている様な印象が残っているが宝物の様な二枚のSPを見い出した。一枚はフアン・
ダリエンソのアルゼンチン・ビクトル盤でNACIÓ EN POMPEYA(60―1900 ~ 1949年録音)でこの 曲は友達から私のテーマ曲と言われた曲で(タンゴ・ランディア2004年春号に掲載)非常に嬉しかっ た。もう一枚は、かつてポルテニア音楽同好会で休憩
の前にプログラム以外で珍しい「ラ・クンパルシータ」
を一曲かけた時があったが、その時使用された一枚で アメリカのコロムビア盤(35478)ラモン・リッテのバ ンドネオンとその楽団、というレコードで同好会でや る前に入手していた。これも悪条件の中で探した苦労 に対しての賜物だったかもしれない。
地元のレコード店巡りを続けているうちにかつて購 入をしなかった欧米や日本の楽団の「ラ・クンパルシ ータ」入りのレコードが目につくようになり、それで はこれらも集めてしまおうと蒐集し始めると約70枚の LPが集まった。しかし長年CDばかり聴いていたた
め、レコードプレイヤーの調子が悪くそのままにしておいたが、最近、同期生が毎年2,3名が他界 をしている。私の余命もそんなに長くはないのではと思うようになり、この際、使用できる様に整備 して、それ以外のホコリをかぶったLPと一緒に聴こうと思っています。