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OHKUBO 1) , T AKATO INOKUCHI 1) , M ARI OKAYASU 1) , N ATSUKO UCHINO 1) , N AOKO TAKAHASHI, Y UKIE

MATSUBAYASHI

1)

and T

SUYOSHI

TAKATO

1)

【緒言】Opitz 症候群は,両眼隔離,幅広い鼻梁,斜視などの顔面形態異常,咽頭・気管・食道・泌尿生殖器の異常,口唇 口蓋裂,巨舌,精神遅滞などの症状がみられる先天性多発性異常である。女性保因者は通常両眼隔離のみをもち,尿道下裂 は男性に限られる。われわれは,本症候群の患者に対し,8 歳から矯正歯科治療を開始し,15 歳時に顎矯正手術,16 歳時に 舌縮小術を行い良好な結果を得たので報告する。【症例】初診時年齢 8 歳,女児。主訴は 1 歯反対咬合であった。2 歳時に

第 27 回 日本顎変形症学会総会・学術大会

口演抄録︵

2

日目︶

114 日顎変形誌 2017 年

O-9-4  下顎頭吸収を伴う下顎後退症に対する顎矯正手術について

1)北里大学医学部 形成外科・美容外科学,2)北里大学病院歯科,3)いしわた矯正歯科

○兵頭 徹也

1)

,山崎 安晴

1,2)

,杉本 孝之

1)

,石川 心介

1)

,君塚 幸子

1)

,武 田  啓

1)

,石渡 靖夫

3)

  An orthognatic surgery for the retrognathia with the condylar resorption

1)Department of Plastic & Aesthetic Surgery School of Medicine, Kitasato University, 2)Dentistry, Kitasato University Hospital, 3)

Ishiwata Orthodontic Clinic

○T

ETSUYA

HYODO

1)

, Y

ASUHARU

YAMAZAKI

1, 2)

, T

AKAYUKI

SUGIMOTO

1)

, S

HINSUKE

ISHIKAWA

1)

, S

ACHIKO

KIMIDUKA

1)

, A

KIRA

TAKEDA

1)

and Y

ASUO

ISHIWATA

3)

【緒言】下顎頭吸収を伴う下顎後退症は,下顎骨矢状分割術による下顎骨前方移動を行うと下顎頭に再度吸収を起こし後 戻りする症例が少なからず認められる。これに対して近年 Le Fort Ⅰ型骨切りによる上顎骨の挙上および後方移動を行い 下顎骨のアンチクロックワイズローテーションと合わせて咬合を改善する方法が報告され始めている。そこで最近手術を 行った 1 症例を供覧し,北里大学での手術手技およびこの術式に対する基本的な考え方を報告する。【症例】初診:2013 年 7 月 17 歳 10 か月。主訴:前歯でうまく咬めない。既往症:特になし。現病歴:14 歳頃より前歯で咬み切れないことを 自覚していた。17 歳 5 か月矯正歯科受診し下顎頭の吸収による開咬症と骨格性下顎後退症と診断された。治療方針:矯正 歯科と形成外科で協議し,治療法として上顎骨挙上・後方移動術を選択した。下顎頭吸収の進行がないことを 1 年間経過 観察した後に,18 歳 9 か月時より術前矯正を開始した。手術:術前矯正 2 年 2 か月 20 歳 11 か月時に上顎骨 Le Fort Ⅰ型 骨切りにより ANS 部 1 mm,PNS 部 5 mm 挙上と PNS で 4 mm の後方移動を行った。当科では上顎骨の挙上・後方移動 は下行口蓋動静脈・神経束の周囲骨を直接削除する方法で対応している。手術時間 3 時間,出血量 200ml で入院期間 1 週 間であった。術後経過は特に問題なく,術後 8 か月,咬合は安定し,審美面で患者本人の二次的なオトガイ形成の希望は ない。【考察】当科では基本的に顎位の安定と整容面を分けて考えており,オトガイ形成に関しては術後咬合が安定して から患者と相談の上で決定している。下顎頭吸収症例では顎位が不安定であるため下顎骨矢状分割術では下顎位の決定に 困難が伴うが,上顎骨の後退・挙上手術では比較的容易に術前に矯正医が希望した顎位を達成することができると考えて いる。

O-10-1  外科的矯正治療をした巨大な下垂体腺腫による先端巨大症の1例

名古屋大学大学院医学系研究科 頭頸部感覚器外科学講座 顎顔面外科学

○佐 世  暁,藤尾 正人,日比 英晴

  A surgical orthodontic case with mandibular prognathism associated with acromegaly  caused by macroadenoma

Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Nagoya University Graduate School of Medicine

○A

KIRA

SAYO, M

ASAHITO

FUJIO and H

IDEHARU

HIBI

【緒言】先端巨大症は,成長ホルモン(Growth Hormone,以下 GH)を分泌する下垂体前葉細胞の腫瘍化によっておこる 内分泌疾患で,手足の容積の増大,顔貌の変化,舌や口唇の肥大などの症状を呈する疾患である。巨大な下垂体腺腫に起 因する先端巨大症にともなう下顎前突症に外科的矯正治療をした1例を報告する。【症例】患者は初診時 35 歳の男性で,

下顎の突出感を主訴に当科を受診した。家族歴には父親に無機能性の下垂体腺腫があった。継続する頭痛があり,某病院 を受診し下顎の突出や手足の容積の増大があり先端巨大症が疑われた。精査の結果,機能性下垂体腺腫,先端巨大症と診 断された。下垂体腺腫は 40×50×45 mm 大で,左側海綿静脈洞,蝶形骨洞に達しており,内頸動脈を巻き込んでいた。

経蝶形骨洞的下垂体腫瘍減量術,50Gy の放射線照射後,GH 受容体拮抗薬の内服を継続していた。著明な下顎の前突感が あり,両側アングルⅢ級で,オーバージェット-15mm,オーバーバイト +3 mm,セファロ分析では∠ SNA71.1°∠

SNB84.7°であった。【診断】先端巨大症にともなう下顎前突症,上顎後退症【治療経過】血中 GH 値が 10ng/ml 以下で変 動のないよう制御された状態で術前矯正治療を開始した。術前矯正治療の終了後に上顎 Le Fort Ⅰ型骨切り術および傍正 中骨切り術,両側下顎枝逆 L 字型骨切り術を施行した。薬物治療を継続し術後 8 年経過しているが,咬合は安定し経過は 良好である。【考察】顎矯正手術の時期は,血中 GH 値が高くても活動性を示さない 10ng/ml 以下(正常値 5 ng/ml 以下)

で変動のない時期が望ましいとの報告がある。下垂体腫瘍が残存した症例でも血中 GH 値の活動性がなく変動のない時期 に外科的矯正治療をすることが可能であることが示唆された。咬合の安定性や血中 GH 値を注意深く観察する必要がある と考えられた。

○K

ANAKO

SHIROMA, K

IWAKO

IZUMI, K

AORI

NAGANUMA, Y

OUKO

INOUE, K

EISUKE

NAKAYAMA and T

ETSUROU

IKEBE

【目的】福岡歯科大学における顎変形症治療の術後に発症した三叉神経知覚異常に関する臨床統計的検討を行ったので報 告する。【対象および方法】2014 年 4 月から 2016 年 3 月までに当院を受診し , 顎変形症の診断下,顎矯正手術を施行し 113 症例(男性 41 名,女性 72 名)を対象とした。平均年齢は,男性 22.6 歳,女性は 25.6 歳であった。CT 撮影は術前 1 か月前に施行し,SW テストは術後 1,3,6 か月で行った。【結果】術直後 1 週間以内でビタミン B12 製剤を処方し,SW テストは術後 1 か月の時点では,知覚異常を認める傾向にあった。術後 3 か月では,知覚異常は改善されているが,錯感 覚を認める傾向にあった。その後,経時的に改善された。【考察】下顎矢状分割において術中に明らかな下歯槽神経の露 出を認めなくても,感覚異常認める症例が大部分であったが,いずれも改善傾向にあった。これより,下歯槽神経の位置 は,術後知覚異常出現に明かな差はないと考えた。術前での患者とのインフォームドコンセントや,より良好な関係を形 成すべき信頼関係を確立することも重要であると考えた。

O-10-3  線維性異形成症を合併した唇顎口蓋裂患者に上下顎移動術を施行した 1 例

1)京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座 口腔外科学分野,2)駅前矯正歯科

○渡邉 拓磨

1)

,山口 昭彦

1)

,高 橋  克

1)

,山下 和夫

2)

,別所 和久

1)

  A case of cleft lip and palate with fibrous dysplasia treated by two jaw surgery

1)Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Graduate School of Medicine, Kyoto University, 2)Ekimae Orthodontic Office

○T

AKUMA

WATANABE

1)

, A

KIHIKO

YAMAGUCHI

1)

, K

ATSU

TAKAHASHI

1)

, K

AZUO

YAMASHITA

2)

and K

AZUHISA

BESSHO

1)

【緒言】唇顎口蓋裂患者では,口蓋閉鎖術に伴う術後性瘢痕や上顎骨の劣成長によって骨格性反対咬合が惹起される。ま た,線維性異形成症は,骨形成間葉組織の形成異常とされ,顎骨に発症する場合も少なくない。今回われわれは,下顎骨 に線維性異形成症を伴った唇顎口蓋裂患者に対し上下顎移動術を行った 1 例を経験したので報告する。【症例】26 歳,男性。

右側唇顎口蓋裂に対し複数回の手術を受けていた。顎変形症の精査加療目的で当科を紹介受診され,術前矯正終了の後,

2016 年 2 月に手術目的で入院となった。正貌ではオトガイは左方偏位し,側貌では上顎の陥凹感を認めた。Overbite +2.0mm,overjet -6.0mm,顔面の正中に対し上顎歯列の正中は左方に 5 mm,下顎歯列の正中は左方に 13mm 偏位し,

咬合平面は左上がりであった。また,右上 12 間唇側歯槽部に口腔鼻腔瘻を認め,口蓋には術後瘢痕を認めた。側面頭部 X 線規格写真の分析では SNA:70.9°,SNB:79.8°,ANB:-8.9°で,上顎の劣成長を伴い,パノラマ X 線写真では右側下 顎枝にスリガラス様の所見を認め,CT 写真では右側下顎枝海綿骨に境界不明瞭な高濃度域を認めた。【診断】右側下顎線 維性異形成症を伴う唇顎口蓋裂に起因した上顎後退症。【処置および経過】上顎 Le Fort Ⅰ型骨切り術,右側下顎枝垂直

第 27 回 日本顎変形症学会総会・学術大会

口演抄録︵

2

日目︶

116 日顎変形誌 2017 年

O-10-4  LeFort I 骨切り術後の上顎骨再固定の経験

1)済生会横浜市南部病院 歯科口腔外科,2)横浜市立大学大学院医学研究科 顎顔面口腔機能制御学

○青木 紀昭

1)

,遠藤 大雅

2)

,馬場 隼一

2)

,小杉 泰史

1)

,飯田 昌樹

1)

,岩井 俊憲

2)

,藤 内  祝

2)

  Experience of refixed the mobilized maxilla after LeFort Ⅰ osteotomy 

1)Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Saiseikai Yokohamashi Nanbu Hospital, 2)Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Yokohama City University Graduate School of Medicine

○N

ORIAKI

AOKI

1)

, H

IROMASA

ENDOH

2)

, J

UNICHI

BABA

2)

, Y

ASUHUMI

KOSUGI

1)

, M

ASAKI

IIDA

1)

, T

OSHINORI

IWAI

2)

and I

WAI

TOHNAI

2)

【Purpose】 Orthognathic surgery is performed to establish the functional occlusion and improve esthetic problem. The most common surgical procedures are LeFort I and bilateral sagittal split ramus osteotomy(BSSRO). The aim of this presentation is to show the previously unreported 3 cases of refixed the mobilized maxilla several months after LeFort I osteotomy. 【Material and methods】 The first case was a 26-year-old woman who visited our hospital with a chief complaint of deviated jaw, gummy smile, and malocclusion. The second case was a 32-year-old woman who also had similar symptoms. The third case was a 37-year-old woman with gummy smile and maxillary protrusion. In three cases, the maxilla was elevated with LeFort I and BSSRO surgery were performed to secure the functional occlusion and improve the facial esthetics after presurgical orthodontics.Intraoperatively, the maxillary segments were rigidly fixed by two absorb plates and 4 titanium plates in the piriform margin and zygomatic buttress, respectively.As there was 2 mm maxillary bone gaps, they were not filled with autogenous bone graft after LeFort Ⅰ osteotomy, following by confirmed immobilization of the maxilla. The postoperative course has been uneventful since then. The patient was satisfied with the result of operation. However, mobility of the maxilla was gradually found several months after LeFort I osteotomy. 【Results】 We have performed to refix the mobilized maxilla because of ununion maxillary segments. The absorb plates in the piriform margin completely absorbed without a new bone formation, although 2 of 4 titanium plates were loosened. Loosening plates and screws were replaced by new one. In addition, bone graft harvested from the mandibular ramus was placed with gap between maxillary segments. At present, the postoperative course has been uneventful since then. 【Conclusions】 Autogenous bone graft should be used for even narrow bone gaps between maxillary segments to prevent ununion maxillary segments in orthognathic surgery.

O-11-1  60 歳以上の高齢顎変形症患者への顎矯正手術経験

1)洛和会音羽病院京都口腔健康センター 口腔外科,2)よしかわ矯正歯科クリニック,3)クシモト矯正歯科,4)奈良県立医科大学医学部  口腔外科学講座

○横尾 嘉宣

1)

,横江 義彦

1)

,今井裕一郎

1,4)

,森  宏 樹

1)

,高嶌 森彦

1)

,黒川 聡司

1)

,飯塚 忠彦

1)

, 吉川 仁育

2)

,串本 一男

3)

,桐田 忠昭

4)

  Orthognathic surgery in elderly patients over 60 years of age

1)Department of Oral Surgery, Kyoto Oral Health Care Center, Rakuwakai Otowa Hospital, 2)Yoshikawa Orthodontic Clinic,

3)Kushimoto Orthodontic Office, 4)Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Nara Medical University

○Y

OSHINOBU

YOKOO

1)

, Y

OSHIHIKO

YOKOE

1)

, Y

UICHIRO

IMAI

1, 4)

, H

IROKI

MORI

1)

, M

ORIHIKO