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ドキュメント内 抗菌薬と細菌について。 (ページ 75-80)

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C. difficile

• 欧米では、外来でのCDIも問題となっている 

• 一番のリスクは抗菌薬 

• 手指衛生が重要 

• PPIもリスクだろうと言われている 

• 再発を繰り返す症例では便移植(FMT)が有効と

報告されている

抗菌薬のCDIリスク

種類 投与期間 Low Risk

単剤ペニシリン 

1stセフェム アミノグリコシド  マクロライド テトラサイクリン

投与後90日以降

High Risk

上記以外 

2-4thセフェム キノロン  クリンダマイシン カルバペネム

特に  投与中と  投与後30日間

同室内での抗菌薬の使用もリスクの可能性

24時間以内に3回以上の無形便 

(3回以上/日が2日継続or48時間以内に8回以上の無形便) 

(入院72時間以降に発症)

CD抗原/CD毒素検査  便培養提出

上記症状の有無

抗原 + + ­ 毒素 + ­ ­

毒素産生CD+

毒素産生CD­

便培養からCD毒素再確認

CDI

可能な限り抗菌薬とPPIを中止する

Mild-to-moderate   軽中等症

Severe  重症

Severe/Complicated  重症かつ複雑性 

下痢便 

+ 

右記の徴候症状のないもの

ALB < 3g/dL 

+ 

WBC 15,000 or 腹部圧痛

ICU管理 低血圧 BT 38.5  イレウス or 著明な腹部膨満 

意識状態の変化 臓器不全  WBC 35,000 or <2,000 

乳酸値>20mg/dL

内服治療 

メトロニダゾール錠  500mgx3 10日間 

5-7日間投与後も症状改善ない 場合にはVCM散へ変更  MNZアレルギー、妊婦授乳婦 

脳に器質的疾患のある患者は  VCM散125mgx4 10日間

内服治療  バンコマイシン散  125mgx4 10日間

OPEの検討を行う 

✓著明な腹部膨満のない場合  VCM散125mgx4 

+ MNZ注500mgx3 

✓イレウスor中毒性大腸炎 

(腹部膨満の有無は問わない)

VCM散500mgx4 

+ MNZ注500mgx3 

+ VCM注腸500mgx4

治療不要

毒素­

毒素+

無し 有り

CDIが強く疑われるような場合や、 

便(酸味のある匂いで緑色等)では治療開始 種類 投与期間

低  リスク

単剤ペニシリン  1stセフェム アミノグリコシド 

マクロライド テトラサイクリン

投与後  90日以降

高  リスク

BL阻害剤配合ペニシリン
 2-4thセフェム キノロン  クリンダマイシン カルバペネム

投与中と  投与後30日間

抗菌薬リスク

同病室内の抗菌薬使用も注意する

*BL = βラクタマーゼ

*CD = Clostridium difficile

前スライドより続く 下痢等の症状を確認 

回数の少ない下痢はIBSの可能性もある  治癒効果判定のための抗原/毒素検査をしない

Follow

再発CDI

Recurrent  再発

前治療から8週以内の再発  再発の場合でも重症度を確認

✓VCM Pulse 療法  VCM散125mgx4 10日間  引き続き3日毎に125mgx1を10回 

✓VCM Taper 療法  下記のように漸減していく  VCM散125mgx4 1-2週間 

125mgx3 1週間  125mgx2 1週間  125mgx1 1週間  125mg 2日に1回 1週間  125mg 3日に1回 1週間

✓1回目の再発  前回と同様の治療 

重症or重症/複雑性へ変化した場合は その治療法に従う 

✓2回目の再発 

VCM Pulse or Taper療法(右記) 

✓3回以上の再発  FMTの検討

症状の再燃なし

8週以内の症状の再燃あり

治癒

可能な限り抗菌薬とPPIを中止する CD抗原/CD毒素検査 

便培養提出

フラジール錠250mg ¥35.5 バンコマイシン散500mg ¥2924.8

Am J Gastroenterol 2013; 108:478-498より作成

下痢でない入院患者のルーチンでのCDIスクリーニン グは行わない。また、無症候の患者は治療しない。 

CDI疑いの場合は、出来る限り個室管理とする。もし くはCDI確定患者との相部屋とする。 

CDI確定/疑いの患者の病室に入るときには、すべての 医療従事者と訪問者が、手指衛生と手袋/ガウンの装着 をすべき。 

環境表面は0.5%次亜塩素酸で清潔にする。患者に用い るものは出来る限りシングルユース/ディスポにする。 

CDI患者への接触予防策は下痢が改善するまで行う。

(下痢が止まってから48時間後までとの提案もある)

感染制御

薬価

細胞内寄生菌

「細胞内寄生菌?あまり聞かない菌の名前ですね。 

ウイルスとかそんなのですか?」

「呼吸器感染を起こすものが主ですが、 

他にもQ熱のCoxiella burnetiiや 

紅斑熱やツツガムシ病のRickettsiaもいます。 

ウイルスも細胞内寄生菌です」

Mycoplasma、Chlamydophila、Legionella が代表的

マイコプラズマ クラミドフィラ レジオネラ

コクシエラ

リケッチア

M.pneumoniae C.pneumoniae, C.psittaci L.pneumophila オウム病

細胞内寄生菌

細胞壁 大きさ μm

ヒト-ヒト 

感染 宿主 分離

頻度* 検査 呼吸疾患 治療薬 Mycoplasma

pneumoniae なし 0.2-0.3 あり 脊椎 

動物 5-11% PCR 


ドキュメント内 抗菌薬と細菌について。 (ページ 75-80)

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