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C. difficile
• 欧米では、外来でのCDIも問題となっている
• 一番のリスクは抗菌薬
• 手指衛生が重要
• PPIもリスクだろうと言われている
• 再発を繰り返す症例では便移植(FMT)が有効と
報告されている
抗菌薬のCDIリスク
種類 投与期間 Low Risk
単剤ペニシリン
1stセフェム アミノグリコシド マクロライド テトラサイクリン
投与後90日以降
High Risk
上記以外
2-4thセフェム キノロン クリンダマイシン カルバペネム
特に 投与中と 投与後30日間
同室内での抗菌薬の使用もリスクの可能性
24時間以内に3回以上の無形便
(3回以上/日が2日継続or48時間以内に8回以上の無形便)
(入院72時間以降に発症)
CD抗原/CD毒素検査 便培養提出
上記症状の有無
抗原 + + 毒素 +
毒素産生CD+
毒素産生CD
便培養からCD毒素再確認
CDI
可能な限り抗菌薬とPPIを中止する
Mild-to-moderate 軽中等症
Severe 重症
Severe/Complicated 重症かつ複雑性
下痢便
+
右記の徴候症状のないもの
ALB < 3g/dL
+
WBC 15,000 or 腹部圧痛
ICU管理 低血圧 BT 38.5 イレウス or 著明な腹部膨満
意識状態の変化 臓器不全 WBC 35,000 or <2,000
乳酸値>20mg/dL
内服治療
メトロニダゾール錠 500mgx3 10日間
5-7日間投与後も症状改善ない 場合にはVCM散へ変更 MNZアレルギー、妊婦授乳婦
脳に器質的疾患のある患者は VCM散125mgx4 10日間
内服治療 バンコマイシン散 125mgx4 10日間
OPEの検討を行う
✓著明な腹部膨満のない場合 VCM散125mgx4
+ MNZ注500mgx3
✓イレウスor中毒性大腸炎
(腹部膨満の有無は問わない)
VCM散500mgx4
+ MNZ注500mgx3
+ VCM注腸500mgx4
治療不要
毒素
毒素+
無し 有り
CDIが強く疑われるような場合や、
便(酸味のある匂いで緑色等)では治療開始 種類 投与期間
低 リスク
単剤ペニシリン 1stセフェム アミノグリコシド
マクロライド テトラサイクリン
投与後 90日以降
高 リスク
BL阻害剤配合ペニシリン 2-4thセフェム キノロン クリンダマイシン カルバペネム
投与中と 投与後30日間
抗菌薬リスク
同病室内の抗菌薬使用も注意する
*BL = βラクタマーゼ
*CD = Clostridium difficile
前スライドより続く 下痢等の症状を確認
回数の少ない下痢はIBSの可能性もある 治癒効果判定のための抗原/毒素検査をしない
Follow
再発CDI
Recurrent 再発
前治療から8週以内の再発 再発の場合でも重症度を確認
✓VCM Pulse 療法 VCM散125mgx4 10日間 引き続き3日毎に125mgx1を10回
✓VCM Taper 療法 下記のように漸減していく VCM散125mgx4 1-2週間
125mgx3 1週間 125mgx2 1週間 125mgx1 1週間 125mg 2日に1回 1週間 125mg 3日に1回 1週間
✓1回目の再発 前回と同様の治療
重症or重症/複雑性へ変化した場合は その治療法に従う
✓2回目の再発
VCM Pulse or Taper療法(右記)
✓3回以上の再発 FMTの検討
症状の再燃なし
8週以内の症状の再燃あり
治癒
可能な限り抗菌薬とPPIを中止する CD抗原/CD毒素検査
便培養提出
フラジール錠250mg ¥35.5 バンコマイシン散500mg ¥2924.8
Am J Gastroenterol 2013; 108:478-498より作成
下痢でない入院患者のルーチンでのCDIスクリーニン グは行わない。また、無症候の患者は治療しない。
CDI疑いの場合は、出来る限り個室管理とする。もし くはCDI確定患者との相部屋とする。
CDI確定/疑いの患者の病室に入るときには、すべての 医療従事者と訪問者が、手指衛生と手袋/ガウンの装着 をすべき。
環境表面は0.5%次亜塩素酸で清潔にする。患者に用い るものは出来る限りシングルユース/ディスポにする。
CDI患者への接触予防策は下痢が改善するまで行う。
(下痢が止まってから48時間後までとの提案もある)
感染制御
薬価
細胞内寄生菌
「細胞内寄生菌?あまり聞かない菌の名前ですね。
ウイルスとかそんなのですか?」
「呼吸器感染を起こすものが主ですが、
他にもQ熱のCoxiella burnetiiや
紅斑熱やツツガムシ病のRickettsiaもいます。
ウイルスも細胞内寄生菌です」
Mycoplasma、Chlamydophila、Legionella が代表的
マイコプラズマ クラミドフィラ レジオネラ
コクシエラ
リケッチア
M.pneumoniae C.pneumoniae, C.psittaci L.pneumophila オウム病