基本情報
患者背景 基礎疾患
治療中の疾患 体外ルート
薬歴
体外ルート現況 細菌培養結果
感受性結果
抗菌薬歴
感染症と考えたら
基本情報 感染情報
感染臓器 の検討
起因菌 の推定
「収集した情報から、感染臓器を絞り 起因菌を推定します。
ここでようやく、培養の提出です」
細菌性髄膜炎
肺炎
骨盤内感染
腎盂腎炎
膀胱炎 前立腺炎 胆嚢炎・胆管炎
感染性心内膜炎 中耳炎 副鼻腔炎
上気道炎
皮膚軟部組織感染
膿瘍（肝/脾/腎）
骨（骨髄/関節）
カテーテル関連 尿路感染症 カテーテル関連血流感染症
菌血症
結膜炎
腹膜炎
感染を疑ったら
頭から爪先までの
感染症を思い浮かべます
細菌性髄膜炎
肺炎
骨盤内感染
腎盂腎炎
膀胱炎 前立腺炎 胆嚢炎・胆管炎
感染性心内膜炎 中耳炎 副鼻腔炎
上気道炎
皮膚軟部組織感染
膿瘍（肝/脾/腎）
骨（骨髄/関節）
カテーテル関連 尿路感染症 カテーテル関連血流感染症
菌血症
結膜炎
S.pneumoniae N.meningitis
H.influenzae (<4歳)
L.monocytogenes (<2ヶ月, 50歳 )
S.pneumoniae H.influenzae M.catarrhalis S.aureus (成人,片眼)
S.pneumoniae (小児,両眼) H.influenzae (小児,両眼)
血培2セット以上！
CNS, MRSA
Enterococcus sp.
GNR, Candida sp.
ウイルス性 90%
Mycoplasma Chlamydophila S.pneumoniae H.influenzae M.catarrhalis 市中肺炎
S.pneumoniae H.influenzae M.catarrhalis Mycoplasma Chlamydophila Legionella
院内肺炎,VAP
入院<5日:市中肺炎と同様 入院 5日:SPACE
医療介護関連肺炎
90日以内の抗菌薬使用+経管栄養
➾SPACE
上記以外➾PEK+市中肺炎 自己弁
緑色レンサ球菌, S.auresu, CNS Enterococcus sp.
機械弁
S.aureus, CNS, Corynebacterium
S.aureus
壊死性筋膜炎➾S.pyogene ガス壊疽➾C.perfringens DM足病変➾PEK+SCE
骨髄 S.aureus
+A群β溶連菌(小児) +GNR(成人) 釘等の踏抜き➾P.aeruginosa 関節
S.aureus, Streptococcus sp.
E.coli, S.saprophyticus
PEK, N.gonorrhoeae, Chlamydia
PEK, N.gonorrhoeae, Chlamydia Candida sp., 嫌気性菌 (複数菌感染) 特発性 PEK
PEK, S.pneumoniae 二次性 (複数菌感染)
PEK+嫌気性菌 (院内発症+SPACE)
腹膜炎
PEK, Enterococcus sp.
肝膿瘍 アメーバ性
E.coli, Klebsiella sp +嫌気性菌
脾膿瘍
S.aureus, E.coli Streptococcus sp, Salmonera
腎膿瘍
PEK, S.aureus
で、臓器別に感染する 細菌を
思い浮かべます
PEK (院内発症+SPACE)
基礎疾患、患者状況から ありそうな感染を考える
「細菌感染を疑ったら、感染臓器を特定することが大事ね。
そのためには、患者の基礎疾患やその状況など多角的に 考察して絞っていくことが重要ね」
なんでもかんでも細菌培養を出せばいいわけではない
「考えずに細菌培養を提出すると、定着と感染を区別できません。
そうすると、無駄な抗菌薬の投与につながってしまいます。
感染臓器とその細菌を予測することが重要です」
一人で悩まないで、
感染に詳しい医療者に
相談して下さい
抗菌薬の投与期間
「抗菌薬を始めて、解熱したら投与終了でいいの？」
感染症ごとに決められている期間を投与！
「解熱したとしても、決められた期間の投与が必要です。
再燃する可能性もあるためです。また、近年になって 投与期間に対する研究が行われています。
今のところの主な感染症の投与期間をまとめました」
主な感染症と起炎菌 典型的な
第1選択薬
標準的な
治療期間 備考
市中肺炎
S.pnuemoniae,
K.pnuemoniae 等
CTRX, CTX
最低5日 解熱後3日Legionella, Mycoplasma,
Chlamydophila AZM
7-14日 代替:ｷﾉﾛﾝVAP(人工呼吸器関連肺炎), HAP(院内肺炎)
Serratia, Citrobacter,
Enterobacter CTRX, CTX
7日P.aeruginosa, A.baumannii PIPC, CAZ
14日MRSA VCM, LZD
14-21日CRBSI(カテーテル関連血流感染症), 菌血症
CNS(S.epidermidis等)
VCM
5-7日 ｶﾃｰﾃﾙ抜去後S.aureus VCM
14日 ｶﾃｰﾃﾙ抜去後Enterococcus spp. PCG, ABPC
7-14日 ｶﾃｰﾃﾙ抜去後グラム陰性桿菌
PIPC, CAZ
7-14日 ｶﾃｰﾃﾙ抜去後Candida spp. MCFG
14日 血液培養陰性後IE, 骨髄炎の合併症あり 4-6週
主な感染症と起炎菌 典型的な
第1選択薬
標準的な
治療期間 備考
CAUTI(カテーテル関連尿路感染症)
ST, LVFX(CPFX)
軽中等症(内服)PEK, SPACE,
Enterococcus spp.
TAZ/PIPC(重症) 7日 カテーテル抜去症状遷延時10-14日 膀胱炎