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決定した投与期間で抗菌薬の投与を終了する

ドキュメント内 抗菌薬と細菌について。 (ページ 94-104)

CPFX

5. 決定した投与期間で抗菌薬の投与を終了する

培養で注意すべきこと

• 細菌培養は、栄養豊富なところで細菌を殖やす検査なため、検出 された細菌が必ずしも感染を起こしているわけではない 

• 定着 か 感染 かを見分ける(グラム染色が有用な場合がある) 

• 血液、胸水、髄液、関節液  ➾  無菌検体 
 喀痰、尿、便、分泌物  ➾  汚染検体 

• CVカテ先は通常無菌だが、抜針時に汚染される可能性がある 


➾ カテ感染を疑う場合のみ培養提出(記念培養はダメ) 

• カテ感染を疑う場合には、血液培養2セットとカテ内血培も採取す

ること

感染か定着か

「細菌培養で検出された細菌が、感染しているのか 
 それとも、定着で悪さをしていないかわからない」

感染の基本は 1臓器 1細菌 1感染

「その臓器に感染を起こす細菌はほぼ決まっています。 


そして、複数の細菌が1つの臓器で感染症を起こすことは 
 ほとんどありません。検体が良質な場合、菌量が多い細菌が 

感染を起こしていると考えて大丈夫だと思います。 

グラム染色が有用です」

グラム染色

• 細菌培養  ➾  少量の細菌を増殖させる 

• グラム染色  ➾  検体中の細菌をそのまま観察 

• 起因菌は多量に増えているはずなので、グラム染色では多く 見える 

• 汚染検体であっても、起因菌は他の常在菌よりも多く存在し ている 

• グラム染色のオーダーを忘れない。もしくは、自身でグラム

染色を行う

発熱

感染症

「重症の状態では低体温になることもあります。 

発熱は感染症だけが原因ではありません」

感染以外の発熱

自己免疫疾患  SLE 

血管炎  リウマチ熱

中枢神経症  脳出血 

脳腫瘍  中枢性発熱

悪性腫瘍  腫瘍熱  リンパ腫 

白血病

心血管系  心筋梗塞 

深部静脈血栓  肺塞栓

消化器系 

炎症性腸疾患  肝膿瘍 

急性膵炎

内分泌系  甲状腺クリーゼ 

褐色細胞腫  副腎不全

化学物質  薬剤熱 

悪性高熱症  悪性症候群

その他  偽痛風  輸血製剤  血腫吸収熱

感染症診療マニュアル第3版より改変

基本情報

• 年齢、性別、家族歴、社会歴 

• 基礎疾患と免疫状態 

• 現在治療中の疾患と経過 

• 輸液ライン、尿カテなどの体外ルート 

• 薬歴

「発熱した患者の情報収集がまずは重要です」

感染情報

• 体外ルートの処置日と現況 

• 過去の細菌培養と感受性結果 

• 過去の抗菌薬の種類と投与期間 

• OPE歴

体外ルートと感染

留置物 感染リスク

血管カテーテル カテーテル関連血流感染 尿路カテーテル カテーテル関連尿路感染

経鼻胃管 副鼻腔炎

人工呼吸器 呼吸器関連肺炎

VPシャント 髄膜炎

入院患者の感染

• ルート関連感染(CRBSI、CAUTI等) 

• 尿路感染(腎盂腎炎、前立腺炎) 

• 皮膚軟部組織感染(褥瘡、蜂窩織炎) 

• 手術部位感染 

• 感染性心内膜炎 

• 胆嚢炎/胆管炎 

• 好中球減少性発熱

基本情報

患者背景  基礎疾患 

治療中の疾患  体外ルート 

薬歴

体外ルート現況  細菌培養結果 

感受性結果 

抗菌薬歴 

ドキュメント内 抗菌薬と細菌について。 (ページ 94-104)

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