(4)基
本 土 層 (第4図
、 第 2表)I層
黒褐色土 (Hue5YR3/1)表土層粘性な し軟質
Ⅱ層
黒色土
黒色砂質土
(柏
原黒色火山灰層)第 8章
東裏遺跡
世 陶器 片 と古 代 土 師器 片 が み られ、 Ⅱa層か ら古 墳 時代前期片 がみ られ 、 代早 期条 痕 文土 器 片 が微 量 に出土 した。
Ⅱe層 か らⅢ層 にか けて縄文 時
第 2節 縄文 時代 の遺構 と遺物
1 遺構
(1)集
石(SH)(図
版147)S H01は
伊勢見山山麓北西山麓 のⅥ―C ll区(2区 )で
検出 された。径0。3×0。3mに
拳大 の亜 角礫 がか たま り若干 その南側 に集石 の礫 が分散 す る。 出土層位 はⅡ層、 その南側 にS Q02が
検 出 されて い る。 礫 は赤化 してお り、集石が被熱 を受 けていると思 われ る。S Q02と
関連 がある集石 と思 われ る。(2)遺
物集 中部(SQ)(第
29図)1。
SQ01(図
版147)伊勢見山北西山麓 にあたるV一P23区
(2区 )で
検 出された。確認面 はⅡ層 で、 長 さ35cm、 幅30cm、厚 み10cmの石皿 (図版145‑157)を検 出 し、 その南西側15cm離れた ところで、 絡条体圧痕 の あ る条痕文 一個体 が (図版124‑345)が投 げ捨 て られた状態で出±。土器 は底部 を石皿側 に し、 口縁部 は南 西部分長 さ0。
7m幅
0.4mに扇形 に出±。周辺 には他 の遺物 は検 出されなか った。縄文時代早 期後半 の遺 物 集 中部 と 思 われ る。2。
S Q02(図
版147)伊勢見山北西山麓 のⅥ―C ll区
(2区 )で
検 出。遺物 は図版124T346の羽状縄文土器1個体 が潰 れて斜面 か らず り落 ちるよ うに出土 した。確認面 はⅡ層 で、規模 は3m× lmで
ある。土器 は縄文時代早 期終末 か ら前期初頭 にか けての土器であ り、集石S H01が
その北側 に検出 されて いる。集石で調理 に使 用 され た 土器 と思 われ る。 その周辺 か らは他 に遺物や遺構 は検 出されなか った。2 遺物
(1)土
器 (図版99‑3〜
14・図版102〜
125、 第28〜 30表) 1。 草創期無文土器 (図版99‑3〜
14)(第28表)12片出土 している。3〜14は、1区伊勢見山南西斜面 (Ⅶ―
F区 )に
黒曜石製 の石器 と槍先形 尖 頭器 と 共伴 して出土 した。 出土層位 はⅢ層下部 である。器厚 は3mm〜 8mmで
、厚 みには差が あ る。 にぶ い黄 褐色 の3と 4は焼 きがよ く不純物 も少 ない同一個体 と思われ る。3は直立 の口縁部で、 口唇部 内側 に刻 み に も見 え る痕跡 があるが、胎土 の表面 に細かいひび割れがあ り、 その痕跡 の可能性 もあ り明確 でない。4 は底部 であろ うか、丸みを持 ち内湾す る。底部 とす ると接合面 が見当た らず、器形 の明確でない破片であ る。5〜14は浅黄橙色 の胎土 が類似す る個体である。胎土 は不透 明白色 の微細粒が少量含有す る。繊維 の 混入 はない と思 われ る。厚 さが安定せず、12は厚 く、 どの部分 にあた るか不明である。9は内面指頭圧痕 のよ うな痕跡があ り、底部 の可能性 もある。土器片 は細片であ り、器形 も不明である。図版 番 号 図No 整理番 号遺構・
区分 遺物 番 号
出土
層位 ′lヽグリッド名 紋 様 部 位 器 種 材 質 長さmm 幅mm 厚さmm 重 量g 欠損 部位 遺存度 備 考
図版 99 1 0848Ⅶ ―F 3556Ⅲ ⅦFK15 Sc 12。7 長 さ
図版 99 Ⅶ ―F 3557Ⅲ ⅦFK16 Tu 長 さ
図版 99 0867Ⅶ 一F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土器
図 版99 0869Ⅶ ―F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 月同部 土器 ダフ゛
りあり
第28表
東裏遺跡
草創期無文土器・ 石器属性表 (1)
‑118‑
図版番 号 図No 整 理 番 号 遺構0 区分
物 号 遺 番 出土
層 位 Jヽグリッド名 紋 様 部 位 器 種 材 質 長さmm 幅mm 厚さmm 重 量g 欠損部位 遺存度 備 考
図版 99 Ⅶ ―F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器
図版 99 Ⅶ ―F Ⅲ ⅦFJ16 無 文 月同部 土 器
図版 99 Ⅶ ―F 皿 ⅦFJ15 無 文 月同部 土器
図版 99 Ⅶ ―F 358 Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器
図版 99 Ⅶ―F Ⅲ ⅧFJ15 無 文 胴 部 土 器
図版 99 Ⅶ―F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器
図版 99 0875Ⅶ ―F 3583Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器 図版 99 1 Ⅶ ―F 3578Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器 図版 99 1 0872Ⅶ ―F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器
図版 99 1 Ⅶ 一F Ⅲ ⅦFJ15 無 文 胴 部 土 器
第28表
東裏遺跡
草創期無文土器・ 石器属性表 (2)
2。 草創期終末〜早期前半 (図版102〜123)
表裏縄文系 の土器 は全体 の約半数近 い土器片が出土 してい る (第31表)。 押型文土器 は全体 の約
11%出
土 している。
a
表裏縄文(1〜
175)(第16章第2節の分類参照)胎土 は貫 ノ木遺跡 の表裏縄文土器 と違 い、黒雲母 白色透明石英 を主体的 に含 む ものが約
80%を
占める。胎土 は黒褐色・ 暗褐色 の ものが多 い。
器厚 は厚 い ものが多 い。 口縁部 の器厚 の厚 さは3。
5mm〜
9。5mmの
範囲 の ものが あ り、6。5mmの
ものが 約35。近 くを占める。施文具 は、単節縄文「LR」 よ り大半 を 占める。 しか し文様 によ って は「L」 や「R」の無節縄文 も若干 施文原体 と して用 い られ る。 また、「
RL」
と「LR」 や「R」 と「L」のよ うに撚 りの方 向 の異 な る原体 を用 いた個体 もある。原体 の長 さは約2。Ocm〜 2.5cm位である。 中 には2cm以
下 の もの もあるようである。施文方法・施文効果
表裏縄文 は、 日縁部破片を分類 した。
第1類
(1〜
3ア、150〜160)縄文 が一定方向か ら施文 されず、羽状 の もの、多 (異
)方
向か ら施文 された ものを この類 とす る。 この 類 は本遺跡 で は非常 に多 い。日縁部形態 は先細 りす る17・151を除 いて、角頭状 もしくは丸頭状 の ものが大半 を占め る。22・ 25・26は頭 部 が若干肥厚 となる。器形 は口縁部 が直立す るものや緩 く外反 す るものが多 く、 やや「 く」 の字状 になる
もの
150・
152や外反 の強 い ものは、17・34・151・ 157・
160である。文様 は全 体 の文様構成 が明確 な ものが少 な く、
157・
160や34・37のよ うに羽状 にな る もの は少 な い と思 われ る。第2類 (38〜55、 161〜163)
内外面 に縄文を施文後、 口唇部下 に外面 と口唇部下 の間を埋 めるよ うに施文 された ものをこの類 とする。
口縁部形態 は角頭状 あるいは丸頭状 の ものが多 く、先細 りす るものはない。頭部 が肥厚す るもの もない。
施文 の縦走す るものは (「RL」
)38〜
47・ 49・530161〜163、
横走す るもの (「LR」)は
48・ 50、 縦位 に施文 された もの (「LR」)は
51・ 52・ 54・55である。第
3類
(56〜69・ 164・ 166・167)外面 の縄文 が縦方向に上 が走 る「縦走縄文」を この類 とす る。
口縁頭部形態 は角頭状 あるいは丸頭状 である。頭部が若干肥厚す るものは57・ 63、 日縁部 が「 く」の字状 に屈 曲す るのが56、 他 は直立か緩 く外反す るものが多 い。
175は底部 が欠損す る個体で、 口縁部 は口唇部で若干外反す るものの胴部 はあま り張 らず底部 にいたる。
底部 は丸底 と思われ る。外面 口唇部下 にわずか と胴部内面 に指頭圧痕 が残 るが、指頭圧痕 によって大 き く くばむ事 がな く、軽 くなでて平滑 にな っている。内面 口縁部 は「RL」の原体で、横位施文 に
2段
、 やや‑119‑
第8章
東裏遺跡
横走 ぎみに
1段
、長 さ4cmほ
ど施文 されている。推定 回径 は約29cm、 推 定器 高 は約30cmで あ る。 輪 積 みの粘土紐幅 は約5cmで
口縁部 は幅3cmの
粘土 が2段
接合 され、全体 で約7段
の輪積みで作成 されて い ると思 われ る。輪積 み痕 が残 り、接合面 には擬 口縁風 の痕跡 が残 る。1片づつ の胴部土器片 は約 5 cm方 形 であ り、 口縁部 と底部付近 の土器片 は約3cmあ
るいは6cm方
形 の破片がおお く、特徴的であ る。第
4類
(71・72・ 74γ94、 168・169)外面縄文 が横方 向に条 が走 る「横走縄文」を この類 とす る。
角頭状 の口縁部 が多 く、丸頭状 も若干 あ る。頭部 が肥厚す るものはない。 口唇部 に縄文 を施文 して明確 な角頭状 の口縁部 に して いるもの もある (71・82〜84・ 88・89092・ 174)。 口縁部 は緩 く外反 す る ものが主 体 的である。縄文原体 は「
LR」
が主体的で、88は無節「L」、90は内面 が「LR」で外面が「RL」
の縄文 と思 われ る。第
5類
(95〜103・ 105・ 106・ 170〜172)外面斜縄文 を縦方 向 に施文 した「縦位施文」を この類 とす る。
角頭状 の口縁部 が多 く、丸頭状 も若干 あ る。頭部 が肥厚す るものはない。 口唇部 に縄文 を施文 して明確 な角頭状の口縁部 に しているもの もある (99・
106・
171)。 口縁部 は緩 く外反す るものが主体 的 で あ る。95 は口縁部が「 く」の字状 に屈曲す る。縄文原体 は「LR」 が主体 的で、96・172は「RL」、102は無節「L」、 105は無節「R」であ る。95と97は器厚が薄 く、97は内面 に明確 な指頭圧痕があ る。第
6類
(107〜116)外面斜縄文 を横方 向 に施文 した「横位縄文」を この類 とす る。
角頭状 の口縁部 が多 く、丸頭状(116)も若干 ある。頭部 が肥厚す るものは
107・ 113・
116である。 口唇部 に 縄文 を施文 して明確 な角頭状 の口縁部 に しているもの もある (108〜113)。
先細 り口縁 と して は111と 115 である。 口縁部 は緩 く外反す るものが主体的である。107は口縁部 が「 く」の字状 に屈曲す る。116は 口縁部 か ら胴部 にか けて「S」字状 にカーブ している。116は口唇部 したの文様 が明確 でな く、第7類
の 口縁部 無 文 の類 に属す る可能性 もある。縄文原体 は「LR」 が主体的で112は無節「R」である。第
7類
(73・ 104・117〜127、 173・174)外面特殊 な文様 を この類一括 と した。本遺跡で はこの類 は、外面 口縁 (口唇
)部
下が無文であ る。特 に 117〜119、
123〜127・ 173はlcm以
上 の無文帯 を作 り出 している。縄文原体 は「LR」 が主体である。118・121は無節 の「R」 ?であろ うか。無文帯 の下 が横走縄文 の ものは
117、
縦走す るものは118、
他 は縦 位施 文 である。口縁部形態 は「 く」の字状 に激 しく屈曲す るもの
(121・ 122・ 125・ 127・ 174)が
多 く、 口唇部 も先 細 りの も のが多 い(121・ 123・ 125・ 173)。
その他胴部表裏縄文 (128〜149)
ほとん どが胴上部 の破片である。134・
139・
144が胴部 中央部分 まで施文 された破片である。 口縁部 のみ 内面 に施文 された口縁部破片が多 い中、 口縁部か ら胴部 中央付近 まで施文 された文様 は本遺跡 にはな く、この
3点
のみで ある。b
押圧縄文(176〜180)176・ 177・
178は同一個体 と思 われ る。 口唇部下 に縄文 を1本側面押圧 してお り、 日唇部 に も若 干施文 の 痕跡がある丸頭状 の表縄文である。原体 は「LR」 であろうか ?179と180は絡条体 の単節縄文 を押圧 していると思われ る丸頭状 の縄文土器 である。2点しかな く小破片 のため詳細 は不明である。
C
表裏撚糸文 (181)粗 い撚糸 が表裏 に施文 された土器である。角頭状で口唇部 に も施文 されている。小破片 のため詳細 は不
‑120‑
明である。
d
撚糸文 (182)交差す る撚糸文 と思 われ るが小破片 な ことと文様が不鮮明のため詳細 は不明である。胎土 は表裏縄文土 器 に類似す る。
e
裏縄文土器 (183〜185)表面 は縄文 がな く、裏面 に若干文様 の痕跡があるが詳細 は不明であ る。表裏縄文土器第
7類
の一部 であ ろ うか6口
縁 は先細 りであ る。f
表縄文 (186〜257、224・
225を除 く)胎土 や縄文原体 な ど表裏縄文 と大 きな差 は見 出せなか った。表裏縄文土器 と分類方法 は同 じで ある。
第 1類 (198〜200・ 215・ 217)
表裏縄文第1類同様表面 の縄文 が羽状 ない し多方向 に施文 されているものを この類 とす る。
198は口唇部下 が段 (段帯状
)を
持つ よ うに屈 曲 しその部分 に施文 があ る。200・
217が この類 と思われる。199・ 200は「LR」の原体 口縁下 は横位施文 して、 その下 は横走 させている。 また、200は 口縁 部 が先細 り し緩 く外反す る。215は原体が無節「L」で口縁部 がやや先細 りす る。217は「LR」 の原体で羽状 に施文 さ れている。 口唇部 は丸頭状 に近 く、施文 はない。 口縁部 は緩 やか に「 く」の字状 に外反す る。
第2類
(201・
202)外面 に縄文 を施文後、 口唇部下 に外面 と口唇部下 の間を埋 め るよ うに施文 された ものを この類 とす る。
201は若干肥厚 とな る丸頭状 の口縁部であ り、202は角頭状 の口縁部で あ る。201の原体 は「
RL」
、 202は「LR」である。
第3類 (203〜207・ 2160227〜
229・
234)外面 の縄文 が縦方 向 に上 が走 る「縦走縄文」を この類 とす る。
口縁部 は角頭状や丸頭状 の ものがあ り、