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裏 ノ山遺跡

ドキュメント内 o r-eyy' =-f -{ v2 a =-Ev2 a -*Cvr' (ページ 170-173)

第 9章   裏 ノ山遺跡

第 1節   遺跡 の調査 と概要

遺跡 の概要

本遺跡 は長野県上水 内郡信濃町大字柏原字裏 ノ山

525‑1番

地 ほかに所在す る。遺跡 は野尻湖南西岸 か ら 約6km、 伊勢見山南東尾根 の頂上部、標高713mに立地す る。1993年度 の試掘調査で新 たに発見 され た遺 跡 である。伊勢見山の北西 山麓 か ら裾野 には東裏遺跡が広 が り、 その南西側 に隣接す る。

伊勢見山 は現在 山林 であるが、太平洋戦争 直後開墾 され、畑地 としてな り、本遺跡 も高速道路工事前 ま で は畑作 が行 われていた。

調査範囲 は伊勢見 山南東 の尾根裏 ノ山頂上部約8,500ピである。

平成

5年

度 に当初、縄文時代以降の遺物・ 遺構 の検 出が予測 されていたために、 ローム層上面 までの深 度 で、重機 による トレンチ調査 を先行 してお こな ったが、遺物・ 遺構 は検 出されなか った。引き続 き旧石 器時代遺物 の有無確認 のために重機 による トレンチをいれたところ、 ローム層 中よ り遺物が検出 されたた め、本格的な調査 をお こな うこととな った。

重機 によ リローム層 (Ⅳ

)上

面 までを慎重 に掘 り下 げた。次 に

8mグ

リッ ド内にある16の

2mグ

リッ ドの うち、一番北側で西か ら

2番

目のグ リッ ドを原則 としてテス トピッ トを設定 し、人力 によりⅦ層 まで 遺物 の検 出を行 った。

調査方法 は平成

5年

度 に試掘調査 を行 い、 旧石器時代 の遺跡 として平成

6年

度 か ら調査 を開始 した。 当 初 旧石器時代 の小規模 な遺跡 として調査 は開始 した。

遺物が検 出されたテス トピッ トについて は、遺物検出時点で掘 り下 げを中断 し、周囲を含 めて人力 によ るⅥ層上面 までの面的調査 を行 った。 その後 ほぼ全面か らの遺物検 出が予想 されたため、面的に調査を行 っ た。

遺物 の取 り上 げは

lalこ

ぅそ くに委託 して単点測量 を用 いた。

グ リッ ドは長野県埋蔵文化財 セ ンター仕様 に従 い、七 ツ栗遺跡、普光 田遺跡、 日向林

A遺

跡 と合わせて 設定 した (第 1図)。

4mグ

リッ ドで、手掘 りによるⅢ層 よ り掘 り下 げを開始 した。杭打 ち測量、遺物取 り上 げはl■lこ うそ く によって単点測量が行 われた。

(2)調

査経過

(日

誌抄)

平成6年

4月 5日

 

除雪開始

      5月 11日  

尾根先端部 (I―

ROWOX)掘

り下げ開始

4月

18日  

作業開始

 

表土剥ぎ

 

杭打ち

 

試掘開始

      5月 13日  

尾根奥 (I‑00R、 Ⅱ―

K)掘

り下げ開始

4月22日

 

Ⅲ層より手掘りによる掘り下げ開始

        6月

9日

 

尾根頂上部Ⅲ層まで掘り下げ

‑154‑一

調査 の概要

(1)調

査範囲 と調査方法 (第32図)

第32図

 

裏 ノ山遺跡

 

全体図・ 遺構配置図・ 基本土層図 ‑155‑―

第 9章

 

裏ノ山遺跡

6月22日

 

尾根部分Ⅳ層上面まで掘 り下げ

         10月

3日

 

針ノ木遺跡の調査が開始 となり寺島調査研究員並 6月

23日  

東端部まで拡張

      

行調査

6月

30日  

ラジコンヘ リによる空撮

 

高所作業車から全体写 10月 6日

 

杭上の柱状図作成開始

真撮影

      10月 28日  

高所作業車による全体写真撮影

 

東側尾根Ⅳo V 7月 4日

 

北側幅杭沿いを迂回道路設置のため掘 り下げ開始

      

層掘 り下げ

7月 8日

 

調査範囲東端部よりⅣ層掘り下げ開始

      11月

2日

 V層

面出土状況の航空写真撮影 7月

19日  

北側幅杭沿い土層図作成

      11月

4日

 

南側道路下表土剥ぎ後掘 り下げ 7月20日

 

東に延びるやせ尾根砥石出土のため表土剥ぎ

   11月

8日

 

杭部分掘 り下げ

9月 2日

 

Ⅳ層面出土状況空測

 

ブロックの輪郭を紐は利 し 11月

10日  

コンタ図作成 て空測

       11月 11日  

作業終了 9月 8日

 V層

掘 り下げ開始

(3)調

査 結果 の概 要

今 回 の調 査 で は後 期 旧石器 時代 の大規模 な ブ ロ ック群 (約

30)が

検 出 され たが、縄 文 時代以 降 の遺構 は 縄 文 時代前 期 の遺 物 集 中部

(S Q01)と

早 期 の遺 物集 中部

(S Q02)の

みで あ る。

旧石器 時代 の遺 物 は、 Ⅳ層 か ら

V層

まで 出土 し、縄文 時代以 降 は縄文 時代前期 1個体 (35片

)と

早 期 1 個体 (15片)、 石 鏃

4点

、特 殊 磨石1点、打製 石 斧 1点、敲 石 1点のみで あ る。

(4)基

本 土層 (第

4図

、 第 2表)

I層  

表土層

      Va層  

暗褐色土

 

暗色帯

 

しまりやや良

 

粘性有 り

Ⅱ 層

 

黒色土

 

柏原黒色火山灰層

       Vb層  

褐色土

 

暗色帯

 

しまり良

 

粘性やや有 り

Ⅲ 層

 

黒褐色土

 

モヤ層

       

Ⅵ 層

 

黄褐色土

 

全体に赤スコ

(小

豆大)1.混

Ⅳ 層

 

黄褐色土

 

ソフトローム層

       

Ⅶ 層

 

明褐色土

 

赤スコ

裏 ノ山遺 跡 は開墾 が行 われて い るため、頂上 部 で は耕作 土下 で即 Ⅳ層 が あ らわれ、 Ⅳ層 まで は非 常 に薄 い。 Ⅳ・V・ Ⅵ層 が混在 し、層位 的 に遺物 を取 り上 げ るの は困難 な地点 もあ った。

V層

か らは一 変 して 出 土状 況 が散 漫 とな った。 Ⅲ層面 か らS Q01・

S Q02は

検 出 して い る。

第 2節   縄文 時代 の遺構 と遺物

1。

SQ01

裏 ノ山遺 跡頂上 部 よ り約

25m北

東方 向 に下 った緩 い斜 面 に、約3×

2mの

範 囲 に土器片 と礫 が や や散 漫 に集 中 して分布 して いた。土器 は、全点 同一個体 で、35片 しか 出土 しなか った。東方 向 にず り落 ち るよ う に出土 して い る。

2。

S Q02

裏 ノ山遺 跡頂上 部 よ り

40m東

側 に下 った斜面 に土器 片 が集 中 して 出土 して い る。 約 2×2。

5mの

範 囲 で 散 漫 に小 さな土器 片 が1個体 (15片

)出

土 した。

S Q02よ

り標高 で は約60cm下って い る。

2  遺物 遺構

遺物集中部 (図162)

(1)土

(図版162‑1〜 4、 第37表)

‑156‑―

縄文以降の土器 は遺物集 中部で出土 した ものが主 であ った。縄文時代表裏縄文土器 と前期の土器である。

その他平安時代 の土器 が散布 している。

2〜 6は同一個体 の表裏縄文土器である。

S Q02よ

り出土 してお り、全点同一固体 と思 われ る。

 2は

口縁部であ り、 口唇部 に施文 があ り、 日縁 は緩 く外反す る。縄文 の撚 りは

RLで

斜 め方向の施文 で条が縦 である。 口唇下 内面

22mmは

横方 向か らの施文であ る。外面 は斜 め方 向か らの施文で、縦方 向の施 文 で あ

る。4の内面胴部 に指頭圧痕 が見 られ、条 が整 っていること点や胎土 に白色粒 が多 く見 られ ること等か ら 日向林

A遺

跡 にみ られ る縦 の条 のそろった施文 に類似す る。

1は縄文時代前期前半 の土器であるも縄文 の撚 りは

RL環

付縄文 (ループ文

)で

ある。

胎土 には多 くの繊維 とやや粒 の粗 い礫 が含有 している。器形 は尖底 と想像 され、 口縁部 は波状文 である。

図版番 号 図 N︒整 理番 号

実 測 番 号

構 分 遺 区

物 号 遺 番

ス ケ ー ル

 様 部   位 特    徴 撚 り 色 調 外 分 類 備 考

図版162 SQ01  文 口縁 部 〜胴 部 多段ル ープ文 ル ー プ 文 にぶい黄橙 繊 維 多 関 山式 整理番 号8246〜 8274接 合 図版162 827 SQ02 表 裏縄 文 口縁 部 縦走施 文 RL にぶい黄橙 白色粒(長?)多量 第3類 整 理番 号8275〜 8288同 一個 体 図 版 SQ02 表 裏縄 文胴 部 縦 走施 文 RL にぶい黄橙 白色粒(長?)多量 第3類 整 理番 号8275〜 8288同 一個 体 図 版 SQ02 表 裏縄 文胴 部 縦走施 文 RL にぶい黄橙 白色粒(長?)多量 第3類 整理番 号8275〜 8288同 一個 体 図版162 8282 SQ02 表 裏縄 文胴 部 縦 走施 文 RL にぶい黄橙 白色粒(長?)多量 第3類 整理番 号8275〜 8288同 一個 体 図版162 8277 SQ02 1 表裏縄 文胴 部 縦 走施 文 RL にぶい黄橙 自色粒(長?)多量 第3類 整 理番 号8275〜 8288同 一個 体

37表

 

裏 ノ山遺跡

 

縄文時代土器属性表

(2)石

(第33図 1〜 4、 第38表)

縄文時代 の石器 は土器集 中部 にはな く、散発的 に

4点

が分布す る。他 に特殊磨石 などが出土 している。

石鏃

(1〜

4)

1〜 4は黒曜石製であ る。 出土地点 は1が 正一R02、 2が I一M17、 3が 正一F09、 4が 正一T10で出 土層位 は不 明である。石鏃 は凹基 の三角鏃 に近 い形態である。土器 の出土地点 とはなれ、土器 との関係 は 不明である。裏 ノ山の西斜面 に多 く出土 してお り、狩猟 の際 の石鏃 と思 われ る。石鏃 の形態か ら縄文前期 初頭 の土器 と同時期 の石鏃 と考察 され る。

ドキュメント内 o r-eyy' =-f -{ v2 a =-Ev2 a -*Cvr' (ページ 170-173)