Y君:うん
観察者:銀杏の葉っぱが。シマウマに Y君:うん フワーつと
また、この子どもにおいても、シマウマという動物を自由に表現しているこ とが伺える。一般に考えると、銀杏の葉っぱとシマウマを結びつけるような要 素はほとんどないように思われるが、この子どもにとっては、銀杏の葉っぱと シマウマが走っているときの形とを写像させているのではないかと考えられる。
幼児にとって動物は、とてもぼんやりとしたものであるが、それぞれの幼児 が印象に残っている動物を捉え、考えもっかないような表現をすることが分か
った。
このような多彩な動物の捉えがある中で、動物分類に限って質問を進めてい
った。
Y・Mさん(4歳)
観察者:どんな動物って知っている?
Y・Mさん:サル、ウサギ、ゴリラ、ヒツジ、タヌキ、キツネ、ネコ、
コアラ、ラクダ、シカ、カメ、イヌ、キリン、アヒル、ワニ、
パンダ、ハクチョウ、草を食べる動物、ウサギ、パンダ、ウマ、
ニンジン、トリ、ハトポッポ、リンゴを食べる動物、ニンジン を食べる動物、カニを食べる動物
観察者:動物でないものはなに?
Y・Mさん:ブドウ、スイカ、果物、ミカン、リンゴ、パイナップル、
レモン、イス、机、コップ、クツ、ヒマワリ 観察者:サルってどうして動物?
Y・Mさん:サルが人間になって、サルはそのままだから 観察者:ウサギはどうして動物?
Y・Mさん:わからない
観察者:ゴリラはどうして動物?
Y・Mさん:わからない
観察者:ピカチュウ注は?(どうして動物)
Y・Mさん:ピカチュウは、イヌ
観察者:ライチュウ注は?(どうして動物)
Y・Mさん:ライチュウも、イヌ 観察者:他にイヌは?
Y・Mさん:人間をひいていくイヌがいる 観察者:人間ってなに
Y・Mさん:果物を食べるやつ
観察者:Yちゃんって、人間?
Y・Mさん:人間
(中略)
観察者:人間って動物?
Y・Mさん:動物じゃあない
観察者:どうして?
Y・Mさん:人間は、果物とか、野菜とか食べるから 観察者:動物は食べないの
Y・Mさん:食べる。人間は草とか食べない 観察者:動物ってなに
Y・Mさん:動物って果物とか、お肉とか草とか食べるやつ 以上のような面接を通して、幼児の動物に対する認識は、ぼんやりしたもの であるが、いくつかのことが言えると思われる。
注ピカチュウもライチュウも漫画にでてくる空想上の動物
1:動物(生き物)とそうでない物との区別ができている。
人間の心・霊魂に類似するものが万物に内在しており、その霊が内在す る事物から離れて作用を起こしうるというアニミズムの考え方があると 言われている。しかし、生物でないイスや机などと区別ができている。
2:動物と植物との区別ができている。
ブドウやスイカなどの果物と動物との区別ができている。
3:空想上の動物は、判断できない。
空想上の動物を、空想上の動物としている子どももいて、実際にいると いう子どももいるし、現実の動物に当てはめている子どももいる。しか し、現実にいる動物とは違うと分かっている。
4:人間と動物は違うと考えている
人間は自分であり、動物はイヌやネコなどのほ乳類をさしている。その
区別ははっきりしているが、区別する理由は、食べ物や行動、形態など
様々であった。
第2節面接による子どもの動物概念の調査2(小学校5年生)
小学校5年生との会話では、以下のように行われた。
動物ってなに。
ドキュメント内
子どもの動物概念の形成とその変容 : 創造的思考の観点からみた動物分類の分析を通して
(ページ 42-46)