第4章 調査方法
第3節 分析方法
第1項 面接による調査
面接をビデオで記録し、それを書き出した子どもの言葉より動物概念を分析
する。
1:どんな動物を知っているか探る。
2:答えた動物が、どうして動物だと考えた理由を探る。
3:空想上の動物をどのように捉えているか探る。
4:ヒトを動物とするのか、どうなのか探る。
5:動物をどのように定義するのか探る。
第2項 質問紙による調査
1:動物という言葉を用いて分類したものを取り上げ、各動物との関連とそ の理由から動物の見方を探る。
2:仲間分けをした理由を下記の創造的思考の観点による、創造性の水準を に分け、野営年間の差を探る。
3:直接経験を行った動物との比較を行う。
創造的思考の観点による動物分類水準
第一水準=非分割結合による創造(ラベリング)
ラベル、感情 ほ乳類、鳥類、脊推動物 第二水準:分割結合による創造(グルーピング)
動作、状態 走るもの、とぶもの、水の中にいるもの 第三水準:飛躍結合による創造(クリエイティブ)
第二水準において、他にはない観点で、意味や価値のあるもの 季節に現れるもの、顔がぬぐっと出るもの、力持ち
図10 創造的思考の観点による動物分類の水準
創造の水準を今回の動物分類にあてはめると図10のようになる。
第一水準をラベリングとし、ほ乳類、鳥類、脊椎動物などという理由で分類 したものとする。これは、ライオンという刺激があれば、すぐにほ乳類という ラベルに貼り替える。イヌという刺激があっても、ほ乳類というラベルに貼り 替える。このラベルをみて、ライオンとイヌを仲間だとし、理由をほ乳類とす る。さらに他にもほ乳類というラベルはないかと探し、イルカを入れたり、ヒ
トを入れたりする分類とした。
第二水準をグルーピングとし、ライオンをイメージすると、たくさんのこと が思い浮かぶ。同じようにイヌをイメージしてもたくさんのことが思い浮かぶ。
そのなかで、ライオンとイヌを結びつけるには、走るという理由がもっともだ ということで、ライオンとイヌを仲間分けする分類とした。
第三水準をクリエイティブとし、第二水準の中で、全く別の事柄から、それ ぞれの動物を仲間分けしたもので、意味や価値を含んだ分類とした。
このような水準を決め分析する。
また、動物同士の関連を見るために、次のような方法で分析を行う。
図11のように、Xという理由で、 A・C・Dを囲んだ。 Yという理由で、
A・Bを囲んだとすると、この子どもは、
Aは、XとYという見方をしている。
Bは、Yという見方をしている。
Cは、Xという見方をしている。
Dは、Xという見方をしている。
全部の子どもの見方をあわせ、それぞれの水準に置き換える。
第一水準から第三水準まで、それぞれの水準で分類を行った動物の数を数え
グラフにする。
図11 回答例
ドキュメント内
子どもの動物概念の形成とその変容 : 創造的思考の観点からみた動物分類の分析を通して
(ページ 39-42)