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VM のシステム復旧

本章では、VM のシステム全体の復旧(VM の仮想ディスクイメージ全体の復旧)を行う方法につ いて説明します。

7‐1. システム復旧前の留意事項

(1) UDP以外の製品のバックアップデータからはリストアできません。(HBVBは除く)

(2) バックアップ時とは異なり、複数のVMを同時にリストアすることはできません。

(3) バックアップ実行中や、vSphere上の管理タスク(vMotion等)の実行中に、リストアを実行し ないでください。

(4) VMの電源をONにすることができない場合を除き、可能な限りリストア対象VMがパワーオ

ンの状態で上書きリストアを行ってください。

パワーオフもしくはVMが存在していない状態でリストアを行った場合、VM再作成の過程で UUIDが更新される可能性があります。

UUIDが更新されたVM は、リストア後、ノードの再登録およびプランへのノード再追加が必 要となります。

(5) リストアテストを行う際など、リストア時に既存 VM を上書きしないようにするには、事前に

vSphere Client上からインベントリ削除を行い、データストア上の VM フォルダを退避してく

ださい。

(6) リストア対象のVMがActive Directoryドメインコントローラの場合、権限のないリストア(非 authoritative restore)をサポートします。

<Arcserve社 Knowledge Base>

CA ARCserve D2D による Active Directory ドメイン コントローラの保護について http://www.arcserve-knowledgebase.com/index.php?View=entry&EntryID=8913

上記の情報はArcserve UDPでも同様です。

(7) リストア対象 VMの仮想ディスクタイプが、シンプロビジョニングの場合、リストア経路は常に LAN となります(シックプロビジョニングディスクの場合には、環境に応じた転送経路が自動 選択されます)。

(8) SAN 共有ディスク上のデータストアに対してリストアを行う場合には、バックアップ プロキシ

の OS 上で、SAN 共有ディスクが「オンライン」として認識され、かつ書き込み可能な状態で あることを確認してください。「オフライン」ステータス、または読み取り専用属性のSAN共有 ディスクに対してリストアを行うことはできません。

64 7‐2. VMのシステム復旧手順

7‐2‐1. 復旧ポイントの選択

作業対象:UDPコンソール

1 「リソース」-「プラングループ」から対象のプラ

ンを選択後、リストアを実行するVMのチェック ボックスを選択します。

2 「アクション」ドロップダウンメニューから「アクシ

ョン」-「リストア」を選択します。

3 リストア方式「VMの復旧」を選択します。

4 「VMの復旧」画面が開きます。

リストアする復旧ポイントを選択します。

「次へ」ボタンをクリックします。

65 7‐2‐2. リストアオプション-[元の場所にリストアする]

1 「リストアオプション」を設定します。

「次へ」ボタンをクリックします。

「別の場所にリストアする」を使用する場 合には、7‐3.を確認してください。

リストア対象のデータストア上に、復旧対 象のVMが存在している場合には、「既存 の仮想マシンに上書きする」を選択します

(既存のVM構成ファイルが存在する状態 で、上書き設定をしない場合、リストアは 失敗します)。

2 vCenter/ESX/ESXi へ接続するための認証情

報を入力します。

「OK」ボタンをクリックします。

「リストア オプション」の画面に戻るので、再度

「次へ」ボタンをクリックします。

3 「リストア サマリ」が表示されます。

設定した項目のサマリ情報を確認した上で、

「完了」ボタンをクリックします。

リストアが開始されます。

4 リストア実行中は、エージェントの画面が表示

され、リストアの進捗状況が表示されます。

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リストア開始時点で、データストア上にリストア対象のVMフォルダが存在していた場合には、

リストアされる VM フォルダの名前は、末尾に「_n」(n は数字)が付与されたフォルダ名に変 更されます。

VMがパワーオンの状態で上書きリストアされた場合を除き、復旧後のVMのUUIDは、(リ ストア時のVM再構成の過程で)更新される可能性があります。

UUIDが更新されたVMに対して、バックアップ運用を継続する場合には、以下手順でプラン に再登録してください。

1.プランから、以前のVMノードを削除します。

2.コンソールから以前のVMノードを削除します。

(必ずプランからノードを削除した後に実施してください)

3. 以前のVMのバックアップ先フォルダを退避(又は削除)します。

4.復旧後のVMノードをコンソールに追加します。

5. 復旧後のVMノードをプランへ追加します。

67 7‐3. バックアップ時と異なる環境にリストアする

リストアウィザードのリストアオプションで「別の 場所にリストアする」を選択した場合、バックア ップ時と異なる場所へリストアすることが可能で す。

1

(a) リストア先のvCenter/ESX Serverへの接続情報を指定します。

(b) 接続に使用するプロトコルおよびポート番号を指定します。

(c) 「 こ の vCenter/ESX Server に 接 続 」 ボ タ ン を ク リ ッ ク し 、(a)で 定 義 し た vCenter/ESX Serverへの接続を行います。

(d) リストア対象のVMが表示されます。

(e) リストア先のESX Serverを選択します。

(f) リソースプールが設定されている環境では、リソースプールを指定可能です。

(g) VM構成ファイル(vmx等)のリストア先のデータストアを指定します。

(h) VMDKファイルのリストア先のデータストアを指定します。

(i) ネットワークアダプタを指定します。

(j) 仮想ディスクのディスクタイプを設定します。

(a)

(c) (b)

(d) (e)

(f) (g)

(h)

(i) (j)

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