第 3 章 の参考文献
4.1 緒論
4.2.4 Non-uniform subcell scheme
次式で評価する.
(qr)mi+1/2,j,k∆θj∆zk∆t
=sign
(qr)mi+1/2,j,k
∆θj∆zk 2
max
ri+1/2− (qr)mi+1/2,j,k∆t ri+1/2 ,ri+1/2
2
−min
ri+1/2 − (qr)mi+1/2,j,k∆t ri+1/2 ,ri+1/2
2
(4.2.34)
また,(qθ)mi,j+1/2,k∆ri∆zk∆tは,
(qθ)mi,j+1/2,k∆ri∆zk∆t= 1 2
ri+1/22 −ri−1/22
(qθ)mi,j+1/2,k∆t∆zk
ri (4.2.35)
により評価する.(qz)mi,j,k+1/2∆t(r2i+1/2−r2i−1/2)∆θj/2は,この離散式のまま評価する.
ri+1/2
|(qr/r)i+1/2,j,k∆t|
|(qr/r)i−1/2,j,k∆t|
(qr)i+1/2,j,k (qr)i−1/2,j,k
∆rsub ∆θsub
∆zsub rsub
ri−1/2
ri+1/2 −(qr/r)i+1/2,j,k∆t
axis r = 0
i+1/2 face i−1/2 face
transferred volumes, Nrp, Nrm non-transferred
volume, NC
subcell interface
図4.2.2 界面セルに準備したサブセル
∆Ωi−1/2,j,k =−1 2
"
2ri−1/2− qr
r
i−1/2,j,k∆t
# qr
r
i−1/2,j,k∆t∆θj∆zk
である.この被輸送体積の定義は,ポアッソン方程式導出時における連続の式の扱い方と 同様である.これら被輸送体積中に含まれる体積率αを,セル内の界面位置を考慮して算 出する.界面はセル(i, j,k)内で平面と仮定する.平面の方程式は次式で与えられる.
n·xint +φint = 0 (4.2.39)
ここで,φint は界面‐セル中心間の符号付距離,xint はセル中心を始点とする界面上の点 への距離ベクトルである.nは界面法線であり,次式で計算する.
n= ∇φ
|∇φ| (4.2.40)
φは局所レベルセット関数である.φについては4.2.5節で述べる.
サ ブ セ ル を 利 用 し て φint を 求 め る .図 4.2.2 に 示 す よ う に ,被 輸 送 体 積
∆Ωi+1/2,j,k, ∆Ωi−1/2,j,k お よ び 残 留 体 積 に 各 々 Nr p, Nrm, NC 個 の サ ブ セ ル を 準 備 す
る .図 中 ∆rsub, ∆θsub, ∆zsub は r, θ, z 方 向 の サ ブ セ ル 幅 で あ る .サ ブ セ ル 体 積 Ωsub = 0.5(2rsub−∆rsub)∆rsub∆θsub∆zsub をすべてのサブセルについて加えると,セル体積 Ωi,j,k =0.5(2ri−1/2−∆ri)∆ri∆θj∆zkに一致する.
NC
X
l=1
Ωlsub+
Nr p
X
m=1
Ωmsub+
Nrm
X
n=1
Ωsubn = Ωi,j,k (4.2.41)
cell center
subcell
d(1) d(2)
d(4) d(3)
d(8)
d(7) d(5) d(6) interface
n
condition for d(v) d(v). n < d(v+1). n
図4.2.3 距離ベクトルd(v)
ただし,rsub は,rが小さい方のサブセル表面のr座標である(図4.2.2).サブセルに含ま れる流体体積のセル体積Ωi,j,k に対する割合を,サブセル体積率αsub と定義する.定義よ り,αsub の値がとりうる範囲は0 < αsub < Ωsub/Ωi,j,kである.αsub はφint の関数である.
αsub(φint)を次の区分一次関数で与える.
αsubm (φint)=max
min
Ωsubm
4φintn−P8
v=5d(v)
·n
Ωi,j,k
P4
v=1 d(v)−P8
v=5d(v)
·n , Ωsubm
Ωi,j,k
,0
(4.2.42)
d(v) はセル中心からサブセルmの頂点vへの距離ベクトルである(図4.2.3).次式を満足 するように頂点番号を付す.
d(v)·n≤ d(v+1) ·n (4.2.43)
すべてのサブセル体積率 αsub の総和が αi,j,k に一致するという制約条件から次式が成り 立つ.
f (φint)=
NC
X
l=1
αlsub(φint)+
Nr p
X
m=1
αmsub(φint)+
Nrm
X
n=1
αnsub(φint)−αni,j,k= 0 (4.2.44) 上式を反復法により解いて,φint を得る.本研究ではブレント法[18, 19]を用いて上式を 解く.
式(4.2.44)の解φint により,式(4.2.38)右辺大括弧内の2項は各々以下の諸式で与えら
れる.
(αqr)i+1/2,j,k∆t∆θ∆z=
Nr p
X
m=1
αsubm (φint)Ωi,j,k (4.2.45)
(αqr)i−1/2,j,k∆t∆θ∆z=−
Nrm
X
n=1
αnsub(φint)Ωi,j,k (4.2.46)
これらの値を式(4.2.38)に代入して,αni,j,kの値を更新する.
4.2.5 レベルセット関数
2.5節で提案した局所レベルセット関数の概念を3次元円柱座標系用に拡張する.界面 セルの距離関数は式(4.2.44)の解として得られる.
φi,j,k =φint (if 0< αi,j,k <1) (4.2.47)
界面セルの近傍セルのφ は,φint に基づいて与える.φはスカラー量であるため,第 2 章で説明したデカルト座標における方法をそのまま拡張できる.界面の存在しないセル (i, j,k)のφを次式で与える.
φi,j,k = P
l,m,n∈NWl,m,nφl,m,n
P
l,m,n∈NWl,m,n
(4.2.48)
ここで,Wl,m,n は重み関数であり,
Wl,m,n =( ri,j,k− rl,m,n−p if 0< αl,m,n <1
0 otherwise (4.2.49)
と定義した.式(4.2.48)中の N は,セル(i, j,k)を中心とした,重み付き平均をとる範囲 に含まれるセル数を意味する.また,式(4.2.49)中の pは経験的に与えるパラメーターで ある.
一方,次の移流方程式を解いてレベルセット関数の時間変化を求めることもできる.
∂φ
∂t +u· ∇φ=0 (4.2.50)
この場合,重み付き平均は用いない.上式にVerziccoの変数変換を適用し,連続の式を用 いて保存形に変形すると,次式を得る.
r∂φ
∂t + ∂qrφ
∂r + ∂qθφ
∂θ +r∂qzφ
∂z =0 (4.2.51)
移流方程式を解くと,距離関数としての性質(|∇φ|=1)が失われる.距離関数としての性 質を回復させるために,移流方程式に続けて,次の再初期化方程式を解く.
∂φ
∂τ = signε(φ0) (1− |∇φ|) (4.2.52)
ここで,τは擬似的な時間,φ0 は再初期化開始前のφの値,signε は次式で定義される平 滑なsign関数である.
signε(φ0)= φ0
q
φ20+h2
(4.2.53)
hはセル幅を表わす.ただし,移流方程式および再初期化方程式を解く際,φとαの記述 する界面位置が整合するように,界面セルのφの値をφint に固定する.