TTC Report 2012. January Vol.26/No.4
◉会合報告
1.会合の概要
2011年10月17日~21日にスイス・ジュネーブ にてITU-T SG11会合が開催された。会合の概要は 以下のとおりである。
会合参加者 52名
日 本 か ら の 参 加 メ ン バ 釼 吉 薫( 代 表 団 団 長・
NEC)他6名
提出寄書数33件(うち日本から3件)
臨時文書(TD)127件 勧告案の合意(Consent)5件
2.今会合の主なトピックス 2. 1 各WP会合での承認勧告状況等
2. 1. 1 WP1:プロトコルアーキテクチャとアプリ ケーション制御
今会合では勧告草案の承認はなし。
現 在 検 討 中 の 勧 告 草 案 で あ るQ.NGN-SigProt、
Q.ETS-protocolについて議論が進展し、勧告草案 が改版された。
Q1/11が中心となって検討を実施している、次研 究会期に向けた課題Qの再構築について議論し、継 続審議となっている。
2. 1. 2 WP2:セッション、ベアラ及びリソース管理 勧告草案Q.3313(Flow State Aware Access によるQoS制御)はAnagranとJuniper & Cisco 連合の間で密な議論を続けていたが、今会合にて合 意予定ということで、勧告草案文書のレビューを実 施し、ようやく完成に至った。
勧告草案Q.3323.3 v2(ポリシ決定物理機器(PD-PE)とポリシ施行物理機器(PE-PE)間のインタ フェースにおけるプロトコル(Rwインタフェース Diameterプロファイル ver2)にCATRとHuawei
(中国)連名により1件の寄書が提出された。本勧 告草案は今会合にて合意予定であったため、課題で あったRwインタフェースにおけるDiameterアプ リケーションIDについて、コマンドコードとAVP
コードの比較結果を盛り込むことを提案し、議論の 結果、提案内容は合意された。本勧告草案は今会合 で予定どおり合意されることとなった。
現在検討中の勧告草案であるQ.TS-IVR、サプリメ ント文書TRQ 2480、Q.3304.1 v2、Q.3308、
Q.3303.3 v2、Q.3313について議論が進展し、
勧告草案が改版された。
新 規 勧 告 草 案 と し て、Webサ ー ビ ス 信 号 仕 様
(Q.web-mid-call)、NGN付加サービスプロトコル 仕様(Q.CDIV、Q.OIP/OIR)が検討開始されるこ とになった。
2. 1. 3 WP3:アタッチメント制御及びマルチキャ スト
今会合では勧告草案の承認はなし。
ZNIIS(ロシア)より、新規ハンドブックの検討開 始 提 案 と し て“Network performance testing and control for guarantee required QoS for NGN services”(NGNネットワークパフォーマ ンス試験とQoS制御)の寄書が提示された。本 ハ ン ド ブ ッ ク は、 モ ス ク ワ に あ るITTC(ITU Tnternational Testing Center)にて発行されて いるドキュメントが参考にされており、ロシア語に て記載されているため、英語への翻訳作業を実施す る。本ドキュメントを元に、各地域のテストセンタ へ適応可能なQoSモニタガイドラインを作成する。
QoSについての用語はY.1541に準じて定義する ことになった。完成予定は、2012年2月。
2. 1. 4 WP4:試験仕様
勧告草案Q.3909(NGN試験フレームワーク)を 完成させ、内容はプレナリにて合意された。
勧告草案Q.3945(モデルネットワークにおけ るNGNサービス試験のタイプリスト)について、
ZNIIS(ロシア)の寄書1件について議論を行った。
本勧告草案は今会合において完成予定のため、勧告 草案の完成度向上とエディトリアル修正の提案が議 論され、審議の結果、本提案内容は合意され、勧告
合 報 告 会
日本電気㈱ 姫野 秀雄
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◉会合報告
草案は完成した。
Q.nid-test-arch(タグによる認証システムと機能 の試験アーキテクチャ)に対してETRI(韓国)よ り寄書が1件提出された。本勧告草案は今会合にて 完成予定であるため全体をとおしたエディトリアル 修正とH.IRPによって定義されている機能を追加す ることを提案。審議の結果、本提案内容は合意され、
勧告草案は完成した。
新規勧告草案として、NGNマルチメディアサービ ス試験(Q.MMtesting)、NGNストリーミングサー ビスモニタリング(Q.monitor)が検討開始される こととなった。
2. 2 合意したドキュメント
今会合で合意した勧告一覧を表1に示す。
2. 3 次期研究会期に向けた議論
次研究会期に向けた議論が開始されており、具体的 な実行案が数案提案され議論を行った。
課題Qの統廃合提案(France Telecom Orange, Telekomunikacja Polska)
現状15ある課題Qを見直し、関連課題を統合また は活動がほとんどない課題を廃止して5課題にまと めることを提案。本提案内容について議論を行い、
今10月会合では7課題に絞る方向で結論を出して いるが継続審議することとなった。
信号プロトコル関連の新規テーマ提案(Huawei)
Huaweiより新規検討テーマとして3件のテーマを 提案し、それに伴う新規課題Qの作成を提案。3テー
マは以下。
1. Protocol procedures relating to the security and quality of service provided by mobile backhaul
2. Protocol procedures relating to services p r o v i d e d b y B r o a d b a n d N e t w o r k Gateways
3. IPv6 protocol procedures relating to specific services
提案された案について審議を実施した結果、すべて 次会期からの新規課題として妥当かを継続検討開始 することとなった。
試験仕様関連の新規テーマ提案(WP4/11議長 Russia)
WP4/11議長より、試験仕様関連の新規テーマと して2件の提案があった。
1. Connectivity and life-time testing 2. Connect Monitoring
提案された案について審議を実施した結果、検討内 容が不明確であることから検討開始には至らず、次 会合での課題明確化提案が求められている。
3.NGNインタオペラビリティに関する議論 3. 1 今会合での日本からの提案内容
NGNインタオペラビリティに関して、TTCではイ ンタオペラビリティ AGにて対応しており、2009年 5月NGN-GSI会合以後継続してSG11へ寄書を提出 し、議論を推進している。今会合へは以下を目的とし て、日本から寄書(3件)を提案した。
表1 合意文書一覧
勧告番号 種別 勧告名 最終文書番号 関連課題番号
Q.3313 新規 Signalling protocols and procedures relating to Flow State Aware QoS control in a bounded sub-network of a NGN
TD 110
(PLEN/11)
Q5/11
Q.3303.3 v2 改訂 Resource control protocol no. 3(rcp3)Protocol at the interface between the Policy Decision Physical Entity
(PD-PE)and the Policy Enforcement Physical Entity
(PE-PE)(Rw interface): Diameter Profile version 2
TD-728 Rev.1
(GEN/11)
Q5/11
Q.3909 新規 The framework and overview on NGN conformance and interoperability testing
TD 762
(GEN/11)
Q8/11
Q.3945 新規 The types and list of NGN services testing on the Model networks. Test set Ⅰ
TD 748
(GEN/11)
Q10/11
Q.3950 新規 Testing and model network architecture for tag-based identification systems and functions
TD 742
(GEN/11)
Q12/11
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◉会合報告
勧告草案Q.3909(NGN試験フレームワーク)は 今会合にて完成予定のため、ドキュメントの完成度 を向上させる提案を実施する。
新規勧告草案Q.MMtesting(NGNマルチメディ アサービス試験)は、前回会合にて検討開始するこ とが合意されたため、内容具体化の提案を実施する。
NGNインタオペラビリティ試験にて参照すべき NGN付加サービスプロトコル仕様において、未作 成の仕様を検討するため、具体的なサービス候補と してOIP/OIR(発ID通知/規制)、CDIV(着信転送)
の提案を実施する。
⑴ 寄書1 勧告草案Q.3909(NGN試験フレーム ワーク)の修正提案
NGNインタオペラビリティ試験仕様のフレーム ワークについて記載している本勧告草案は、今回10 月会合にて完成が予定されているため、残課題対応と 完成度向上のために以下提案を実施した。
文書全体のエディトリアル修正を実施する提案 Appendixに記載されているNGN試験用語と関連ド
キュメントのマッピング表に関して、本勧告草案の スコープと不適切であるとの理由から削除する提案
⑵ 寄書2 マルチメディアサービスとしての新規勧 告草案Q.MMtestingの提案
前回5月会合にて新規に検討開始することが合意さ れたNGNマルチメディアサービス試験仕様について、
具体的な内容を提案するために、以下提案を実施した。
HATSマルチメディア試験要綱をベースに、NGN マルチメディアサービス試験仕様としてテレビ電話 サービス試験仕様の新規勧告草案の内容を提案 本新規勧告草案は、前回5月会合にて完成した
Q.3948(NGN VoIPサービス仕様)の構成をベー スとして、同様の項目構成にて検討を実施すること を提案
⑶ 寄書3 新規勧告草案 Q.OIP/OIRとQ.CDIVの提案 NGNインタオペラビリティ試験を作成するにあた り、試験結果を確認するために参照するべきプロトコ ル仕様が不足していることから、前回5月会合におい て未作成のサービスプロトコル仕様を新規検討するこ と、および検討方針が合意されたことを受けて、今会 合にて具体的な検討項目を提案するために、以下実施 した。
NGN付加サービスプロトコル仕様として、OIP/
OIR(発ID通知/規制)とCDIV(着信転送)を検討 する
参 照 ド キ ュ メ ン ト と し て、 既 存SDO作 成 仕 様
(3GPPなど)をベースとする
3. 2 主な審議結果
⑴ 勧告草案Q.3909(NGN試験フレームワーク)
が完成し、プレナリ会合にて合意(consent)
された。
日本からの提案内容は受け入れられたものの、より 完成度を高めるためタイトル名、Scopeを修正す る必要があるとの議論から、提案内容に加えて以下 の修正を追加。
① タイトル:“The framework and overview on NGN conformance and interoperability testing”
②Scope:タイトル名に即した修正
本修正版にて、Q8/11会合およびWP4/11会合 において完成が承認され、SG11プレナリ会合に おいて合意された。
⑵ 新規勧告草案Q.MMtesting(NGNマルチメディ アサービス試験仕様)の修正内容が合意された。
NGNマルチメディアサービス試験仕様について具体 的な内容を提案した本寄書の内容は概ね合意された。
ただし、試験構成においてリファレンスマシン(テ
表2 NGNインタオペラビリティ関連における日本からの提案寄書一覧
タイトル 概要 提案先 提案元
1 勧告草案Q.3909(NGN試験フレームワーク)の
修正提案 試験フレームワーク草案の完成に向
けた文書提案 8/11 NEC
(TTC IOP AG)
2 マルチメディアサービスとしての新規勧告草案
Q.MMtestingの提案 NGNマルチメディアサービス試験仕
様のドラフト提案 10/11 OKI, NEC
(TTC IOP AG)
3 新規勧告草案 Q.OIP/OIRとQ.CDIVの提案 NGN付加サービスプロトコルとして OIP/OIR、CDIVの参照ドキュメン ト提案
2&3/11 NTT, NEC
(TTC IOP AG)