6. 周辺機器の利用
6.5. 音声デバイス
6.5.1. ICA/RDP 機能による音声通信
ICA/RDP上には、画面転送以外に音声データもプロトコル内で送受信可能となっています。下図に示す様に、
ICA/RDPサービスから送信される音声データは、シンクライアントとホストWindowsシステムで、双方向(注意:利
用ホストシステムにより異なります)の音声通信が可能となります。ICA/RDPプロトコルに搭載されている音声機 能は、TCPベースプロトコルによる送信され、クライアント上で認識される音声デバイス上で再生される仕組みと なります。このため、TCPベースでの通信とその他ICA/RDPの画面転送データなどに左右されるため、リアルタ イムの音声データ通信が要求される高品質音声データ通信には、一般的に不向きな利用となります。Wyse ThinOS上では、Generic Audioドライバ(前述)を利用した音声デバイスや、アナログ端子を利用した音声デバイ スであれば、本機能を利用することが可能となります。
図121 ICA/RDPに搭載される音声機能を利用したシステム(概念図)
6.5.1.a. RDP音声機能
RDPプロトコルでは、下図に示す様な音声設定が用意されています。各種設定に関しては、下記表に示しま す。RDPプロトコルでは、デフォルトで音声通信をTCPベースのダウンストリーム(再生)のみが機能します。RDP オーディオ録音機能を有効にすることにより、音声のアップストリーム機能が利用可能となります。音声アップスト リーム(録音)機能のデータ通信は、非常に限定的な利用を目的に搭載されているため、双方向のリアルタイム 音声通信の様な利用には適していません。
注意: RDPプロトコルバージョン6以降をサポートシステムのみ、音声アップロード機能がサポートされます。ご利用のWindows OS のRDPサービスが本機能をサポートすることを確認する必要があります。
図122 RDPプロトコルの音声設定
表44 RDP音声機能と説明
設定項目 設定 説明
RDPオーディオ再生 ローカル再生 クライアント上の音声デバイスから音声を再生 再生しない RDP音声出力を停止
リモートコンピュータ
ホストWindows OS上で音声を再生
注意: TCX RichSound、USBポートレベルリダイレクション等で、
音声デバイスをホストWindows OS上で認識したい場合に実施 RDPオーディオ録音 録音しない クライアント上の音声デバイスからの録音を停止
ローカルデバイスから録音
クライアント上の音声デバイスから音声データをホスト Windows OSへ送信(アップロード)します。
注意: アップロード音声通信は、非常に限定的なため、双方向通 信用の音声アップロードとしては不向きとなります。
6.5.1.b. ICA音声機能
ICAプロトコルでは、下図に示す様な音声設定が用意されています。各種設定に関しては、下記表に示しま す。ICAプロトコルでは、音声通信機能(サウンド)をONに設定することで、TCPベースの双方向(ダウンストリー ム/アップストリーム)音声通信がデフォルトで機能します。ICA音声通信は、HDX機能により、音声品質レベルを 様々な設定に変更することが可能です。下図に示す設定は、カスタムでICA接続をクライアント上で設定する際 に利用するオプションとなります。通常の場合、Citrix XenDesktop/XenAppサーバー上の設定で、ICAの音声 通信レベルなどを調整することで、設定が可能となります。
図123 ICAプロトコルの音声設定
表45 ICA音声機能と説明
設定項目 設定 説明
ローカルデバイスに自動接続:
サウンド
ICA セッション内で音声を利用するかしないかを決定します。チェ ックをON にすることにより、ICAセッション内での音声双方向通 信が可能となります。
注意: TCX RichSoundやUSBポートレベルリダイレクションを利 用した音声デバイス利用による音声データ通信を利用する場合、
本設定をOFFにします。
音声品質: High ハイオーディオの音声出力をICAセッション内で最適化して再生 を実行します。
Medium 通話などが必要な音声利用アプリケーションに対して、ある程度
の品質を保ちながら通信するための設定です。
Low 狭帯域など通信帯域を抑制して、音声データ通信の品質を落とし て通信を実施したい場合、本設定を選択します。