DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
13. セカンダリ側 の電 源 を切 り擬 似 障 害 を発 生 させ、VMが自 動 的 にプライマリサーバ上 で再 起 動 することを確 認 します。
DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、 Windows Server
DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
2. MSCSの管 理 画 面 を開 きます。
3. 新 しいリソースグループを作 成 します。例 として「FSGroup」とします。
a. [説 明]の欄 に入 力 し、[次 へ]をクリックします。
b. サーバを優 先 所 有 者 として追 加 し、[完 了]をクリックします。
4. DataKeeperボリュームリソースをFSGroupへ追 加 します。
a. 「FSGroup」の上 で右 クリックし、[新 規 作 成]-[リソース]を選 択 します。
b. リソースの[名 前]と[説 明]を入 力 します。
c. [リソースの種 類]として[DataKeeper Volume]を選 択 します。
d. [次 へ]をクリックします。
e. [完 了]をクリックします。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 157
DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
5. クラスタアド ミニスト レータで、[リソース]フォルダを選 択 します。
6. DataKeeperボリュームリソースにド ライブレターを割 り当 てます。
a. DataKeeperボリュームリソースの上 で右 クリックし[プロパティ]を選 択 します。
b. [DataKeeper Volumeパラメータ]タブを選 択 します。
c. ド ロップダウンリスト からボリュームのド ライブレターを選 択 し、[OK]をクリックして選 択 を確 定 します。
d. ClickOKto close thePropertiespage.
7. DataKeeperボリュームリソースをオンラインにします。
l DataKeeperボリュームリソースの上 で右 クリックし、[オンラインにする]を選 択 しま す。
8. 「FSGroup」の下 に新 しいファイル共 有 リソースを作 成 します。
DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
a. FSGroupの上 で右 クリックし、[新 規 作 成]-[リソース]を選 択 します。
b. リソースの名 前 と説 明 を入 力 します。
c. [リソースの種 類]として[ファイル共 有]を選 択 します。
d. [次 へ]をクリックします。
e. リソースの所 有 者 を指 定 します。
f. [次 へ]をクリックします。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 159
DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
g. ファイル共 有 リソースの名 前 および共 有 ディレクト リへのパスを入 力 し、アクセス許 可 を割 り当 てます。
DataKeeper Cluster Editionを使 用 して、Windows Server 2003 Microsoft Cluster Serviceでマルチサ イト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
h. [完 了]をクリックします。
9. ファイル共 有 およびDataKeeperボリュームリソース間 の依 存 関 係 を作 成 します。
a. ファイル共 有 リソースをダブルクリックし、[依 存 関 係]タブを選 択 します。
b. DataKeeperボリュームリソースを選 択 します。
c. [OK]をクリックします。
d. FSGroupの下 に、次 のようなリソースが表 示 されることを確 認 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 161
DataKeeperボリュームリソースとMSCSの物 理 ディスクリソースの再 構 成
10. 共 有 ディレクト リが作 成 されたことを確 認 します。
コマンド プロンプト でC:\>net share を実 行 し、ボリュームTでファイル共 有 が作 成 されたこ とを確 認 してください。
DataKeeper ボリュームリソースと MSCS の物 理 ディスクリソース の再 構 成
すでに物 理 ディスクの依 存 関 係 が設 定 されている場 合 は、DataKeeperボリュームを再 構 成 するにあた って、これをミラー作 成 前 に削 除 しておく必 要 があります。以 下 は、DataKeeperボリュームリソースとファ イル共 有 リソースに関 連 する物 理 ディスクリソースを再 構 成 するための手 順 です。この手 順 は、物 理 デ ィスクリソースを持 っているその他 のクラスタリソースに対 しても同 じとなります。
1. MSCSから物 理 ディスクリソースを削 除 します。
クラスタアド ミニスト レータMMCを使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. ファイル共 有 リソースをオフラインにします。
b. ファイル共 有 リソースから物 理 ディスクの依 存 関 係 を削 除 します。
c. 物 理 ディスクリソースを削 除 します。
2. ミラーを作 成します。
DataKeeper UIを使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリ
a. すべての共 有 ノード およびDRノード に接 続します。
b. DRノード へのミラーを含 むジョブを作 成します。
3. DataKeeperボリュームリソースを追 加 します。
クラスタアド ミニスト レータMMCを使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. DataKeeperボリュームリソースを作 成します。
b. DKボリュームリソースにド ライブレターを割 り振 ります。
c. DKボリュームリソースをオンラインにします。
d. ファイル共 有 リソースとDKボリュームリソース間 に依 存 関 係 を作 成 します。
e. ファイル共 有 リソースをオンラインにします。
スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリ
Microsoft WSFCでDataKeeperボリュームを保 護 している場 合 、DataKeeperのボリュームリソースがオ ンラインになっているソースシステムのシャット ダウン時 にスプリット ブレインが発 生 する場 合 があります。
Microsoft WSFCはターゲット システムでSteelEye DataKeeperのボリュームリソースをソースにしようと試 みます。WSFCがDataKeeperのボリュームリソースをターゲット システムでオンラインにすることに成 功 す ると、プライマリシステムの再 起 動 時 に両 方 のシステムがボリュームのオーナーになったと判 断 し、競 合 が 発 生 してスプリット ブレイン状 態 になることがあります。SteelEye DataKeeperユーザインターフェースには エラー 「Mirror Inconsistencies - Click the following mirror(s) to resolve source conflicts - Mirroring is halted until this is resolved」 が表 示 されま す(下 図 を参 照)。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 163
リカバリ手 順
さらに、以 下 のエラーがシステムイベント ログに記 録 されます。
An invalid attempt to establish a mirror occurred. Both systems were found to be Source.
Local Volume: F
Remote system: 192.168.1.212 Remote Volume: F
The mirror has been paused or left in its current non-mirroring state.
DataKeeperユーザインターフェースを使 用 して下 記 に記 述 されている、競 合 を解 決 するためのリカバリ 手 順 を行 ってください。
リカバリ手順
1. 多 くの場 合 は、障 害 が発 生 したWSFCサーバノード でクラスタサービスが起 動 した後60秒 以 内 に、DataKeeperによって自 動 的 にWSFCスプリット ブレイン状 態 が解 決 されます。ただし、
自 動 リカバリを実 行 するには、WSFCによって保 護 されているリソースで[自 動 起 動]プロパティ が有 効 になっていなければなりません。これはデフォルト の設 定 です([自 動 起 動]によって、クラ スタの起 動 時 または障 害 発 生 後 のリカバリ時 にリソースグループが自 動 的 に起 動 するかどうかが
N個 の共 有 x N個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
決 まります)。コンフリクト が自 動 的 に解 決 されない場 合 は、手 順 2に進 んでください。
2. ダイアログに、矛 盾 しているミラーのエンド ポイント が表 示 されます。現 在 のミラーに対 するソース を選 択 し、[OK]をクリックします。
3. ミラーソースの競 合 は解 決 され、部 分 再 同 期 が行 われます。
N 個 の共 有 x N 個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
2つのサイト(以 下 の図 を参 照)間 における複 数 の共 有 スト レージ環 境 で、各 サイト の各 サーバは、そ のサイト のサーバ間 で共 有 されているスト レージへアクセスすることが可 能 です。DataKeeperのミラーが 作 成 されると、各 サイト の1つのサーバがミラーのエンド ポイント として指 定 されます。
(注 記: Nは、1からNまでの数 字 を表 しています。例: 4x1は、4つのサーバがディスクのレプリケーション を共 有 していて、そのうちの1つが別 のサイト へレプリケーションしているということを表 しています。) 以 下 の例 では、DataKeeperのミラーがサイトAからサイト BへX:をレプリケート するよう作 成 されていま す。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 165
N個 の共 有x N個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
サイトAでスト レージを共 有 しているスト レージは3つのサーバです。それらのサーバは以 下 の状 態 にあ ります。
l S1 -現 在 ミラーのソースです。
l S2 -共 有 ソース(ロックされています)。
l S3 -共 有 ソース(ロックされています)。
S1はミラーのソースなので、S2およびS3を共 有 のソースシステムとして参 照 します。これらのサーバは 現 在 ミラーのソース側 でボリュームへのアクセス権 を共 有 していますが、ミラーのソースとして定 義 されて いないので、ボリュームにアクセスすることはできません(注 記: S2のユーザは、「アクセスが拒 否 されまし た」といった旨 のメッセージを見 ることになります)。
サイトBでスト レージを共 有 しているスト レージは3つのサーバです。
l T1 -現 在 ミラーのターゲット です(プライマリのターゲット としてロックされています)。
l T2 -共 有 ターゲット(ロックされています)。
l T3 -共 有 ターゲット(ロックされています)。
これらは、現 在T1と定 義 されているターゲット ボリュームへのアクセス権 を共 有 しています。T2およびT3 は共 有 のターゲット システムとして参 照 されます。ターゲット ボリュームへのファイルシステムへのアクセスは 3つの全 システムでロックされています。
WSFCクラスタの6つの全 サーバおよびWSFCが保 護 するすべてのリソースは、この時 点 ではS1でアク ティブまたは「オンライン」です。
このレプリケーションの初 期 構 成 において、どのサーバが「テイクオーバ」にふさわしいか、そしてどのサーバ がアクティブサーバになるのかを理 解 しておくことが重 要 です。DataKeeperミラーの正 しい用 例 におい て、以 下 のルールが適 用 されます。
共 有 ソースサーバへのスイッチオーバ
1. 共 有 ソースサーバ(S2、S3)へのスイッチオーバは可 能 です。
2. 現 在 のターゲット サーバ(T1)へのスイッチオーバは可 能 です。
3. 共 有 ターゲット サーバ(T2、T3)へのスイッチオーバは不 可 能 です。しかし、これらのサーバをスイッ チオーバするためには2つの手 順 があります。
l はじめに、ターゲットT1へスイッチオーバさせます。
l その後 、T2またはT3のどちらかのサーバにスイッチオーバすることが可 能 です。
共 有 ソースサーバへのスイッチオーバ
例 では、S2またはS3がアクティブサーバでかつ、ミラーのソースとなることができます。保 護 されたリソー スをS2へ切 り替 える場 合 は、S2がミラーの新 しいソースになり、T1がミラーのターゲット としてとどまりま す。
1. 初 期 のミラー構 成: S1 → T1
2. 操 作: S2へスイッチオーバ(WSFCでリソースをオンラインにしてください) 3. 最 終 結 果: S2 → T1
現 在 のターゲット システムへのスイッチオーバ
例 では、保 護 されたリソースをT1へスイッチオーバさせることで、効 果 的 にミラーの方 向 を入 れ替 えT1 をミラーの新 しいソースにし、S1がミラーのターゲット になります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 167