DataKeeperを使 用 してWSFC SQL Server 2ノード クラスタから3つ目 のノード に複 製 する場 合 、以 下 の作 業 が必 要 になります。
l 既 存 のWSFC物 理 ディスクリソースを、データレプリケーションをサポート するDataKeeperボリ ュームリソースに置 き換 える。
l クォーラムタイプをマジョリティノード に変 更 する。
l フェイルオーバ用 のSQL Serverクラスタに3つ目 のノード を追 加 する。
l 新 しいDataKeeperボリュームリソースに対 するすべてのリソース依 存 関 係 を再 確 立 する。
以 下 の例 では、DataKeeperを使 用 してSQL Serverクラスタリソースグループを2ノード クラスタから3つ 目 のノード に拡 張 するために必 要 な手 順 を詳 細 に示 します。
1. WSFCから物 理 ディスクリソースを削 除 します。
これによって、物 理 ディスクリソース上 の依 存 関 係 も削 除 されます。これらの依 存 関 係 は新 しい DataKeeperボリュームリソースに対 して再 確 立 する必 要 があるので、この最 初 の手 順 を完 了 す る前 に依 存 関 係 レポート を参 照 して、依 存 関 係 をメモしてください。リソースをハイライト 表 示 し て、[依 存 関 係 レポート を表 示]を選 択 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 133
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
フェイルオーバクラスタマネージャMMCを使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. 右 クリックして[このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする]を選 択 し て、SQL Serverクラスタリソースグループをオフラインにします。
b. SQL Serverクラスタリソースグループから物 理 ディスクを削 除 します(使 用 可 能 記 憶 域 に移 動 します)。
c. [使 用 可 能 記 憶 域]グループからリソースを削 除 して、SQL Serverクラスタ構 成 か ら物 理 ディスクリソースを削 除 します。
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
2. クラスタクォーラムを設 定 します。
リモート サイト に3つ目 のノード があるため[クォーラムのディスク監 視]は無 効 になるので、[マジョ リティノード]構 成 を選 択 してください。
a. クラスタを右 クリックし、[その他 のアクション] / [クラスタクォーラムの設 定...]を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 135
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
b. [マジョリティノード]を選 択 します。注 記: 3ノード クラスタなど、最 終 的 なノード の 数 が奇 数 の場 合 は、クォーラムタイプを[マジョリティノード]に変 更 してください。4 ノード クラスタなど、最 終 的 なノード の数 が偶 数 の場 合 は、[ノード およびファイル 共 有 監 視 マジョリティ]に変 更 してください。
c. [使 用 可 能 記 憶 域]からディスク監 視 を削 除 します。
3. ディスクをオンラインにします。
ディスクの管 理 MMCを使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. 物 理 ディスクをオンラインにします。
b. 必 要 に応 じて、以 前 のSQL Server設 定 に一 致 するようにド ライブレターを変 更 します。
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
c. クラスタ内 のすべての共 有 ノード で上 記 の手 順2aおよび2bを繰 り返 します。
4. 3つ目 のノード のボリュームをターゲット として使 用 可 能 であることを確 認 します。フォーマット さ れ、オンラインであり、ソースボリュームと同 じかそれ以 上 のサイズでなければなりません。
5. ミラーを作 成 します。
DataKeeper UIを使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください(注 記:すべてのサーバで DataKeeperが実 行 されていることを確 認 してください)。
a. すべての共 有 ノード および3つ目 のノード に接 続 します。
サーバ概 要 レポート に3つすべてのノード に対 する接 続 が表 示 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 137
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
b. 3つ目 のノード へのミラーを含 むジョブを作 成 します。
c. ソース を選 択 します。
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
d. 共 有 ボリューム を選 択 します。
e. ターゲット を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 139
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
f. [詳 細 の設 定]で、圧 縮 設 定 とミラーの種 類(非 同 期 または同 期)を選 択 します( 該 当 する場 合)。[完 了]を選 択 します。
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
ミラーで3つ目 のノード に対 する再 同 期 が開 始 されます。再 同 期 が完 了 すると、[ジョブス テータス]は[ミラーリング]に変 わります。
6. DataKeeperボリュームリソースを追 加 します。
DataKeeperボリュームリソースをSQLサーバクラスタリソースグループに追 加 する場 合 は、以 下 のうちのひとつを実 行 してください。:
WSFCでミラーを自 動 的 に作 成 する WSFCでミラーを手 動 で作 成 する 7. クラスタに3つ目 のノード を追 加 します。
フェイルオーバクラスタマネージャMMCを使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください(注 記:クラス タに追 加 する前 に、フェイルオーバクラスタリング機 能 が3つ目 のノード にインスト ールされているこ とを確 認 してください)。
a. [ノード]を右 クリックします。
b. [ノード の追 加]を選 択 します。
c. ノード の追 加 ウィザード で、追 加 するサーバの名 前 を入 力 して[追 加]をクリック し、[次 へ]を選 択 します。
d. [はい]を選 択 すると検 証 テスト を実 行 できますが、ディスクはターゲット 側 でロックさ れているため、エラーが予 想 されることに注 意 してください。注 記:検 証 テスト を実 行 する場 合 は、[テスト 選 択]画 面 で[選 択 したテスト のみを実 行]を選 択 し、[ス ト レージ]テスト を選 択 解 除 してください。
[スト レージ]テスト を選 択 解 除 した場 合 でも、フェイルオーバクラスタ検 証 レポート のクラス タ構 成 テスト にはクラスタボリュームの障 害 のリスト が報 告 されます。これは、他 の警 告 とと
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 141
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
もに、3つ目 のノード とそのボリュームが、最 初 の2つのノード と共 有 されていないために 予 想 されるものです。
e. 検 証 レポート を確 認 したら、[完 了]を選 択 します。[検 証 の警 告]画 面 が再 表 示 されます。テスト を再 実 行 せずにノード を追 加 するには、[いいえ]を選 択 してくださ い。
f. [確 認]画 面 で[次 へ]を選 択 します。
g. ノード が正 常 に追 加 されたことを示 す[概 要]画 面 が表 示 されます。SQL Server を3つ目 のノード にインスト ールしていないので、この画 面 に警 告 が表 示 される場 合 があります。インスト ールは次 の手 順 で実 行 します。
8. 3つ目 のノード にSQL Serverをインスト ールします。
a. 3つ目 のノード で以 下 のコマンド を実 行 します。
Setup /SkipRules=Cluster_VerifyForErrors /Action=AddNode /INSTANCENAME="MSSQLSERVER"
b. [サポート 規 則 の設 定]画 面 で[OK]を選 択 します。
c. 入 力 を求 められたら[プロダクト キー]を入 力 して、[次 へ]を選 択 します。
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
d. ライセンス規 約 に同 意 して、[次 へ]を選 択 します。
e. [サポート ファイルの設 定]画 面 で[インスト ール]を選 択 します。
f. [サポート 規 則 の設 定]画 面 が表 示 されます。障 害 に関 するシステム構 成 チェック レポート を確 認 してから、[次 へ]を選 択 します。
g. [クラスタノード 構 成]画 面 が表 示 されたら、[次 へ]を選 択 します。
h. [サービスアカウント]画 面 で、1つ目 のノード の設 定 に基 づいて、SQL Serverサー ビスのパスワード を入 力 します。[次 へ]を選 択 します。
i. [エラーレポート]画 面 が表 示 されたら、[次 へ]を選 択 します。
j. [ノード 規 則 の追 加]画 面 が表 示 されたら、[次 へ]を選 択 します。
k. [ノード 追 加 の準 備]画 面 が表 示 されたら、[インスト ール]を選 択 します。
l. [完 了]画 面 が表 示 され、フェイルオーバクラスタノード 追 加 処 理 が完 了 したことが 通 知 されます。[閉 じる]を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 143
DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノードWSFC SQL Serverクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する
9. 最 後 の手 順 では、SQL Serverサービスリソースと新 しいDataKeeperボリュームリソースの間 のす べてのリソース依 存 関 係 を再 確 立 します。
a. アプリケーションリソースを右 クリックして、[プロパティ]を選 択 します。
b. [依 存 関 係]タブを選 択 します。
c. [ここをクリックして依 存 関 係 を追 加]タブをクリックします。
d. 新 しいDataKeeperボリュームを入 力 します。
e. [適 用]、[OK]の順 に選 択 します。
依 存 関 係 が再 確 立 されます。確 認 のために依 存 関 係 レポート を再 表 示 できます。
従 来 の2ノード クラスタをShared-Replicated構 成 に拡 張 する
従 来 の 2 ノードクラスタを Shared-Replicated 構 成 に拡 張 す る
Windows Server 2008 または 2008 R2 を使 用 して共 有 ノードを追 加 す る
Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2において、DataKeeperボリュームを使 用 する 1x1 2ノード レプリケーションクラスタを2x1共 有 ディスクとレプリケーションの3ノード クラスタに拡 張 するに は、以 下 のいずれかの方 法 を使 用 してください。
l WSFC GUI
l WSFCコマンド ラインツール:「cluster /add /node:<standby node name>」
Windows Server 2008およびWindows Server 2008 R2では、共 有 ディスクを持 つノード が追 加 された 場 合 、DataKeeper共 有 ディスクは、クラスタ内 のDataKeeperボリュームリソースのまま残 ります。これ は、共 有 ディスクはクラスタ内 のすべてのノード でアクセス可 能 になることはなく、3ノード クラスタ内 の2つ のシステムでのみアクセス可 能 になるためです。DataKeeperボリュームリソースがWSFC物 理 ディスクリ ソースに変 換 されないことは非 常 に重 要 です。
Windows Server 2008 R2 「 SP1 」を使 用 して共 有 ノードを追 加 する
警 告: Windows Server 2008 R2「SP1」におけるWSFC mmc GUIの動 作 は変 更 されました。
WSFC 2008 R2 SP1以 降 、Microsoftはクラスタにノード を追 加 したときのWSFC mmc GUIの動 作 を 変 更 しました。新 しいノード がクラスタ内 ですでに1つ以 上 の他 のシステムによって共 有 されているディス クをホスト している場 合 、新 しいノード 上 の共 有 ディスクおよび既 存 のDataKeeperボリュームリソース は、クラスタにノード を追 加 したときに自 動 的 にWSFC物 理 ディスクリソースに変 換 されます。変 換 プロ セスでボリュームレターが変 更 され、これによってDataKeeperボリュームリソースおよび関 連 付 けられたレ プリケーションミラーが中 断 されます。クラスタ化 されたアプリケーションは影 響 を受 ける可 能 性 がありま す。
Windows Server 2008 R2 SP1を使 用 しているとき、新 しいノード がDataKeeper共 有 ディスクをホスト している場 合 は、WSFC GUIを使 用 してクラスタにノード を追 加 しないでください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition 145
DataKeeper Cluster Editionを使 用 してマルチサイトHyper-Vクラスタを有 効 にする
Windows Server 2008 R2 SP1を使 用 しているときに、DataKeeper共 有 ボリュームを持 つ追 加 ノード を WSFCクラスタに安 全 に追 加 するには、以 下 のようにWSFCコマンド ラインツールを使 用 するしかありま せん。
l WSFCコマンド ラインツール:「cluster /add /node:<standby node name>」