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管理

ドキュメント内 SPS for Windows Technical Documentation (ページ 55-66)

Requirements/Considerations

Chapter 4: 管理

このセクションでは、DataKeeperの管 理 作 業 を行 うための詳 細 な手 順 について説 明 します。

プライマリサーバのシャット ダウン

ソースサーバが正 常 にシャット ダウンすると、ターゲット への保 留 中 のすべての書 き込 みが完 了 します。こ れにより、ターゲット システムにデータが存 在 していることが保 証 されます。

ソースサーバに予 期 しない障 害 が発 生 した場 合 でも、インテント ログの機 能 により、ソースサーバの復 旧 後 に完 全 再 同 期 を行 わなくてすみます。インテント ログ機 能 が無 効 になっている場 合 、またはボリ ュームのインテント ログファイルへのアクセス障 害 がSteelEye DataKeeperによって検 出 された場 合 に は、ソースサーバがサービスを開 始 できるようになった後 に完 全 再 同 期 が実 行 されます。

セカンダリサーバの障 害

セカンダリ(ターゲット)システムに影 響 を及 ぼす障 害 が発 生 した場 合 は、影 響 を受 けたミラーの状 態 は 一 時 停 止 になります。セカンダリサーバの障 害 の原 因 となった状 況 を解 消 して、ボリュームを再 同 期 す る必 要 があります。セカンダリサーバに障 害 が発 生 した後 は、ターゲット に対 する書 き込 みは一 切 行 わ れません。

障 害 発 生 後 、セカンダリサーバがオンライン状 態 に戻 ると、ミラーのソース側 が自 動 的 にターゲット 側 に 再 接 続 します。続 いて、部 分 再 同 期 が実 行 されます。

大 量 書 き込 みに対 する考 慮 事 項

SteelEye DataKeeperでは、ユーザが作 成 および再 同 期 中 にソースへアクセスすることが可 能 です。作 成 または再 同 期 中 の大 量 書 き込 みが発 生 すると、処 理 の完 了 に要 する時 間 が長 くなります。

レジスト リのMaxResyncPassesの値 を増 やして、ソースボリュームへのアクセスが続 いているときでも再 同 期 処 理 が完 了 するように設 定 することもできます。

CHKDSK に関 する考 慮 事 項

SteelEye DataKeeperでミラーするボリュームでCHKDSKを実 行 しなければならない場 合 は、最 初 に ミラーを一 時 停 止 することをお勧 めします。CHKDSKを実 行 した後 、ミラーを再 開 してください。部 分 再 同 期 が実 行 され(CHKDSKによる書 き込 みがアップデート されます)、ミラーが再 開 します。

一 時 停 止 に失 敗 した場 合 、ミラーは自 動 的 に一 時 停 止 状 態 になり、CHKDSKの実 行 時 に再 同 期 が実 行 される場 合 があります。これによって明 らかな問 題 が発 生 しない場 合 でも、CHKDSKが遅 延 し、SteelEye DataKeeperに不 必 要 な状 態 の変 化 が生 じてしまいます。

SteelEye DataKeeper Cluster Edition 39

イベント ログの考 慮 事 項

SteelEye DataKeeperでは、ミラーを構 成 するボリューム(ソース、ターゲット のどちらであっても)がシステ ム起 動 時 に自 動 的 にチェックされないように自 動 的 に確 認 されます。この機 能 によって、ミラーボリュー ム上 のデータは常 に一 貫 した状 態 に保 たれます。

注 記:ビット マップファイル(非 共 有 ボリューム用)はBitmapBaseDirにより定 義 されるデフォルト の保 存 場 所 のCド ライブに配 置 されます。ソースシステムのCド ライブ でCHKDSKを実 行 するとアクティブなビッ ト マップファイルが原 因 でエラーが発 生 します。スイッチオーバを実 行 してソースをターゲット にし、ビット マッ プファイルをインアクティブにしてください。 その後 、そのシステムを新 しいターゲット(旧 ソース)として CHKDSKを実 行 することが可 能 です。

イベント ログの考 慮 事 項

SteelEye DataKeeperの動 作 ログはイベント ログに対 して書 き込 みが可 能 な状 態 であることが重 要 で す。イベント ログがいっぱいにならないように注 意 する必 要 があります。次 の手 順 に従 って、必 要 に応 じ てイベント を上 書 きするようにイベント ログを設 定 するのも1つの方 法 です。

1. [イベント ログ]を開 きます。

2. [システムログ]の上 で右 クリックし、[プロパティ]を選 択 します。

3. [最 大 ログサイズ]の下 にある[必 要 に応 じてイベント を上 書 きする]を選 択 します。

ディスク管 理 の使 用

Windowsディスクの管 理 ユーティリティを使 用 してSteelEye DataKeeperボリュームにアクセスする場 合 は、次 の点 に注 意 してください。

l ディスクの管 理 を使 用 してミラー中 のパーティションを削 除 することはサポート されていませ ん。SteelEye DataKeeperのミラーで使 用 されているパーティションを削 除 すると、どのような結 果 になるかは予 想 できません。

l SteelEye DataKeeperのミラーで使 用 されているパーティションに割 り当 てられたド ライブレターを ディスクの管 理 ユーティリティを使 用 して変 更 する方 法 はサポート されておらず、どのような結 果 になるかは予 想 できません。

レジスト リエント リ

以 下 のレジスト リはSteelEye DataKeeperサービスまたはド ライバに関 連 があり、Regedt32を使 用 して 参 照 することができます。最 初 のセクションは、修 正 可 能 なレジスト リエント リを示 します。2番 目 のセク ションは、参 照 のみ可 能 で修 正 不 可 のレジスト リエント リを示 します。

修 正 可 能 なレジスト リエント リ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM      \CurrentControlSet

      \Services        \ExtMirr

修 正 可 能 なレジスト リエント リ

      \Parameters       \Volumes

      \{Volume GUID}

      \Targets       \Target IP

SteelEye DataKeeperド ライバは以 下 のパラメータキーを使 用 します。パラメータキー内 (*で示 す)の値 はシステムのすべてのボリュームに対 してグローバルな値 です。各 ターゲットIPのレジスト リキー(†で示 す)の下 の値 はミラーのみ特 有 です。*および†で示 される値 は両 方 のキーの下 に表 示 されます(この場 合 、ターゲット 特 有 の値 が優 先 されます)。

BandwidthThrottle †  REG_DWORD

デフォルト 0

ミラーに使 用 するネット ワーク帯 域 幅 の最 大 値 を指 定 してください。0は[制 限 なし]という意 味 です。

BitmapBaseDir * REG_SZ

デフォルト

C:\%EXTMIRRBASE%\Bitmaps(通 常 はC:|Program

Files\SteelEye\DataKeeper\Bitmapsですが、システムをアップグレード した場 合 、またはSteelEye DataKeeperを別 のパスにインスト ールした場 合 は異 なり ます)

SteelEye DataKeeperがインテント ログを保 存 するディレクト リを指 定 してください。 (注 記:ド ライブレター は大 文 字 である必 要 があります。)空 の文 字 列 のディレクト リ設 定 はインテント ログを無 効 にします。イ ンテント ログの無 効 化 を反 映 させるためには再 起 動 が必 要 となります。

CompressionLevel †  REG_DWORD

デフォルト: 0

指 定 したミラーに対 する圧 縮 レベルを指 定 してください。有 効 値 は0~9です。レベル0は「圧 縮 なし」

です。1から9の値 で圧 縮 のCPUの集 中 レベルを増 分 的 に指 定 します。圧 縮 レベル1は高 速 圧 縮 です。データを圧 縮 するCPU時 間 は最 短 ですが、パケット サイズが最 大 になります。レベル9は圧 縮 時 間 が最 長 ですが、圧 縮 率 は最 大 になります。つまり、CPU時 間 は長 くなりますが、パケット サイズは 最 小 になります。お使 いのシステム、ネット ワーク、および作 業 負 荷 に応 じ、CPU利 用 率 とネット ワーク 効 率 の均 衡 を取 るために、ちょうど良 いレベルに調 節 することができます。

DontFlushAsyncQueue *  REG_SZ

デフォルト:空 <drive letter> [<drive letter>]

ド ライバがフラッシュ要 求 を受 けた場 合 に、非 同 期 キューをフラッシュしないボリュームを指 定 することがで きます。この値 は適 用 されるボリュームのド ライブレターを含 みます。ド ライブレターは隣 あわせで入 力 す るか(XY)またはスペースをとって(X Y)入 力 してください。コロンは不 要 です。(注 記:

DontFlushAsyncQueueを設 定 する場 合 は、データとデータベースログを同 じパーティションに配 置 して ください)

SteelEye DataKeeper Cluster Edition 41

修 正 可 能 なレジスト リエント リ

PingInterval * REG_DWORD

デフォルト: 3000 (0xBB8)

ping間 の発 行 間 隔 をミリ秒 で指 定 してください。WAN接 続 または信 頼 性 の低 いネット ワークに対 して は、高 い値 を設 定 してください。MaxPingMissesの値 とともに発 行 間 隔 をカスタマイズすることでミラーリ ングのパフォーマンスを調 整 することが可 能 です。

MaxResyncPasses * REG_DWORD

デフォルト: 200 (0xc8)

再 同 期 の最 大 パス数 を指 定 してください。この回 数 だけ実 行 した後 は、ソースボリュームにト ラフィックが あっても、SteelEye DataKeeperはミラーの再 同 期 を断 念 します。すべてのパスで、パスの途 中 で書 き 込 まれたボリュームブロックはSteelEye DataKeeperによってマークされます。次 のパスで、マークされたブ ロックのみをターゲット に送 信 します。

TargetPortBase * REG_DWORD

デフォルト 10000

ターゲット ボリュームへの接 続 に対 するベースのTCPポート 番 号 を指 定 してください。この番 号 はデフォ ルト のポート が他 のサービスで使 用 されている場 合 、またはファイアウォールでブロックされている場 合 に 調 整 する必 要 があることもあります。ターゲット が使 用 する実 際 のポート は次 のように計 算 されます。

ポート=TargetPortBase+ (ボリュームレター- A:) 例

TargetPortBase= 10000 ボリュームレター= H

ポート= 10000 + (H: -A:) = 10007

TargetPortIncr * REG_DWORD

デフォルト: 256

ベースのTCPポート 番 号 の増 分 を指 定 してください。これは、TCPポート が使 用 されている場 合 にの み使 用 します。例 えば、ターゲット がポート10005を使 用 しようとした場 合 にこのポート が使 用 中 だった 場 合 、ポート10005 +TargetPortIncrを使 用 して処 理 が再 試 行 されます。

TargetDispatchPort

ディスパッチポート を9999から変 更 する場 合 は、TargetDispatchPortを設 定 すべき箇 所 が2か所 あ ります。ターゲット システムで、ExtMirr\Parametersキー内 に配 置 してください。新 しい設 定 は、

サーバのすべての既 存 および新 規 ターゲット に対 して適 用 されます。変 更 したパラメータキーの設 定 を反 映 させるためにはターゲット の再 起 動 が必 要 となります。このターゲット システムに対 してミラーを 作 成 するソースシステムでは、ExtMirr\Parameters\Targets\{TargetIP}に配 置 してください。

新 しいディスパッチポート を動 作 させるためにはすべてのソースおよびターゲット サーバ上 でファイアウ ォールを開 放 する必 要 があります。

修 正 不 可 のレジスト リエント リ

WriteQueueHighWater * † REG_DWORD

Default: 20000 (0x4e20)

非 同 期 書 き込 みのキューの上 限 を指 定 してください。大 量 のI/Oト ラフィックが発 生 している間 、キュー の長 さがこの値 に達 した場 合 は、SteelEye DataKeeperド ライバは一 時 的 にミラーを停 止 して、キュー を排 出 し、自 動 的 に部 分 再 同 期 を開 始 します。この値 は、バイト 数 ではなく、キュー内 の書 き込 み要 求 の数 を表 します。

注 記:この値 はシステムで使 用 可 能 なメモリに依 存 します。SteelEye DataKeeperパフォーマンスモニタ カウンタを使 用 してミラーリング処 理 を監 視 すると、この値 を適 切 に設 定 することができます。

WriteQueueLowWater*† REG_DWORD

Default: 150 (0x96)

この値 は同 時 にキューにためることができる同 期 要 求 ブロックの最 大 値 を指 定 する場 合 に使 用 します。

この値 を変 更 するとミラーの同 期 速 度 が変 更 されます。高 い数 値 ほど、同 期 中 のメモリ使 用 率 が増 え ますが同 期 の時 間 が早 くなります。WriteQueueLowWaterで指 定 されるこの値 は同 期 要 求 ブロックの 半 分 の値 になります。ミラーの同 期 中 にこの値 を変 更 しないでください。この値 を変 更 する前 にミラーを 一 時 停 止 してください。また、この値 をWriteQueueHighWaterの値 より高 くしないでください。

修 正 不 可 のレジスト リエント リ

以 下 のレジスト リエント リは、参 考 情 報 として一 覧 のみを掲 載 します。絶 対 に変 更 しないでください。

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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM  \CurrentControlSet

  \Services    \ExtMirrSvc

このキーはサービスに対 する基 本 キーです。このキーの直 下 の値 はすべて、オペレーティングシステムによ ってサービスをロード するために使 用 されます。これらの値 は変 更 しないでください。サービスが正 しくロー ド されなくなる可 能 性 があります。これらの値 はサービス内 部 では使 用 されません。個 々 のキーの詳 細 については、Windows Resource Kitのregentry.hlpファイルを参 照 してください。

ErrorControl REG_DWORD

デフォルト 1 (変 更 禁 止)

この値 は、サービスのロード に失 敗 したときにシステムが行 う処 理 を指 定 します。デフォルト 値 の1は、

失 敗 を無 視 してシステムの起 動 を続 行 することを意 味 します。この値 を変 更 すると、システムが起 動 し なくなることがあります。

DisplayName REG_SZ

デフォルト SteelEye DataKeeper (変 更 禁 止) この値 はコント ロールパネル/サービス画 面 で表 示 するサービス名 を指 定 します。

SteelEye DataKeeper Cluster Edition 43

ドキュメント内 SPS for Windows Technical Documentation (ページ 55-66)