数値地形図互換データ-DM_建物等サブパッケージ
このサブパッケージでは,建物に関連する情報を数値地形図互換データとして定義している。
1 2 0 集約 :
付属図形 [0..*] : DM_付属図形
この建物に対応して図形区分が指定されたデータが存在する場合,DM_付属図形の下 位型を用いて表現し,ここに集約する。
DM仕様では,中庭線(31),棟割線(32),階層線(33),外付階段(縁部)
(34),外付階段(階段線)(99),ポーチ・ひさし(35)が定義されており,こ れらのデータをDM_付属面図形,DM_付属線図形として作成し,対応する建物の外 形を空間属性としてもつDM_建物に集約する。
注記 [0..*] : DM_注記
この建物に対応した注記と関連づけることが可能な場合は,ここに集約する。
関連 :
建物記号 [0..*] : DM_建物記号
この建物に対応した建物記号と関連づけることが可能な場合は,この関連を使用する。
インスタンスの単位 :
建物の連続した面形状を1つのインスタンスとする。
1つの建物の外形線によるポリゴンを1つのインスタンスとして作成する。別の建物 は別のインスタンスとなる。
中庭は,建物ポリゴンが保持する中抜きポリゴンとして定義し,建物ポリゴンと同じ インスタンスの一部として存在する。
DM_建物インスタンスは,市区町村の境界線をまたいで存在しても,インスタンスを 分割しない。(「地物インスタンスに関する基本的考え方」の例外事項)
・DM_建物インスタンスの外周線および中抜き線は,自己交差してはならない。
・複数のDM_建物インスタンスが,ひさしの重なり以上に重なってはならない。
他のインスタンスとの関係 :
他の地物インスタンスとの相対位置関係と接続関係
相手地物 相対位置関係の整合条件 選択可能な
交差パターン DM_建物
(同一クラス)
■複数のDM_建物インスタンスが,ひさしの重なり以上
に重なってはならない。 AA1,AA6
DM_境界等 ■DM_境界等インスタンスとの交点でDM_建物インスタ
ンスを分割しない。 全てのLAx
DM_水域 ■DM_建物は,DM_水域と重ならない。 AA1~AA4,AA6
DM_道路面 ■DM_建物は,DM_道路面と重ならない。 AA1~AA4,AA6
インスタンス例 :
次図は,DM_建物と付属するDM_付属線図形およびDM_付属面図形の例を示してい る。中庭線,階層線,棟割線などはDM_付属面図形で表現し,外形を空間属性とし て保持するDM_建物に集約する。
DM_建物 (外形)
DM_付属面図形 (中庭線)
DM_付属線図形 (階層線)
DM_付属線図形
(棟割線)
DM_建物種別 (列挙型)
建物の種別。
この分類はDMの取得分類コードに基づいている。
列挙値 :
普通建物 : =3001 堅ろう建物 : =3002 普通無壁舎 : =3003 堅ろう無壁舎 : =3004
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