第 3 章 フルンボイル市の小規模民族学校を事例として
第 3 節 学校教育におけるモンゴル文化継承の現状
四. A 学校のカリキュラム
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くったら、各科目の教師を設置しなければならない、3人に1クラス作っても、人数があ まりにも少なくなると勉強する雰囲気がなく、逆に教育効果が低下すると考え、加えて教 員が足りないなどの状況を考慮した上で当該年はクラスを開設しないことにした。そし て 1 人の子どもが幼稚園の年長クラスにもう一年残り、翌年の児童と一緒に1年生にな ったという。他の2人の子どもは旗の小学校に転校を余儀なくされたという。このような いきさつにより、現在、4年生のクラスがない。
民族文化の授業ではモンゴル将棋(図 3-2-14)を学校授業としてカリキュラムに編入 し、民族特色がある趣味クラスの授業を開催している。モンゴル将棋の授業は主に一年生、
二年生に向けて開催しており、週一回教えている。
表3-3-1 :A学校のカリキュラム
1限 2限 3限 4限 5限 6限 7限 8限
月 曜 日
一年生 数学 モンゴル語 美術 サッカー 読書 音楽 班団 二年生 モンゴル語 数学 漢語 サッカー 書道読書 道徳 班団
三年生 モンゴル語 数学 漢語 英語 科学 体育活動 美術 班団 五年生 数学 モンゴル語 漢語 科学 音楽 美術 体育活動 班安全 六年生 モンゴル語 数学 漢語 道徳 英語 音楽 体育活動 班安全 火
曜 日
一年生 モンゴル語 数学 道徳 体育活動 モンゴル将棋 会話 エウェンキ語 二年生 数学 モンゴル語 美術 体育活動 音楽 読書 エウェンキ語 三年生 数学 モンゴル語 英語 音楽 書道読書 道徳 サッカー 五年生 モンゴル語 数学 漢語 英語 道徳 体育活動 情報技術 六年生 数学 モンゴル語 漢語 美術 科学 体育活動 研学 水
曜 日
一年生 数学 モンゴル語 書道 科学 音楽 サッカー 二年生 モンゴル語 数学 漢語 モンゴル将棋 科学 サッカー
三年生 モンゴル語 数学 漢語 美術 モンゴル語 エウェンキ語 体育活動 五年生 数学 モンゴル語 道徳 道徳 モンゴル語 エウェンキ語 労技心理 六年生 モンゴル語 数学 英語 書道 労技心理 エウェンキ語 音楽 木
曜 日
一年生 モンゴル語 数学 会話 体育 道徳 モンゴル語 二年生 数学 モンゴル語 漢語 体育 モンゴル語 音楽
三年生 数学 モンゴル語 漢語 道徳 科学 体育活動 研究的学習 五年生 モンゴル語 数学 漢語 書道読書 英語 研究的学習 体育活動 六年生 数学 モンゴル語 漢語 科学 美術 モンゴル語 体育活動 金
曜 日
一年生 数学 モンゴル語 美術 体育 モンゴル語 手工衛生 二年生 モンゴル語 数学 道徳 体育 モンゴル語 美術
三年生 モンゴル語 数学 英語 音楽 モンゴル語 体育 手工 五年生 数学 モンゴル語 科学 美術 モンゴル語 音楽 体育 六年生 モンゴル語 数学 読書 情報技術 英語 道徳 体育 表注:A学校のカリキュラムに基づいて筆者作成
A学校のカリキュラムに基づき、モンゴル語、漢語、英語、エウェンキ語の授業数を以 下のように示した(表3-3-2)。A学校は小規模民族学校であるが、言語の科目としては 四言語を教えている。モンゴル語が教授言語として使われ、1年生、2年生の時は週6回、
3年生から6年生まで、学校では週7回モンゴル語の授業が行われている。学校は漢語を 2年生から教え始め、6年生までは週3回教えている。生徒は、英語の授業は3年生から 学習し始め、6年生までは、週3回学んでいる。エウェンキ語は学校授業(学校課程)28
として教えられている。A学校の所属旗はエウェンキ族自治旗なので、この地域には自治 権があるため、少数民族教育の発展を重視し、民族の特色のある科目、学校授業の開講が 支持されている。1週間のモンゴル語の授業数をみると言語科目の中で、一番多いことが わかる。
図3-2-14
出典:A学校の「校史」から引用
表3-3-2:A学校 加授漢語、英語クラス
学年 教科目
小学校
1年生 2年生 3年生 5年生 6年生
モンゴル語 6 6 7 7 7
漢語 3 3 3 3
英語 3 3 3
エウェンキ語 1 1 1 1 1
表注:A学校のカリキュラムに基づいて筆者作成
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