第 3 章 フルンボイル市の小規模民族学校を事例として
第 3 節 学校教育におけるモンゴル文化継承の現状
一. 児童の通学状況
2019年9月23日、A学校を訪問した際、朝早めに学校についたため児童たちが校門 の外に集まっている状況を観察することができた。児童の状況を観察すると、近くに住ん でいる児童は一人で登校しているが、家が学校から遠い児童は保護者に送ってもらって いることがわかった。M副校長の話によると、生徒は8時にならないと学校に入れない ため、早めに着いても校門の外で待ち(図 3-3-1)、8時になったらみんな一緒に学校に 入る(図3-3-2)(図3-3-3)。
校内に入ると学校施設や設備などが新しいものであることが分かった。教室の前に子 どもの体育場(運動場)がある。M 副校長の話によると、学校の運動場、体育館(図
3-3-4)、舞踊室、図書室、美術室などは2013年から2018年にかけて整備され、標準化し
た「完小」26になったという。現在A学校は寄宿制学校ではないが、校内には家がZソム にない教師が寄宿できる施設がある(図3-3-5)。また、子どもの授業間娯楽のため、学 校施設(教室)の隣に卓球場とおもちゃなどがある(図3-3-6)(図3-3-7)。
図3-3-1:開門前、A学校の児童が校門の前に集まっている様子
図注:2019年9月23日筆者撮影
図3-3-1・図3-3-2・図3-3-3からわかるように、A小学校の多くの児童のカバンはカー
ト式である。児童の学習科目が多いため、本などが多い。実家から通っている児童の多く は歩いて通学しているため、カート式の方が楽だと児童との話からわかった。近年、Zソ ムでは、長年にたった老朽化して、倒れそうになった危険な家・建物をすべて壊して再築
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したのと同時に、道路がコンクリート舗装されたため児童の通学は便利になった。学校の 施設設備の外観からみると新しくて建てたばかりだということが分かる。
図3-3-2:朝8時の開門時(1)
図注:2019年9月23日筆者撮影
図3-3-3:朝8時の開門時(2)
図注:2019年9月23日筆者撮影
図3-3-4:新しく建てられた体育館
図注:2019年9月23日筆者撮影
図3-3-5:教師の寮
図注:2019年9月23日筆者撮影
図3-3-6:休み時間に遊ぶ児童の姿
図注:2019年9月23日筆者撮影
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図3-3-7:卓球場
図注:2019年9月23日筆者撮影
L校長の話によると教師不足は A 学校が抱えている問題であり、教師募集範囲が広い ため、教師の中には他の旗・市からきた者もいるという。それらの教師は夏休みと冬休み の時間以外はほとんど学校にいるので、こういった教師のために学校内に教師用の寮が ある。周りの建物と比べたら、教師の寮は二階の建物であり、教師の待遇が重視されてい ることがわかる。