け の
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正
乙
ISO
のような不都合なことが新たに生じてきたのである◎というのは,抹消 すべき文字を○で囲むことは,斜線をひいて消すのに比して,被調査者 の抹消作業の能率の上でかなりのハンディキャップになって現われたこ とである。斜線をひいて文字を抹消していく場合,その斜線をひく手の 動きの速さ,つまり運動能は,文字を認知・弁別する知覚の速さ,つま り弁劉能に充分追いついていくことができた。しかし,これが抹消すべ き文字を○で囲むということになると,この○で囲むという手の運動能 が弁別能に追いついていけないということになってしまったのである。
そのため,字形の建いが,等質と考えられる集団の弁別能にどう影響す るかを確かめようとした,このテスト本来の意図からそれて,結果的に は運動能のテストに性格をかえてしまった◎運動能をテストする,もし くは運動能と弁別能とのバランスやアンバランスをテストすることは,
もちろん最初から意図しているわけではない。そこで,抹消すべき文字 は○で図むのをやめて,再び斜線をひいて抹消することに改めた。これ は,「あかり・ひたい抹消検査」で語を抹消する場合も同じである。
il調査票の組み合わせをかえた。
前回の調査では(「あめふり抹消検査」の場合は,前汝圃の場合もそう であるが),同一の被調査老は,一つの門形の調査票しか配付されなか つた。今度はそれを改めて,同一の被調査者は,必ず異なった二つの字
形の調査票について作業をするようにした。異なった二つの字形の調査.
票のそれぞれについて嗣じ時間だけ抹消させ,字形の違いが認知・弁割 の遅速の程度,すなわち作業の量にどのように影響するかが個人馳こも 見られ,かつそれを集積することによって集繊別にも見られるようにし た。つまり調査票の組み合わせに一対比較法(paired compar圭son mefh◎d)の方式を採用したのである。
異なった二つの調査票の組み合わせとしては,イ)平体一正体 口)
正体一平体ハ)平体一長野二)長骨一平体ホ)正体一長門へ)
憎体一正体の6通りが考えられる。ひとりの被調査者は,このうちのど れか一つを必ず作業することになる。なお,「あめふり抹消検査」で,
ある組み合わせをとったものは,「あかり・ひたい抹消検査」でも必ず 58
それとft e組み合わせの調査票があたるようにした。
;li調査の対象を再び中学1年生に求めた。
前回の調査では,調査の対象を公立の中学校の3年生および嗣じく公 立の高等学校のエ年生に求めたが,今圃はほぼ次に述べるような理由か らこれを改めて,前・at paのあめふり抹消検査の場合と同様,公立の中学 1年生の集団に求めることにした。
前園および35年度に試みたような文章読了速度テストの場合は,論理 的にも首尾一貫し,一・reの筋を追って展開された有意昧の文章を読み進 むのであるから,たとえテストではあるにしても,それは多分に知的な 色彩をおびた作業である。そのため中学3年,高校1年という比較的高 学年の生徒も作業そのものに興味と意欲をもってあたることができた。
これに対して,論理的にも首尾一貫しておらず,一定の筋を追って展 開されてもいない無意味かな文字配列の中から,特定の無意味文宇を抹 消していくというのは,被調査者のもっぱら認知・弁朋という心理一海 理約な負担とはなっても,知的な興味と関心とを呼び起こすことのな い,単純無昧乾燥な作業におちいりやすい。それがこのテストに対する これら高学年の生徒諸君の熱意と意欲を詩心程度減殺したことは蒼定で きなかった。そこで今回は,このような知的な興味を呼ぶことのない,
単純な作業テストに対しても,比較的調査者の指示どおりに動いてくれ る中学1年生を調査の対象とすることにしたのである。
2 調査対象
調査紺象である被調査者は,1に述べたような観点から,前・it @の「あめふ り抹消検査」の場禽と同じく,東京都武蔵野市立第3中学校1年生4クラス計 186名(男105か日女3ユ名)とした。調査は,昭和36年12月18日永野,渡辺の 両名が調査者となってクラスごとに集団的に実施した。
5 調査i票の配付状況
調査票の組み合わせば,1でも述べたように,イ)平体一正体 の正体一
平体ハ)平体一長鳴=)無体一平体ホ)正体一気体へ)狂体一正体
の6種類があるが,この6種類の調査票は,どのクラスにもまんべんなく酬寸 されていることが望ましい。調査票の配付にあたっては,特にこの点を考慮して,6種類の調査票をランダムに配付した。第14表は,実際に配付したようす をクラスごとに示したものである。