7
日の日中法要に法事讃が勤められ︑中導師︑左右導師︑式衆ともに荘厳服︑
顕色の七条を着用し︑水冠︑槍扇(中導師は払子)を用
いて
い司
令
︒
②法要次第
次に法要次第について比較する︒まず増上寺の法事讃
について述べてみたい︒これは︑研究代表︑研究主
務 ︑
主な研究スタッ
フが増上寺の式師会に所属しており︑御 忌大会において毎年︑法事識を勤めているからである
︒
法要当日は︑午後
1
時半より大門から練り行列が始ま研究活動報告
る︒
この行列は︑大変華やかで江戸時代の江戸名所図絵
にも描かれている︒大殿前の庭儀式を経て
2
時前後に大殿内で法要が始まる︒法要自体の所要時間がおよそ一時
間程度に制約されているため︑増上寺では前述の﹁浄土 法事讃抄本法則﹂より抜粋した短縮版の法事讃を勤めて
いる
00
また︑本山の一大行事として︑随喜寺院︑檀信徒
等の多数の衆目の中で修せられるため︑演
出色の強い法
要になっている︒
法要開始直後
︑左 右脇導師は﹁散華荘厳の文﹂が唱え
二方に分かれて四方散華を行う︒
さら
に︑
冒
ら れ
る 中
︑
頭部分の﹁般舟
三昧楽
﹂は
﹁抄 本法
﹂則 では 節が 無い が︑ 増上寺では︑故津田徳翁法儀司が考案された抑揚のある
独特の節回しで唱えられる︒公開講座ではこの節回しを
採用した︒
﹁抄本法則﹂では献供は最初に指定されているが︑増
上寺では伽陀が唱えられる中︑唱導師が酒水作法を行い︑
献供︑献茶︑稚児への潅頂酒水を行う
︒また諦経は阿弥
陀経後半部分を読む
︒
最終
部分
では
︑
2
人の殿司が導師︑式衆の経本を集め左右召請人による送経問答が行われる
︒かように増上寺
の法事讃は威儀︑音声とも華やかで前述のように演出色 の強い法要になっている
︒
つぎに︑知恩院の法事讃であるが︑基本的には﹁浄土
法事讃抄本法則﹂にのっとりつとめられている︒法要当
日は﹁法事讃﹂奉修の看板等は特に無く︑祖山式衆会が 自主的に勤めている色合いが濃い
︒御影堂も特に聴衆は
無く︑観光客が見学している程度である︒
平成口年6
月に筆者と福西主任が知思院の法事讃を再 度取材した際︑入堂から退堂までの所要時間はおよそ六
十分であった︒
また中導師︑左右導師には︑特に動きは 無く︑増上寺のように全員が散華行道を行うことはない
︒
また︑式衆が散華行道を行う際には︑附
楽 さ れ る
︒しかし︑﹁抄本法則﹂を忠実に勤めているのは知恩院 の式衆会である
︒
「法事讃」研究 法式的研究プロジェクト
6 5
基礎研究公開講座について
伝承儀礼研究班では
2
年間の研究成果を公開講座において発表することとした︒
3
回にわ たる
検討
会の 結果
︑
まず原則として﹁浄土法
事讃抄本法則﹂を全部勤めることとした︒その中に若干︑
増上寺の要素を取り入れた︒
①衣帯について
荘厳服を着用した︒
以下 はそ の
一覧である︒
2あ
はか
ま
中導
師・
:紫道具衣・
七条
・表袴・水冠・
領帽
・払子
荘厳数珠・蔑子
脇導師・
:松 襲道 具衣
・五百五十年遠忌七条・白切袴・
水冠
・領帽・
中啓
荘厳数珠・
蔑子
召請人・維那・
式衆 :・ 萌黄 献紗 衣
・五百五十年遠忌大
師五条・茶大紋切袴・
領帽
・中
啓
荘厳数珠・
蔑子 殿司 :: :萌 黄枇 紗衣
・大 五条
・茶大紋切袴・領
帽
・中
啓
日課数珠・蔑子
②音声
・威
儀に
つい て
﹁般
舟
三
昧楽﹂は増上寺で唱えられている抑揚のある
節を用いた︒阿弥陀経は後半部分を読み︑中導師の表白
を柴田研究員に依頼し︑若干短縮した︒善導大師の回願
を唱礼の節で唱え︑当役の独唱の後︑全員で復唱し︑威
儀(上品礼)をつけた︒最後には殿司による
集経
作法
︑
左右召請人による送経問答も取り入れた︒
散華行道には三導師も加
わっ た
︒行道中には附楽はせ
ず︑維那が一句を独唱した後︑全員で復唱しながら︑行
道を行い︑仏前で散華した︒
③公開講座の概要
平成時年
3
月日日(水)︑大本山増上寺の3
階道場にて開催された︒場所の広狭︑聴衆の数を考慮して︑式衆
は召請人を含めて左右
3
人︑維那は別座とした︒当日 は
午後
2
時より柴田泰山研究員が﹁善導大師と法事讃﹂の講題で基調講演を行い︑少憩後︑法事讃法要を
一座
勤め
た︒役配は以下の通りである︒
研究活動報告
基調講演﹁善導大師と法事讃﹂柴田泰山
法事讃法要
中導師田中勝道
左導師西城宗隆坂上典翁右導師
左豆
繭人
山本晴雄右召請人贋本康真
維 那
庚本栄康
式 衆
首間浩昭
中野
孝昭
基礎 研究
布教的研究プロジェクト
布教資料研究
研究目的
当研究班では各種布教活動に役立つ資料をジャンル別
に収集・検討し︑その活用方法を模索することを目的と
する
︒左記の通りジャンル別に三部門のテl
マを
定め
︑
文責
者
中野晃了
殿司
水野正雄 荒木信道
押野見順道
坂上典翁
それぞれの研究員が担当をして研究を進めた︒
楽師
池田智光
尚︑本報告は現時点での成果の中間報告であり︑それ
進行
福西賢兆
ぞれの研究は来年度以降も継続していくものとする︒ 主務/研究員
布教資料研究 布教的研究プロジェクト
6 7
基礎研究研究 内容
①
和歌・道詠の収集・整理とその活用方法について
﹁五重勧誠録﹂中の和歌・道詠を収集整理し︑活用法
を検討した︒
②﹁視覚的効果の高い布教法﹂について
パネルシアター・プロジェクタ1等を使用した新しい
布教方法を模索した︒
③ 一
般書籍の布教利用と︑その利用方法について
布教
・
法話に使える絵本のリスト作成とその活用方法について検討した
︒
目次
研究報告①
﹁和
歌
・道 詠の 研究
l
五重勧誠における活用について﹂(資料)五重勧誠録における和歌・道詠の活用
一覧
研究報告②
﹁視 覚的 効果 の高 い布 教法
│パネル法話の検討│﹂
(資 料) パネ ル法 話
原稿①﹁法蔵菩薩さまの願い﹂
原稿②
﹁六 つの 力﹂
原稿③
﹁五 つの 悪﹂
研究報告③
﹁絵 本を
利用した布教実践について
ー法話の序説としての﹁いのち﹂の絵本│﹂
(資
料)
表
一一絵本論・絵本ガイド
表
﹁い
のち
﹂の
絵本
研究 スタ
ッフ
一覧
(敬称略)
福西賢兆(浄土宗総合研究所主任研究員)
佐
警
輝 主 務/
浄 土刀t
総ぷ入
‑
研/ u 所専 任 研 究 員後藤真法
宮入良光
郡嶋昭示
正村瑛明八木英哉
文責者佐藤晴輝主務/専任研究員
経常的運営他研究機関連絡提携
他教団交流
他教団
女流プロジェクトの活動は︑主に本研究所と研
究を提携している
他 教 団
附属研究所との研究交流を行う
ことである︒
毎年︑定期的に行われるものとして︑﹁教団付置研究
所 懇 話A、
;z:;;
と 各
刀言
者
関 係 研
‑
議
関 交 流h、;z:;;
と 現 代
における宗
教の役割研究会(コルモスこがある
︒
教団付置研究所懇話会
﹁懇話会﹂は結成されて満
4
年がたつ︒仏 教 各
宗︑キ
研究活動報告
リスト教カトリ
ック
・プロテスタント各教派︑神道︑新
宗
教各教団が付
置する研究所に所属する︑信仰者である
宗教研究者が互いの立場を超えて研鎖しあう場である︒ 参
加団 体は
︑
毎年
︑
日月に研究大会(懇話会)をおこな
っている︒
また︑この会には︑毎年
l
度の研究大会の他‑ ﹄ ︑
ー一つのテ
l
マで定期的に研究を行う﹁研究部会﹂がある︒
第4回の今年度の研究大会は曹洞宗総合研究センター
でおこなわれたが︑本研究所は大会の実行委員会委員と
して︑会場︑日時︑スケジュール︑発表者の人選など
3
回行われた実行委員会の事務を担当した︒
また︑﹁生命倫理研究部会﹂
の立ち上げに中心的な役
割を果たし︑第
1
回の研究
会を当研究所で行った︒
以後
も︑本研究所の﹁生命倫理﹂プロジェクトはこの﹁研究
部会﹂に参加し︑研究大会でも︑発表を行
った
︒この内
他教団交流 他研究機関連絡 提 携
経常的運営
6 9
容に関しては︑﹁生命倫理﹂プロジェクトの活動報告を
参照されたい︒
また︑平成四年度の懇話会年度大会は︑浄土宗総合研
究所が受け持つことが決まったので︑準備を円滑に行う
ために︑平成時年度の大本(京都府亀岡)年度大会の実
行委員会実行委員も担当することが決まり︑平成口年四
月と今年
3
月に行われた実行委員会にも武田が参加した
︒
コル モス
昭和必年に第
1
回研究会が開催されたコルモスは︑今年第臼回を迎えた︒今年の総合テ
l
マは
﹁冥 福と 幸福
﹂
であった
︒
今年は武田道生︑佐藤晴輝︑坂上雅翁︑後藤真法︑名和清隆の
5
名が参加した︒1
日目は︑南山大学名誉教授のJ
v .
ブラフト氏が﹁キリスト教の天国﹂京都大学名誉教授の長谷正嘗氏が
﹁報 土と して の浄 土﹂
と題する講演を行った
︒ 2
日目は︑参加者全員が三つの
分科会に別れてそれぞれのテ
l
マで討議を行った︒第
‑
分団は﹁社会現象としての天国﹂というテlマで︑発題 を園事院大挙教授の石井研士氏が行い︑司会は本研究所の武田道生が担当し︑坂上雅翁も参加した︒第
2
分団
は
﹁遺骨灰と死後の魂の行方﹂というテ
l
マで︑大阪大学名誉教授の大村英昭氏が発題を行い︑後藤真法が参加し
た︒第三分団は﹁慰霊と供養﹂というテ
l
マで︑大阪大学教授の川村邦光氏が発題を行い︑佐藤晴輝︑名和清隆
両名が参加した︒各宗教によって︑さまざまな解釈や意
昧を持ったテ
l
マだけに︑今回のコルモスは︑充実したものとなった︒
活動内容
{教団付置研究所懇話会︼
V第
4
回懇話会年次大会実行委員会5月日日{場所}東京曹洞宗総合研究センター
{参加者}武田道生
盟 友
克
1 7
三主第四年
警白
干丁 圭む
委 薗
員 付 と 置 て 究し 研 所 懇 懇
意慧
;z:;; ;z:;;の に 発 つ 表 い 者 て 決 定
プログラム作成など