○ 生産を支える基盤の復旧・復興
・被災した農地や農業用施設の復旧に取り組むとともに、被災農地を含めた大区画化 や、農地中間管理機構等を活用した個別経営体又は地域営農組織等への農地集積、
農地の汎用化を進めます。また、農家の生産性向上を図るため、くまもと農地 GIS による「見える化」を活用した生産基盤の整備を実施します。
・被災した大切畑ダムをはじめとする農業用ため池等の農業水利施設の復旧や再度災 害防止の観点を踏まえた施設の整備・保全管理を進めます。
・地震をはじめ、台風、降灰などの自然災害のセーフティーネットとなる農業共済加 入を促進するとともに、災害への対応力を高める農地海岸堤防や排水機場などの農 地防災施設の整備、ハウスの耐候性強化等の取組みなどを支援します。
○ 農林水産業における多様な担い手の確保・育成
・被災した新規就農者の営農再建を支援するとともに、三世代同居につながる親元就 農や、新規参入など就農相談から就農後の定着までをトータルで支援する「熊本型 農業者育成」の仕組みを構築し、JA や農業高校などの教育機関等と連携した人材の 確保・育成に取り組みます。
・遊休農地や畜舎、引退した先導農家など地域内にある資源・人材の活用、生産技術 を有する専門家の確保等を通じて、就農環境の向上を図ります。
○ 農業生産力の回復・競争力の更なる強化
・被災農家の経営再建を進めるとともに、品質や商品力向上による価格の上昇、ほ場 整備やハウス等の生産基盤強化及び生産技術の向上による安定した生産量の確保、
農地集積や排水機場などの農業施設の長寿命化等によるコスト削減等により、PQC を最適化し、農家の所得向上を図ります。
・被災した水田の水稲から大豆への作目転換などの多様な手法により、営農の再開・
継続を支援します。また、作目転換と水田営農再開の経験を活かした農地の高度利 用(ブロックローテーション等)や農場の大規模化により、収益性の高い土地利用 型農業を確立します。
・地域営農組織等の法人化への機運醸成や法人設立を促進するとともに、大規模営農 によるスケールメリットを活かした「広域農場」の拡大や経営力強化を支援します。
また、「広域農場」におけるコスト削減の取組みや経営理念などを県下全域に波及 させる「熊本広域農場構想」を展開します。
・農産物の高品質化・収量向上のための品種の育種・選定や、作目転換、高度な生産 技術の確立、ICT を活用した次世代型ハウスの導入、技術指導者の育成などを推進 し、収益性の高い次世代型農業を展開します。
・被災地をはじめ農業生産現場や農業関連施設などの労働力不足に対して、労働力サ ポートセンター(仮称)を設立し、人材登録や産地への労働支援等に取り組み、本
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県農業の産地力の維持・強化を図ります。・被災畜産農家の施設整備や家畜の導入等を支援するとともに、経営規模拡大や新技 術の導入による生産効率の向上、地域ぐるみによる作業受託組織などの多様な担い 手の育成、牧野の復旧による放牧の推進などに取り組みます。
・高病原性鳥インフルエンザをはじめとした悪性伝染病発生に備えた家畜防疫体制の 強化に取り組みます。
○ サプライチェーンの強化と県産農林水産物等の認知度向上
・被災したカントリーエレベーター、選果場などの共同利用施設について、再編・整 備や、品目の汎用化、集約化に伴う機能向上も含め、復旧を支援します。
・災害等で施設機能が停止した場合に広域的に選果機能等を代替・利用する仕組みを 構築するとともに、低コスト化や大都市圏への出荷体制構築等を進めます。
・6次産業化を推進し農林水産物の付加価値の向上を図るため、農産加工施設等の復 旧を支援するとともに、新商品開発、販路拡大や必要な施設・機械整備などの取組 みを支援します。
・効果的なトップセールス、「くまもとの赤」の PR などにより、引き続き県産農林水 産物等の認知度を向上するとともに、熊本を応援する大都市圏の量販店や外食産業 などの実需者や消費者等に応える多様な流通ルートの構築を進め、熊本ブランドの 定着を図ります。
・県産農林水産物等の消費拡大や、子供たちの郷土の「食」への愛着を深めるため、
学校給食での県産食材の利用促進、郷土料理の提供などを促進するとともに、「道 の駅」や JA の物産館などを拠点とした地産地消を進めます。
・海外における農林水産物等の競争力を高めるため、衛生・品質管理体制の充実、輸 送技術の向上、輸出先・品目の拡大や供給力の強化に取り組むとともに、対象に応 じた効果的なプロモーションによる認知度向上や販路拡大を図ります。
○ 社会資本等の強靭化
・大規模に被災した海岸保全施設について、国による直轄権限代行で施工するなど災 害に強い海岸堤防の整備を進めます。また、その他の被災した海岸保全施設及び漁 港の復旧・耐震機能向上に取り組みます。
○ 阿蘇の草原など自然・景観の再生・継承
・世界文化遺産の登録を目指す阿蘇について、国や地元市町村等と一体となって、被 災した阿蘇山上給水施設や、牧野・牧道の復旧、治山対策などに取り組むとともに、
野焼きの再開などの草原再生や、国重要文化的景観への選定など、阿蘇の自然・景 観の維持保全に取り組みます。
・世界農業遺産に認定された阿蘇地域において、自然や景観を再生・継承するため、
野草堆肥の利活用システムの構築や農産物のブランド化など草資源の効果的な利 活用の取組みを進めます。
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○ 熊本港・八代港の海外展開拠点化
・クルーズ船寄港の効果が県内各地に波及するよう、本県が誇る魅力ある観光資源を 活かした新たな旅行商品の造成、クルーズ船内における農林水産物をはじめとする 県産品の活用などの取組みを促進します。
○ 「KUMAMOTO ブランド」の世界展開
・海外輸出における食品などの県産品の競争力向上のため、HACCP など安全安心な衛 生・品質管理体制や、商品ラインアップ及び供給力の充実など、県内事業者の総合 力の強化を図ります。
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総論で示した将来の方向等を見据え、農業を産業として強くしていく産業施策と農 業・農村の多面的機能の発揮を図る地域施策それぞれについて、取組方針を明らかにし つつ具体的方策に沿って取り組んでいきます。
(1)農業の担い手の確保・育成
① 認定農業者、農業法人の育成
② 地域営農組織の育成
③ 女性農業者の活躍促進
④ 多様な就農ルートに対応した新規就農者の確保・育成
⑤ 企業などの農業参入の促進
(2)競争力とリスク対応力を高める農業生産基盤の強化
① 担い手への農地集積の加速化
② 農業の生産性向上に向けた基盤・施設の整備
③ 農業・農村の強靭化に向けた防災・減災対策の推進
④ 農業団体の経営基盤・活動の充実強化
(3)競争力のある農産物の生産体制の確立
① 商品力の向上:魅力ある商品づくり
② 商品力の向上:安全で信頼のある商品づくり
③ 現場・消費ニーズに対応した新品種、新技術の開発、普及
④ ICT等を活用した次世代型園芸の推進
⑤ 大規模経営による生産コスト低減
⑥ 地域全体で畜産の収益性を向上させる取組みの推進
⑦ 生産・流通体制の再編とフル活用
(4)くまもと産のブランド力向上と販路拡大
① 県産農産物の認知度向上、販売チャネルの拡大
② 県産農産物の輸出拡大
③ 6次産業化等の推進
④ 地産地消、食育の推進