• 検索結果がありません。

2018年3月期第3四半期累計期間実績

2018年3月期第3四半期累計期間の業績は、営業収益38,377百万円(前年同期比14.7%増)、金融費用控除後営業収益35,046 百万円(同14.8%増)、営業利益相当額5,607百万円(前年同期は営業利益相当額506百万円)、税引前四半期利益5,437 百万円(前年同期比585.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益4,661百万円(前年同期は親会社の所有者に帰属 する四半期利益401百万円)となった。

セグメント別の状況は以下の通りとなった。日本セグメントおよび米国セグメントが増収増益となった。日本セグメント は新基幹システムへの移行完了によって費用が減少し、収益増加が利益増加に結び付きやすくなった。その状況下で個人 の株式等売買代金が増加し、増収増益となった。米国セグメントは、手数料引き下げ実施による稼働口座数の増加、それ に伴う預かり資産の増加などによって、金融収益が増加し、ボラティリティが低水準で推移しても利益を確保できる体制 となっている。

日本セグメント

営業収益は24,038百万円(前年同期比14.7%増)となった。株式等売買代金の増加に伴い株式委託手数料が増加し、取引 管理手法の見直しによって、株券貸借収支が改善した。また、その他の営業収益として、証券基幹システム「GALAXY」

の他社へのライセンス供与による収益を計上した。内訳として、受入手数料は12,615百万円(同9.5%増)、トレーディ ング損益は2,893百万円(同16.1%減)、金融収益は7,824百万円(同34.3%増)、金融費用は1,569百万円(同0.2%増)、

金融収支は6,256百万円(同46.8%増)、その他の営業収益は706百万円(同299.0%増)となった。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2018.11.19 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

金融費用及び売上原価控除後営業収益は22,470百万円(同15.8%増)、営業利益相当額は5,404百万円(同464.7%増)、

税引前四半期利益は5,503百万円(同263.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,757百万円(同307.0%増)

となった。利益面では増収に加え、新基幹システムへの移行完了によって、システム関連費用が減少し、大幅な増益となっ た。

受入手数料

日本セグメントにおいて、受入手数料は12,615百万円(前年同期期比9.5%増)となった。株式・ETFの委託手数料が10,264 百万円(同11.8%増)と受入手数料増加の主要因となった。平均株式委託手数料率は低下したが、市場における株式等の 個人売買代金が増加し、個人売買代金に占めるマネックス証券のシェアが上昇したことから、受入手数料が増加した。

東京、名古屋二市場の株式等の1営業日平均個人売買代金は1兆2,278億円(同12.7%増)となった。マネックス証券の株 式等の個人売買代金に占めるシェアは5.3%(同0.3ポイントの上昇)となり、1営業日平均委託売買代金は647億円(同 19.3%増)となった。一方、平均株式委託手数料率は0.086%(前年同期比で0.007ポイントの低下)となった。平均株式 委託手数料率の低下は、2017年11月期に信用取引手数料体系を引き下げたこと、相対的に委託手数料率の低い「トレー ドステーション」経由のシェアが上昇したことなどによる。

トレーディング損益

トレーディング損益は2,893百万円(前年同期比16.0%減)となった。FX取引金額は21.3兆円(同16.9%減)となった。

金融収益

金融収益は7,824百万円(前年同期比34.3%増)となった。有価証券貸借取引収支が前年同期比で1,102百万円増加した。

株券貸借取引において、システムの導入により市場の需給をモニタリングするなど、取引管理手法を改善したことによっ て、の貸出量と利鞘が向上した。また、ベンチャー投資を行う子会社マネックスベンチャーズ株式会社が株式会社マネー フォワード(東証マザーズ 3994)の株式売却益659百万円を計上した。

信用取引の残高は188,700百万円(同25.8%増)、月末残高の平均(同社資料をもとにSR社算出)は169,300百万円(同 13.4%増)となった。上述の通り、信用取引の委託手数料手数料体系を変更したことによって、信用取引残高が増加した。

その他の営業収益

その他の営業収益は706百万円(前年同期比299.0%増)となった。新たな証券基幹システム「GALAXY」の他社へのライ センス供与により一過性の収益610百万円を計上した。

販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費は17,066百万円(同7.5%減)となった。前年同期は新証券基幹システムへの移行過程で旧証券基 幹システムが並行で稼働していた。当第3四半期においては、旧証券基幹システムの事務委託契約を前期に終了したこと からシステム関連費用(不動産関係費、事務費、減価償却費)が8,971百万円(同11.6%減)となった。

一方、顧客基盤拡大のために広告宣伝費が1,233百万円(同9.0%増)、取引が増加したことにより支払手数料・取引所協 会費が1,598百万円(同14.1%増)と増加した。

その他の収益費用

その他の収益費用(純額)は30百万円の損失(前年同期は594百万円の利益)となった。これには、投資有価証券売却益 85百万円、受取補償金62百万円、本社移転費用131百万円、固定資産除却損20百万円を含む。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2018.11.19 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

その他の収益費用:その他の金融収益+その他の収益+持分法による投資利益-その他の金融費用-その他の費用-持分法による投資損失

顧客動向

2017年12月末において、マネックス証券の総口座数は1,742,307口座(前年同月比3.7%増)、信用取引口座数は116,469 口座(同6.4%増)、預かり資産は43,275億円(同13.9%増)となった。

アクティブトレーダー向け日本株取引ツール「トレードステーション」経由の株式売買代金がマネックス証券の株式売買 代金に占める比率は約4.0%(第2四半期末時点では約3%)となった。

米国セグメント

営業収益は14,573百万円(前年同期比4.5%増)となった。手数料の引き下げ実施とVIXが低水準で推移したことから委託 手数料は米ドルベースでは減少したが、円安によって増加した。一方、手数料引き下げ実施による稼働口座数の増加、そ れに伴う預かり資産の増加などによって、金融収益が増加した。また、その他受入手数料も増加し、増収となった。内訳 として、受入手数料は8,477百万円(同6.1%増)、金融収益は5,242百万円(同31.3%増)、金融収支は3,318百万円(同 36.2%増)となった。金融費用及び売上原価控除後営業収益は12,626百万円(同9.8%増)となった。

営業利益相当額は218百万円(前年同期は327百万円の営業損失相当額)、税引前四半期利益は208百万円(前年同期は526 百万円の税引前四半期損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益(セグメント利益)は1,194百万円(前年同期は359 百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)となった。

利益面では、増収に加え、販売費及び一般管理費が前年同期比で4.9%増にとどまったことから増益となった。第1四半期 において、情報料の算定方法見直しに伴う一時費用323百万円を計上したことから、実質的な利益水準はより高水準に あったといえよう。なお、親会社の所有者に帰属する四半期利益が税引前四半期利益を上回った理由は、米国税制改革法 成立の影響から第3四半期に繰延税金資産および繰延税金負債の一部が取り崩されたことによる。

米ドルベースでは、営業収益は130,389千米ドル(前年同期比0.6%増)となった。内訳として、受入手数料は75,843千米 ドル(同2.1%増)、金融収益は46,905千米ドル(同26.5%増)となった。金融費用及び売上原価控除後営業収益は112,973 千米ドル(同5.7%増)、営業利益相当額は1,947千米ドル(前年同期は3,037千米ドルの営業損失相当額)、税引前四半 期利益は1,858千米ドル(前年同期は4,888千米ドルの税引前四半期損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は10,682 千米ドル(前年同期は3,334千米ドルの親会社の所有者に帰属する四半期損失)となった。

四半期ベースのセグメント利益(税引前利益)は前期第3四半期以降、5四半期連続の黒字となった。円ベースと同様に 第1四半期に一時費用2,900千米ドルを計上したことを考慮すれば、実質的な利益水準はより高水準にあった。

米国セグメントは、主にTradeStation Group, Inc.の子会社であるTradeStation Securities, Inc.が主体である。米国セグ メントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており、市場のボラティリティ(値動きの度合い)が上昇 すると取引量が増加し収益に貢献する傾向にある。

米ドルの対円レート(期中平均)は前年同期比で3.9%円安となったことから、米国セグメントの業績はその影響を受け た。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2018.11.19 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

受入手数料

受入手数料は、米ドルベースで75,843千米ドル(前年同期比2.1%増)、円換算後では8,477百万円(同6.1%増)となっ た。米ドルベースで、委託手数料は減少したが、その他の受入れ手数料が増加した。

委託手数料は、米ドルベースで50,230千米ドル(前年同期比2.0%減)、円換算後では5,614百万円(同1.8%増)となっ た。委託手数料の引き下げ実施によって稼働口座数が増加し、VIXが低水準で推移した中でも委託手数料は若干の減少に とどまった。

2017年12月における稼働口座数は70,216口座(前年同月比13.5%増)となった。2017年3月に株式、オプション、2017 年8月に先物の手数料を改定したこと、2017年12月にビットコイン先物取引サービスを開始したことが注目を集め、第3 四半期は過去最高の口座開設数となった。AIを活用した口座解約引き留め策によって、口座解約率も減少したという。

2018年1月には米国Investor’s Business Daily誌による年間アクティブ調査において、トレードステーションが米国トッ プ5オンラインブローカーに選出された。

VIXが第1四半期は11.43(前年同期は15.68)、第2四半期は10.94(同13.23)、第3四半期は10.31(同14.10)と低水準で 推移し、米国セグメントにおけるDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、1営業日当たりの収益を伴う約定も しくは取引の件数)は96,502件(前年同期比4.3%減)となった。

その他の受入手数料は、米ドルベースで25,613千米ドル(前年同期比11.2%増)、円換算後では2,863百万円(同15.5%

増)となった。ペイメント・フォー・オーダー・フローが増加した。

ペイメント・フォー・オーダー・フロー:取引所やマーケットメイカーに対して提供したオーダーフローに応じて得られる収益。

金融収益

金融収益は米ドルベースでは46,905千米ドル(前年同期比26.5%増)、円換算後では5,242百万円(同31.3%増)となっ た。預かり資産残高の増加、運用する商品の見直し、短期金利の上昇によって受取利息が増加した。また、貸株の増加に よって有価証券貸借取引収益が増加した。

預かり資産残高(第3四半期累計期間月末平均)は稼働口座数の増加に伴い4,693百万ドル(前年同期比19.5%増)となっ た。

金融費用は米ドルベースでは17,214千米ドル(同19.1%増)、円換算後では1,924百万円(同23.7%増)となった。金融 収支は米ドルベースで29,691千米ドル(同31.1%増)、円換算後では3,318百万円(同36.2%増)となった。

販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費は、米ドルベースで111,026千米ドル(前年同期比1.0%増)、円換算後では12,409百万円(同4.9%

増)となった。情報料の一時的な増加、第3四半期における人件費の一時的な増加があったが、株式取引減少による支払 手数料の減少などにより、米ドルベースでは前年同期比1.0%の増加にとどまった。

人件費は、米ドルベースで42,716千米ドル(前年同期比4.3%増)、円換算後では4,774百万円(同8.4%増)となった。

人件費は第2四半期までは前年同期比で減少していたが、第3四半期に一時的な費用として有給休暇引当金の再評価656千 米ドルを計上した。