630え
XVI. 16回目
1.日時 10月31日(水)9:08〜9:25
2.場所 C特別支援学校 中等部2組教室、2年3組教室
3.内容1)ポストテスト
所持金内で購入の可否の判断 2)二時の学習
1日へ
所持金内で購入の可否の判断(図C.16.1)
例 問題文1「これ かえる?」
問題文2「700えんもっているとき」
問題画像 630えん
戸
} 周ゆ htψ=〃面5c・ceser・hγogo述」・aCr∫P〆mo6153c酒π▼ゆセ _}垂
[1]これかえる?
∂20
U30えん
700えんもっているとき?
⑪
②×あなたのこたえ=
もどる すすむ
図C.16.1所持金内で購入の可否を問う問題
4.結果
1)ポストテスト
所持金内で購入の可否の判断 20間中10問正解(正答率50%)
2)本時の学習におけるC児の5問ごとの正答率を表C.16.2に示す。
表C.16.2 C児の5問ごとの正答率
回数 正答率(%)
1回目 88 5.観察記録
C児は着替えを済ませると「勉強しよか」と筆者を呼んだ。C児は筆者に対し「今日は何回繰 り返して学習するの?」と尋ねてきたので、筆者は「5回だよ」と答えた。ポストテストを行う と最初の問題でC児は「×やつたっけ。×かな?」と筆者の顔を見ながら言った。筆者は故意に他 の方を向いた。結果は正答率50%で不通過となった。
本時の学習は引き続き、所持金で品物が購入の可否の判断を行った。筆者が事前にC児が到着 する前に電波状況をチェックしたときは異常はなかった。しかし、学習が始まってからはWebサ イトに繋がったものの、次の画面に移動しないというトラブルが発生した。そこで、再度ログイ ンからやり直しを試みた。再度ログインしたところ、支障なく動作した。最初にログインしたと きに電波状況は最良の状態であったが、2回目のログインの直前に圏外という表示がでた。電波 状況の変化がWbbサイトに繋がらない原因になったと考えられた。
学習が始まると、C児は集中力を欠き、他の生徒が声を発するたびに応答する形で声を出した
1日へ
り、他の方を見たりすることが多かった。筆者は何度か注意を促した。今回も5問で1回とし、5 回行うように指示をした。
問題が提示されると筆者は「まず、何をみるんだっけ?」と尋ねるとC児は「位」と答えた。
「位は?」と次の質問を投げかけるとC児は「同じ」と正答した。「次はどうする?」と尋ねる と「百の位は6」と答えた。筆者は「6だけちゃうよ。7も見て」と教示した。筆者が「6と7 はどちらが大きい?」と聞くとC児は「6」と答えた。筆者は「数えてみて1,2,3,4,5,
6,7。7の方が後にくるので7の方が大きいよ」と教示した。続いて筆者が「700円の方が大 きかったね。じゃあ、持っているお金と品物どちらが大きい?」と聞くとC児は「品物」と答え た。C児は前回も同じ間違いをしていた。
所持金のほうが大きいと買えることを強調させるために、所持金が表示される部分の横にシー ルを張り、注目させるようにした。また、解答する手順を以下のように紙に書き、説明を加えた。
【①位を見る。②数字を見る。③持っているお金と品物のどちらが大きいか判断する。④持ってい るお金が大きいと買える○。持っているお金が小さいと買えない×]
2問目、3問目はC児は自力で正答した。4問目は700円の所持金で630円の品物が購i入可能 かどうかを問う問題であったが、C児は「×(購入できない)」と解答した。そこで筆者は手順を 書いた紙を見せながら、一つ一つ確認していった。
④の手順で「晶物のほうが小さいね。じゃあ、これは買える?」と聞くと「買えない」と答え た。これは筆者の尋ね方の問題が要因だった。所持金の方が大きいか、小さいかで購入の可否を 判断させるように紙に書いたが、筆者が尋ねたのは、品物の値段が小さいときの購入の可否だっ た。つまり、「品物の値段が小さいこと=所持金のほうが大きいこと」ということがC児には理解 できていなかった。そこでもう一度言い直し、「持っているお金の方が大きいと買える?」と聞く とC児は手順書を見ながら、「買える」と答えた。
5問目に取り掛かったとき、終了時間となったため、筆者の教示で解答させた。
今回の学習で、C児は位をまず見ること、その次に数宇をみくらべることという行程まで理解 していることがわかった。しかし、その後、C児は所持金と品物の代金のどちらが大きいと購入 可能かということが理解および定着していないことがわかった。また、ポストテストやWeb教 材での解答の速さなどの様子から、所持金や品物の代金より、イラストのみを見て解答している のではないかと思われた。
XWI.17回目
1.日時 2.場所 3.内容(ア)
11月7日(水)9:05〜9:25 C特別支援学校 中等部2組教室 ポストテスト
ヘ ノ\一含一ハ
所持金内で購入の可否の判断 2) フォローアップテスト
達成基準をクリアした内容のテスト 4.結果
1)ポストテスト
所持金内で購入の可否の判断 20問中8問正解(正答率40%)
2)フォローアップテスト
表C.17.1 C児のフォローアップテスト結果 C児
内容
前 後 FU 1 FU2
1 同一貨幣、複数枚の合計金額 87 70→100 100 100 2 2種類の硬貨が複数枚の合計金額 85 80→90 100 90 3 提示された金額に対して1枚だけ出して支払うときの金種 60 100 91 100
5.観察記録
C児は教室に入室すると「目がぼやける」と言って、目をこすっていた。ポストテストを実施 すると言うとC児は「位を見なあかんな」と考え方を筆者に告げて確認した。C児は提示された 問題を解きながら、「5と1… 」と言いながら、筆者の顔を見た。筆者は無反応で通したが、
その後も2問ごとに筆者の顔を見た。結果は正答率40%で不通過となった。
次にフォローアップテストを実施した。今までに達成基準をクリアしたものについて再度テス トした。同一三種複数枚の合計金額を問う問題ではC児は1つ1つ指で押さえながら、声に出し
て計数した。
2種類の貨幣の合計金額を問う問題でもC児は同様な方法で計数した(例「210,220,230」と言 い、「230」と解答用紙に記入)。正答が150円の問題で「130」と口頭で解答したが、解答用紙に は「150」と解答した。
また、提示された金額に対し、支払う貨幣を1枚だけ選択する問題では、C児は「50円って書 いたらいいの?」と筆者に尋ねてきた。筆者は「これはテストだから私は答えられへん」と答え た。そのため、C児はテストの方に注意を向け、その後は筆者に質問することなく解答した。解 答をし終えたところで朝の会の時間になり、本日の介入を終えた。
X田.18回目
1.
2.
3.
日時 場所 内容
1)
11,月9日(水)9:05〜9:25
C特別支援学校中等部2組教室、2年3組
フォローアップテスト
1 へ
達成基準をクリアした内容のテスト 2) goodenough人物画知能検査
3) 二時の学習
5の付くお金が2枚あるときの合計金額(図C.18.1)
【1]ぜんぶでなんえん?
4.結果
1)
2)
3)
匝][②55えム][亟]
あなたのこたえ=
[玉璽=コ 匝コ
図C.18.15の付くお金が2枚あるときの合計金額を問う問題 フォローアップテスト(表C.17.1)
goodenough検査 MA 6:1 1Q 43
本時の学習におけるC児の5問ごとの正答率を表C.182に示す。
表C.18.2C児の5問ごとの正答率
回数 正答率(%)
1回目 100 2回目 83 3回目 100 4回目 100 5.観察記録
今日から集中力を持続するため、ダンボールのついたての中で学習することにした。そのこと は前回担任教員と話し合っており、ついたては担任教員が準備した。
まず、フォローアップテストを実施した。1回目のフォローアップテストと問題を提示する順 序を逆にして行った。C児は他の生徒や教員の話し声がする度に首を動かすが、ついたてがある ため、状況がわからず、注意は持続しなかった。
前回同様、合計金額の計数をC児は10円玉6枚のときは目測で計数し解答したが、それ以外 は鉛筆で押さえながら、声に出して計数していた。
次にGoodenough人物画知能検査を行った。筆者は「この紙に一人の人を描いてください。頭 の先から足の先まで描いてください」と指示をだすとC児はT今日はお金の勉強せえへんの」と 言った。筆者はこの後やるよ」と答えた。Goodenough検査を速く終わらせて金銭に関する学習
に移りたいのか、描画はすばやく行った。C児は「できた」といって終了した。
彰 ・ ヘ ノ昏 含
本時はC児の携帯端末の電源が消耗していたため、筆者の持っている型がひとつ古い端末で行 った。本時の学習は前回まで行っていた学習(提示された所持金で購入の可否の判断)は正答率 が上がらなかったので別の学習課題を先にすることにした。5の付くお金が2枚あるときの合計 金額を問う問題だった。今回も5問で1回とし、5回行うように指示した。
「5の付くお金が2枚あるときは次の位になります」と教示し、提示されている5千円札を指 差しながら、「千の次は万だから、1万円になります」と加えた。その後の問題ではC児は自力で 解答していった。採点画面で100点と表示されるとC児は「100点」と言って筆者に知らせた。
筆者は「すばらしい」と賞賛した。
C児が画面の見えづらさを訴えたため、充電していたC児の携帯端末に変えた。筆者の持って いる端末はC児のものより1っ型が古いため、画面が見えにくかった。2回目、50円2枚で50 円と解答したため、筆者が「1、10、… 」とプロンプトを与えたところ、C児は「100!」と 答え、100円という解答を選択した。3回目の3問目で日常生活の指導の時間が終了し、そこで 一時中断した。
休憩時間に端末を見ると、インターネットへの接続が切断されていた。もう一度、接続しなお すと、3下目のフィードバック画面が表示されず、4凹目の画面へと進んでいた。そのまま休憩時 間であったが、続けて学習することにした。
廊下を生徒が通るたびにC児の集中力が途切れるので廊下側にダンボールのついたてを置いた。
これにより、C児は廊下での話し声に気をとられることなく学習することができた。4回目が終 ったところで休憩時間が終わり、学習を終了した。