1へ
XI. 日回目
1、日時11,月6日(火)16:10〜17:00 2、場所 対象者自宅
3、内容
1)前回の学習(3種類の貨幣の合計金額)のポストテスト 2)フォローアップテスト
既習事項のテスト 3)本時の学習
3種類の貨幣の合計金額(図A.11.1)
「ぜんぶでなんえん?」
[1]ぜんぶでなんえん?
①1011えん ②羽10えん
あなたのこたえ=
図A.11.13種類の貨幣の合計金額を問う問題 4、結果
1)ポストテスト
10間中4問正解(正答率40%)
2)フォローアップテスト
既習事項について紙教材によってフォローアップテストを行った。そのテスト結果 を表A112に示す。
旧へ A 翁
表A.11.2A児の紙教材でのフォローアップテストの結果
内容 A児
前 後 FU 1 FU2
1 紙幣と硬貨間の価値の大小 60 100 100 92
2 提示された金額に対して1枚だけ出して支払うときの金種 50 100 50 58
3 所持金で購入可能な品物の選択 70 90 70 60
4 5の付く貨幣を同一の位の貨幣で両替するときの必要枚数 17 100 0 17 5 5の付く貨幣と同じ位の貨幣が複数枚あるときの合計金額 25 100 100 100
6 3種類の貨幣の合計金額 30→40
3)本時の学習におけるA児の5問ごとの正答率を表A.10.2に示す。
表A.11.3A児の5問ごとの正答率 回数 正答率(%)
1回目 100 2回目 71 3回目 100 4回目 100 5回目 100 5.観察記録
筆者が対象者の自宅に到着すると、A児はまだ帰宅しておらず、10分ほどして到着した。 A児 は屋内に入るとあわただしく何かを探しているようだった。後にA児が携帯端末の付属のタッチ ペンを紛失したらしいことを筆者は知った。:おそらくそのタッチペンを探していたものと思われ
る。筆者からは見えない部屋で母親に盛んに何かを訴えていたが、会話を聞き取ることができな かった。筆者は部屋に入室してきたA児に対し、休憩してから学習に取り掛かるほうが良いか尋 ねると、A児は首を横に振った。そこで筆者はすぐに学習に取り掛かった。
まず、前回の学習(3種類の貨幣の合計金額)のポストテストを行った。結果は10問中4周正 解で正答率40%であった。その後、既習事項のフォローアップテストを行った。A児は黙々と解 答していくが、深く思慮している様子は見られなかった。
その後、3種類の貨幣の合計金額を学習する。今回も5問で1回とし、5回行うように指示し た。A児は1問目から筆者の教示なしで自力解答する。 A児が5問連続正解したことを筆者は「す ごいね」と賞賛した。
2回目、1510円を「1060円」という選択肢を選んだ。再度やり直しをしたが、やはり、「1060 円」という選択肢を選ぶ。3回目で「1510円」と正答した。また、正答が1060円の問題で「1510 円」と解答した。これは直前の問題が記憶に残っており、影響されたのではないかと考えられる。
また、1550円が正答の問題(千円札1枚、500円玉1枚、50円玉1枚)では1600円と解答した
ため、筆者が「同じ位はどれ?」と質問した。するとA児は首を横に振り、同じくらいの貨幣がへ
ないことを示した。筆者が「そうだね。同じ位はない」と言うと、A児は「1550円」と解答した。
3回目、正答画面で表示される画像が不明瞭だった。この画像はA児が好むタレントの写真で ある。4回目の学習を行っている時、2回目で不正解であった問題が再度提示された。A児が今度 は正しく解答することができたので、筆者は「すごいね。さっき間違ええた問題が正解したね」
と賞賛した。5回を終え、学習を終了した。
その後、A児とタレントの話を1時間ほどして帰途に着いた。
X皿.介入12回目
1、日時11月13日(火)16:00〜17:00 2、場所 対象者自宅
3、内容
1)前回の学習(3種類の貨幣の合計金額)のポストテスト 2)フォローアップテスト
既習事項のテスト 実物を使ってテスト
3)goodenough人物画知能検査 4)例時の学習
3種類の貨幣の合計金:額(図A.12.1)
「ぜんぶで何年?」
[1]ぜんぶでなんえん?
①10胴えん ②1110えん
あなたのこたえ=
図A.12.13種類の貨幣の合計金額を問う問題 4、結果
4)ポストテスト
10間中4問正解(正答率40%)
2)フォローアップテスト
既習事項について紙教材と実物の貨幣を使ってフォローアップテストを行った。紙教材 でのテスト結果を前述の表A11.2に、実物を使ったテスト結果を表A.12.2に示す。
齢判∩ 邑旧へ(π冶噌詣録 表A.12.2A児の実物を使ったフォローアップテスト結果
問題 解答 正誤
1 5000円札1枚と同じ金額になるように1000円札を渡す
5枚
○2 500円玉1枚と同じ金額になるように100碧玉を渡す
5枚
○3 50命玉1枚とと同じ金額になるように10円玉を渡す
5枚
○4
5円玉1枚と同じ金額になるように1円玉を渡す。5枚
○5 45円の品物を見せ、10円、50円、5円のどれで支払うか選択する 10円 × 6 60円の品物を見せ、50円、10円、100円のどれで支払うか選択する 10円 × 7 400円の二物を見せ、500円、100円、50円のどれで支払うか選択す 100円 × 8 650円の品物を見せ、千円、500円、100円のどれで支払うかを選択す
500円
× 9 100円しか持っていない買えるものはどれ?T0円、250円の品物の中から選択
250円の i物
×
10 500円しか持っていない買えるものはどれ?
S50円、630円から選択
450 円の
i物
○
3)goodenough人物画知能検査 MA:8歳8ヶ月、 IQ:49
4)本時の学習におけるA児の5問ごとの正答率を表A.12.3に示す 表A.12.3A児の5問ごとの正答率
回数 正答率(%)
1回目 100 2回目 62 3回目 100 4忌日 83 5回目 83 5.観察記録
筆者が到着するとA児は母親とともに居間から出てきた。また、A児は何かを探している様子 であわただしく部屋を行ったりきたりしていた。A児は筆者と同じ部屋で筆者に背中が向けた状 態で「先生のペンは?」と母親に大声で聞いた。「先生のペン」とは筆者が貸与している携帯端末 の付属しているタッチペンである。「先生のペンはお母さんがもっているよ」と母親が答え、タッ チペンを持って部屋に入ってきた。
前回の学習のポストテストを行った。10格調4問正解で正答率40%となり、不通過となった。
エラーパターンは千円札、百円玉、50国玉が1枚ずつあるとき「110050」というように、まず
「1」を書き、表示されている金額を並べて書くというものが4問、「1060円」を「1600円」と 書く記数法の未習熟が原因のものが1問、百円、50円、10円玉が一枚ずつあるとき1510円と書
く同じ位のものを合計しないでそのまま書いたものが1問であった。
1日へ ノS 言 【
前回のフォローアップテストで正答率の低かった問題について実物を使ってテストした。紙教 材では正答率の低かった5の付くお金の両替については実物では100%の正答率だった。本人の 聞き取りによると本研究以外で学校や家庭で両替の学習を行っていない。
次にgoodenough人物画知能検査を実施した。日頃からイラスト描いているため、すらすらと 描いた。最後に前回同様、3種類の金種の合計金額を学習した。筆者は今回も5問で1回とし、5 回繰り返すように指示をした。A児は1問目から自力で解答していた。
2回目、A児は1600円が正答の問題(千円札1枚、500円玉1枚、100円玉1枚)で1510円
と誤答した、これは前回と同じエラーパターンであった。3度やり直しをし、正答した。3回日、1060円が正答の問題(千円札1枚、50円玉1枚、10円玉1枚)で「1510円」と解答した。や
はり位を合計しないというエラーパターンがここでも表れた。筆者が「単位をよく考えて」と教 示するとA児は正答した。5回目を終了し、学習を終えた。その後、筆者はA児に対し、「宿題をやっていないね。どうずれば宿題をやるようになると思 う?」と尋ねると「5回やったら写真をあげるっていえばできる」と筆談で答えた。そこで筆者 は「じゃあ、5回じゃなくて2日宿題をやったら、写真をあげることにしよう」と提案し、同意
を得た。
1日へ ノ\ 含
B児への介入記録
1.第1回目
1.日時 7,月18日 (水)17:00〜18:30
2.場所 B市公民館
3.内容
今後の計画の説明 アセスメント第1回目 4.結果
表B.1 . B児の紙教材でのプリテスト
番 号
内容
1回目 2回目 エラーパターン 正答率 正答率
1 金種の弁別 100 89 0を多くつけた
2 紙幣と硬貨問の価値の大小 100 100
3 硬貨問の価値の大小 100 100
4
紙幣間の価値の大小 100 1005 同一硬貨複数枚の合計金額 92 54 0の数を間違った 6 2種類の硬貨が複数枚の合計金額 50 80 0を付け忘れた 7 同一貨幣が10枚あるときの金額 75 100
8 貨幣をひとつ下の単位の貨幣で両替すると ォの必要枚数
0 25 無回答または両替をする ン幣の金額を書いていた 9 5の付く貨幣を同一の単位の貨幣で両替す
驍ニきの必要枚数
33 100 硬貨の金額をそのまま書
「た
10 5の付く貨幣が2枚あるときの金額
50 75 0のっけ忘れ
11 貨幣を5つくの貨幣で両替するときの必要
≒
0 0 両替に用いる貨幣の金額 そのまま書いた 12 貨幣を2種類の貨幣で両替するときの必要
≒
0 0 ランダムに解答
13 5の付く貨幣と同じ単位の貨幣が複数枚あ
驍ニきの合計金額 31 100
価値の高い硬貨を先頭に 曹ォ、価値の低い方の硬貨
後に書いた 糾 提示された金額に対して1枚だけ出して支
・うときの金種
70 80 提示されて金額と同一の P位の金種
15 支払う金額と支払った金額の不足分
70 90
正解しているものも、計算 ェ減法ではなく加法とな チていた
16 提示された金額に対して3種類の金種の必 90 80 正解したものも1種類のみ
旧へ ・4客 言
要枚数 選択した
17 所持金で購入可能な品物の選択
20 80 先頭の数字に影響された
5.観察記録
筆者は「これからテストをします。この紙を全部やったら終わりです。休憩したくなったら、
えんぴつを置いてください」といってプリテストを行った。
B児はプリテストは最初から集中して取り組んだ。B児は最初のほうは順調に解いていく。9 番目で解答しなくなった。B児は隣にいた母親の方を向き、助けを求めるようなアイコンタクト
をとるが、母親は何も言わなかった。Bにとってテスト内容が難しいようでじっと考えていた。
2分間たったところで筆者は「わからないところはとばして解答してもいい」という指示を出 した。しかし、B児はその後も1分ぐらい考えた。 B児は10番、12番、13番も同様にわからな くてもじっくり考えた。母親から「B児の目があちらこちらに動き出しています。これは目が疲 れてきたときに出る症状です」と言われ、17:50に10分間休憩をとった。
14番で母親から「計算を書いてもいいのでしょうか?」質問がでた。筆者はB児に対し、「空 いているところに計算を書いてもいいよ」と伝えた。17番、文章問題になるとC児の目がきょろ きょろと動いた。
皿.2回目
1.日時 7,月31日(火)16:45〜19:00
2.場所 B市公民館
3.内容
1)プリテスト2回目 2)携帯電話のつかいかた 4。結果 表A.1.1
5.観察記録
今回の介入には:B児の担任の先生、保護者が同席した。前回、後半になると:B児の目が動く(母 親のいう集中力の切れた状態)ことが多かったので、今回は前回と順番を逆にして行った。また、
前回の反省から30分ごとに休憩をいれるようにした。17番「ぴったりにするには?」という問 題では「四目は3種類のお金を全部使って200円ぴったりにしてください」と付け加えた。しか し、B児は200円にするために100円2枚と解答した。5時前に母親、教師が退室した。前回、
しばらくするとB児の目が疲労したことを考慮し、5:10に休憩をいれた。筆者は休憩の時間を 利用してB児に携帯端末を扱うように促した。
文章問題(9番、12番、13番)はやはり時間がかかった。2隔たったところで筆者は「わから ないところは問題を飛ばして良い」とB児に伝えるがB児はしばらく考えていた。プリントのプ