回 回 口 00口
0 8
R=0.95(***)
(*P<0.05。**Pく0.01 、***PくO.001)
01020304050
全身体脂肪率(%)
図13全身体脂肪率と下肢体脂肪率の散布図(未成年男性)
体幹部体脂肪率(%)
50
40
30
y=1.19X−4.49
20
0
10
0
R=0.98(***)
(*p〈0,05 。**p〈0.01 、***p〈0,001)
0 10 20 30 40 50
全身体脂肪率(%)
図14全身体脂肪率と体幹部体脂肪率の散布図(未成年男性)
上肢体脂肪率(%)
50
40
30
20
10
y=1.01X−2.34
帽曽
R=0.98(***)
(*p<0.05 。**p<0.01 、***pく0,001)
0 10 20 30 40 50
全身体脂肪率(%)
図15全身体脂肪率と上肢体脂肪率の散布図(成人女性)
下肢体脂肪率(%)
50
40
30
y=0.68X+12.11
θ
20
10
0
R=0.98(***)
(*pくO.05、**p〈0.01 、***p〈O.001)
0 10 20 4生身体脂房峯(%)
図16全身体脂肪率と下肢体脂肪率の散布図(成人女性)
3る
体幹部体脂肪率(%)
50
40
30
y=1,23X−8.25
20
10
0
R=1.00(***)
(*p〈O.05 。**p〈0.01 。*‡*p〈0,001)
0 10 20 30 40 50
全身体脂肪率(%)
図17全身体脂肪率と体幹部体脂肪率の散布図(成人女性)
上肢体脂肪率(%)
50
40
30
20
10
0
y=0.97X−1.93
語
ら 。 田口 軸 弓
識
R=0,96(***)
(*p〈O,05 、**p〈0.01 。***p〈0,001)
0 10 20 30 40 50
全身体脂肪率(%)
図18全身体脂肪率と上肢体脂肪率の散布図(未成年女性)
下肢体脂肪率(%)
50
40
30
y=0■72X+12.51
20
10
0
R=0.96(***)
(*p〈O.05 。**p<O.O1 、***p〈0,001)
0 10 20 30 40 50
全身体脂肪率(%)
図19全身体脂肪率と下肢体脂肪率の散布図(未成年女性)
体幹部体脂肪率(%)
50
40
30
y=1.22X−9.01
20
10
0
0 R=0.99(榊)
(*p<0・05 、ホ*pく0・O1 、***p〈0・001)
01020304050
全身体脂肪率(%)
図20全身体脂肪率と体幹部体脂肪率の散布図(未成年女性)
第4節考察
本研究では、様々な年齢層の人々の全身と分節(セグメント)の身体組成測定値から、自己 評価するための回帰式を求めることが目的の一つであった。表9および図9〜図20で示
されたように、全身と分節の体脂肪率の関係は、成人男女、未成年男女のすべてのグルー プで強い相関がある一次回帰式から評価できることが認められた。そして、その傾きに注 目すると、グループによって、値が変化する割合や傾向には差異があると考えられた。そ れぞれの回帰式の傾きは、男性では 上肢く下肢く体幹部 の関係を示しており、女性て ば 下肢く上肢く体幹部 の関係を示していた。このことは、全身の体脂肪率が高くなるに つれて、男女とも体幹部の体脂肪率の値がより大きくなっていくことを示している。安部
・福永(1995)は規則的な運動習贋のない若年女性に関して肥満者が痩身者よりも皮下脂肪 厚が2.0〜2.5倍の値を示し、なかでも体幹部の皮下脂肪厚がやや倍率が高し噸向にあるこ
とを報告している。また、前章の研究課題3において、全身体脂肪率から成人女性を肥満 群と正常群を分けて比較した結果、どの年齢層も、体幹部の体脂肪率に有意差が認められ、
肥痩を決定する上で、分節的には体幹部の体脂肪率が大きな要因になっていることが示さ れている。これを今回の結果と勘案すると、男女とも肥満の傾向が強いほど体幹部の脂肪 が多くなる可能性が示唆される。さらに、大野(1991)は、減量を開始すると、まず腹部周 囲の脂肪から減ってくるのが普通であり、その理由として、この部位の肥大した脂肪細胞 は容易に縮小しやすいのに加え、分解されやすい特性をもっているからと述べている。し たがって、一般的に体幹部の脂肪ば 増えやすく減りやすい ものであると考えられ、本研究 の結果と一致している。一方、男性では上肢の体脂肪率が、女性では下肢の体脂肪率が、
全身体脂肪率の増減による変動が最も少ないことを示しており、これらの部位の脂肪が他 の部位に比較して 増えにくく減りにくい 傾向にあることが推察された。その上で全身の標 準体脂肪率の範囲幌性20%,女性25%)をみると、分節体脂肪率は、成人男性では 上肢く 下肢く体幹部 を示し、全身体脂肪率は下肢に一番近かった。また、成人女性では 体幹 部く上肢く下脚を示し、全身体脂肪率は上肢に一番近かった。しかしながらこれらの 関係は回帰式剛頃1きの違いから、全身体脂肪率の増減によって変化するものと考えられた。
第5節教育現場での活用
次に、本研究のもう一つの目的である、これらの分節標鞘直の活用について考察し、教 育現場での活用法を考えた。求められた回帰式により算出される分節の体脂肪率は、全身 の体脂肪率から見た分節の体脂肪率の標準値としてとらえることができるので、この値を 実際に測定された個人の値と比較することで、その人が特に改善する必要がある部位を示 すことが可能になると考えられる。具体的な活用例を次に示す。
(例く体脂肪減量を希望する成人女性A氏>:
全身体脂肪率:25.0%,右腕体脂肪率:21.6%,左足体脂肪率:28.O%,体幹部体脂肪率:23.5%
この例では、全身体脂肪率:250%であるので、表9で得られた回帰式に代入すると、セ グメントの標準体脂肪率は、上肢:2Z8%,下肢:29−2%,体幹部:22.4%である。これを、A氏 の測定値と比較すると、上肢と下肢は標準値より低い値を示しているが、体幹部について は標準値より高い値を示していることになる。このことは、同じ全身体脂肪率を持っ人と 比べて、体幹部については相対的に脂肪が多いかもしくは筋肉量が少ないことを示唆する
ものである。そこで、A氏に対するダイエット指導としては、特に体幹部の筋肉(腹筋や背 筋など)をトレーニングすることを推奨するのが効果的と考えられる。一般に、ダイエット の個別指導を行う際には、より具体的な目安を示すことが重要であると考えられるため、
このように分節標準値を活用した助言指導は、健康ダイエットの指導に貢献するととらえ られる。ただし、身体のある特定の部分の脂肪だけを減らすこと(いわゆる部分やせ)は不可 能であることが、科学的に示されている(コパート,1990;鈴木,1994;加藤,1997;漆原,
1999)。これに対して、筋肉は実際にトレーニングで動かす特定の部位を肥大させることが でき、結果的にその部位の体脂肪率を減らすことが可能となる。フォックス(1984)は、ウ エイトトレーニングが、相対的な体脂肪の減少と除脂肪体重の増加に効果があることを示
している。よって、ここではその部分の脂肪を減らす目的ではなく、その部分の筋肉量を 増やすことで、その部分の体脂肪率を下げるということを念頭においた指導をすべきであ
ると考える。
第6節結論
研究課題4では、様々な年齢層の人々の身体組成測定を行い、その測定値を全身と分節(セ グメント)の双方から評価するための回帰式を求めることにより、身体組成の分節的標準値 および分節的評価についての知見を得ることが目的であった。その結果、以下のことが明
らかとなった。
・全身と分節の体脂肪率は、有意で強い相関があった。
・これらの回帰式剛頃1きの値は、男性では 上肢く下肢く体幹部 を示した。また女性で は 下肢く上肢く体幹部 を示した。
・全身の標準体脂肪率の範囲(男性20%,女性25%)において、成人男性では下肢に一番近く、
成人女性では上肢に一番近かった。しかしながらこれらの傾向は、全身体脂肪率の増減に よって異なることが示された。
・分節標準値の設定と活用は、効果的なダイエット教育をするための有益な方法の一つで あることが明らかにされた。また、今後も継続的に研究することが重要であることが示唆
された。
(第4章は、第13回目・韓健康教育シンポジウム兼第57回目本教育医学会大会で発表
した研究「Sh㎞ji YOSHm㎜and F㎜io NA㎜OM0:Studies of the segments
eva1uation on human body composition−Setting a二nd.using Stand一肌d.V証ue on Segments一:TheJo皿na1ofEducaせ。nandHea1thScience55・1:53・54.2009」を補筆・修 正したものである)