付録A
922.正の有理数3つのリストで、積が互いに等しく、かつ和も互いに等 しいものがη個ある。
3.自然数3つのリストで、積が互いに等しく、かつ和も互いに等しい ものがη個ある。
証明2と3が同値であることは、η個のリストにある3η個の有理数全 ての分母の最小公倍数をそれぞれの有理数にかければ、どのリストも自 然数3つとなることから分かる。
次に、1が成り立つならば、2が成り立つことを示す。
三角形の三辺の長さをJ,m、ηとすると、三角不等式
{ J+m>η m+η>王 η十王>m
(A.1)
を満たす。この自然数1,m、ηに対して、正の有理数α、6,cがあって、
{ J=α十6
m=6+C
η=c+α
(A.2)
を満たすとする。実際、式(A.2)をα、わ、cについて解くと、
五一m+η α=
2 三十m一η 6=
2 −4+m+η c=
2
となり、(A・1)を考慮すれば、α、6,cは正の有理数となる。
このとき、式(A.2)を用いて三角形の周の長さと面積をα、6,cで表す。
まず、三角形の周の長さは2(α十6+c)となる。また、三角形の面積を3
とすると、ヘロンの公式より、3=(血十b)十(宇)十(C+α)=α十わ十〇とおけば、
付録A
93となる。つまり、三角形の周と面積は有理数α、う、cの和と積で決まり、
周の長さも面積も互いに等しい三角形がη個あれば、積も和も互いに等 しい有理数3つのリストもη個あることが分かる。
次に、3が成り立つならば、1が成り立つことを示す。
リストの1つを[α,6,c1(α,6,c∈N)とすると、α十6,6+c,c+αは以 下の不等式
(α十6)十(6+C)>C+α (b+・)十(・十α)>α十6 (c+α)十(α十ろ)>6+c
を満たすので、三辺の長さがα十6、う十C,C+αとなる三角形が作れる。
このとき、やはり三角形の周の長さと面積はそれぞれα、6,Cの和と積で 決まることを考慮すれば、和も積も互いに等しい自然数3つのリストが η個あれば、周の長さも面積も互いに等しい三角形もη個あることが分 かる。 □ そこで、ここでは次のことを示したい。
定理A.1.3ある正の有理数mがあって、和が1、積がmとなるような
正の有理数3つの組は無限にある。リストとして等しくなるような有理数3つの組は高々6組なので、定
理A,1,3が成り立つならば、次が得られる。
定理A.1.4任意の自然数ηに対して、周の長さも面積も互いに等しくな るような、互いに合同でない整数三角形がη個存在する。
A.2 和と積が等しい3つの有理数の組
この節では前節の定理A,!.3のm=搬のときを示す。
定理A.1.3の証明
ある正の有理数mがあって、
{α十6+c=1 αbC=m一
(A.3)
を満たす正の有理数α、6,cの組は無限にあることを示す。
付録A
94まず、Cを消去すると、
α6(1_α_6)=m(m≠O) (A.4)
となる。逆に式(A,4)を満たすαと6で、α>0,6>O,1一α一わ〉0と なるものがあれば、式(A.3)を満たすα、6,cが得られる。
ここからは、有理数α、6の符号を考えずに、あるmに関して、式(A,4)
を満たすαとわの組が無限に存在することを示し、その後でα〉0、わ>0,
1一α一6>0を満たすものも無限に存在することを示す。
λトエ)
とし、g1をλで表される射影変換とする。
ψ1[α,わ,11=k,μ,11となるとき、
{
4m
=α十b−1 _4m(α一6)
μ一α十b−1
(A.5)
となる。このとき、
スー÷(1÷二ξ)
なので、何1レ,リ,11=1α,6,11より、
{α=吐吐迎
2π b=ト砂十4m 2皿
(A.6)
となる。すると、(A.4)の3次曲線をψ1で移した曲線の式は、
μ2=・3+・2+8m・十16m2 (A,7)
となる。ここで、
14.13
η7= 23・36 とおくと、(A.7)の曲線は
2 3 2
μ= 十 十
14.13 72.132
z+
36 312
(A.8)
付録A
95となり、この曲線上に
〜)一(141.13,一7313) (…)
となる有理点が存在する。(この点は和が1で積がmとなる組(α,6,c)=
(蒜,蒜,士)を式(A.5)により変換して得られる。)一方、
・一
i1ギ)
で表される射影変換を物とし、ψ2[ ,μ,11=[ ,μ ,11とするとき、
z =34 μ㌧36μ となる。このとき、
パー illl)
より、
1 =一 34 1 μ=〆
となる。すると、(A.8)の曲線を物で移した曲線は μ 2=・ 3+34・ 2+14・13・32・ 十72132 となり、
!・(・)一(一143.13.7113)
(A.10)
となる。つまり、式(A.10)は整数係数で、(A.10)の曲線は格子点でない 有理点ψ2(P)をもつ。
このとき、系4.4.8より、(A.10)の曲線上の有理点( ,ツ )が無限に存在 することが分かるので、式(A14)を満たす
(α,6)=λ一1M■1( ,μ )
付録A
y o.5
九
一1 ・O.5 0 o.5
96
図A.1:μ:g( )のグラフ
の組も無限個存在する。
次に、α、6,Cがすべて正である組が無限に存在することを示す。
まず、(A.8)の曲線の概形を考える。式(A.8)の右辺を
・(工)一・・十・…一・1…一…(・…)・,(・一景.ll)
とおくと、
124397 9(一1)= <0 312
・(一1)一墓69;;・・
9(一4m):(一4m)3<0 9(O)=16m2〉0
より、ひ:g( )のグラフは 軸と3度交わる。実際、μ=g( )のグラフ は図A.1のようになる。
このとき、μ2=g(z)のグラフは右辺が正の部分のみ現れるので、2つ の連結成分からなり、実際、図A.2のようにπ<一4mと >一4mの部 分に分かれる。
このうち、式(A.5)の変換で正の有理数の組(α,わ,c)に対応する部分を 考える。
付録A
ソ
o.5 /
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/
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/ 一一州㎞㌦ 』、
! 、、、̲ .■ノー o 文
〜 \、 〆
㌔
黶̲郁ノ!\ へ㌔.、、__一一・一 む,5
\
㌔.
\
\
\
\
\
\
\
苅.蔓 \
㌔
97
図A.2:μ2=g( )のグラフ
{
α=地>0
2価