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3.技術の経済・社会・国民生活へのインパクト

ドキュメント内 untitled (ページ 143-160)

(1)フロン・ハロン代替の進展(オゾン層破壊・地球温暖化ガスの削減)

10 HFC

HFC

ハロン1301の新設設置量の推移

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800

01 00 99 98 97 96 95 94 93 92 91 90 89 88 87 86 85 84 83 82 81 80 79  78 77 76 75 74 73 72 71

(ト)

(出所)平成14年度ハロン管理システム検討調査報告書(環境省委託調査)より作成

オゾン層破壊の防止・抑制

・CFC全廃

・HCFCは2020年に実質全廃予定

・ハロン実質全廃

技術 利用領域

フロン(CFC)代替技術

・フッ素系技術:HCFC(暫定)、HFC、HFE、

・非フッ素系技術:炭化水素、水系技術等

代替フロンのユーザー産業分野

・冷媒

・発泡

・洗浄

・エアゾール等 代替物質製造産業

ハロン代替技術

・HFC

・不燃性ガス

・二酸化炭素

消化剤としてのハロンの利用

・消火設備

・消火装置

・消火器

地球温暖化ガス(HFC)の削減

・HFCは全温室効果ガスに対し CO換算で約2%

温暖化ガス(HFC)の代替・削減技術

・温暖化影響に小さいHFC

・HFE

・非フッ素系の利用等

社会的 インパクト

国民生活へのインパクト

・紫外線による健康影響 を防止(皮膚がん等)

地球温暖化と それによる気候等 への影響防止 経済的インパクト

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989 1988 1987 1986 1985

CFC HCFC HFC

フロン転換:CFC全廃と代替品の動向(出荷量)

CFCCFC

HCFC HCFC

(出所)平成14年度オゾン層などの監視結果に関する年次報告(平成158月環境省)

(千ト

・フロン・ハロン代替への産業界における幅広い対応促進 -環境対応技術・研究開発力の向上

-企業の環境ブランド確立

・国際競争力向上(欧州の環境規制に対し、日本の空調機器 産業の対応が米国に先行)

・フロン・ハロン市場の代替(HCFCとHFC:約360億円、CFCは ピーク時の約600億円より消失)

・代替フロン利用機材のコストアップ

・フロン回収・処理産業の創出

 

 

  136  

冷媒として使用される特定物質などの出荷量(単位:千トン)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

200 2 1 999

1996 198 7

CFC- 11 CFC- 12 CFC-11 3 CFC-114 CFC- 115 HCFC- 22 HCFC- 123 HCFC-12 4 HFC-134a その他HFC CFC合計( 2000年〜) HCFC合計(20 00年 〜)

HFC合計( 20 00年 〜 )

CFC CFC

HCFCHCFC HFCHFC

(出所)平成14年度オゾン層などの監視結果に関する年次報告(平成15年8月環境省) 冷媒として使用される特定物質などの出荷量(単位:千トン)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

200 2 1 999

1996 198 7

CFC- 11 CFC- 12 CFC-11 3 CFC-114 CFC- 115 HCFC- 22 HCFC- 123 HCFC-12 4 HFC-134a その他HFC CFC合計( 2000年〜) HCFC合計(20 00年 〜)

HFC合計( 20 00年 〜 )

CFC CFC

HCFCHCFC HFCHFC

(出所)平成14年度オゾン層などの監視結果に関する年次報告(平成15年8月環境省)

3.

技術の経済・社会・国民生活へのインパクト

(2)

冷媒分野におけるフロン代替技術の利用プロセス

12 非フッ素系(アンモニア、二酸化炭素、

炭化水素(イソブタン等))

限られた用途の一部:家庭用冷蔵庫、給 湯器、業務用冷凍庫、冷凍倉庫)

2020年実質全廃へ(HFCへ転換)

HFC:地球温暖化ガス として削減対象

・フロンより劣る性能をカバーする技 術(耐圧設計、毒性に対する保護・

管理技術、信頼性確保技術等)

・コスト低減技術

・新規冷媒開発(大部分は海外技術 の導入、一部日本における開発)

・混合冷媒の開発(エネルギー効率向上 等)

[民間企業による開発]

・オゾン層破壊物質

(特にCFC)の大幅 削減

・機器の性能はフロ ン同等維持

・若干のコストアップ NEDO等における 研究開発

・代替冷媒開発可 能性の知見

・信頼性評価・制 御等ノウハウ フロン冷媒の回収・破壊

フロン回収法および回収基準 等の公的研究開発・支援

企業の環境対応 技術力向上→

・環境ブランドイメージ 確立

・国際競争力向上

(欧州での環境規制 対応)

・フロンは全て代替され、代替フロンとしては主にフッ素系(HCFC、HFC)であり、非フッ素系(アンモニア、二酸化炭素、炭化水素系)は限ら れた用途の一部で用いられる。

・HCFCはオゾン層破壊物質であり2020年実質全廃が予定され、この代替としてHFCが見込まれる(但しこれは温暖化物質である) 。

・非フッ素系への代替は、冷媒としての物理的特性が求められることから、他の分野に較べて難しいと見られる(現状の空調・冷凍技術の 延長上では困難)。

・HFCが主流となりつつあり、今後、エネルギー効率も踏まえた地球温暖化影響が小さいHFC(混合冷媒含む)の開発・利用が課題となる。

・代替フロンへの空調機等の機器側でのフロンと同程度の性能・

コストを実現するための利用技術開発がなされ、これが企業の 環境対応技術向上、環境ブランドイメージ確立を促進し、国際 競争力向上にもつながった。

  3.技術の経済・社会・国民生活へのインパクト

(参考)オゾン層破壊抑制効果について

11

オゾン層破壊

オゾン層破壊により考えられる悪影響

紫外線の増大:

現在全て地表に到達していない 波長の短い紫外線UV-BおよびC が地表に到達するようになる

(試算例)

成層圏オゾン量が現在の1/10 になったと仮定

UV-Bの全波長域と、UV-Cの一部波長域 が地表に到達する。

うち、波長300nmのUV-Bは現在の数百倍 に増加

人体健康への悪影響

皮膚を破壊:皮膚炎症「日焼け」を起こす

・日本人の約3割が日焼けしやすいタイプ、約半数が抵  抗力を持つタイプと日焼けしやすいタイプ中間タイプ 皮膚癌を発生(紫外線が遺伝子変異や免疫抑制を通 じて影響すると見られる、特に白人)

・オゾン層が1%減少→メラノーマ以外の癌が2.7%  

増大との予測あり

白内障を発生(失明につながる)

・感染症による失明が減少するなかで、白内障が失明   原因の首位になっている

免疫抑制を通じて感染症の増大・症状悪化(単純ヘル ペスやマラリヤ、HIV等)

動植物や生態系への悪影響(→食物資源への悪影響も)

陸上植物の生態系変化(紫外線増加が植物種間の競 争関係を変える)

・UV-B照射が松の生長を累積的に低下させる一方、 

  高地生育植物には影響しない

・オーストラリアではカエルの大量死が発生 水中生物への悪影響

・日本近海や亜寒帯の動物プランクトンはUV-B照射増   加に耐えられない種が多い

・カタクチイワシはオゾン層9%減少で幼生が8%減る   との予測あり

・植物プランクトンの成長阻害(窒素の供給源であるア   ンモニアの吸収速度がUV-B照射で50%以上抑制)

・当該技術はオゾン層破壊物質の削減を通じて、

 オゾン層破壊による悪影響を抑制。

・オゾン層破壊が一定以上進むと(限界を超えると)、オゾン 層破壊物質を削減しても、オゾン層の復元が困難になると の見方あり。

・地球のオゾンは膨大な太陽エネルギーにより生成されてお り、オゾンを人工的に作り回復するには、地球上の全エネ ルギーを用いても足りないとされる。

(出所)関口理郎「成層圏オゾンが生物を守る」等より作成

  137  

3.

技術の経済・社会・国民生活へのインパクト

(3)

発泡剤分野におけるフロン代替技術の利用プロセス

非フッ素系(水(二酸化炭素)、

炭化水素(シクロペンタン等))

コストがフロンとほぼ同等、

2003年実質全廃(HFCへ転換)

コストがフロンの約3〜5倍、

地球温暖化ガスとして削減対象

非フッ素系への 転換は接着性等 の性能上難しい と見られる 新たな技術の必要性

・超臨界二酸化炭素等

(NEDOにより研究開発中)

・フロンより劣る断熱性能を

カバーする技術(発泡セル微細化等)

・コスト低減技術

[民間企業による開発]

・オゾン層破壊 物質(特に CFC)の大幅 削減

・断熱性能はフ ロン同等維持

・コストアップ

(断熱剤コスト が約2〜5割 アップ)

断熱材 シェア

フッ素系 二酸化炭 素(水系)

炭化水素 系

住宅 約4割

非住宅 約2割

自販機・ショーケース等 約2割 ◎ △

プラント - 〇 〇

船舶(LNG船他) - ◎

冷凍車 - ◎

発泡用途細目

◎ △ △

建築

その他

発泡剤用途別の代替フロン利用状況

・フロンは全て代替され、代替フロンとしては、フッ素系(HCFC、

HFC)、二酸化炭素(水系)、炭化水素系がある。

・性能上不可欠な用途にフッ素系が用いられる。HCFCもオゾン 層破壊物質であり2003年実質全廃され、この代替としてHFCが ある。(但しこれは温暖化物質である。)

・HFCの地球温暖化に対する削減については、代替物質の開発 が困難とみられる一方、断熱材としてのエネルギー効率等を踏 まえた温暖化影響の総合的評価の必要性が指摘される(HFC は断熱性能に優れ、断熱剤としての省エネルギー性による温暖 化ガス削減効果を考慮すべきとの見方がある)。

14 発泡剤として使用される特定物質などの出荷量(単位:千トン)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

2002 1999

1996 1987

CFC-11 CFC-12 CFC-113 CFC-114 HCFC-141b HCFC-142b HCFC-124 HFC-134a HCFC-22 HFC 合計 HCFC 合計

HFC HFC HCFC

HCFC CFC

CFC

(出所)平成14年度オゾン層などの監視結果に関する年次報告(平成15年8月環境省) 発泡剤として使用される特定物質などの出荷量(単位:千トン)

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

2002 1999

1996 1987

CFC-11 CFC-12 CFC-113 CFC-114 HCFC-141b HCFC-142b HCFC-124 HFC-134a HCFC-22 HFC 合計 HCFC 合計

HFC HFC HCFC

HCFC CFC

CFC

(出所)平成14年度オゾン層などの監視結果に関する年次報告(平成15年8月環境省)

 

13

HC(R600a) HFC134a

HCFC22 CFC12

R502 家庭用冷凍冷蔵庫

CO2HC HFC134a

CFC12 カーエアコン

R407CR410A HCFC22

業務用エアコン

R407C R410A

HCFC22 家庭用エアコン

R410A R507A

HFC134a R404A CFC12、R502

HCFC22 輸送用冷凍車

R404A R507A、R407C CFC12R502

HCFC22 アンモニア 冷凍倉庫

R404A

R407C R507A

将来;CO2

R507A(低温) HFC134a

R404A(低温)

アンモニア CFC12

R502 HCFC22 業務用冷凍冷蔵庫、ショー

ケース

R407c HFC134a

HCFC22 CFC12、R502 アンモニア他 工業用冷凍機

R407c(空冷)

HFC134(水冷) アンモニア HCFC22

容積式チラー

HCFC123 HFC134a CFC11

CFC12 HCFC22 遠心式冷凍機

中長期将来 1991-2003年

1990年以前

IPCC2001報告

(含将来可能性)

日本における冷媒選択の変遷

冷凍空調機器における冷媒選択の変遷 冷凍空調機器における冷媒選択の変遷

CO2(給湯器)

HC(R600a) HFC134a

HCFC22 CFC12

R502 家庭用冷凍冷蔵庫

CO2HC HFC134a

CFC12 カーエアコン

R407CR410A HCFC22

業務用エアコン

R407C R410A

HCFC22 家庭用エアコン

R410A R507A

HFC134a R404A CFC12、R502

HCFC22 輸送用冷凍車

R404A R507A、R407C CFC12R502

HCFC22 アンモニア 冷凍倉庫

R404A

R407C R507A

将来;CO2

R507A(低温) HFC134a

R404A(低温)

アンモニア CFC12

R502 HCFC22 業務用冷凍冷蔵庫、ショー

ケース

R407c HFC134a

HCFC22 CFC12、R502 アンモニア他 工業用冷凍機

R407c(空冷)

HFC134(水冷) アンモニア HCFC22

容積式チラー

HCFC123 HFC134a CFC11

CFC12 HCFC22 遠心式冷凍機

中長期将来 1991-2003年

1990年以前

IPCC2001報告

(含将来可能性)

日本における冷媒選択の変遷

冷凍空調機器における冷媒選択の変遷 冷凍空調機器における冷媒選択の変遷

CO2(給湯器)

3.

技術の経済・社会・国民生活へのインパクト

(参考)

冷媒分野におけるフロン代替技術の詳細

(注)Rは、主としてHFC混合冷媒の呼称 (出所)「フロン等技術動向調査報告書」(平成14年度経済産業省委託調査)より作成

ドキュメント内 untitled (ページ 143-160)