のXXXXのXXの(のrepresentsanaromaticaminoacid)
Fig.57TLR1,2,4and5havetheCaveolin‑bindingmotifSconsistwithのXXXX①XXの (の1℃presntsanaromaticaminoacid)
らの両分子が強く相互作用するためには,単にcaveolin‑lとTLR4が存在するだけでは 不十分であり,その他にCDl4分子が存在することが必要であると考えられる.CDl4
F V Q S E W C ● ● H Y
F V K S E W C ■ ● K Y
I」 L K , P L C K ■ R F
F I Q S R W C ■ ■ I F
F L R , G W C L E A F
第 5 節 小 括
本研究では,LPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下に関わるメカニズムの解明を 種々の方法を用いて行った.
まず,LPS認識に重要なTLR4,MD−2およびCDl4を安定発現するCHO細胞 (TLIWMD‑2/CDl4‑CHO),TLR4およびMD−2を安定発現するCHO細胞(TLR4/MD‑2‐
CHO)におけるLPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下に関する検討をflowcytometIy
およびビオチン化法によって行った.その結果,TLR4/MD‑2/CDl4‑CHOにおいて,LPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下が顕著に引き起こされた.一方,TLR4/MD‑2‐
CHOにおけるLPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下作用が引き起こされなかった ことから,本作用には,CDl4の存在が必須であることが示唆された.また,LPSは,
TLR4のみでなく,その会合分子として知られるMD−2蛋白質の膜上発現低下作用も 有しており,この作用においても,CDl4の存在が必須であることが示唆された.
次に,TLR4蛋白質の形質膜上発現低下作用が,LPS耐性を引き起こすか否かに関 して検討した.TLR4/MD‑2/CDl4‑CHO細胞に,LPS低濃度処理を行い,TLR4蛋白質 の形質膜上発現を低下させ,その後,二度目のLPS刺激によるIKBaの分解および
IKBaのリン酸化をWestemblottingにより検討した.その結果,本細胞において,
度目のLPS刺激によるIKBaの分解およびIKBaのリン酸化は強く抑制された.また,
IL‑8promoter活性化を指標としてTLR4/MD−2/CDl4‑CHOおよびTLR4/MD‑2‑CHOの
両細胞におけるLPS耐性に関する検討を行ったところ,二度目のLPS刺激によるIL‐8pIomoterの活性化は,TLR4/MD−2/CDl4‑CHO細胞においてのみ,抑制されていた.
これらのことから,TLR4/MD−2/CDl4‑CHO細胞におけるLPS誘導性TLR4蛋白質の
膜上発現低下作用は,LPS耐性を引き起こす可能性があることが示唆された.
最後に,LPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下作用がエンドサイトーシスである のか,また,その場合,どのような経路でエンドサイトーシスが引き起こされている のかについて検討した.まず,LPSによって引き起こされるTLR4蛋白質の膜上発現 の低下が,エンドサイトーシスを阻害することで知られる低温条件においても引き起 こされたことから,本現象はエンドサイトーシスである可能性が強く示唆された.次 に,clathrinおよびcaveorae介在性エンドサイトーシス阻害剤を用いた検討から,LPS によって引き起こされるTLR4のエンドサイトーシスには,caveoIae介在性エンドサ イトーシス経路が関与していることが明らかになった.さらに,抗TLR4抗体および 抗caveolin‑l抗体を用いた免疫沈降法の結果より,LPS誘導性TLR4エンドサイトー シスが引き起こされるTLR4/MD‑2/CDl4‑CHO細胞においてのみcaveolin‑lとTLR4が 強く相互作用していることが示された.この結果は,LPS誘導性TLR4エンドサイト 一シスの機序にcaveoIae介在性エンドサイトーシス経路が関与していることを裏付け た.
以上,本研究は,LPSによって引き起こされるTLR4蛋白質の形質膜上発現低下の 機序にcaveome介在性エンドサイトーシス経路が関与していることを報告した最初の 報告である.また,その作用には,CDl4分子の存在が必要であることを,本研究にお いて初めて示した.本研究で得られた結果は,分子生物学的知見に基づいたLPS応答 制御機構の解明に大きく貢献するものと思われる.
第 6 章 総 括
気道上皮および消化管上皮などの上皮細胞は,外界に対して最前線に位置し,外界 からの刺激や異物の排除において重要な役割を担う.これら上皮細胞は,パターン認
識受容体(PRRs:pattemrecognition肥ceptors)であるtoll‑likereceptor(TLR)familyを発現 し,多彩な病原微生物由来の非自己成分の構造(PAMPS:pathogen‑associatedmolecular pattems)を認識し,一連の免疫応答を開始する.TLRfamilyの免疫反応における重要
性は,各種TLRノックアウトマウスを用いた解析からも明確であり,生体にとっては,病原体感染時のTLRシグナリングの活性化は極めて重要なイベントであるといえる.
一方,TLRシグナリングを介した宿主細胞の過剰な免疫活性化は,時に重篤な炎症
性疾患を誘発することでも知られる.実際,TLRfamily分子の過剰発現または過剰活 性化が炎症病態の遷延化に寄与しているという報告も多い.したがって,TLRfamily
分 子 の 発 現 の 制 御 機 構 を 解 明 し , 適 切 に 制 御 す る こ と こ そ が , 免 疫 制 御 お よ び 抗 炎 症 の 観 点 か ら も 極 め て 重 要 で あ る . そ こ で , 本 研 究 で は , 生 体 防 御 の フ ロ ン ト ラ イ ン で あ る 上 皮 細 胞 に 着 目 し , 細 菌 構 成 成 分 に 対 す る 炎 症 応 答 反 応 に 関 し て 種 々 の 検 討 を 行 った.まず,上皮細胞に端を発する炎症性疾患の理解を究極の目的とし,中耳炎やCOPD 病態増悪に大きく寄与するNTHiの構成成分が,宿主上皮細胞に対しどのような炎症
応答を惹起させるのか,さらに,その炎症応答に関与するTLRfamilyの同定を行った
(第2章).その結果,NTHiは,ヒト上皮細胞において,「NIK‑IKKα/β依存性IKBαリ
ン酸化および分解経路」および「MKK3/6‑p38MAPキナーゼリン酸化経路」の2つの
経路を介してNF‑KBを活性化させた.また,NTHiは,TAKlを介して,両方の経路を活性化させていることが示唆された.さらに,TLR2が,NTHi感染によるNFKB の活性化に必要であることが明らかとなった.最後に,NTHi外膜構成リポタンパク質 であるP6が,NF‑KBを活性化させ,この活性化は,NTHi感染によりおこるNF‑KBの
活性化と同様の経路を介して起こることが示唆された.
また,第2章によりNTHi感染シグナリングにおいて重要であることを明らかにし た受容体TLR2遺伝子の発現が,NTHi感染時にどのような制御を受けるのか,宿主の シグナル伝達経路機構に着目して明らかにした(第3章).その結果,NTHiによって活
性化されるIKKl3‑IKBα依存性のNF‑KB活性化経路が,NTHiによって誘導される
TLR2遺伝子の発現上昇において重要であることが明らかになった.さらに,興味深いことに,NTHiによって活性化されるMKK3/6依存性のp38MAPキナーゼ活性化経路
が,NTHiによって誘導されるTLR2遺伝子の発現上昇を負に調節していることが明ら か に な っ た . 次 に , 従 来 か ら 強 力 な 抗 炎 症 薬 と し て 知 ら れ る グ ル コ コ ル チ コ イ ド 製 剤 dexamethasone(DEX)の,TLR2発現上昇への影響を調べた.興味深いことに,DEXの 投与は,NTHi感染によって誘導されるTLR2mRNAの発現誘導を増強し,その作用 はグルココルチコイド受容体(GR)を介することが示唆された.また,DEX処理は,NTHi誘導 性p38MAPキナーゼ活性化を抑制し,その結果,TLR2mRNAの発現誘導
を増強することが示唆された.さらに,中耳炎患者における中耳上皮組織のTLR2の 発現量は,健常者におけるそれに比べ,高いことが明らかになった.下気道性炎症性の重篤な遺伝性疾患である嚢胞性線維症(CF:cysticfibrosis)患者由
来の上皮細胞におけるTLRリガンド応答性およびTLRfamilyの遺伝子発現量を比較
し , そ の 発 現 調 節 機 構 の 解 明 を 行 っ た ( 第 4 章 ) . そ の 結 果 , 健 常 人 由 来 の l6HBEl4o‐細胞に比べ,CF患者由来のCFBE41o‐細胞におけるTLR2の発現およびPGN応答性が上昇していることが示された.正常型CFTRを恒常的に発現するCF気 道上皮細胞(CFBE41o‑/WTLCFTR)を作製し,その表現系を確認したところ,
CFBE41o‑/WTLCFTR細胞は,CFBE41o‑細胞に比べ,TLR2の発現が低く,PGN応答 性が減少した.
次に,CF気道上皮細胞におけるTLR2発現上昇のメカニズムを解明することを目的 とし,種々検討した結果,CF細胞におけるエピジェネテイック遺伝子制御機構(DNA メチル化)の破綻が関与している可能性を示すことができた.bisulfiteを用いた
sequence法によりl6HBEl4o‑細胞およびCFBE41o‑細胞におけるTLR2プロモーター
領域のDNAメチル化を数値化したところ,CFBE41o‑細胞において,顕著に脱メチル 化されていることを見い出した.最後に,上皮細胞におけるTLRシグナリング抑制機構の解明の一端として,敗血 症の重要な起因物質であり,グラム陰性菌外膜主要構成分子であるLPSに着目し,
LPS刺激がその受容体であるTLR4蛋白質の形質膜上発現量をどのように低下させる かについて,そのメカニズムの解明を行った(第5章).その結果,TLR4,MD−2お よびCDl4を安定発現するCHO細胞(TLR4/MD‑2/CDl4‑CHO)において,LPS誘導性 TLR4蛋白質の膜上発現低下が顕著に引き起こされた.一方,TLR4,MD−2を安定発 現するCHO細胞(TLR4/MD‑2‑CHO)におけるLPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低 下作用が引き起こされなかったことから,本作用には,CDl4の存在が必須であるこ とが示唆された.また,LPSは,TLR4のみでなく,その会合分子として知られる MD−2蛋白質の膜上発現低下作用も有しており,この作用においても,CDl4の存在が 必須であることが示唆された.さらに,種々の検討の結果,TLR4/MD‑2/CDl4‑CHO 細胞におけるLPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下作用は,LPS耐性を引き起こす
可能性があることが示唆された.最後に,LPS誘導性TLR4蛋白質の膜上発現低下作 用がエンドサイトーシスである可能性を強く示唆し,caveome介在性エンドサイトー
シス経路が関与していることが明らかになった.