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仮 説
3群
は、「 接触 」、「 母 か ら娘 への援 助 」 、「 娘 か ら母 へ の 援 助 」 の次元 で の回帰 分 析結 果 (表5‑3、
表5‑4、
表5‑5)
か ら検 証 を試 み る。
仮説
3‑1
母 娘 の 同居 や近居 は、母 娘 の「 接 触度 」 、「 援助 交 換 度 」 を高 め、遠 居 は「 接触 度 」 、「 援 助交 換度 」 を低 め る。本調 査結 果 にお いて 、先 に母 と娘 の居 住地 間 の距 離 が増大 す るほ ど、「 接 触度 」 は低 くな るこ とを確認 してい る (表
4‑7、
p.136)。そ して こ こで は、親族 関 係研 究 に よ り示 され た先 行知 見
1‑3を
、 既 婚 娘 とその母 の「 接 触 」次 元 において確認 す る ことが で きた。 ラ イ フ ステー ジ2と 3の両 方 に おいて 、 また母 と娘 の双 方 の認 知 に お いて、「 地理 的距離 」 と「 接 触度 」 は非常 に強 い負 の相 関 を示す。同居 また は近 居 の母 と既 婚娘 は、遠 居 の母 と既 婚 娘 に比 べて 高 い「
接 触度 」 を報 告 して い る。
しか し、「 援助交換 」次 元 にお いて この仮 説 は肯定 されなか った。
「 地理 的距離 」 は、「 母 か ら娘 へ の援 助 」 、「 娘 か ら母 へ の援助 」 と負 の相関 を示 さない。 それ どころか 、有配 偶 0子無 し娘 に対 す る 母 の認 知 で は、正 の相 関 を示 して い る。 これ は、「 援 助度」 が援助 の頻度 0量で はな く、援助 の有無 によ って測 定 された た めで あ る。
遠 居 の有配偶 娘 とその母 は、低 い「 接 触度 」 にかかわ らず「 母 か ら
娘 へ の援 助 」 が存在す ると報 告 して い る。
仮説
3‑2
娘 の親 役 割取 得 (母の祖 母役 割取 得)に
よ り、孫 を中心 と した接触・ 援 助交換 活動 が活 発 とな る。 し か し、娘 の もつ子 ど も数 (孫数)が
多 くな る ほ ど、娘 の末 子年齢 (末孫 年 齢
)が
上 が るほ ど、「 接触度」、「 援 助交換 度」 は低 くな る。
先 に示 した発達 的変 化 の グ ラフ (図
5‑4‑3)か
ら、娘 の ライ フ ステー ジに よ って「 母 か ら娘への援助度」 が量的変化 を遂 げるこ とが明 らか に な った。 なかで も子有 り娘 とそ の母 の間 の「 母 か ら娘 へ の援 助度 」 が、有配偶 。子 無 し娘 とその母 のそれ よ りも高 い。次 に回帰分 析 に よ り、子有 り娘 とそ の母 の「 母 か ら娘 への援助度」
を よ り詳細 に分析 した。 その結果 、娘 の末子 年齢 が上 が るにつれて ´
「 母 か ら娘 へ の援 助度 」 が減 少傾 向 を示 す こ とが明 らか にな った (
表
5‑4)。
一 方「 娘 か ら母 への援助 度 」 は、娘 の末 子 年齢 が上 が るにつ れ て増 大す る傾 向 が認 め られた く表5‑5)。
一方「 接触 度」 の方 は、娘 の末子年 齢 に影 響 を受 けて いな い。 ま た相関 を予想 した もう一 方 の変数 、「 娘 の子 ども数」 は、負 の相関 傾 向 を示 しはす る もの の有意 水準 には達 して いない (表
5‑3)。
仮 説
3‑3
母 が高 齢 であ るほ ど、母 の健 康 が優 れ な いほ ど、母 の子 ど も数 が少 な いほ ど、母 が無配 偶 な ほ ど、母が被 介 護 者 を抱 えて い るほ ど、「 接 触度 」 、「 娘 か ら 母 への援 助度 」 は高 くな り、「 母 か ら娘 への援助度 」
は低 くな る。
母 側 の変 数 の全 て は 、娘 の ライ フス テー ジ2か 3に お いて、母 か 娘 の認 知 にお いて 、な ん らか の相 関 を示 した。
「 接 触 」次 元 で相関 を示 す のは、子 有 り娘 の認 知 に お いて だ けで あ り、「 母 :子 ど も数 」 、「 母:無配 偶 」 、「 母 :被 介 護者 有 り」
が関 わ りを示 す。 子有 り娘 は きょうだ い数 が 多 い ほ ど (母の子 ど も 数 が多 い ほ ど)、 母 が被 介護 者 を抱 え て い るほ ど、母 との「 接触度 」 を低 く、母が無配 偶で あ るほ ど母 との「 接触 度 」 を高 く報告 す る ( 表
5‑3)。
「 母 か ら娘 への援助 」 で相 関 を示す の は、「 母 :子 ど も数 」 、「
母 :年齢 」 で あ る。子 有 り娘 の認 知 で は、母 の年 齢 が高 いほ ど高 い
「 母 か ら娘 へ の援 助度 」 を示 す。 また 、子有 り娘 の母 は、子 ど も数 が 多 い ほ ど、子 ど もの内 の一 人で あ る娘 への援助度 を低 く報 告す る
(表
5‑4)。
「 娘 か ら母 へ の援 助 」 で は、 母 の認 知 に お い て の み 相 関 す る変 数 が 認 め られ る。 有 配 偶・ 子 無 し娘 の母 は、年 齢 が 高 い ほ ど娘 か らの 援 助 度 を低 く報 告 す る。 また 、 子 有 り娘 の母 は、 健 康 が 優 れ な い ほ
ど娘 か らの援 助 度 を高 く報 告 す る (表
5‑5)。
「 母 :年齢 」変 数 は 、仮説 と全 く反 対 の相 関 を示 す 。 母 が若 い ほ ど子持 ち娘 は母か らの援助度 を低 く報 告 し、無配 偶子無 し娘 の母 は 若 いほ ど、娘 か らの援 助 度 を高 く報告 す る。
仮説
3‑4
母 の世 帯 収入 の方 が多 い ほ ど、「 母 か ら娘 へ の援助 度 」 は高 くな る。 娘 の世帯 収 入 の方 が 多 い ほ ど、「娘 か ら母 への援助 度 」 が高 くな る。
世 帯 収 入 の差 は、「 母 か ら娘 へ の援 助 」で は娘 の認 知 にお いて の み有意 な相関 を示 した。母 の世帯収入 が多 い ほ ど、娘 は母か らの援 助 度 を高 く報 告す るが 、母 の報告 す る援 助度 は、世帯 収 入差 にか か わ らな い。「 娘 か ら母 へ の援 助」 で は、双方 の認知 に おいて有意 な 相 関 は見 いだ せ なか った。
一方 、「 接 触」 にお いて、世帯収入 が娘 よ り高 い有配 偶 。子無 し 娘 の母 ほ ど、 接触度 を高 く報 告す る傾 向 がみ られた。
仮 説
3‑5
母 娘 の時 間的 資源 が豊 富 な ほ ど、「 接 触 度 」 、「 援 助 交換 度 」 は高 くな る。「 接 触 」 に おいて、最 も時 間的 資源 の少 な い と思 わ れ る子 有 り有 職 娘 とその有 職母 の組 合 せ に おいて 、仮 説 とは反 対 に娘 が高 い接 触 度 を報 告 して い る。
また「 母か ら娘 への援助 」 では、無 職 同士 の有配偶子 無 し娘 の母 が 、高 い援助 度 を示 して い る。
一方「 娘 か ら母 への援助」 で は、有 意 な相 関 が み られ ない。
本 調 査 結 果 によ り得 られ た仮 説
3群
につ い ての知見 を まとめ ると 次 の よ うにな る。知見
3‑1
同居 あ るいは別居 で の近 接居 住性 は、母 娘 の「 接触 度 」 を高 め 、遠 隔 居 住 性 は「 接 触度 」 を 低 め る。
知 見
3‑2
「 母 か ら娘 へ の援 助 度 」 は、ほ ど低 くな る。 一 方 、「 娘 か
、 娘 の 末 子 年 齢 が 高 い ほ ど高
娘 の末 子 年 齢 が 高 い ら母 へ の援助度 」 は くな る。
知 見
3‑3
母 の子 ど も数 が多 いほ ど、娘 は「 接触度 」 を低 く 報 告 し、母 は「 母 か ら娘 への援助度 」 を低 く報告 す る。 高 齢 の母 ほ ど、娘 か らの援助 を低 く報 告す る。母 の健康 が優 れな い ほ ど、「 娘 か ら母 へ の援 助度 」 は高 くな る。知見
3‑4
母 の方 が世帯 収入 が多 い娘 ほ ど、「 母 か ら娘 への 援 助 」 度 を高 く報 告 す る。知見
3‑5
母 娘 の時 間的 資源 は、「 接触 度 」 、「 援助交 換度」 に一 貫 した 影響 を及 ぼ して いな い。
② 仮説
4群
の検証仮 説
4
母 娘 の ライ フ コー スの進 展 に と もな う「 規 範構造 」 の 変 化 は、母 娘 の「 接触 」 、「 援助 交換 」の あ り方 に影 響 を与 え る。仮 説
4群
は、母 と娘 の ライ フコー スの進展 に伴 う「 規 範構造 」 の 変 化 が 、活動 次 元 に及 ぼす影 響 に関す る仮説 群 で あ る。 この仮説 を 検 証 す るた め に、 まず 平 均値 比較・ カ イニ乗 検定 によ って、三 つ の 規 範 の発達 的 変化 を分 析 した (図5‑6、
図5‑7、
図5‑8)。
図