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題  す  れ

ドキュメント内 『宗教研究』237号(52巻2輯) (ページ 78-81)

アニミズム論  る  た 

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六) 

スら物敢  トの  のり  えて展  なレ開 

上に必要な最小限に留め︑更に詳細な検討 は別 な 機会に試みたい︒ 

|シァ の宗教に関しては︑これまで民族誌的著作 ほ 比較的豊かであったが︑その理論的研究は決 して多いとは へ ll ︶ い ︒今日︑政治︑経済︑社会学的な方面からの マ レーシア研究は数多く為されているが︑宗教の 問題を正面か ︵ り乙 ‑ 上げたものは極めて限られているといってよい︒ その一方で︑入門書︑概説書を含めて︑マレー シァ に関する 

多くが︑共通して︑その宗教的な特徴の 一 っと してアニミズムを挙げているという事実が見られ る ﹁彼らは︑ 

る 自然物︑とりわけ食用作物のなかに生命力︑ あ るいは霊の実質︵スマンガット︶が宿っている と 信じる ア二 ‑3‑ であった 日 ﹁アニミズムはマレー人のもつ最も古 い 信仰であり︑それが影響を与え続けている 諸 側 が今 尚 存在 

﹁ロマレー人社会の口内部には︑アニミズム︑ ヒ ンドクーおよび ア ダットが今日も生きているので ある︒すな  アニミズムは ︑ セマンガ と 呼ばれる人間と物の双 方の内部に存在するある種の﹁ 活 カロへの信仰 や 民衆の祭り ︵ 氏 5 ︶ ン︑ホ モ と 呼ばれる初稿師の役割に現われており 目 ﹁マレー農民においてはイスラームの浸透 度 は 平均的にみ 

ヮの アバンガンよりもずっと強いが︑それでも ア ハンガンの保持するような伝統的な土着文化の 要素ロ アニ︑︑ャ 

  はかなり存在している﹂等︑その例は枚挙にいと さがない︒ 

| シ フ のいわゆる土着信仰の研究は︑一九世紀後 半から盛んになるが︑纏ったものは今世紀初頭 に 現われてく @7@ の時期に発表されたものの中で代表的なものとし ては︑ W.W. スキー ト の ロ マレーの呪術 と ︑ A .C . ク @c0 ︶ 日東インド諸島のアニミズム ロ が挙げられる︒ 両者共︑マレーシアの土着信仰がアニミズムで あることを 主 

が ︑現在まで広くいわれてぎた︑マレーシアの 土着信仰 即 アニミズムという見方は︑これらの 主 張 をそのまま 

たものである よう に思われる︒そこで︑これらの 見解を取り上げ︑そのアニミズム論を再検討し てみること 

レーシ ァ の宗教の特徴を求める上での出発点とな るであろう︒ 

(190)@ 80 

スキー ト がマレー民族の古典的民族誌である﹁ マ レ ーの呪術しを発表したのは一九 00 年のこと でと 木 りる 0  この車 王 白物 

の 末尾で︑スキー ト は次の様に述べている 0 ﹁ハマ レ ーの呪術と伝承全体系の︶基本的観念は ︑一 切に浸透している ァ 

二 ミズムであり︑人間と自然の中の︑ある共通 した生命原理︵スマガット︶を伴っている﹂ 0 こ 0 基本的観念 |ァニ 

︑ズム 1が実生活の諸要求に結びついたところに 呪術が成立し︑さらにこの呪術は︑実践的には ハ ワン︑ ボそ と 呼 

ね所有者に生命を与えているもので︑睡眠︑ ト  ね 討梼 再 所論を検討するにあたり︑ スキー ト に ょ れば︑人間は誰でも自分の 先づ ︑そのスマ  為 であるとされるが︑幾多の事例によってこれ  ばれる呪術的職能者が慰撫あるいは強制に よ り 

スキー ト の基本的立場であるが︑これによって ︑ 

マガットの観念があると彼が考えていることは 明 

  ランス状態︑あるいは病気の際︑一時的に身体  を 明らかにしょうとする構想の下にこの書物は圭  スマガット 

らかである 0 そこで︑﹁マレーのアニミズム﹂  マレー民族の土着信仰がアニミズムであり︑ こ 

を 離れることがあるが︑  このスマガットは︑その  白か Ⅰ L 廿 ている 0 これが 

に関するスキー ト の  の 信仰の中核には ス  ︵ 汐日 P コ幅栗 ︶に作用を及ぼし︑有益な効果を引 き 出す行 ︵ g ︶ 

目永久にこれを失うとその身体は死ぬことに なる 0 人間生命の原因としてのこのスマガットは ︑水蒸気や影のような 実   体を持たないものであり︑普段は眼に見えない ものであるが︑同時に︑人間の形象を持った 栂指 大の小人として表象 

81@ (191) 

一万物の蛙 

魂  以下︑スキー トと クロイトの著作に依りつつ︑ い わゆる﹁マレーのアニミズム﹂の問題点を探っ ていくことにす 

る ︒ 

す 儀礼である︒既に述べた様に︑マレー人の間 では︑スマガットが身体を離れることによって 病 気が生じると信じ ろ  れている 0 そこで病気をなおすためには︑この スマガットを取り戻さねばならない︒このための 儀礼として︑スキ l  トは 四つの事例を報告している 0 ここでは︑ う ち 二つを紹介する︒ 

Ⅰ鶏卵一個︑鳥貝の殻 セ個 ︑定量の米が用意 され︑一緒に米 籠に 入れられる︒呪医はこの籠で 病人の身体を撫で回  してから︑よく振って肉味を混ぜ合せ︑病人の頭 部 近くにこれを置く 0 籠を振りながら唱えられ る 呪文は次の様な 

ものである︒ 

﹁来い︑来い︑この病人何某のスマガット よ 

戻って何某の身体に入れ 

汝の家と階段︑土地と庭に帰ってこい 

汝の両親︑汝の輔に戻ってこい﹂ 

三日後︑呪医が籠の中の米を量るが︑この時︑米 が 増えていればスマガ ︐トが 戻ってぎた徴であ り ︑変化がなけれ ︵ 博 @@ ば︑ 未だ半分しか戻っていない︒逆に米が減っ ていると︑スマガットは逃げ去ってしまったこと になる︒ 

Ⅱ 濱榔 樹の葉七枚から七つの噛煙草がつくら れる︒この噛煙草と︑ 皿一 盛の染木︑炒米︑洗米 ︑七本の多色の糸 ︑  鶏卵一個が病人の足許に置かれる︒糸の一端が 病人の手に握らされ︑他の端は卵に結びつげら れる︒準備が整 う 

と ︑呪文によってスマガットが呼び戻されるが︑ この時スマガ 先づ 卵に入り︑そこから 糸を伝って病人の  ︵ Ⅱ マレー人が行う病気なおしの呪術行為には幾つか の種類が見られるが︑当面問題となるのは︑ ス マガットを呼び戻 

  

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ドキュメント内 『宗教研究』237号(52巻2輯) (ページ 78-81)