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実施 に固 執し たの は、 そこ に予 定さ れた 施設 の建 設と

、そ れに よる 電力 供給 とい うダ ニュ ーブ 川の 利用

・開 発を 確 保す るこ とこ そが 重要 であ った ため であ った

。 他方 で、 当初 の計 画が 未完 成の まま 放置 され た場 合、 経済 的に も環 境的 にも かな りの 損失 が生 じる こと も予 想さ れた

。こ のよ うな 状況 にお いて ヴェ アリ アン トC は、 それ らの 損失 が生 じる こと を可 能な 限り 防ぐ ため の措 置で も あり

、ス ロバ キア はそ れを

、﹁ 損害 の軽 減義 務﹂ の履 行と いう 形で 主張

( )

した

132

スロ バキ アが 対抗 措置 を主 張し たの は、 以上 のよ うな ヴェ アリ アン トC の性 格を 直接 的に 反映 した 主張 が認 めら れな かっ た場 合の 代替 的主 張と して であ った

この 点を 判断 する ため に裁 判所 はま ず、 一九 二九 年の オー デル 川国 際委 員会 の領 域的 管轄 権事 件に おけ る常 設国 際司 法裁 判所 判決 を引 用し

、国 際河 川に 関す る権 利を 論じ る際 には

、そ の基 礎と して

﹁利 益共 同体

︵t he co mm un -it yo fi nt er es t︶ が存 在﹂ する こと に注 意す る必 要が あり

、﹁ 当該 権利 は全 ての 沿川 国の 完全 な平 等性 と、 他沿 川国 に 対す る特 権的 権利 の完 全な 排除 をそ の特 徴と して

( )

いる

﹂こ とを 確認 した

。そ の上 で本 件に 関し

、次 のよ うに 述

135 ( )

べた

136

一九 九七 年に 国連 総会 が採 択し た﹁ 国際 河川 の非 航行 的利 用に 関す る条 約﹂ が示 して いる よう に、 現代 にお ける 国際 法の 発展 によ って 国際 河川 の非 航行 的利 用に 関す る﹇ 衡平 利用 の﹈ 原則 はよ り確 固た るも のと され てい る。 チェ コス ロバ キア は共 有資 源の 管理 を一 方的 に奪 い、 ダニ ュー ブ川 につ いて の天 然資 源を 衡平 かつ 合理 的に 共有 する 権利 をハ ンガ リー から 剥奪 した

。さ らに ダニ ュー ブ川 を転 流さ せる こと によ って シゲ トゲ ズ流 域の 生態 系に 継続 的に 影 響を およ ぼし てい る。 これ らを 考慮 し、 裁判 所は チェ コス ロバ キア が国 際法 によ って 要求 され る均 衡性 を尊 重し なか っ たと 考え る。 ここ

で裁 判所 は、 一般 論と して は均 衡性 を違 法行 為と 対抗 措置 の比 較と して 捉え るよ うな 定式 を示 して いる にも かか わら ず、 実際 の均 衡性 判断 にお いて は対 抗措 置と して とら れる 行為 が関 係す る法 制度

︵国 際河 川の 衡平 利用 と 参加 の原 則︶ と密 接に 関係 づけ つつ 均衡 性を 評価 して いる こと に注 意し なけ れば なら

( )

ない

。こ の点 は、 上記 の多 数

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意見 とフ ェレ シュ チェ ティ ン判 事の 反対 意見 とを 対比 する こと でよ り明 確と なる

。 フェ レシ ュチ ェテ ィン 判事 は、 均衡 性を 比較 の問 題と する 判断 態様 に基 づい て、 経済 的影 響、 環境 的影 響、 その 他違 反に よっ て生 じる 影響 とい う点 につ いて ハン ガリ ーと スロ バキ アの 各行 為を 詳細 に比 較検 討し

影響 とい う広

い意 味に おけ る︶ 損害 基準 に基 づく 限り は均 衡性 に適 う対 抗措 置と して 認め うる もの であ った と

( )

する

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それ に対 して 多数 意見 は、 ヴェ アリ アン トC とい うダ ニュ ーブ 川の 一方 的な 開発

・利 用行 為が

、﹁ 国際 河川 の衡 平か つ合 理的 な利 用と 参加

﹂と いう 法制 度の 中で どの よう に評 価さ れる のか とい う点 を問 題と する

。先 に確 認し た よう に、 本件 にお いて はハ ンガ リー によ る協 定違 反に よっ てス ロバ キア 側に 重大 な利 益侵 害が 生じ るこ とが 懸念 さ れ、 それ への 対処 をは かる 必要 性が 認め られ たこ とか らす れば

、回 復不 能な 事態 の回 避を 目的 とし た目 的的 均衡 性 判断 によ って ヴェ アリ アン トC の均 衡性 が評 価さ れる べき であ った とも 考え ら

( )

れる

。し かし 裁判 所は

、均 衡性 判断

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に際 して は直 接こ うし た事 情や 目的 を強 調す るこ とな く、 もっ ぱら 国際 河川 の衡 平か つ合 理的 な利 用の 原則 の重 要 性を 強調 し、 それ に照 らす 限り ヴェ アリ アン トC を均 衡性 に適 う措 置と 認め るこ とは でき ない とす るの であ る。 この よう な均 衡性 判断 を理 解す る上 で注 目す べき なの は、 国際 河川 にお ける 沿川 国の 利益 共同 関係 が特 に指 摘さ れて いる とこ ろで あろ う。 先に 我々 が検 討し たと ころ によ れば

、こ のよ うな 場合 には 総合 評価 的判 断に より 均衡 性 を評 価す るこ とが 適当 なも のと 考え られ た。 実際

、本 件に おい て裁 判所 は、 総合 評価 的均 衡性 判断 を行 った もの と 解す のが 適当 と思 われ る。 この 点を 確認 する ため には

、衡 平か つ合 理的 な利 用の 原則

︵以 下、 単に 衡平 利用 原則 の︶ 性格 と内 容を より 詳細 に見 る必 要が ある

。 裁判 所が 言及 した 国際 河川 の非 航行 的利 用に 関す る条 約は

、そ の第

条で

﹁衡 平か つ合 理的 な利 用と 参加

﹂を 規 5 定し

、水 路国 は国 際河 川の 利用 に際 して 権利 を享 受す るだ けで はな く、 義務 を負 うこ とを も明 記し てい る。 本条 約 の草 案を 作成 した 国際 法委 員会 はそ のコ メン タリ ーで

、本 条は 沿川 国の 競合 する 個別 の権 利の 調整 をは かる 規定 で はな く、 沿川 国が 共同 で国 際河 川を 最適 に利 用す るた めの 原則 を示 して いる

、と して

( )

いる

。本 原則 の適 用に 関し て

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は何 が﹁ 衡平 かつ 合理 的﹂ であ るか が問 題と なる が、 同条 約第

条は 国際 河川 を利 用す るに 際し ては 具体 的状 況に 6 おい て関 連す る全 ての 要素 を考 慮す べき とし

、特 に考 慮に 入れ られ るべ きも のを 例示 的に 列挙 して

( )

いる

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この よう な原 則は

、国 際河 川に つい て全 ての 沿川 国に 認め られ る共 同利 益に 基づ いて

、ど のよ うな 利用 が具 体的 に可 能で ある かを 判断 する 際の 指導 原則 とし て働 く。 別言 すれ ば、 抽象 的に 与え られ た権 利を 具体 化す る際 に、 全 ての 関連 する 要素 を考 慮し

、そ れが 衡平 かつ 合理 的な 利用 とな るよ うに 努め なけ れば なら ない こと を要 請す るも の であ る。 この 点に 関し てフ エン テス

︵X .F ue nt es は︶

、本 原則 は沿 川国 の権 利に つい て解 釈的

・評 価的

︵i nt er pr et a -ti ve 機︶ 能を 果た すも ので はな く構 成的

︵c on st it ut iv e︶ 機能 を果 たす もの であ ると し、 次の よう に述

( )

べる

142

衡平 利用 の原 則は

…… 利用 が実 際に 行わ れる 以前 に、 何ら かの 特定 の国 際河 川の 利用 権を 前提 とす るも ので はな い。 国 際河 川の 利用 に関 する 衡平 な制 度が 設け られ る以 前に おい ては

、国 際河 川の 共有 に参 加す る一 般的 権利

︵g en er ic ri gh t︶ があ るだ けで ある

。し かし 衡平 利用 は、 一定 量の 水流 を利 用し たり

、何 らか の活 動を 国際 河川 にお いて 行う と いっ た特 定の 権利 の基 礎を なし てい るの であ る。 国際

河川 の衡 平利 用の 原則 に認 めら れる 法的 性格 を以 上の よう に確 認し た上 で本 件に おけ る裁 判所 の均 衡性 判断 を見 るな らば

、そ れに は二 つの 異な る解 釈が 示さ れう る。 第一 の解 釈は

、衡 平利 用の 原則 に抵 触す るよ うな 一方 的措 置は 常に とる こと が禁 じら れる と解 する もの であ る。 裁判 所が 確認 した よう に、 国際 河川 の衡 平利 用の 原則 は沿 川国 の完 全な る平 等に 基づ いた 利益 共同 体観 念に 基づ い てい る。 本件 にお ける ヴェ アリ アン トC のよ うに

、本 質的 に一 方的 な利 用行 為は その よう な国 際河 川の 開発

・利 用 に関 する 国際 法の 原則

、基 本観 念に 必然 的に 反す るも ので あり

、そ れゆ え対 抗措 置と して もそ れを 侵害 する こと は 認め られ ない とす るの で

( )

ある

143

この よう な見 解に した がえ ば、 本判 決は 均衡 性判 断の 下で 実質 的に は禁 じら れた 対抗 措置 の問 題を 論じ てい たこ

とに なる

。し かし

、一 方的 な措 置が 国際 河川 の衡 平利 用の 原則 によ って 一様 に禁 止さ れて いる と考 える こと はで き ない

。本 原則 は、 河川 の開 発・ 利用 に際 して 相手 国の 同意 を必 ずし も要 請す るも ので はな い。 それ は、 協議 や交 渉 を通 じて 相手 国の 参加

・協 力を 得つ つ、 開発

・利 用行 為が 衡平 かつ 合理 的と なる よう に、 具体 的状 況に おい て関 連 する 全て の要 素を 考慮 する こと を求 めて いる に留 まる

。 それ ゆえ より 適切 な解 釈は

、第 二の 解釈

、す なわ ち本 判決 は本 件の 特殊 な事 情を もふ まえ た上 でヴ ェア リア ント Cを 衡平 利用 の原 則を 準用 する 形で 評価 し、 ハン ガリ ーの 阻害 行為 を考 慮に 入れ ても なお

、そ れは

﹁衡 平か つ合 理 的﹂ な性 質に 著し く欠 ける もの であ り、 その 点で 均衡 性に 欠け るも のと 判示 した と解 する もの であ ろう

。つ まり

、 裁判 所は

、衡 平利 用の 原則 に具 体化 され た衡 平性

・合 理性 の評 価を

、対 抗措 置の 総合 評価 的均 衡性 とし て取 り込 ん だ︵ 衡平 利用 の原 則の 下で 通常 考慮 され るべ き要 素に

、ハ ンガ リー の非 協力 的・ 侵害 的態 度を 加え た上 で、 措置 の衡 平性

・ 合理 性を 判断 した

︶と 解す るの であ る。 本件 事情 の下 でチ ェコ スロ バキ アの 利用 権の 実現 をは かる ため に対 抗措 置 に訴 える 必要 性が 認め られ たと して も、 しか しヴ ェア リア ント Cの 実施 によ って 八〇

%か ら九

〇% の水 流が 迂回 水 路に 流さ れる こと によ り、 ハン ガリ ーに 認め られ るべ き国 際河 川の 基本 的な 利用 権を 剥奪 する よう な措 置に まで 訴 える こと は、 国際 河川 の利 用に 際し て求 めら れる 均衡 性に 適う もの とは 認め られ なか った わけ で

( )

ある

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また この 点に 関連 して 重要 なの は、 裁判 所が 一方 的な 流水 利用 を可 能と する ダム の建 設と その 運用 とを 区別 し、 前者 につ いて は違 法性 を認 めず

、も っぱ らそ の運 用に つい て、 スロ バキ アに よる 措置 は均 衡性 を満 たさ ない とし た こと で

( )

ある

。い かな る場 合で あっ ても 一方 的な 国際 河川 の利 用が 衡平 原則 に反 する ので あれ ば、 そう した 利用 を可

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能と する ダム の一 方的 な建 設を 含む 計画 全体 が違 法と され うる

。し かし 裁判 所は その よう には 判断 せず

、ス ロバ キ アに よる 措置 がハ ンガ リー によ る水 流の 利用 をほ ぼ奪 う点 に着 目し

、そ のよ うな 程度 にお いて 行使 され る限 りス ロ バキ アに よる ダニ ュー ブ川 の一 方的 な利 用行 為は 衡平 かつ 合理 的な もの と認 める こと はで きず

、そ の点 で均 衡性 に

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