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限界小翼面積プロペラの設計

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 149-154)

第 6 章 バックワードチップレーキプロペラの実 船 適 用

6.3 限界小翼面積プロペラへの適用

6.3.1 限界小翼面積プロペラの設計

Table 6.5 Propeller design condition

MPNo. D E F

Type 1st_BTR 1st_TR0 2nd_BTR

Ship speed (kt) 13.5

Wake fraction 0.271 0.264

Brake horse power (kW) 1125

Propeller shaft revolution (rpm) 187.5

Fig. 6.8 Wake pattern of ship A

第1換装プロペラは,プロペラ単独効率の大幅な向上を図るために既に従来プロペ

ラより約 20%翼面積が小さいため,船尾変動圧力の増加が懸念される.そこで,船尾

変動圧力を低減するためにバックワードチップレーキを採用している.第 1 換装プロペ ラに対してさらなる高効率化を図るために,プロペラ大直径化とさらなる小翼面積化を 組み合わせた第2換装プロペラは,キャビテーション発生量が増加し,チップクリアラン スも狭くなるため,船尾変動圧力が第 1 換装プロペラより大きくなることが懸念される.

そこで第2換装プロペラは,第1換装プロペラよりバックワードチップレーキを強めた形 状とした.

船尾変動圧力の低減を期待してバックワードチップレーキを第 1 換装,第 2 換装プ ロペラに適用しているが,第 2換装プロペラは,第1換装プロペラからレーキ以外の直 径,翼幅,ピッチ,キャンバーなど種々のプロペラ形状の最適化がなされているため,

両プロペラの比較ではバックワードチップレーキの有効性を捉えるのは容易ではない.

そこで第 1 換装プロペラの有効レーキをゼロにしたプロペラを追加して CFD 計算によ る比較を行った.

バックワードチップレーキを適用することで,第 1 換装,第 2 換装プロペラの効率が 低下しては高効率化の目的にそぐわないためプロペラ単独効率と,船尾変動圧力に 対するバックワードチップレーキの有効性を確認した.プロペラ単独効率に大きな差が ない場合に,船尾変動圧力のCFD計算結果に差が生じれば,バックワードチップレー キの効果として評価できると考えられる.

バックワードチップレーキ第1換装プロペラ,有効レーキゼロ第1換装プロペラ,バッ クワードチップレーキ第 2換装プロペラにD~FのMPNo.を付して,各プロペラの特徴 を以下に示す.

MPNo.D : 第1換装プロペラ(1st_BTR)

従来プロペラからプロペラ翼面積を約 20%減とし 4 翼,直径 3.0m,

展開面積比 0.38,スキュー25deg.,0.7R~翼先端にかけて約 3deg.,

チップレーキ率 X = 0.057 のバックワードチップレーキを 付加した NHVプロペラ.

第 1 換装プロペラとして実船採用時には,模型試験結果を考慮して 回転数調整のためにピッチを微調整している(MPNo.D’).

MPNo.E : 有効レーキゼロ第1換装プロペラ(1st_TR0)

MPNo.Dの有効レーキ角を0deg.としたバックワードチップレーキ効果

確認用プロペラ.レーキ以外はMPNo.Dと同じとした.

MPNo.F : 第2換装プロペラ(2nd_BTR)

MPNo.D からプロペラ直径を 3.3%増やし 3.1m,展開面積比を約

10%下げて0.34とし,船尾変動圧力低減のために,0.7R~翼先端に

かけて約5deg.,チップレーキ率 X = 0.078までバックワードチップレー

キを強めたNHVプロペラ.

第 2 換装プロペラとして実船採用時には,翼強度と回転数調整のた めに翼厚,ピッチを微調整している(MPNo.F’)

なお,3 種類のプロペラともにキャビテーションエロージョンのリスクを軽減し,伴流中 での推進性能改善を図るために,半径方向の荷重分布はルートアンロード,チップ ロードとし,ピッチ分布は同じような分布を採用している.

プロペラ主要目を Table 6.6 に,プロペラモデル正面図を Fig. 6.9(a)に,プロペラモ デル側面投影図を Fig. 6.9(b)に示す.

Table 6.6 Principal particulars of propellers

MPNo. D E F

Type 1st_BTR 1st_TR0 2nd_BTR

Number of blades 4

Diameter (m) 3.0 3.1

Expanded area ratio 0.38 0.34

Pitch ratio (0.7R) 0.822 0.770

Skew angle (deg.) 25

Tip rake ratio (0.8R) 0.057 0 0.078

Fig. 6.9(a) Propeller models (front view)

1st_BTR 1st_TR0 2nd_BTR

Fig. 6.9(b) Propeller models (side view)

1st_BTR 1st_TR0 2nd_BTR

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