麟〕
第2節 開発した授業モデルの実際
第IV章第2節
記述の中のグローバル化とE革命
(表IV−2−1)中学校社会科公
大阪書籍 清水書院 教育出版 日本書籍
琶r写 ︶ わ た し た ち 星 琶 欝 吉 デ 私 た ち 星 盾 経 私たちの生活と経済 1章消費生活と経 済のしくみ
1 くらしと経済 2 ものの流れとお
金の流れ 2章生産のしくみ 1生産と企業 2 金融とお金の価
値 3働く人をめぐる
髄
私たちの生活と経済 1章私たちのくら しと経済
1市場経済のしく
み 2 私たちのくらし と価格
2章生産のしくみ と企業 1資本主義経済に
おける企業 2現代の企業
わたしたちの暮らしと経 第1節暮らしを支える
経済のしくみ 1暮らしを見っめて 2いろいろな商品 3 貨幣とは何か 4家計と金融 5 生産と消費をつな ぐもの
6 さまざまな企業 7 会社のしくみと役 割 8 生活を支える労働
9 日本の産業の
豊かな暮らしをきず 1 わたしたちの暮
らしと経済 現代の企業と働
く人々
皿.董盒に関する 題として、産業の 報化が挙げられて
る。
グローバル化に関 る問題として、多 籍企業と通貨統合 動きが挙げられて
る。
墜に関する問
として、高度情報化 会に触れられてい
。
酷又
罠 主 馨 豊 紮 お 竺 百 よ リ ヲ 珠 器 夫 勢 福
現代の国際社会 1章国際社会と人 類の課題
1国家と国際仕会 2 人類の課題
国際社会を生きる 1章こんにちの国 際社会
1 国際政治のしく み
2人類の課題
地球社会とわたしたち
1節世界平和の実現 に向けて
1 国際社会のしくみ 2 国際連合のはたら き
3冷戦後の世界
4 平和を実現するた めに
2節地球社会の危機 を救うために 1発展と停滞のはざ
世界平和と人類の共 を求めて
世界平和の実現 地球時代の課題 グローバル化に
グローバル化に関 関する問題とし
、飢えと貧困の 題、世界の中の 本(貿易問題)
挙げられてい
。
する問題として、食 問題と地球環境閤 が挙げられてい
。
グローバル化に関 る問題として、持 可能な欄発と南北 題が挙げられてい
。
激 グローバル化に関 る問題として、南北 題と南々問題が挙
られている。
地球が危ない グローバル化に関 る問題として、地球 境問題が挙げられ
いる。
限りある資源を有 効に
(筆者作成岩井克人氏のあげる社会変動のうち、「金融革命』は、どの教科書にも取り上げられていない。)
佐藤幸治飽『中学社会(公民的分野〉』大阪書籍、20α2
中村研」他噺 中学校公民一日本の社会と世界一』清水書院、2002 阿部齊他『中学社会公民 ともに生きる』教育出版、2002
堀尾輝久他『わたしたちの中学社会公民的分野』日本書籍、2002
開発した授業モデルの実際
2 知識の構造
第皿章第2節では、グローバル化を概念的知識とした知識の構造図を、岩井克人氏 の経済認識のモデルをもとに作成した。本項では、開発単元「私たちの生活とグロー バル化」で習得させたい概念的知識とその下位の知識内容を示す。
知識の選択と構造化にあたっての作業仮説は以下の通りである。
岩井克人比の経済認職のモデルをもとに知識の選択と構造化を行えば、「経済を通 して社会がわかる」授業で獲得される知識の構造図を示すことができる。
以下に、本単元で生徒に獲得させる知識と、その構造を示す。
【概念的知識】
企業は利潤のために生産工程を細分化し、生産と流通・消費を最適化するように 国境を越えて配置する。農民は経済主体として、もっとも利潤があがる作物を栽培 する。その結果、グローバル化が進行する。
この概念的知識を導き出すために、概念探究過程1〜皿を設定する。それぞれの過 程で習得される説明的知識1〜皿とともに、接続用知識、分析的知識、記述的知識を 以下に示す。
(1)概念探究過程1における知識の構造
【説明的知識I I(アメリカの農業に関する知識)
アメリカが世界最大の食料輸出国なのは、農業の工業化により、多くの余剰作 物を抱えたことと、輸出穀物の市場を開拓したからである。
【下位の説明的知識1】
B(生産性向上の要因)
アメリカは、農業の工業化により、労働生産性、土地生産性を高めたので、
世界最大の食料輸出国となった。
C(市場開拓の要因)
アメリカは、多くの余剰乍物を販売するために輸出穀物の市場を開拓したの で、世界最大の食料輸出国となった。
第IV章第2節
【接続用知識】
Ar1貿易が大きく伸び、世界経済の統合化が進む現象をグローバル化という。
C−1資本主義とは、禾1』潤を永続的に追求していく経済活動である。
C・2貨幣経済では、総供給は総需要に一致しない。
C・3現実の世界では、経済主体の問で相互依存が繰り返されている。
【分析的知識・記述的知識】
A−1イ 日本は、おせち料理の材料も、世界からいろいろと輸入している。
配1一イ 日本は、世界一の食料輸入国である。
A−1一ウ世界的な貿易額は年々増えている。
配1一工海外から多様な商品を輸入することで、私たちの生活は豊かになっている。
B−1づ アメリカでは、企業的農業や適地適作が行われている。
Hrイ効率化により、農作業の労働生産性が向上した。
B−1一ウ品種改良剣ヒ学肥料の投入により、土地生産性が向上した。
C−1一ヲ アメリカの農民は、もうける(利潤を得る)ために穀物を生産している。
C−2一アアメリカの農民は、特定の農産物への地域的特化を行っている。
ぴ2一イ アメリカの穀物企業は、効率的で近代的な流通システムを構築している。
C−2一ウアメリカの農民が穀物企業に販売した穀物を、穀物企業が外国に販売して いる。
←3ヲ アメリカの穀物企業は、国内の余剰乍物を海外で販売しなけれは刹益にな らない。
←3一イアメリカの穀物企業と政府は、穀物の市場開拓をおこなった。
② 概念探究過程Hにおける知識の構造
【説明的知識H】(ブラジルの農業に関する知識)
ブラジルでは、機械化が容易な大豆栽培が普及したため農民の雇用が減少し、
都市に流入した農民は輸入穀物に頼るようになるので、輸入食料への依存を高め
開発した授業モデルの実際
れる大豆を好んで生産し、輸出するからである。
【下位の説明的知識H】
D(大豆の栽培に関する要因)
大豆栽培は機械化が容易なため農民の雇用が減少し、都市に流入した農民は 輸入穀物に頼るようになるので、輸入食料への依存を高めた。
E(大豆輸出量増大に関する要因)
大豆が作りやすいことに加え、禾ll潤を求める地主層が高く売れる大豆を好ん で生産し輸出を行う企業に販売するので、ブラジルで大豆の輸出が増加した。
【接続用知識】
E・1 貨幣とは、欲望の媒介である。
【分析的知識・記述的知識】
D−1ヲ 大豆は、根粒作物で肥料力沙なくてすむ。
Hrイ大豆栽培は、機械化が容易であり、人手力沙なくてすむ。
飼一ウブラジルでは、地主制度が残っている。
H工大豆栽培の普及により、農民の雇用が減少した。
H甘都市に流入した農民は、生きるために値段が高くても穀物を買わなければ ならない。
E畦一ア E−1rイ E−1一ウ E−1一工
ブラジルでは、大豆は人間の食料ではない。
ブラジルの大豆栽培は自給用ではなく、販売用である。
農民が作った大豆は、輸出を行う企業が高く買い上げる。
ブラジルでは、大豆生産の利潤が大きい。
(3)概念探究過程皿における知識の構造 【説明的知識IH】(フィリピンに関する知識)
フィリピンでは、都市に流れた人々は生きていくために最低の賃金で働く。一
第IV章第2簾
方、先進国では加工済み調理食品の需要が増えている。そのため、フィリピンの 安い賃金をめあてに、先進国に調理済み食品を輸出するための工場が進出してい
る。
【下位の説明的知識皿1 F(工場労働者の側の要因)
フィリピンに、先進国向けの製品を製造する工場が進出するのは、輸出用の 作物栽培のために土地を失った人々が都市に流れ、生きていくために最低の賃 金で働き、賃金が安いからである。
G(工場経営者の側の要因)
先進国では生産工程は細分化され、加工済み調理食品の需要が増えている。
生産と流通を国境を越えて配分した結果、フィリピンに先進国向けの製品を製 造する工場が進出している。
【接続用知識】
F−1資本主義とは、資本の無限の増殖を目的とし、利潤を永続的に追求してい く経済活動である。
G・1資本主義とは、資本の無限の増殖を目的とし、利潤を永続的に追求してい く経済活動である。 1
【分析的知識・記述的知識】
F−1ヲ フィリピンでは、輸出用のパイナップルやバナナの生産が増加している。
F1イ フィリピンでは、輸入小麦への依存を高めている。
F1一ウフィリピンの農民は、民衆に必要なものよりも高く売れる輸出用の作物を 作ろうとする。
F−1一工都市に流れた人々は、生きていくために最低の賃金で働く。
H一ア 先進国では、加工済み調理食品の需要が増えている。
←1rイ利潤を求める企業は、生産と流通を国境を越えて配分する。