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0.2流通価格( 2016 年)

VI. 鉱種毎の政策提言

優先的に対応すべき対応(5鉱種)

F) P Ga) W Pd)

a1.鉱山権益の確保 【鉱山のケース】中国への依存度が高く、これらの国々に依存しない別の資源国からの供給を高めていく必要がある。

a2.製錬所・中間製品製造工程へ

の出資 × × 【製錬所から回収できる副産物のケース】

中国への依存度が高く、ベースメタルの精鉱から副産物として回収できる製錬所の拡充を図っていく必要がある。

× × タングステンの最大用途である超硬工具では、過去に希少金属代替材料開発プロジェクトでサーメット等を用いた一部用途での代替技術が存在 する。また、パラジウムの最大用途である自動車排ガス触媒(三元触媒)では、類似物性を有するプラチナとの互換性がある(相場に応じて原 料コストを低減させるためにしばしば混合比が調整される)。

いずれの鉱種もリサイクルは限定的であるが、経済的な集荷が可能と思われる超硬工具(タングステン)と触媒(パラジウム)などは優先的に 国内外の集荷拡大を進めていく必要がある。ガリウムは純度の高いガリウムで一部可能性があるが、技術等の開発が必要になる可能性がある。

備蓄規模が比較的小規模で済み、また必要性も高いという点では、タングステン(すでに鉄鋼添加用のふぇろタングステン等はJOGMECにて備 蓄)やガリウムは優先順位が高い。備蓄コストが高いものの、我が国経済への影響度や嵩張らないという点ではパラジウムも次点候補になる。

なお、フッ素やリンは工業原料にふさわしい形態の物質を劣化させずに保存したり、また安全性を保ちながら備蓄することが容易ではない。

中国への依存がいずれも高く、さらにはこれらの中間加工工程もこうした国々に依存しているため、これらの国々に依存しない供給源や中間工 程(工場や技術者の確保)の維持を行っていく必要がある。フッ素、リンの場合、中国以外の資源国も存在しており、こうした国々からの調達 を拡大していくべきである。

f1.探鉱・開発・選鉱技術の高度

化や投資支援 × × ベースメタル精鉱の副産物として回収できる余地が残されており、経済的に回収していくための分離・精製技術の開発と国内外における製錬所 等への投資支援等を通じて、新たなサプライチェーンを構築していく必要がある。

f2.新規用途開発(忌避物質や余

剰産物の利活用等を含む) × × × × 現時点で優先的に対応する鉱種は存在しない。

中国やロシアといった脅威国の寡占が進んでいるが、一方で南アやベトナムといった資源国も存在しており、こうした国々の資源開発を支援し たり、また生産・輸出管理的な政策を抑止させるための働きかけや、資源ナショナリズム的な政策に頼らずも鉱業振興、経済発展に資するよう な政策立案者の育成(公共財政の専門家等)を進めていくことが求められる。

中国やロシアといった脅威国の寡占が進んでおり、こうした国々に生産・輸出管理的な政策をとらせないようにする多国間協力による抑止や、

また脅威国を経由しないサプライチェーン構築、また適正な需給バランス確保に向けた多国間協力などが求められる。

フッ素(蛍石)、ガリウム(亜鉛精鉱からの副産物分離)、タングステン(シーライト)、パラジウム(ベースメタル精鉱やスクラップ等リサ イクル時に発生するマット等)を処理できる技術や設備が国内に存在しており、これを運用するための技術者も存在している。こうした技術を 伝承するため、これら設備の国内存続を支援していく必要がある。

国際動向を にらんだ新 たな対策

e.脅威国を経由しない鉱山・製造工程・技術者(サプライ チェーン)の確保

f.資源開発・資源効率の 向上に関わる技術開発・投 資支援

g.資源国政府との2国間交渉等(キャパシティビルディン グ、公共財政研究、政府間対話等)

i. 技術伝承・技術者養成

h. 国際協調(マルチ交渉・多国間協力等)

求められる対応の背景と内容

(対応策が抽出されており、実施容易性が〇の場合は◎、△の場合は〇、×

の場合は△としている。一方、対応策が抽出されておらず、実施容易性が〇 の場合は△、△や×の場合は×としている)

対応の優先性

既往対策

a.上流権益確保

(探査・開発、買収を含 む)

b.省資源・代替材開発

c.リサイクル推進(集荷促進・技術開発)

d.備蓄

「資源通廊」の安定維持に向けた対応

資源国から我が国に至るまでには様々な供給障害要素が潜在的に存在しており、鉱種によってその種類や影響度合いもまちまちである。

また、多くは日本国外に由来するものであり、我が国法制度等の影響力外にあるものであり、法令等によらない形でこうした障害を排除、

低減させていくための取り組みを進めていく必要がある。

シルクロード等の古代亜欧通廊のように、資源国から我が国に至るまでの仮想的な通商路を資源が行き来する現在の「通廊」とみなせば、

こうした「資源通廊」の障害(リスク)を排除し、円滑な資源調達を安定維持することが求められる。

資源国

物理的な供給難

(品位低下等)

社会的要素による供給難

(リサイクル率の低さ)

採掘国・企業の統治能力不足

脅威国への 依存等

日本

経済重要性(脆弱性)

既往クリティカル評価で客観的・

定量的な評価がされているリスク これまで評価されていなかったリスク

経済・資源ナショナリズムによる供給難

(生産国・埋蔵国・輸入相手国の集中、ヒス トリカルボラティリティの高さ、可採年数の 低下、海外自山鉱割合低さ)

資源通廊

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