IMS SS 仕様は,アクティビティの親のSequencing Control Choiceが True の場合,アクティビティツリーの いかなる場所にあるいずれのアクティビティも,デフォルトでChoiceナビゲーション要求の有効な対象と なることを認める.この柔軟性はいくつかのシーケンシング戦略では有効であるが,他の戦略では重大な 問題となる.ADL は,Choiceシーケンシング要求の処理について,追加の条件および動作を定めた選択 制限(Constrain Choice)コントロール(表 3.3a 参照)を定義した.
図 3.3a: 選択制限コントロールの説明
No. 名称 説明 値空間 規定値
1 Constrain Choice Choiceシーケンシング要求は,Flowにお
いて論理的に次のアクティビティだけを 配信するように特定すべきであることを 示す.
論理型 False
2 Prevent Activation Choiceシーケンシング要求は,アクティ
ビティが既にアクティブであれば,アク ティビティの子孫だけを配信するように 特定すべきであることを示す.
論理型 False
3.3.1. Constrain Choice
アクティビティのConstrain Choice要素が True の場合,アクティビティツリー中で制約されたそのアクティ ビティの論理的にひとつ「後ろ」もしくはひとつ「前」にあるアクティビティ,および,それらの子孫アクティビ ティだけが,Choiceシーケンシング要求の対象となる.Choice シーケンシング要求サブプロセス(セクショ ン 4.8.6.7 参照)のアクティビティツリー探索のどの時点でも,カレントアクティビティの祖先でConstrain
Choice要素が True のアクティビティに遭遇することがある.Choiceナビゲーション要求は有効なアクティ
ビティであればどれを対象にしても良いが,True のConstrain Choice要素に遭遇すると,対象アクティビ ティが配信対象となることを妨げる.この要素は,論理型の (True/False) 値を持つ.アクティビティに対し て明示的に定義されていないならば, Constrain Choiceの既定値は False である.
Constrain Choice要素の目的は,アクティビティツリーにおいて有効な「選択」対象を,制約されたアクテ
ィビティ(Constrain Choiceが True)の論理的に(いずれの方向にも)次に位置するものに制約することで ある.これは学習者が,前提条件アクティビティを先に学習することなく,遠くへ「飛び」過ぎることを防ぐ.
制約されたアクティビティの論理的に次のアクティビティは,制約されたアクティビティの前および後ろの 方向に関して,Choise Flow サブプロセス(付録 C−SB.2.9.1 参照)によって決定される.Choise Flow サ ブプロセスで特定されたアクティビティ,および,その子孫のみが Choice の対象となり,他の シーケンシ ング情報の評価は保留される.例えば,図 3.3.1a では,意図されたシーケンシング戦略は,学習者がア
ADL ノート: Constrain Choice要素を適用するとChoiceナビゲーション要求の有効な対象が減少する.
例えば,アクティビティ B の試行を実行中,アクティビティ C のどの子アクティビティもChoiceナビゲーシ ョン要求の有効な対象では無い.LMS は,ユーザーインターフェースナビゲーション装置を制御して,
Constrain Choice要素によって配信対象とならないアクティビティを(Choice ナビゲーション要求の発行
の)対象外にしなくてはならない.
Constrain Choice要素は,葉アクティビティに定義された場合無効である.
図 3.3.1a: Constrain Choice の例
3.3.2. Prevent Activation
アクティビティのPrevent Activation要素が True の場合,アクティビティの子孫を対象とするChoiceシー ケンシング要求によってアクティビティへの試行を開始できないことを示す.すなわち,Prevent Activation 要素が True のアクティビティの子孫は,禁止されたアクティビティに既に到達して(アクティビティがアクテ ィブ,もしくは Current Activity である)いない限り,配信用に指定されないということである。この要素は 論理型の (True/False)値を持つ.アクティビティに対して明示的に定義されていないならば,Prevent Activationの既定値は False である。
Prevent Activation要素の目的は,有効な「選択」対象をアクティビティ直下の子に制約することである.こ
れは学習者が,まず前提条件アクティビティへ到達することなく深くへ「飛び」過ぎることを防ぐ.例えば,
図 3.3.2a では,意図されたシーケンシング戦略は,学習者がアクティビティ C の子アクティビティを選択 する前に,まずアクティビティ C へ到達することである.
ADL ノート: Prevent Activation要素を適用するとChoiceナビゲーション要求の有効な対象が減少する.
例えば,アクティビティツリーのどのアクティビティを試行中でも,アクティビティ C のどの子アクティビティも,
まずアクティビティ C に到達した後でのみ Choiceナビゲーション要求の有効な対象となる.LMS は,ユ ーザーインターフェースナビゲーション装置を制御して,Prevent Activation要素によって配信対象となら ないアクティビティを(Choice ナビゲーション要求の発行の)対象外にしなくてはならない.
Prevent Activation要素は,葉アクティビティに定義された場合無効である.
図 3.3.2a: Prevent Activation の例