4.児童の間違いの特徴
.g(一Lmpl)
次に、問題Bにおける児童の犯した間違いを分析し、児童の間違いの傾向を特
定する。
児童の間違いを分析すると、以下の4つのことがいえる。
一つ目は、Calr,K.ら(1984)が先行研究の中で指摘しているように、児童は、
数直線の 寸よりも、数直 上の =!: に影 されてしまう、ということである。
この間違いの例を次に示す。
②
0 20③
0血
10⑤
0血
12血
⑥
0血
50000【図3−5.記号を数えてしまう間違いの例】
問題④の間違いは、児童が、数字と数字の空間(1ずつ)を数えたのではなく、
0のところを含めて「⊥」の記号の数を数えたことを示している。
三つ目は、児童は、前の・題の 、にz されてしまう、ということである。
この間違いの例を次に示す。
…②
0 ■ ■ ■ ■ ■ . 一 ・■20
[立コ(正答)
③
0■ . ■
10
血
【図3−6.前の問題の単位に影響される例】
問題③の間違いは、児童が、直前の問題の単位(②は5単位の問題)に影響さ れ、12とかくところを15とかいてしまったことを示している。
四つ目は、児童は、1 寸量の が大きくなったり、ハ や分 になったり すると、1 立量の大きさを認識できなくなってしまう、ということである。こ の間違いの例を次に示す。
@
o 50000100.1000 400.4000 600.6000
@
o 1〈小数で答える問題〉
1.6 10.6
(8) O 1
〈分数・Xi 。 〉
3/O, 3n. O/3, 1/3. 3/3. 10B. 11/3. 3
【図3−7.1単位量が認識できない例】
問題⑥では、様々な間違いが現れた(資料1参照)が、それは、児童が1単位 量を10000であると認識できなかったための間違いであると思われる。
問題⑦での間違いは、児童が、1単位量(0.1)を認識できていなかったため に、1.6や10.6になってしまったと考えられる。
同様に、問題⑧での間違いも、児童が、1単位量(1/10)を認識できていなか ったために、3/0や0/3になってしまったと考えられる。
(2)問題C
次に、問題Cにおいて、児童が犯した間違いの特徴的なものを見ていく。
一つ目は、児童が、線分図を って演算を決定したのではなく、。 文中の言 によって を決定してしまった、ということである。この間違いの例を次に 示す。(なお、例中の太枠の欄は、答えの欄を示す。)
はじめのかず
[E]こ
①
あ齢兎 の醐力ぎ
コんぶのえんぴつのかず[=〔エコ本
③
はじめに
モ 朶えんぴつ
@ はじあのテープ 1コ=2コc皿
もらったえんぴつ
@ [=茎コ本
④
つかったテープ
@[工互]c皿 のこ
ラ了
49
はじめにいたはと[==コわ
@ ===
とん
欠̀はと
のこ鉛樗
【図3−8.問題文中の言葉で間違う例】
問題①の間違いは、児童が、線分図で示された数量:関係からではなく、問題文 中の「あげたので」という言葉から演算(引き算)を決定し、答えを19にしてし まったものと考えることができる。特に問題③(問題文は、足し算状況を表すが、
引き算で解かれる)は、この間違いが多い(10人)。また、1人の児童が、この 間違いを繰り返している場合も見られる。この児童の場合、線分図は、数量関係 を表し、演算を決定するのに役立つものではなく、ただ単に、数字を当てはめる ものにすぎないことがわかる。
二つ目は、児童は、演を決定する際に、直前の問の演に影されてしま
った、ということである。この間違いの例を次に示す。…〈正答〉 はじめのかず囮こ i i①
=。凹 一
? I …i i
?あ細字 の謁力ぎ 1
■ ・ 一 ・ ・ ■ ■
@ もっていたテープ[=互Dコcm
つ憎憎プ の凸墨㌃プ
【図3−9,前の問題の演算に影響された例】
問題②の間違いは、児童が、演算を決定する際に、線分図に示された数量関係 からではなく、直前の問題(①)の演算(足し算)を用いて、40+15=55として
しまったものと考えることができる。
三つ目は、児童は、問題文 の :量関係を考えずに、はじめに出てきた を 段の左の に入れ、次に出てきた を下段の右の に入れてしまった、という
ことである。1人の児童の解答例をもとに、この間違いを示す。
〈正答〉
はじめのかず囮こ
①
〈誤答〉
あ墜兎 の醐層
@ もっていたテープ[五王[コc皿
②
〈誤答〉
つ齢盆プ の灘㌃プ
@ぜんぶのえんぴつのかず[2王1コ本
③
〈正答〉
はじめに
N 条えんぴつ もらつ鎚㌘
@ はじめのテープ [工Ωコcm
④
〈正答〉
つ畿㌃プ のこ幽了
@ はじめにいた はと[2=ココわ
⑤
とん
欠̀はと のこi畳浮
【図3−10.ある児童の解答】
この児童は、問題文中の数量関係は考えずに、とにかくはじめに出てきた数を 下段の左の[]に入れ、次に出てきた数を下段の右の[]に入れてしまっている。