しまったものと考えることができる。
三つ目は、児童は、問題文 の :量関係を考えずに、はじめに出てきた を 段の左の に入れ、次に出てきた を下段の右の に入れてしまった、という
ことである。1人の児童の解答例をもとに、この間違いを示す。
〈正答〉
はじめのかず囮こ
①
〈誤答〉
あ墜兎 の醐層
@ もっていたテープ[五王[コc皿
②
〈誤答〉
つ齢盆プ の灘㌃プ
@ぜんぶのえんぴつのかず[2王1コ本
③
〈正答〉
はじめに
N 条えんぴつ もらつ鎚㌘
@ はじめのテープ [工Ωコcm
④
〈正答〉
つ畿㌃プ のこ幽了
@ はじめにいた はと[2=ココわ
⑤
とん
欠̀はと のこi畳浮
【図3−10.ある児童の解答】
この児童は、問題文中の数量関係は考えずに、とにかくはじめに出てきた数を 下段の左の[]に入れ、次に出てきた数を下段の右の[]に入れてしまっている。
線分図に数を入れるときは、そうするものだ、というある種の信念のようなもの ができあがってしまっているのではなかろうか。
四つ目は、児童は、・早筆から誘えを出し、それを,分図の「cえの に いて から、 つた に適当に 直を入れてしまう、ということである。この間違いの 例を次に示す。
はじめのかず囮こ
あ二兎 の鎚璽
@ ぜんぶのえんぴつのかず[干て□本
①③ はじめに田 禁んぴつ もらつ鎚㌘
@ はじめのテープ [図]c皿
C⑤
つ鎚㌃プ のこ笠ゴ
@ はじめにいた はと[2=3コわ
とん
ゥ%はと のこ二二
【図3−11,先に答えを書くために間違う例】
問題①の間違いは、児童が、先に計算によって33を出し、後から問題文に書か れている7と26を線分図に入れようとしたのだが、誤って、26を27と記入してし まったものと考えることができる。この児童は、線分図を使って演算を決定する のではなく、問題文から直接、演算を決定している。つまり、この児童にとって、
線分図が数量関係を把握するための道具となっていないのである。
五つ目は、児童は、匁えを出すための演算が決定できない、ということである。
この間違いの例を次に示す。
はじめのかず[工蓬=コこ
①
あ墜兎
の畿力i∫烽チていたテープ[互:σコcm
②
つ齢㌃プ
テープのキ,、
【図3−12.演算が特定できなかったためにかけ算をしてしまった例】
問題①の間違いは、児童が、問題文や線分図から、演算(足し算)を決定でき ずに、かけ算をしてしまった(7x26=182)ものと考えることができる。問題
②の間違いも同様の間違いであると考えられる。
5.分析のまとめ
本調査の分析結果をまとめる。
まず、文章題字の数量関係を図にかかせる問題について、以下の4点を指摘で
きる。
1.児童のかく図は、現実的状況の代理的表現が多い。
2.児童は、帯図や線分図を学習しているにも関わらず、それをあまり利 逸しない。
3.児童は、数直線を数量関係を表す図として利用できる。
4.現実的状況の代理的表現を用いる児童のうちかなりの者は、数量関係 を正しく表した図(SuccessfUi Diagram)をかくことができない。
53
次に、数直線に関する問題については、以下の3点を指摘できる。
1.
2.
3.
3単位の数直線を使った問題は難しい。
単位の桁が大きい数直線を使った問題は難しい。
数直線上では、小数より分数を同定する方が難しい。
数直線に関する問題における、児童の間違いの原因としては、以下の4点が考 えられる。
L
2.
3.
4.
児童は、数直線の単位よりも、数直線上の数字に影響されてしまう。
児童は、数字と数字の間の空間を数えるのではなく、数字や目盛りを 数えてしまう。
児童は、直前に出題されている問題の単位に影響されてしまう。
児童は、1単位量の桁数が大きくなったり、小数や分数になったりす ると、1単位量の大きさを認識できなくなってしまう。
さらに、文章題の数量関係を表す線分図に数値をはめ込む問題について、次の 点を指摘できる。
離散量を扱い、問題状況と演算が逆になる問題が難しい。
また、文章題の数量関係を表す線分図に数値をはめ込む問題における児童の間 違いの特徴的な原因としては、主に以下の3点が考えられる。
L
2.
3.
児童は、線分図を使って演算を決定するのではなく、問題文中の言葉 によって演算を決定してしまう。
児童は、演算を決定する際、直前に出題されている問題の演算に影響 されてしまう。
児童は、問題文中の数量関係を考えず、はじめに出てきた数を下段の 左の□に入れ、次に出てきた数を下段の右の□に入れてしまう。
第2節 文章題の数量関係を図にかく能力とよみとる 能力との関連に関する分析
本節は、文章題に対して児童がかく図(問題A)と文章題の数量関係を表す線 分図に数値をはめ込む問題(問題C)の成績との関連を調べるために、第1節の 調査結果(主に、表3−1と表3−4)をもとに再分析し、その結果を示す。
pmutre
下の表3−6は、問題Cの成績ごとに、問題AでのSuccessfUI Diagramをかい た人数とその割合を示している。
【表3−6澗題Cの成績とSuccessfUl Diagramをかく率との開連】