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評価・修正

ドキュメント内 平成19年度 (ページ 173-178)

第 4 章  モデル地域 28 地域と

先進地域 10 地域の分析

4. 評価・修正

 評価・修正に関しては、前3節それぞれにも評価・修正の領域はあるが、こ こでは、コーディネーター、プログラムの対象とアンケート・ヒアリング、

成果物、報告会・発表会の手段、さらに、その他・共通の要素に分けて分析す る。解説については3項目とも同様の資質・能力が求められることから、まと めて最後に記述する。

(1)評価(向上) (探究) (評価) (情把) (批思) (課発) (論思) (判断)

■コーディネーター(共通要素に同じ)

●本プロジェクトはキャリアバンクの社員にとっても「自分の仕事を見つめ直 すいい機会になり、社員教育にもなった。部下を見ていて、優秀だなと思う者 は 人から信頼される力 を持っている。与えられた課題に対して責任を持っ て最後までこなすこと」が 人から信頼される力 になるとキャリアバンクの Mさんは言う。

○S.A.NetのIさんは、コーディネーターの条件は「人を批判しない、差別しな い、積極的な人」と話す。

■プログラム(共通要素に同じ)

●ソシオエンジンでは、NPO 法人 Educe Technologies との連携のもと、認知心 理学の知見をもとにした質的方法による評価をおこなった。 

●企業教育研究会では、「子どものそばにいる教師がその子どもたちの実態に合 わせてつくるべきで、そのためのサポートは ACE がしていきたい、そのサポー トの方法を模索していくことが必要である」と考えている。

●富山県経営者協会では、映像で子どもたちの変化を示すため DVD を作成した。

●南大阪地域大学コンソーシアムでは、学生トレーナーによる実践記録が授業 ごとにとられ、教員へフィードバックされていった。

●オフィスメイトでは、高校受験の中学3年生から否定的な言葉が聞かれるこ とを想定していた。しかし実際は「子どもたちが学ぶ意味や意義を見つけるこ とができた。仕事と勉強のつながりが理解でき、一層受験勉強に対するモチベ ーションが上がった」という反応が多かった。

●ウィルシードでは、各パートの時間配分が適切であるか、説明・配布・回収・

移動等の所要時間の確認、想定した時間内に発表ができるか等の確認や、資材・

掲示物の大きさが適切であるか、設備は十分であるか、マニュアルに加筆すべ き留意点は何か等の観点で、トライ&エラーを繰り返しおこなった。

●男女・子育て環境改善研究所では「最初は 1 回の授業に多くの内容を詰め込 んでいたため、生徒の目がテンになっていた」という

●子どもたちの視点が変わり成績に反映されていった。それは、「なぜ」と考え る癖がついたことと、「どうして学ぶのか」という目的意識を持てたことが大き いとオーシャン 21 では評価している。

○未来図書館のプログラムを経験し、最後の発表会で堂々と発表したり、企業 や委員からの厳しい質問にもしっかりと答えたりする姿を見るにつけ、このプ ログラムによって、子どもたちが社会人に認められ自信をつけていくきっかけ になるという確信を持てた。 

■アンケート・ヒアリング(共通要素に同じ)

●大館ネットワークでは、地域企業にアンケートをおこない、どのレベルの協 力ならできるか(授業なのか、場所提供なのか、職場体験なのか等)をリストア アップしてある。 

●三鷹ネットワーク大学では、プログラムが一巡するたびに授業の感想を聞い て、その感想から子どもたちがどう変容していったのか、子どもたちの中の心 の変化を追うようにした。

●羽島商工会議所では、生徒が憧れや夢をもつようになったこと、普段目立た なかった子がまとめ役をするようになったことなど、現場の教員とキャリア教 育の効果について話し合った。

●富山県経営者協会では、校長、教員に対してのヒヤリングをおこなった。

●日本教育開発協会では、子どもへのアンケート調査、企業へはキャリア教育 に参加した社員から意見をヒヤリングした。

●上越教育大学では、アンケート調査をもとにして、因子分析をおこなった。

事前アンケートと事後アンケートをおこない、その結果を元に「進路学習の意 欲因子」「進路選択への柔軟な姿勢因子」「主体的進路実現因子」の 3 つに分け て分析をおこなった。

○小平二中では、自己評価と、今後の工夫のためにアンケートを実施している。

自分達がコーディネートしたものを子どもたちがどう受け止めたかを把握する ようにしている。

■成果物(共通要素に同じ)

●ベンチャー・アライアンスでは、産業界からの評価が高かったこととして、

子どもたちの考えた企画が実際に商品化されたことをあげている。県外からも 多くの観光客や行政関係者が視察に訪れる、大洲まちの駅あさもやで販売され ることで、県外へおけるキャリア教育の PR にもなっている。

●埼玉県経営者協会へは、教員から「参加した生徒は全てが就職した」「将来を

見つめ直し、就職志望から進学志望に変わった生徒もいた」「奮起し 1 年で成績 を劇的に向上させた」などのエピソードが届けられている。

■報告会・発表会(共通要素に同じ)

●エプソンインテリジェンスでは、毎年、必ず教員の発表会をおこなって、次 年度へのブラッシュアップを図っていた。

●静岡県生涯学習振興財団では、学習成果を発表する場を必ず設けているため、

それを見た下級生が関心を持つようになった。

●南大阪地域大学コンソーシアムでは、最終月は、成果発表の「フォーラム」

を開催した。この「効果」は口コミで広がり、翌年からは、教委の選定をまた ず、学校現場から実施の依頼が来るまでになった。

●ある中学の報告会で京都高度技術研究所の Iさんがスピーチをする時間が設 けられた。そこで Iさんは、自分がスヒーチする代わりに、教員の奮闘ぶりを

「プロジェクトX」風にまとめた映像を流した。

●男女・子育て環境改善研究所では、キャリア教育推進懇談会を組織し、年に 2回さまざまな議論を交わした。構成員は教員、大学教授、教育委員会、PT A、企業など。

●南大阪地域大学コンソーシアムでは、研究会を立ち上げ、経済産業省による 社会人基礎力 12、文部科学省による 4 能力 8 領域、PISA 型の読解力・情報活用 力 3、その他を 34 項目リストアップし、それを精選し 15 項目の尺度を開発し た。

(2) 修正(上記「評価」の資質・能力)プラス(創造) (柔軟) (実行)

■プログラム(共通要素に同じ)

●キャリアバンクでは、ある高校が職業体験の授業を計画していたが、衛生上 の問題で食品関係・飲食関係の企業が集まらない、また個人情報保護の問題で 金融関係などの企業に断られるケースが多かったので、職業体験を断られた職 種に対しては企業を取材し、職業紹介の新聞を作成するというプログラムで対 応した。

●北海道職人義塾大學校では、伝統工芸の職人に講演というかたちで話をして もらったが、話すプロではないので会場には、しらけた雰囲気が漂った。そこ で、F さんが職人にインタビューしたり、職人の実演に対して F さんが解説し たりする形式に変えたところ生徒の反応が目に見えてよくなった。

●ソシオエンジンは、2 年目になって、生徒のスピードを読めるようになって からは、時間配分を調整し、円滑に進むようになってきたという。

●エプソンインテリジェンスでは、教員の指導書は毎年改訂した。教員たちが

困らないように、特に実施例を豊富に載せた。

●起業家教育学会では、産業界の講演会に対し、現場の教員からは、生徒の意 識とずれているという意見も少なくなかったので、産業団体や企業に、生徒の 実態と教育現場が求めている支援を丁寧に伝えるようにした。また、講演者候 補は事前に会って確かめてから決めた。

●当初はキャリアリンクが発掘した協力企業との連携がおこなわれていた。し かし、それでは学校独自のネットワーク構築ができない。そのため、学校ごと の特色を活かしたプログラムにシフトさせていくという修正が加えられていっ た。

●レベルアップでは、教員たち自身で授業について意見交換することで子ども たちにとってわかりやすい授業になった。

●オーシャン 21 では、沖縄県の全校を視野に入れると、あまりに手間がかかる ため普及するには無理なかたちであることがわかった。そこで「キャリア教育 をやるというよりも、キャリア教育的な考え方で教育を進める」という視点に 変えた。また、可能な限り短いプログラムにすることで、プロジェクトが終わ った後もコーディネーターの助けを借りずに教員だけで継続できるようにした。

●大阪活性化推進総研では、1 回授業をして「難しいな」と判断したら、同じ 分野で話ができそうな人を探し、こまめに講師の入れ替えをおこなった。

○企業教育研究会では、最初の頃は、授業をおもしろくしようとクイズを多用 していた。しかし、クイズはある意味、知識の詰め込みであること、一瞬の楽 しさのみで子どもにとっての内発的な楽しさになっていないことに気づいた。

以来、まずは自分が子どもたちをどう変えたいかをしっかりと見据え、子ども が自然に深く考えるものを取り入れるように心がけたという。

■研修会(共通要素に同じ)

●キャリアリンクでは、自律化につなげるためのノウハウを身につけてもらう ために「6 時間以上研修時間を確保できる」ということを条件に、あえて実施 する自治体を絞り込んだ。

●大阪活性化推進総研では、キャリア教育についての理解を求める教員向けの 研修会は年に何回か開いているのだが、教員の参加率は悪い。「先生が燃えたら 自然と生徒も燃える。先生にもっとキャリア教育について理解してほしい」と いう思いはまだ教員に伝わらない。

(3) その他・共通(共通要素に同じ)

●つくばインキュベーションラボでは、受け入れ先の企業には「地域に対して 宣伝するためだけの活動ではなく、子どもたちの教育のための活動なのだ」と

ドキュメント内 平成19年度 (ページ 173-178)

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