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1)平成 22

年学習指導要領,地理歴史科世界史Aおよび世界史Bの目標より。また,日本 史Aおよび日本史Bにも同様の目標が掲げられている。

2)日本の学習指導要領における「世界史」の目標に対峙するものとして,鳥越泰彦は「ア

メリカ合衆国やカナダのほとんどの州では,社会科が存在する。そして“責任ある能動 的な市民”を育成する社会科のために,世界史教育も存在する」と論じている。(鳥越 泰彦「高校世界史の学習指導要領を見直す」『歴史評論』695号,2008年

3

月号,p.27)

3)ジェラード・デランティ著,佐藤康行訳『グローバル時代のシティズンシップ』日本経

済評論社,2004 年,p.19-22。岸田由美・渋谷恵「今なぜシティズンシップ教育か」(嶺 井明子編著『世界のシティズンシップ教育』東信堂,2007年,p.7)。

4)川上勉「ナショナル・アイデンティティの2つの側面」(中谷猛・川上勉・高橋秀寿編

著『ナショナル・アイデンティティ論の現在』晃洋書房,2003年,p.pp.73-75)。

5)リチャード・J・エヴァンズ著,今関恒夫・林以知郎監訳『歴史学の擁護』晃洋書房, 1999

年,p.22,および,羽田正「イスラム世界と新しい世界史」(水島司編『グローバル・

ヒストリーの挑戦』山川出版社,2008年,p.71)など。

6)入江昭は「グローバルと言う言葉が学会に出始めたのは 80

年代でしょう。学説史的に

言うと,90 年代に入ると世界史が復活してきたのですね。それまではアーノルド・ト インビーかウィリアム・マクニールくらいしかいませんでした。(中略)90 年代に入る と再び世界史が勃興して,色々な人がはじめますし,大学でも新しいプログラムを作っ たり世界史の授業を設けたりしました。世界史に対して

Global History

という言葉を使 う人も出てきました。例えば,MIT のブルース・マズリッシュという歴史家。(中略)

環境問題とか伝染病とか人権問題とか,人口移動・避難民問題とか国別でないことをテ ーマにしたのです」と述懐している(入江昭「トランスナショナルな歴史像を求めて」

『岩波講座 東アジア近現代通史 別巻 アジア研究の来歴と展望』岩波書店,2011 年,

p.56)。

7)二井正浩「文化圏学習」

(日本社会科教育学会編『新版 社会科教育事典』ぎょうせい,

2012

年,pp.140-141)をもとにした。

8)文部省『高等学校学習要領解説 地理歴史科編』実教出版,1999

年,pp.43-44 をもとに

した。

166

-9)宮崎正勝「文明の空間構造と都市のネットワーク-グローバル・ヒストリーに向けての

一考察-」(北海道教育大学『北海道教育大学紀要 第1部

C』№ 46・第 2

号,

1996

年,

pp.159-170),「高等学校世界史とグローバル・ヒストリー-グローバル・パースペクテ

ィヴへの三つの視点を中心にして-」(北海道教育大学史学会『史流』№

37,1997

年,

pp.1-14),「グローバル教育の視点とグローバル・ヒストリーの構想に関する一考察-

スタヴァリアーノス,マクニールなどの諸説を中心として-」(北海道教育大学『北海 道教育大学紀要 第1部

C』№ 47・第 2

号,1997年,pp.251-266)などがある。

10)田尻信壹「単元『イブン=バットゥータが旅した 14

世紀の世界』の開発-新学習指導

要領世界史

A

における『ユーラシアの交流圏』の教材化-」(日本社会科教育学会『社 会科教育研究』№

91,2004

年,pp.12-21),「世界史単元『グローバル化と移民-日系人 の体験を通して』の開発」(森茂岳雄・中山京子編著『日系移民史学習の理論と実践-

グローバル教育と多文化教育をつなぐ』明石書店,2008 年,pp.184-199)などがある。

11)ただし,1989

年・1999 年版は,2009 年版の「日本国民」の部分が「日本人」となっ

ている。

12)文部省『学習指導要領解説 地理歴史科編』実教出版,1989

年,p.11。

13)新村出編『広辞苑 第六版』岩波書店,2008

年,P.984。

14)木村靖二・佐藤次高・岸本美緒編著『詳説世界史』山川出版社,2012

年文部科学省検

定済,2013年。

15)ここでの「王朝国家」は,国民国家以前の王国などを指す。

16)ウルリッヒ・ベック著,木前利秋・中村健吾監訳『グローバル化の社会学』国文社, 2005

年,p.48。

17)安達一紀『歴史が人とかかわる力』教育資料出版会,2000

年,

pp.30-31

をもとにした。

18)従前に比べ,ナショナリズムの「目覚め」という表現をする教科書は減少傾向にある

が,『新版世界史A』(実教出版社,2013年,p.94)など,現行世界史教科書にも同様の 表現がある。その他,「芽生え」という表現をとる教科書も多数ある。

19)安達,前掲書,pp.60-61

をもとにした。

20)中谷猛「ナショナル・アイデンティティの概念に関する問題整理」(立命館大学法学会

『立命館法学』2000年

3・4

号下巻,271・272号,p.711)。

21)同上書,p.689。

22)鳥越,前掲書,p.27

23)D.ヒーター『市民権とは何か』岩波書店,2002

年,pp.20-24。および,小玉重夫『シ ティズンシップの教育思想』白澤社,2003年,pp.11-12。

24)ヒーター,同上書,p.1,pp.44-58。および小玉,同上書,pp.12-14

をもとにした。

25)岡野八代『シティズンシップの政治学』白澤社,2003

年,pp.122-123。

26)ヒーター,前掲書,pp.195-258。および,デランティ,前掲書,pp.95-131。

27)中谷「ナショナル・アイデンティティとは何か」(中谷・川上・高橋,前掲書,p.11)

をもとにした。

28)同上書,p.18

をもとにした。

29)川上,前掲書,pp.73-75

をもとにした。

30)中谷,前掲「ナショナル・アイデンティティとは何か」p.13

をもとにした。

31)川上,前掲書,pp.73-75

をもとにした。

32)木村・佐藤・岸本,前掲書,pp.261-262。ここでは,特に民衆や国民を主体者として

扱いやすい革命に関する記述部分を事例として示した。

33)森分孝治「市民的資質育成における社会科教育」(社会系教科教育学会『社会系教科教

育学研究』第

13

号,2001年,p.46)。

34)池野範男『現代民主主義社会の市民を育成する歴史カリキュラムの開発研究』課題番

10680278,平成 10

12

年度科学研究費補助金成果報告書,2001年,p.29。

35)同上書,p.29。

36)同上書,p.30。

37)同上書,p.13。

38)同上書,p.31。

39)もちろん,東アジア等での王朝が作成する正史も王朝の存在と正当性を擁護するもの

であったが,ここでは,国民と関連づけた考察を行うので,国民国家に限定した表現を 用いている。

40)エヴァンズ,前掲書,p.22。

41)羽田正「イスラム世界と新しい世界史」(水島,前掲書,p.71)。

42)西川長夫「グローバル時代のナショナル・アイデンティティ」(中谷・川上・高橋,前

掲書,pp.30-31)。

43)西川「国民国家論から見た戦後」(『国民国家論の射程あるいは〈国民〉という怪物に

ついて』柏書房,1998年,p.270)。

168

-44)岡本智周『国民史の変貌』日本評論社,2001

年,p.9。

45)同上書,pp.127-129

をもとに整理した。

46)エヴァンズ,前掲書,p.19。

47)星村平和「歴史教育における内容の革新」

(全国社会科教育学会『社会科研究』№

30, 1982

年,pp.26-27)。

48)加藤章「歴史研究の多様化と歴史教育内容の変化-構成原理としての社会史-」(全国

社会科教育学会『社会科教育論叢』№

37,1990

年,p.46)。

49)梅津正美『歴史教育内容改革研究』風間書房,2006

年,pp.15-26。

50)原田智仁『世界史教育内容開発研究』風間書房, 2000

年,第三部にまとめられている。

51)梅津,前掲書,第3部にまとめられている。

52)このアメリカ合衆国の単独覇権の確立に関しては,二井「社会科学科歴史としての社

会科授業」(社会認識教育学会『社会認識教育の構造改革-ニューパースペクティブに 基づく授業開発-』明治図書,2006 年,pp81-93)および「高等学校世界史における理 論探求学習-基礎・基本を超える実践の創造:「アメリカニズム」の授業構成-」全国 社会科教育学会,第

51

回研究大会,シンポジウムでの発表,2002 年),「現行学習指導 要領での紛争の取扱いと

21

世紀型紛争理論-世界史A主題学習項目「地域紛争と国際 社会」を事例に-」(日本社会科教育学会,第

54

回研究大会,課題研究での発表,2004 年)で,グローバリゼーションを扱う世界史の授業としてそれぞれ異なる理論をもとに 教材化されている。

53)入江,前掲書,p.56。

54)水島,前掲書,p.6。

55)I.ウォーラーステイン著,川北稔訳『近代世界システムⅠ・Ⅱ』岩波書店,1981

年。

56)宮崎,前掲「文明の空間構造と都市のネットワーク-グローバル・ヒストリーに向け

ての一考察-」,前掲「高等学校世界史とグローバル・ヒストリー-グローバル・パー スペクティヴへの三つの視点を中心にして-」,前掲「グローバル教育の視点とグロー バル・ヒストリーの構想に関する一考察-スタヴァリアーノス,マクニールなどの諸説 を中心として-」などがある。

57)宮崎『グローバル時代の世界史の読み方』吉川弘文館,2004

年 の構成をもとにした。

58)同上書,pp.214-215。

59)田尻,前掲「単元『イブン=バットゥータが旅した 14

世紀の世界』の開発-新学習指

導要領世界史

A

における『ユーラシアの交流圏』の教材化-」,前掲「世界史単元『グ ローバル化と移民-日系人の体験を通して』の開発」などがある。

60)田尻『探究的世界史学習の創造』梓出版社,2013

年,pp.14-18をもとにした。

61)秋田茂「グローバルヒストリーの挑戦と西洋史研究」『パブリック・ヒストリー』2008

年,p.35。

62)水島『グローバル・ヒストリー入門』山川出版社,2010

pp.1-4。桃木至朗・秋田茂

編『グローバルヒストリーと帝国』大阪大学出版会,2013 年,pp.9-11 をもとにした。

63)B.Mazlish,“Comparing Global History to World History” , in The Journal of Interdisciplinary History, Vol.28, No.3, 1998, pp.385-391

をもとにした。

64)ヴォルフガング・シュベントカー「グローバリゼーションと歴史学」(日本西洋史学会

編『西洋史学』№

224,2006

年,pp.7-11)。

65)Pamela Kyle Crossley, What is Global History ?, 2008, Polity Press, pp.3-4.( P.K.クロスリ

ー著,佐藤彰一訳『グローバル・ヒストリーとは何か』岩波書店,2012 年,pp.4-7。)

66)同上書自体が,4種類の方法的パターンから構成されている。

67)羽田『新しい世界史へ』岩波書店,2011

年,p.125。

68)同上書,p.8。

69)Mazlish, op.cit, pp.386-387

70)Mazlish & R.Buultjens, eds., Conceptualizing Global History , 1993,Westview Press, p.12.

71)山本新『人類の知的遺産 74

トインビー』講談社,1978年,p.58。

72)同上書,p.58。

73)芝井敬司「トインビー」(尾形勇・樺山紘一・木畑洋一編『20

世紀の歴史家たち(3)世

界編 上』刀水書房,p.128)。

74)同上書,p.125。

75)同上書,p.132。

76)William H. McNeil, The Ecumene, Story of Humanity, Harper & Row Publishers, 1973.

基 本的に

1967

年にマクニールが著した『世界史(A World History)』と構造は同じである

77)第Ⅲ部までの分析は,高橋均「マクニール」(尾形勇・樺山紘一・木畑洋一編『20

紀の歴史家たち(3)世界編 上』刀水書房,pp.312-315)の『西洋の勃興』についての論 考も参考にした。

78)Mazlish, op.cit, pp.386-387.