(2>乳 児 期 の 行 動 特 徴 の 測 定
生 後6ヵ 月 時 に 日 本 語 版RITQ(RevisedInfentTemperamentQuestionnaire,Careyら 、 1978)を 実 施 し た 。 評 定 値 の 因 子 分 析 か ら 得 ら れ た5つ の 下 位 尺 度(u見 知 ら ぬ 入 、 場 所 へ の 恐 れ"・u味 覚 的 敏 感 さ"・̀̀周 期 の 規 則 性"・"フ ラ ス ト レ ー シ ョ ン ・ ト レ ラ ン ス
"・CC注 意 の 持 続 性 と 固 執 性")の 得 点 を 乳 児 の 行 動 特 徴 の 指 標 と し た
。
(3)母 親 の 対 児 イ メ ー ジ の 測 定
研 究3(新 生 児 期 の 行 動 特 徴 と 母 親 の 我 が 子 に 対 す る 第0印 象 と の 関 連)と 同 様 に 、 花 沢(1978)の 乳 児 に 対 す る26の 連 想 語 を ア ンケ ー ト形 式 し た 尺 度 を 用 い た 。 評 定 は1.(我 が 子 の イ メ ー ジ に)全 くあ て は ま らな い 〜7.非 常 に よ くあ て は ま る ま で の7段 階 評 定 で あ る。 こ の 尺 度 を 妊 娠 中 期 ・生 後5日 目 ・生 後18ヵ 、月 目 の3時 点 で 縦 断 的 に 実 施 し た 。 各 時 点 ご と の 回 答 に つ い て 因 子 分 析 を お こ な っ た と こ ろ 、 表46の よ うな3因 子 構 造 が 共 通 に み られ た 。 各 因 子 に は 研 究3と 同 様 に 以 下 の よ う な 命 名 を お こ な っ た:
*第1因 子uエ ン ジ ェ ル ・ベ ビ ー ・イ メ ー ジ"・ 一 「み ず み ず し い 」 ・ 「き れ い な 」
・ 「あ ど け な い 」 な ど 我 が 子 に 対 す る 美 し い 天 使 の よ う な イ メ ー ジ を 表 現 す る 項 目 か ら 構 成 さ れ て い る 。
*第2因 子"傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ"「 こわ れ そ う な 」 ・ 「弱 々 し い 」
・ 「ふ に ゃふ に ゃ した 」 ・ 「こわ い 」 と い う4項 目 か ら構 成 さ れ て お り、 いず れ も乳 児 の 脆 弱 さ に 関 連 した も の で あ る 。
*第3因 子 ¢̀愛着 不 全 イ メ ー ジ"「 じ ゃ ま な 」 ・ 「わ ず らわ しい 」 の2項 目 か ら構成 さ れ て い る。 と もに 我 が 子 に 対 す る ネ ガ テ ィブ な イ メ ー ジ を 表 現 す る も の で あ る 。
以上の3因 子 につ いて因子構成項 目の評定値を加算 し、 これを母親 の対児 イメ ージの指
標 と して分 折 に用 い た。
表46 母 親 の 対 児 イ メ ー ジ の 因 子 分 析 く主 因 子 解 バ リマ ッ ク ス 回 転 〉
項 目
ク旺妨1'llり1川(20〜24」 些1) (N=115U)
イ」三1麦5「1日 (N=1113)
∠1三f灸1.8ズ ノ∫1 (N=GU5)
第1因 子:AllgelBabyImage(エ ン ジ ェ ル ・ベ ビ ー ・ イ メ ー ジ)
み ず み ず し い き れ い な 清 ら か な あ ど け.ない ふ れ た い 抱 き しめ た い い と お し い い じ ら し い
5rJ勾(SD)
5.3(1.1) x.5(1.1) 5.Gi1.U) 5.8(1.1) 5.9(O.9) 5.9(0.9) 5.9(4.9) 5.2(1.2)
∫!1苛 「iヒ .7b .78 .7'i .74 .GI GJ .G1 .52
:i;」・≒」(SD)
5.x(1.1) 5.7{1.1) 5.9(1.o) G.U(1.U) 6.2(O.8) G.4(0.7) 6.3(U.3) 5.7(1.1)
∫裂fll『量51五 」・勾(SD)負 石f量 .715.7(1.1).72
.7U5.7(1.1).G2 ,GPI5.G(1.1).71 .G5G.2(U.9).55 .635.9(1.1).68 .546.4(O.7).62 .55G.4(0.7).G5 .G15.x(1,3).Ga
第2因 子:UulnerahleBabyImage(傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ)
こ わ れ そ う な4.8(1.4).G1 弱 々 し い4.0(1.8).66
ふ に ゃ ふ に ゃ し た4.7(1.J)、49 こ オっ4、3.8(1.8).54
5.J(1.4).73 4.3(1.3).53 x.3(1.5).G1 3.8(1.9).G4
3.7(1.G) 2.G(1.5) 3.4(1.7) 2.3(1.5)
.71 .66 .60 .48
第3囚 子:Deしachmel1Uromaal,y(愛 着 不 全 イ メ ー ジ)
じゃ ま な わ ず らわ しい
1.G(1.U).74 1.8(1.2).74
1.4(0.8).67 1.G(1.1).5G
1.9(1.2}.G7 2.2(1.4).91
護∫∈IIリ1互尋ξ GU.L% 5G.9% 57.7毘
3.結 果
(1)対 児 イ メ ー ジ の 縦 断 的 変 化
対 児 イ メ ー ジ の3側 面(̀̀エ ン ジ ェ ル ・ベ ビ ー ・ イ メ ー ジ"・"傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ"・CC;cTL着 不 全 イ メ ー ジ")に つ い て、 妊 娠 中 期 ・生 後5日 目 ・生 後18ヵ 月 の3時 点 ご と の 得 点 を 求 め 、 そ の 縦 断 的 変 化 を 図16に 示 し た 。"エ ン ジ ェ ル ・ベ ビ ー ・イ メ}ジ
"に つ い て は
、 妊 娠 中 期 よ り も 生 後5ロ 目 の 得 点 が 商 く、 生 後18ヵ 月 に は 多 少 低 下 し て い る 。cc傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ"も 生 後5ロ 目 が 最 も 高 得 点 で あ る が 生 後18ヵ 月 に は 著 し く 低 下 し て い る 。 一 方"愛 着 不 全 イ メ ー ジ"は 生 後5日 目 が 最 低 で 、 生 後18ヵ 月 が 最 高 に な っ て い る 。
乳 児 の 出 生 順 位 別 に 得 点 の 変 化 を 見 て み る と(図17)、uエ ン ジ ェ ル ・ベ ビ ー ・ イ メ ー ジ"で は 生 後5日 目 で 有 意 差 が 見 ら れ 、 第 一 子 の 方 が 第 二 子 以 降 よ り も 高 得 点 を 示 し て い る(t・3.73,p〈.01)。"傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ"で は 、 妊 娠 中 期 と 生 後5日 目 に 有 意 差 が 見 ら れ 、 や は り 第 一 子 の 方 が 高 得 点 と な っ て い る(tニ5.73,p〈.01,t・7.71,p〈.01)。
u着 不 全 イ メ ー ジ"で は 生 後5日 目 で 第 二 子 以 降 の 方 がk子 よ り も 高 得 点 で あ る 傾 向
が 示 さ れ て い る(tニ ー2.33,pく.05)。
乳 児 の 性 別 に よ る 対 児 イ メ ー ジ の 差 に 関 し て は 、"傷 つ き や す そ う な イ メ ー ジ"で 生 後 18ヵ 月 時 に 男 児 よ り も 女 児 の 方 が 得 点 が 高 い(男 児:11.3(SD=4.7)、 女 児:12.5(SD・4.5) t=‑3.07,pく.01)傾 向 が み ら れ た 他 は 、 有 意 な 差 は み ら れ な か っ た 。
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