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これに基づいて、「わいわい数学」の効果を分析の6つの視点で見る。

授業設計に関して

○ 参加者が相互に意見を出し合い,お互いの考えを参考にしあつて,

協力して課題に取り組んでいく活動そのものが,抽出生徒にとって 満足できる学習になる。これは,習熟度の違いをも乗り越える。

○ 参加者がそれぞれのペースで課題解決に関わることが認められる。

学習課題に関して

○ 興味ある課題に出会える。

○ 少し難しいような課題にも臆することなく積極的に取り組み,課 題解決に取り組むことのおもしろさを感得することができる。

○ 自分で課題を掲げることができる。

個別学習活動に関して

○ 意見交換や解答の作成など共同的学習活動によって得られる参加 者の考えを参考にしたり,他の参加者の態度に影響されたりしなが  ら,個々の参加者が自分に合った方法で個人的学習活動を進めるこ  とができる。また,それが,共同的学習活動に反映される。

意見交換に関して

○ 課題解決に関係しない意見の交換も,参加者間の良好な雰囲気を 作るのに役立つ。課題解決に関係しない意見を出し合いながら,課 題解決に取り組むことが可能である。

○ 多少課題解決に関わりの薄い意見でも,それぞれが出しやすい意 見を出し合うことから,参加することができる。

○ 通常の授業では交わしにくい「わかりません」や「教えて」など の意見も臆せず交換することができる。

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○ 自分に対する意見や自分に関する話題は参加意欲を喚起する。

参加に関して

○ 楽しく課題解決に参加できる。楽しさが消極的な生徒の参加意欲  を増幅させる。

○ 個々の参加者がそれぞれ自分にあったやり方で解決に参加するこ  とができる。

○ 共同で解決に取り組んでいるという連帯感や,自分の存在感を感  じることができる。

 システムに関して

○ 全体的な問題はない。

○ 反対や否定を表すボタンがないことは,課題解決に関わりにくい  生徒に安心感を与える。

○ 連接関係を見ることができることは効果的である。

 このように見ていくと, 「わいわい数学」の授業の特徴であるコミュ ニケ…一一・iション学習の当初の目的は達成されていると判断することができ る。加えて,習熟度を超えて共同的学習に参加できることや,連帯感,

存在感に関することなどは,当初の予想以上の効果と見ることができる。

特に,存在感の問題などは,自己アイデンティティーの形成に関わる中 学生にとって重要な要素であると考える。

(2) 「わいわい数学」の解決すべき事柄

次に, 「わいわい数学」の授業の解決すべき事柄について検討する。

明らかになった解決すべき事柄は,表4.37のように整理できる。

     表4.37 「わいわい数学」が解決すべき事柄

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